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最近、日本も物価高で「生活が苦しい」と感じている人が多いと聞きます。
こんなとき、多くの人は節約を心がけますが、「節約=がまんすること」と捉えてしまうと続かないし、反動で大きな買い物をするといったミスをしがちです。
そこで今回は、節約生活を楽しむコツを7つ提案することにしました。
本来、節約は自分を苦しめるためにするものではありません。むしろ、暮らしを整え、心に余裕をつくるための手段です。
節約の本当の目的は、無駄を減らして手持ちのリソース(主にお金)を賢く使い、よりよい生活につなげることです。
苦しい節約をしがちな人は、一度お金の使い方を見直してみてください。
1)「やらない節約」から始める
節約というと、「何か新しい工夫をしなくては」と考えがちですが、すでにやっている行動を減らすことをおすすめします。行動を増やすより、減らすほうがさほど手間がかからず、続けやすいからです。
多くの節約術は、家計簿をつける、作り置きをする、こまめに電気を消すなど、新しい行動を増やすやり方です。
でも、新しい習慣を身につけるのは、それだけで大変だと私は思います。すでにやっていることを減らすほうが簡単です。
たとえば、こんなことをしてみるといいでしょう。
・毎年行っていたセールに行かない
・ランチの外食を一日置きにする
・「今年はコートを買わない」と決めてしまう
・タバコやお酒をたしなむ日を減らす
買い物の回数を少し減らすだけで、出費のきっかけが自然に減ります。誘惑にふれる場面が少なくなるので、思った以上にお金が残りますよ。
2)固定費を見直す
次に固定費を見直してみましょう。
日々の買い物を1回1回調整するより、仕組みそのものを見直すほうが負担が少なく、効果が大きいです。
保険料、携帯料金、サブスク、ネットの契約などは、一度見直すだけで毎月の支出が下がり、その後は特別な努力をしなくても節約している状態が続きます。
「どこを削ればいいのか分からない」と思ったら、クレジットカードや銀行の明細をながめて、使っていないサービスや、改善できるプランがないか確認するといいでしょう。
一番大きな固定費は家賃ですが、暮らしをミニマルにすると狭い部屋に移れるので、家賃を節約できる可能性があります。
3)節約する理由を言葉にしてみる
なぜお金を使わないようにしたいのか、自分の理由を言葉にして、手帳やスマホのメモ帳に書いておきましょう。
節約をしていると、当初の目的を忘れて、「とにかくお金を使わないこと」が目的になり、生活を楽しめなくなります。
節約する理由の例:
- 老後資金を貯めたいから
- 子どもの学費を貯めたいから
- 住宅ローンを早く返済したいから
- クレジットカードのリボルビング払いをやめたいから
- 環境に配慮して無駄なく暮らしたいから
理由は人によってさまざまでしょう。
私も節約を心がけていますが、おもに生活費を捻出するためと、老後の生活費である貯金をできるだけくずしたくないからです。
理由を意識していれば、お金を使わない行動はがまんではなく、自分の生活をよりよくするための選択だと感じられます。
4)無料で楽しめることを用意する
「何をするにもお金がかかる」と考えていると、節約がつらくなります。この思い込みを手放して、お金を使わなくても楽しめることを用意してください。
たとえば、
- 散歩など道具のいらない軽い運動
- 積読本を読む
- パントリーチャレンジをして、すでにある材料で料理する
- SNSで節約生活について発信する
こんなふうにお金はかからないけど、やってみると楽しいことはたくさんあります。
学ぶことが好きなら、図書館やネットにある無料の講座(大学レベルの講座もあります)や、ポッドキャストを利用すれば、たいして費用をかけずに、さまざまなことを学べます。
持っている服や雑貨を写真に撮って「所持品カタログ」を作るのもおすすめです。
持ち物を把握できるので、無駄遣いを防げます。
お金がないと人生を楽しめないと思わず、いろいろ工夫してみてください。
5)たまに息抜きをする
がまんばかりしているとストレスがたまるので、意識的に息抜きをしてみましょう。
息抜きとは、小さな自由や楽しみを感じる行動です。
・小さな自由:家計に影響を与えない範囲で、満足度が高いものに少額の出費をする。
たとえば、少しお金が余ったら、好きなコーヒーを買う、気になっていた小さな雑貨をひとつだけ買う。好きな雑誌を数ヶ月に1回だけ買う。
・楽しみ:気持ちを満たし、幸福感のある行動をする。
友人と会って話をする、喫茶店でコーヒーをゆっくり飲む、プラネタリウムで星を見る。
たまに息抜きをして、節約生活にメリハリをつけましょう。
6)できたことを見える化する
成果が見えにくいと、「私、何のために節約しているんだろう」とむなしくなることがあります。
そこで、節約の成果を小さな成功として記録してみましょう。
たとえば、
・節約につながる行動をできたらノートに書く
週3回、弁当を持っていけた、全くお金を使わなかった日があった、コンビニに行かずにすんだ、筆子の節約記事を読んで節約する気になった、など。
・数字が好きなら節約できた金額を比較する
食費や電気代を先月や数ヶ月前と比較する、貯金が増えていることや、クレジットカードの請求が下がったことを確認する
・余裕ができたスペースを記録する
無駄遣いをやめてものを減らした結果であるスッキリしたクローゼットや部屋の様子を写真に撮ります。
記録の仕方はお好みでどうぞ。
私は、月々の支出と収入をデジタルプランナーにつけていますが、まず、ちゃんとつけることができていること自体に、満足感があります。
7)自分にとっての豊かさを考える
ときどき立ち止まって、自分にとっての豊かさは何なのか考えてみましょう。
豊かさとは必ずしも高価なものを手に入れることや、お金をたくさん所持することではありません。
私にとっては、心が満たされて安心して暮らせることが、大きな豊かさです。
「お金やものがたくさんあることが豊かなことなんだ」と思っていると、欲しいと感じたものを買わないでいると、間違いなくストレスがたまります。
ですが、考え方を少し見直すだけで、新商品を追いかけなくても大丈夫になります。
私の経験では、ものをたくさん持つことと幸福度は、必ずしも比例しません。
ほかにも、豊かさはいろいろ定義できます。時間を自由に使えることや、自分の成長を感じられること、大切な人と時間を過ごすことが豊かなことだと感じる人もいるでしょう。
節約に煮詰まったら、自分なりの豊かさを確かめてみてください。
その方向に少しずつ暮らしを整えていくと、無理なく節約を続けられます。
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節約疲れの対処法、10選。先の心配より、いまの生活の充実を。
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つらい節約をしてしまわないコツを7つ紹介しました。
節約の仕方は人それぞれです。何を豊かだと感じるか、どこに安心を求めるかは人によって違うからです。
でも、どんな節約をするにせよ、目的や生活の楽しみを見失って、がまんするだけになってしまうと気持ちが暗くなります。
自分にとっての豊かさを大事にしながら、工夫を重ねて節約生活を楽しんでください。
あなたの節約がうまくいき、望みが叶いますように。応援しています。













































