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ゴミを減らしたい人におすすめのTEDトークを紹介します。
タイトルはThe joy of taking out the trash(ゴミ出しの楽しみ)。
スピーカーは、アメリカのコメディアン、アパルナ・ナンチェルラ(Aparna Nancherla)さん。
捨てることが好きだというアパルナが、まじめに分別しても報われないリサイクルの現実を、笑いを交えて語ります。
捨てることを楽しむニューヨーカー
収録は2020年10月。
動画の長さは3分25秒で、日本語の字幕もあります。
■TEDの説明はこちら⇒TEDの記事のまとめ(1)ミニマリスト的生き方の参考に
■トランスクリプションはこちら⇒Aparna Nancherla: The joy of taking out the trash | TED Talk
アパルナは、ニューヨークを拠点に活動するコメディアンです。
自分の不安や落ち込みをネタにする、とぼけた語り口で知られています。
ゴミ出しは、あまり楽しい家事ではないですよね。
でも彼女は、これが自分のいちばん好きなことだと話します。
捨てればものは確実に減る
持ちものを減らすいちばん手っ取り早いやり方は、捨てることです。
アパルナが住んでいるのは、ニューヨークの狭いアパート。
現代の消費文化は、たいした理由もないのに、次から次へとものを買わせます。
買ったものはやがて不用品になるので、狭い部屋では捨てても捨てても追いつきません。
こんまりさんが世界的に有名になる前から、アパルナはこまごまと捨てていました。
ただし、1つずつ手に取ってときめくかどうか確かめることはしていません。
自分をときめかせるのは捨てることだと、すでに知っているからです。
手放したいのは、ものだけではありません。
ルームメイトも、家族も、数週間前から居間にいる知らないおばあさんも、できれば出ていってほしい。
不法占拠は許しません、相手が幽霊でも同じです。
もちろん、ただ捨てているわけではなく、リサイクルもコンポストにも取り組んでいます。
正しい箱に入れるために、食べ終わったテイクアウトの容器を持ったまま、街を歩き回ったこともあります。
分別しても、プラスチックの9割は埋め立て地へ
ところが、その努力は思ったほど報われていませんでした。
ちゃんと分別しても、資源として生まれ変わるとは限らないからです。
油じみのついたピザの箱は、回収に出せません。
プチプチ(気泡緩衝材)が内側に貼られた紙の封筒も出せません。
素材が混ざっているものは、たいてい受け付けてもらえないのです。
それでも、たぶん大丈夫だろうと思いながら、リサイクル用の青い箱に入れてしまう。
この行為には Aspirational recycling(願望リサイクル)という名前までついています。
アメリカのリサイクル品を大量に引き取っていた中国は、2018年、汚染対策の一環として外国のゴミの受け入れをやめました。
行き先を失った多くは、いま埋め立て地へ運ばれています。
EPA(アメリカ環境保護庁)によれば、これまでに作られたプラスチックのうち、生まれ変わったのは10%だけです。
この数字を知って、アパルナの不安は、太平洋に浮かぶ巨大なゴミの島のように大きくふくらみました。
アパルナは、この問題に取り組むよう議員に働きかけようと呼びかけます。
そして、使えるものは使い回して、そもそもゴミを出さないようにしよう、とトークを終えます。
ゴミと消費に関するほかのプレゼン
同じテーマが気になる方は、以下の記事もごらんください。
なぜ私はゼロ・ウェイストな暮らしをしているのか:ローレン・シンガー(TED)
リサイクルできるから、は買う理由にならない
紙だからいい、リサイクルマークがついているからいい。
そう思って何かを買おうとしたことはないですか?
私はあります。
でも、実際にリサイクルされるのが10%なら、こうやって買うのは気休めにすぎません。
私が住んでいるカナダでも、分別のルールは自治体によってばらばらで、これはどっちだろうとアプリで調べることがよくあります。
調べてリサイクルの袋に入れたところで、その後、本当に資源になるのかどうかはわかりませんよね。
では、リサイクルなんて意味がないのかというと、そうではありません。
10%でも回っているのは、分別している人がいるからです。
これからも私は分別を続けます。
ただ、リサイクルに出せるから買ってもいい、という考え方はずい分前にやめました。
買う前に、原材料も考えることにしています。
プラスチックと紙と金属が組み合わさったものは、使い終わったあと、まるごとゴミになります。
同じ用途なら、素材が1つのものを選びます。
とはいえ、いちばん考えるべきなのは、それが本当に必要かどうかです。
エコバッグやマイボトルも同じです。
必要な数だけあればいいのに、デザイン違いでいくつも買えば、結局は捨てるものを増やしてしまいます。
環境に配慮した商品を買うことと、環境への負担を減らすことは、100%同じではありません。
ゴミを減らす近道は、ものを家に入れないこと
私もずっとゴミを減らすことを心がけていますが、実際にやってみると、けっこう大変です。
食品を買えば、パッケージはどうしても出ます。
エコバッグを使っていても、食品が過剰に包まれていることがあります。
それでも、余計な買い物をしなくなってから、我が家から出るゴミの量は目に見えて減りました。
買わなければ、包装も、いつか処分することになるものも、そもそも持たずにすみます。
容器を洗って乾かす手間も、分別に迷う時間もゼロです。
私の場合、最初に減ったのは、通販の荷物から出るゴミでした。
ネットで1つ注文すれば、ダンボールと緩衝材がついてきます。
今も通販は使っていますが、月に1回にまとめています。
欲しいものが浮かんだら、すぐには注文せず、ノートに書きます。
これを続けていたら、そもそも何かを欲しいと思うことが少なくなりました。
買わない暮らしは、続けるうちに癖になる
私は何年も前から買わない挑戦をしています。
⇒誰でもできる『買わない挑戦』の始め方。自分ルールで楽しく実践。
もうすっかり癖になりました。
先月のAmazonのプライムデーでも、血圧計を買おうと思っていたものの、忙しく過ごしているうちにセール期間が終わってしまい、結局何も買いませんでした。
本当に必要になればセールでなくても買うので、逃したという気持ちもありません。
買わないことがデフォルトになったので、意識して時間を取らないと、必要なものも買いそびれるほどです。
買うのが当たり前だった若い頃の私とは別人です。
買い控えるがまんが必要なのは最初の数週間だけで、そのあとは何も考えなくてよくなります。
もし買わない挑戦をしてみたいなら、最初から全部やめず小さく始めてください。
今月はコスメを買わない、というように種類を1つ決めて、1か月だけ試してみます。
やってみるとそこまで難しくありません。
その売り場に近づかないと決めればいいだけですから。
リサイクルを議員に働きかけるのはハードルが高くても、買わない生活なら、今日から始められます。
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エコな生活をめざすとき、分別を細かくしたり、コンポストを始めたりと、出たあとの処理を工夫することが多いですよね。
実際は、必要なものだけを買って、持たない暮らしをするほうが確実だし手間もかかりません。
買うかどうか迷ったときは、それを捨てる日のことまで考えてから決めてください。














































