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久しぶりにレオ・バボータさんの記事を紹介します。子供がいる人が、いかにミニマリズムを追求するかヒントを得られる記事です。
レオさんは、アメリカのミニマリストの先駆者と呼べる方です。
記事のタイトルは No Excuses: Minimalism with Kids。
「言い訳なし:子供がいる場合のミニマリズム」。
レオ・バボータは6人の子持ちパパ
レオさんは6人子供がいます。シンプルライフを始める前は、子供や奥さんがいるから、暮らしを変えることなんかできない、と思っていたそうです。
しかし、実際に生活をミニマルにするために、いろいろ実験的なことをしたり、楽しい挑戦を続けていくうちに、そんなことは言い訳にすぎない、と気づきました。
「自分が何かを変えたいのにやらないとき、2度と家族を言い訳にするのはやめよう。その代わり、家族と一緒に進み、そのプロセスを楽しもう」。
こんなことを学んだそうです。
家族や子供を言い訳にしない、という考え方は、ミニマリズムのみならず、ほかのことにも応用できます。
特に、子供がいるから、家族がいるから、と自分がしたいことをがまんしたり、できない言い訳にする主婦の方は、参考になるのではないでしょうか。
この記事では、レオさんが、家族と一緒にミニマルなライフスタイルを模索しながら気づいたこと9つのうち、最初の5つを紹介します。
一字一句訳すのではなく、内容をおおまかにお伝えしますね。
1. 最初は自分で始めた(It starts with me.)
家族がやりたいと思っていないのに自分のやり方を押し付けることはできません。そこで、レオさんは、まずは、自分1人でやり方を変えました。
そして、家族に「こんなやり方もあるよ」と例を見せました。もしかしたらこっちのほうがおもしろいかもしれないし、いいかもしれないよ、と。
レオさんは、家族に自分の意図を話しました。自分がなぜこんなことをやっているのか、どんなふうにやっているのか、何が難しいのか、自分ではこの変化をどう受け止めているのか、といったことです。
まず1人で、自分のクローゼットや引き出しを断捨離して、書類はスキャンしてデジタル化。
自分が暮らしをシンプルにしているさまを子供たちに見せました。けれども、同じことを、子供たちに無理にやらせようとはしませんでした。
2.ミニマリズムとは会話すること Minimalism is a conversation.
ミニマリズムとは、所持品をすべて捨てて、何もない部屋に住むことではない、とレオさんは言います。
家族持ちの人が、ミニマリストになるとき、ミニマリズムとは、何が大切なのか、語り合うことなのです。
何が必要なのか、どうして自分たちは物を所有したり、こういうことをやっているのか。そんなことを話し合います。
多くの家庭では、あまりこういうことを話しません。みんな、なんとなくそんなもんだから、と思って、日々暮らしています。
しかし、ミニマリズムを実践するなら、家族の生き方に目をむけ、話し合わなければなりません。
その結果、その家族のスタンスが決まります。
ある家庭では、これまで通り暮らすだろうし、別の家庭では、何か別のことをすることにします。やり方に正解はありません。
大切なのは、話し合いを始めること、そして、ずっと話し合いを続けることです。
☆レオ・バボータについて詳しくはこちら⇒シンプルライフブログの第1人者、レオ・バボータに学ぶ、ガラクタをゼロにする方法
3.シンプルな楽しみを見つける(Enjoy the simple pleasures.)
レオさんと奥さんは、子供たちと一緒にやることで、お金がかかりすぎるものは、減らしていきました。その代わり、外で一緒に遊んだり、家の中ではゲームをしたり、料理を一緒にしました。
毎日こんなことをしているわけではありませんが、子供たちに、シンプルなことだけど、楽しいことがある、と教えてあげるようにしたのです。
人生を楽しむのに、必ずしもお金がたくさんいるわけではありません。
4.つまづきは学びの機会と捉える(See setbacks as learning opportunities.)
家族全体で、断捨離をすると、みんなその変化に満足します。けれども、時にいろいろな障害があることも。
たとえば、娘が、インターネットでリトレストペットショップのアニメを見て、急に、たくさんの人形を集めたがったり、親族から、突然たくさんの物をもらうことになったり。
こうしたことを、「シンプルライフの邪魔をするもの」と見れば、イライラが募ります。けれど、このような問題をどうやって処理したらいいのか学ぶ機会だと捉えることもできます。
現実問題として、こういう障害はたくさんあるので、どうやって乗り越えるか学ばなければなりません。なぜ、この家には物があんまりないのか、それを理解できない祖父母を持つと、学ぶことがいっぱいです。
5.挑戦はものすごく楽しい(Challenges are incredibly fun. )
レオさんは、家族でいろいろなことに挑戦することが大好きだそうです。
家族で、腕立て伏せチャレンジをやったり。レオさんが一番好きなチャレンジは、いかにして物を使わずに過ごすか挑戦することです。
たとえば、こんなチャレンジをしました。
●引っ越し荷物は箱1つにバックパック1つ分のみ
2010年にグァム島から、サンフランシスコに引っ越しをしたとき、各自、船で送った荷物は箱1つ分。自分たちは、それぞれバックパック1つだけを持って飛行機に乗りました。
●車なし生活
サンフランシスコに引っ越してきてから4年ほどは、車なしで暮らしました。家族としては、とても大きな挑戦だったそうです。
レオさんは、車なし生活を気に入っていましたが、2014年の5月に同じカリフォルニア州のデイビスという街に引っ越してからは、車に乗ることになりました。
きっと車がないと移動できない場所なのでしょうね。それでも、できるだけ自転車を使っているそうです。
☆私も車なし生活をしています⇒車を持たない生活、その5つのメリットとは?
●旅行するときは小さなバックパックのみ
家族で旅行する時は、各自、小さなバックパックのみを持って行きます。はじめ、子供たちは嫌がったそうですが、そのうち、荷持が軽いと、移動がとても楽なことがわかり、今では気に入っているそうです。
奥さんもこのやり方が好きだそう。これはレオさんは、期待していなかったことだとか。
●クリスマスのギフトはなし
この4、5年、クリスマスに物のプレゼントを交換していないそうです。たまに、ささやかなストッキングスタッファー(靴下に入れる小さな贈り物)をあげることもあるそうですが、たいていそれは家族みんなでできるゲームです。
クリスマスのギフトをミニマムにする方法⇒お金をかけず、物を増やさず、シンプルにクリスマスを祝う方法
●ケーブルテレビをやめた
アメリカはカナダと同じで、無料で見られるチャンネルが少ないし、おもしろい番組もたいしてありません。そこで、たいていの人は、ケーブルなどの有料契約をしています。
レオさん宅では、そのケーブルテレビの契約をやめました。
最初は節約が目的だったそうですが、コマーシャルを見なくてすむようになり、テレビが1日中ついていることもなくなったので、気に入っているそうです。
今回紹介したレオさんの記事はこちら⇒No Excuses: Minimalism with Kids : zen habits
☆この続きはこちら⇒6人の子持ちミニマリスト、レオ・バボータのシンプルライフの秘訣
ミニマリストの家族の形はいろいろ
レオさんは、家族との話し合いを優先するいいお父さんみたいです。
自分1人でシンプルライフや断捨離を始めたとしても、家族と情報を共有することはとても大切ですね。
この記事を読んで、私が大々的に断捨離を始めたとき、家族がどんな反応をしたか考えてみました。
娘はまだ小さかったので、特にこれといった反応はありませんでした。夫は、何でも捨てる私を見て、最初は驚いていたようです。
若い頃買った、まだまだはけるきれいな靴(しかし全然はいていなかった)や、洋服をぼんぼん箱に詰めていましたからね。毎日せっせと断捨離していたので、私が寄付用に詰めた箱でみるみるうちに地下室がいっぱいになりました。
どんどん私が捨てる横で、夫が人の捨てたものをまた拾うということもありました⇒捨てた物は家族に見せず、自分で最後まで断捨離を完了すべき理由
私は、レオさんのように、家族で、我が家にとって何が大事で、何が必要で、こんなものはいらないよね、といった話し合いをしたことはありません。
「これ、いると思う?」と聞かれれば、いつでもアドバイスするつもりですが、誰もそんなことを聞いてくれません。
うちは共有財産は少なく、夫のものと私のものがわりとくっきり別れています。たぶん2人の使う言語や、育った国が違うからです。
私があんまり夫の意見に従わないせいもあるでしょう。自分のことは何でも勝手にやってしまうので。
夫は、物の少ないことのメリットを認めているし、ミニマリストと呼ばれる人たちがこの世にいることは知っています。ですが、「自分はどうしても捨てられない」と言っています。
それでも、私がシンプルライフを送っていることは、少なからず夫に影響を与えているようです。たまに捨てていますから。
家族に自分のやり方を押し付けなくても、やはり一緒に住んでいると、人は影響を受けてしまいますね。
もし私が、以前のまま、物をためこんでいたら、今頃、ガラクタばっかり詰め込んだ家に住んでいたと思います。きっとどんよりとした空気が流れていたでしょう。
想像するだけで恐ろしいです。
そういう意味では、1人だけでも、ミニマリストになってよかったと思っています。