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先日、子どもが実家に荷物を置きっぱなしで困っている読者の質問に回答しました。
この記事を読み、子どもの立場から、2人の読者がお便りをくださいました。
今回はその2通を紹介し、子どもが、なぜ実家の荷物を放置してしまうのか、私自身の体験も交えてお伝えします。
まず、るるこさんのお便りです。
私も実家に荷物を置きっぱなしでした
件名:実家に置きっぱなし〜成人した子の荷物を…の記事を読んで
本日の記事を読んで、お子さん側の立場としてもしご参考になればとメールさせていただきました。
以前ブログにも載せていただいたのですが、実家に何年も荷物を置きっぱなしにしていて、実家にいる姉夫婦から段ボール10数個分を送ると言われた者です。
そんな事になったら寝る場所がなくなるとパニックになり、メンタルがしんどくなってしまうから少し待って欲しいと姉に伝えました。
しかしながら、姉の方も親の介護とそれに協力してくれている義兄への気遣いから、早く片づけないと私こそメンタルが参ってしまうとの返信がありました。
基本姉は優しく、いつも私の気持ちに寄り添ってくれているので、これは私が頑張らなければと決意しました。
以前お便りしました通り、幸い家族が協力的になってくれたため、まだ全部の荷物は受け取れていませんが、努力している私の姿勢を見て、姉夫婦側も納得してくれています。
この記事の方はそこまでメンタルは追い詰められてはいないかもしれませんが、筆子様のおっしゃる通り「片づけて」とだけ伝えるのではなく、困っていると言うお気持ちを率直に冷静に伝えたら、お子様方も動いてくれるかもしれません。
少しずつでも、荷物が減らせると良いですね。
一緒に頑張りましょう!
るるこさん、こんにちは。お便りありがとうございます。
子ども側の立場から体験を伝えてくださって、とても参考になります。
段ボール10数個分を「送るよ」と言われたときは、さぞ驚いたでしょうね。
でも、お姉さんの方も、ものすごく荷物が邪魔になっていました。
るるこさんのケースは、お姉さんが「困っている」という気持ちを率直に伝えたことが功を奏したと思います。
さらにるるこさんがその気持ちを受け止めて、「自分が頑張らなければ」と決意できました。
どちらか一方だけでは、この問題は解決しなかったでしょう。
るるこさんもおっしゃっているように、「片づけて」と言うだけでは、相手には、自分がどれほど困っているかが伝わりません。
「あなたの荷物があることで、私はこんなふうに困っている」と具体的に伝えることが、相手を動かすきっかけになります。
まだ全部の荷物を受け取れていないとのことですが、努力している姿勢をお姉さん夫婦が認めてくれているのは素晴らしいですね。
引き続き、少しずつ進めていってください。
るるこさんの以前のお便りはこちらで紹介⇒“捨てる”と”捨てられない”の間で:ものとの付き合い方を模索する2つの物語
次は、笛吹きお遍路さんのお便りです。
私の親は荷物を送ってきた
件名:2/21 記事について
家を出られた娘さんたちについては2023年12月17日にお便り紹介で取り上げていただいた、私の母方式を取られてはいかがですか。
自分の物は自分で片をつけよ
実家は物置ではない
捨てられないなら自腹でトランクルームを借りればいいんです。
つい先日お便りしたばかりなのでアレかなとも思ったんですが、お困りのようなのでお節介してみました。
笛吹きお遍路さん、こんにちは。お便りありがとうございます。
笛吹きお遍路さんのお母さんは、突然、大きな段ボールを送ってきたんですよね。
いきさつはこちらで紹介しています⇒実家に置いていったものは、結局いらないから出るときに処分しよう。
お母さん方式、潔くていいですね。ただ、突然送りつけるのではなく、一言あったほうがトラブルは少ないと思います
「自分のものは自分で片をつけよ」「実家は物置ではない」。
確かにそのとおりです。
ですが、るるこさんのように、今住んでいる家に物理的に入らないと本当に困ります。
トランクルームを借りるにしても、契約したり運搬したりするのに時間の余裕が欲しいところです。
笛吹きお遍路さんの場合、お母さんの性格をよくご存知だから、「こう出たか」とあっさり受け入れることができたと思います。でも、そうできない親子関係もあると想像します。
さて、お便りはいつでも大歓迎です。
お節介どころか、ありがたいアドバイスでした。
またのお便り、お待ちしています。
なぜ実家の荷物を放置してしまうのか
るるこさんのお便りを読んで改めて思ったのは、子ども側には子ども側の事情がある、ということです。
親のほうで、子どもがなぜ私物を実家に置きっぱなしにするのか、理由を知っておくと、スムーズに話し合いができるかもしれません。
実家は安全な倉庫
無意識に実家を倉庫として使っているかもしれません。
実家にものを置いておくことは、ほとんどの場合、無料です。
スペースを借りているという意識もなければ、誰かに迷惑をかけているという自覚もありません。
だから、わざわざ引き取ろうという気にならないのです。
物理的な問題
自分の家が狭くて物理的に受け取れない、という事情も考えられます。
るるこさんも「段ボール10数個を送られたら寝る場所がなくなる」とおっしゃっていました。
都市部でひとり暮しをしていたり、家族が増えて家が手狭になっていたりすると、本当に置く場所がないのかもしれません。
ただ、ここで正直に言わせてもらうと、自分の家にスペースがないのは、今ある不用品を減らせば解決することが多いです。
実家の荷物を受け取る場所がないなら、まず自分の家の中を片づけるところから始めるといいでしょう。
自分の家にあるものも、実家にあるものも、所有者は同じ自分です。
全部ひっくるめて、自分が管理すべきものの総量なのだという視点を持つことをおすすめします。
なんとなく先延ばし
片づけたほうがいいと思っていても、荷物に向き合うこと自体が面倒で、つい先延ばしにしてしまう心理もあります。
実家にある荷物は、過去の自分のものです。
卒業アルバム、昔の趣味の道具、若いころの服。
どれも、今の自分にはもう必要ないかもしれないけれど、片づけるには過去と向き合わなければなりません。
それがエネルギーを使うので、「今は忙しいから」「また今度」と後回しにしてしまうのです。
もしくは、実家にあるもののことなど、何も考えていないかもしれません。帰省して押入れをあけたら、古いものがいっぱいあったと気づく人はたくさんいます。
要するに、誰かに言われるまで、子ども側は実家にものを置いておくことを問題だと認識していないことが多いんです。
親が困っている度合いと、子どもが感じている緊急度には、大きなギャップがあります。
だから、笛吹きお遍路さんのお母さんのように、早い段階ではっきりルールを伝えるといいと思います。
そして、るるこさんのお姉さんのように、「私は困っている」と率直に伝えることが、子ども側の意識を変えるきっかけになります。
実家の荷物を手放すことは卒業すること
実家にものを置きっぱなしにするのは、過去の自分をそこに留めておくことだと思います。
学生時代の教科書、若いころ集めたコレクション、昔の仕事の資料。
どれも、その時の自分にとっては大切だったものです。
でも、今の自分に必要かと聞かれたら、たぶん必要ないでしょう。
実家に置いた荷物ということに関しては、私自身も子ども側でした。
カナダに住んでいる私は、日本の実家に長い間、本や家具を残していました。
里帰りは5年に1回程度。そのたびに少しずつ捨てて、数年前、実家の売却を見越して、結局全部処分しました⇒実家に残していた自分のもの。全部なくなった今、思うこと
今、実家にあったものは手元にほとんど残っていませんが、「あれがあればよかった」と思ったことは一度もありません。
実家にあるものを自宅に引き取ったり、処分したりするのは、過去の自分を卒業して、今の自分を生きることにつながるのではないでしょうか?
管理できないほどあるなら、処分してしまったほうがスッキリ生きられます。
捨てられない思い出品を手放す秘訣~保有効果の影響を最小限にする。
おわりに:気持ちを伝え合うことから始めよう
実家の荷物問題に関する読者のお便りを紹介しました。
親の立場であれ、子どもの立場であれ、大事なのは気持ちを伝え合うことです。
お互いの事情を知った上で、具体的なルールや期限を決めるのが、この問題を解決する一番の方法だと思います。
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お待ちしています。
















































