ブティックで服を見ているところ

買わない

もっと買いたい気持ちをどうやってなだめるか? 買いものに走る前にできること。

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片づけても片づけても、ものが増え続けてしまいます。もっと買いたい気持ちを、どうしたら止められるのでしょうか。

今回はこの相談にアドバイスします。

まず、お便りを紹介しますね。ユリカさんからいただきました。

ものが欲しくなってしまう私

件名:買い物

はじめまして、突然のメールで失礼いたします。

筆子さんのブログを読み始めて、もうすぐ二年になります。

私は四十代の会社員で、夫と二人暮らしです。子どもはいません。

世間的に見れば、それなりに余裕のある暮らしのはずなのに、家の中はいつも物であふれていて、心が満たされません。

去年の春から、ミニマリストを目指して片づけを始めました。

最初の数か月はゴミ袋がどんどん捨てられて、自分なりに変わってきている実感がありました。

でも数ヶ月したら、捨てたのと同じ分、もしかしたらそれ以上、物が増えていました。

空いた棚を見ると、何かを置きたくなるんです。

クローゼットに隙間ができると、新しい服を探してしまいます。

結局、片づけ前と同じ状態に戻ってしまいました。

先日、たまたま見た記事に、心の貧しさはもっと欲しいという気持ちから生まれる、という趣旨の言葉がありました。

読んだ瞬間、胸を突かれました。

これは私のことだ、と思いました。

もっといい物があるはずだ、もっと自分にぴったり合う物が見つかるはずだ。

そんな気持ちに引きずられて、私はずっと買い物を繰り返してきたのだと思います。

買って、しばらくすると違和感があり、また手放したくなります。

買った直後に後悔することにも、もうずいぶん前から気づいていました。

筆子さんが以前、買い物で自分の人生から目をそらしている人がいる、というようなことを書かれていましたよね。

それを読んで、図星を指された気がしました。

人の目を気にして、季節ごとに服を買い替えてきました。

SNSで誰かの部屋に並んでいるドールが素敵に見えて、自分も集め始めました。最初は楽しかったです。

けれども数が増えるにつれて、棚の上がごちゃごちゃになり、目に入るたびに落ち着かない気持ちになるようになりました。

これは視覚的ノイズですよね。

お金を払って手に入れた満足感が、ほんの数日で消えてしまうことは、頭ではわかっています。

それでも、欲しい、という気持ちが湧いてくると、抑えることができません。

貯金は思うように増えず、毎月のクレジットカードの明細を見るのが怖くなっています。

借金で苦しんでいる人の話をニュースで見ても、以前は関係ないことだと感じていました。

けれども今は、ああ、こうして少しずつ落ちていくのかもしれない、と他人事ではなくなってきました。

自分の中の欲しい気持ちとちゃんと向き合わなければいけないと思います。

何かアドバイスをいただけたらうれしいです。

ユリカさん、こんにちは。お便りありがとうございます。

ミニマリストを目指して片づけているのに、いつのまにか以前と同じ状態に戻ってしまう。

わりと多くの方が体験する問題だと思います。

ユリカさんは、自分の中にあるもっと欲しい気持ちと向き合わなければいけない、と書いていますね。

そう書ける時点で、すでに抜け出す方向に動き始めていますよ。

お便りには複数の問題が書かれていますが、この記事では、何かに急かされるようにものを買ってしまうクセを手放すヒントをお伝えします。

私の若いころの話を交えながら、お答えしますね。

欲しいのではなく、買いたいだけかもしれない

まず、買いたい気持ちの正体を自分で探ってみてください。

ユリカさんが感じているもっと欲しいという衝動は、買う行為そのものを楽しみたいという欲求ではないでしょうか。

私も若いころは、いろいろと買っていました。特に、洋服を買うことが多かったです。

服を一着買って帰ってくると、もう次の服のことを考えていました。

リボンやカチューシャなど、ヘアアクセサリーもずいぶん集めましたが、本当に必要だったわけではありません。

お店に行って、新しいものを選び、お金を払い、家に持ち帰る。

この一連の行動が楽しくて、何度もやり、すっかり習慣になったのです。

なぜそこまで買いものに夢中になったかというと、ふだんの生活がそれほど楽しくなかったからです。

仕事や人間関係でうまくいかないことがあると、新しいものを手に入れることでストレスを発散していました。

服を買いすぎて、給料の大半が服に消えてしまう時期もあったほどです。

ユリカさんがドールを集めはじめたとき、最初は楽しかったと書かれていますね。

でも、数が増えて視覚的なノイズだと感じるようになりました。

ドールそのものが欲しかったというより、ドールを買って棚に並べるプロセスに高揚感があったのかもしれません。

クローゼットに隙間があると新しい服を探してしまうのも、空いた棚に何か置きたくなるのも、結局のところ、買いものをしたい気持ちが残っているからではないでしょうか。

⇒買いすぎて自己嫌悪に陥る人へ:まず心を整えるところから

買いもの以外に夢中になれることを探す

買うのをやめようと頑張るより、意識が自然に向く先を別に作ることをおすすめします。

私が買いもの癖から抜け出せたのは、30代のはじめに、英会話、パソコン、ワープロが学べる学校に通い始めたことがきっかけでした。

通い始めてみたら、英語の勉強がとても楽しくなりました。

この学校はチケット制ではなくて、一定のお金を払えば通い放題だったんです。

そこで空いている時間はできるだけレッスンを入れて、残りの時間は宿題をしていたので、ショッピングについて考える余裕がなくなりました。

仕事の帰りはスクールに行くことになったので、洋服売り場やデパートにふらっと立ち寄る回数が激減しました。

それでもまだ通販カタログを見て、洋服を買ったりすることはありましたけど、かなり大きな転換だったと思います。

ユリカさんも、何か熱中できそうなことを探してみてください。

買いものやミニマルライフ以外に興味のあることはないでしょうか?

学び、運動、創作、ボランティア、楽器、家庭菜園、料理など。

ドールが好きなら、ドールについて調べることも結構面白いと思いますよ。たとえば、どの時代や国のドールなのか、素材や服装にどんな意味があるのか調べてみます。

裁縫が得意なら、人形の服やアクセサリーを作るのもいいですよね。

こんなふうにして、買うことに使っていた時間とエネルギーを、別の対象に向けていきます。

意志の力で衝動を抑えこむより、こちらのほうがずっと自然で、無理がありません。

⇒私の浪費が止まったきっかけとは?~ミニマリストへの道(6)

⇒私の新しい趣味、そして、私が買わなくなったもの。

余白を楽しむようにしよう

空いた棚を見るとつい何か置きたくなるなら、余白を味わう練習をしましょう。

苦労して断捨離して作ったスペースです。写真に撮って、「いい感じだな」と思ってください。

実際、部屋の中にそういうスペースがあるのは、とても気分がいいことなんです。

私はいま、自分の部屋にある余白をとても大切にしています。

棚の上にものを置かない、引き出しを満杯にしない、机の上を広く取る。

そうやって余白を残しておくと、明らかに疲れません。

ユリカさんもこの心地よさに意識を向けましょう。

はじめは、ここに何か置きたいなと思うかもしれません。そう思ってもぐっとこらえて、しばらくそのままにしてみてください。

一週間、二週間と過ごすうちに、何も置いていない状態がデフォルトになります。

シンプルに暮らすために余白を取ることを意識したい7つのもの。

****

ミニマルライフにしたいのにものを買ってしまう読者の相談に回答しました。

買いものの多くは、ストレスや退屈、満たされない気持ちを埋めようとしています。まずは自分の心を観察してみてください。

なぜこんなに欲しくなってしまうのか、買ったあとなぜすぐに違和感があるのか。

このとき、自分を責めないのがコツです。

ただ、自分の感情の動きを客観的に見てください。

そして、買いもの以外の楽しみを見つけていきましょう。

それでは、ユリカさん、これからもお元気でお過ごしください。

あなたも感想などありましたら、お気軽にメールくださいね。

こちらからどうぞ⇒お問い合わせフォーム | 筆子ジャーナル

お待ちしています。

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