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家のなかのものを見渡して、「これ、なんで買ったんだっけ」と感じるときがあります。
買ったときは欲しかったのに、今となっては使っていないもの。
そういうモヤモヤがたまってきた方におすすめの思考実験があります。
火事で5分だけ荷物をまとめる時間があるとしたら、何を持ち出すか考えてみるのです。
今回は、持ち出したいと感じるものに共通する3つの性質をお伝えします。この視点で一度ものを見直してください。
思考実験:5分で家を出るなら何を選ぶ?
紙とペンを用意して、5分で家を出るなら何を持ち出すか、書き出してみてください。
スマホのアプリより手書きをおすすめします。
手書きをするほうが、脳の広い領域を使うので、大事な優先順位付けに向いています。
多くの方は、まず自分の命と安全を確保したあと、家族やペットを救出すると思います。
それは別枠にして、そのうえでまだ持てるとしたら何を持ち出すか考えてみましょう。
私は一人暮らしでペットも飼っていないので、引き出しの一番下に入れてある小さい黒いバッグをまず持ち出します。
このバッグのなかには、パスポートや大事な書類を入れています。
次に、スマホ、財布、鍵。
それから、長年大事にしているぬいぐるみと、老眼鏡。
老眼鏡がないと、避難したあとに書類もスマホの画面も読めなくなってしまうので、持ち出します。
余裕があったらノートパソコンも持ち出したいのですが、重たいから、実際はあきらめるかもしれません。
季節によっては、温かいジャケットを1着追加。
こうして書き出してみると、自分が本当に持ち出したいと思うものは、意外と少ないです。
家のなかにはこれだけたくさんのものがあるのに、火事のときに手元に残したいと思うものは、両手で数えられる程度でした。
書き出してみると、手元に残したいものと置いていくものがはっきり分かれます。その差に、ぜひ目を向けてみてください。
手元に残したいものには、3つの性質があります。
毎日使っていること、替えがきかないこと、使い込んだ時間があること。
手持ちのものがそれぞれの性質に当てはまるか、順番に考えてみましょう。
性質1:毎日欠かさず使っている
日常生活に必須のものは、誰でも持ち出すでしょう。
逆に言えば、毎日使っていないものは、なくなっても暮らせる可能性が高いです。
そこで、手持ちのものについて、最後に使ったのはいつか自問してください。
私も不用品を見極めるとき、この問いをよく使います。
最近の例では、サラダスピナー(水を切る器具)を手放しました。
それから、サラダ用の大きなサービングスプーンとフォーク(サラダを取り分けるためのセット)は娘に譲りました。
娘はときどき、各自が取り分ける形式の食事をすることがあるので、サービング用のカトラリーが活躍します。
私のところでは、最後に使ったのはいつなのか思い出せないくらい、出番がありませんでした。
衣類も、同じ方法で整理しました。
今は数を絞っていますが、たくさん持っていたころは、最後に着たのはいつか考えながら、アウターやTシャツを処分しました。
新生活が始まる4月は衣類を断捨離し、少ない服で暮らすシステムを作る。
性質2:替えがきかない独自の役割がある
火事のときに持っていきたいと思うのは、替えがきかない、独自の役割を果たしているものです。
身分証、たとえばパスポートがそうですし、処方された薬、重要なデータがたくさん入ったスマホもこれにあたります。
こうした唯一無二のものは、そんなに多くありません。
ものが余っている時代、多くの人は、ひとつあれば十分なのにたくさん持ってしまうものです。
たとえば、バッグ類。
シンプルな暮らしを心がけている私ですが、気がついたら、家にエコバッグがたくさんたまっていました。
食料品を届けてもらうたびに店の袋に入っていたり、ショッピングするたびに店からもらったりするからです。
すべてのエコバッグを取り出し、2つはものを入れる袋として家のなかで利用し、ひとつはエコバッグそのものとして残し、ほかは寄付しました。
同じく替えがきく例として、最近捨てたのは娘からもらったお古のジャケットです。
色もデザインも好みだったのでもらってきたんですが、手持ちのアウターと役割がかぶっていて、それほど着ませんでした。
ついで買いが多すぎる:同じもの、似たようなものがどんどん増える理由(その3)
性質3:使い込んだ時間と自分の歴史がある
使い込んでいるかどうかも、大事なものを見極める判断に役立ちます。
それは思い出のあるもの、自分の歴史があるものと言い換えることができます。
私が火事のときに連れていきたいリストに、手元にあるペンギンのぬいぐるみを入れました。
これは、娘が幼かったころに買ってあげたものです。
当時、北米で大流行していた子ども向けのぬいぐるみのシリーズ、Webkinz(ウェブキンズ)のひとつです。
娘が遊ばなくなってからは、自分のそばに置くようになりました。
もう17年ほど持っています。
頭の中が混乱しているときは、このペンギンに話しかけて気持ちを整理しているので、ただのおもちゃというより思考のパートナーなのです。
3つの条件から外れたものは手放し候補
家の中には、毎日使うわけでもなく、代替品がないわけでもなく、自分の歴史を語ってもいないものがたくさんあります。
こうしたものは、手放しても大丈夫かもしれません。
もちろん、今すぐ捨てなさい、と言っているわけではありません。
ただ、ずっと持ち続けるべきか考えてほしいのです。
火事のとき、自分が持っていける量には限りがあるので、リュックを2つ、3つと持てるなら、持っていきたいものはもっと増えるかもしれません。
とはいえ、3つ目のリュックに入れるようなものは、もしかしたら家に置いておく必要はないかもしれません。
私たちは一度買ったものをチェックすることはあまりしません。
そんなことをするのは面倒ですから。手に入れたものはずっとそのままにしつつ、一方で新しいものをどんどん入れています。
そんな生活をしていれば、不用品がたまるのは当然です。
私は2年前に引っ越しをしました。
そのときに、なくても困らないものが、家のなかから思いのほかたくさん出てきました。
このとき、思い出系の紙類をたくさん処分しました。
昔もらった手紙、母から送られてきたFAX、娘が生まれたときに友人からもらったメッセージなど。これらをぜんぶ、同じダンボールの箱に入れて、クローゼットの奥に何年もしまい込んでいました。
今回紹介した3つの性質を基準に、収納に眠らせていたものを取り出して確かめてみてください。
どんなものでも、収納してしまうと忘れます。
それは、押し入れの奥であっても、手近なデスクの引き出しの奥であっても場所は関係ありません。
ひとつずつ調べて、3つの性質のどれにも当てはまらないなら、それはもう役目を終えているものかもしれません。
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火事を想定するなんて不吉だと思うかもしれませんが、異常気象による災害が増えている今、防災の観点でも役立つ視点です。
思考実験としてやってみると、冷静に持ちものを見直すことができますよ。
ミニマルライフを心がけている私ですが、買ったときはいいと思っていたのに、気がついたら出番がなくなっていたものはいくつもあります。
その品が本当に必要かどうか、買ってみてはじめてわかることも多いですよね。
だから、ときどき所持品を見直してみてください。火事を考えてみるのは、そのいいきっかけになります。














































