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インターネットでの買い物が止まらない、というご相談のメールをいただきましたので、やめるヒントを11個お伝えします。
まず、お便りを紹介します。Nさんより
件名は、買い物依存症のこと
ネットショッピングが止まりません
断捨離を初めて1年が経ちました。
大型タンス2つ、小さいタンス2つ、見栄で購入したブランドバッグ、お客様布団、食器と手放すことができました。
必要以上に買ってしまうのです。
毎日、宅急便のトラックが来ます。
そう、楽天で購入してしまい、止まらないのです。
クレジットカードは、解約しました。でも、買う物がないかネットばかり見ていたり(ネット依存症)、買い物してしまったりします。
断捨離して物を減らし、物に振り回されないように、お金を貯めたいのに、買い物が止まらない。
病院では買い物をやめなければいけないね、と話しをするだけです。
Nさん、こんにちは。お便りありがとうございます。タンスを全部で4つ捨てたってすごいですね。
さて、病院にも通っていらっしゃるそうですが、そこは何科でしょうか?
買い物依存の場合、精神科か心療内科になりますが、精神科のほうがいいと思います。
「やめなければいけないね」なんて、素人の私だって言えますから。
それとも、何か肉体的な症状も出ていて、その治療のついでに、買い物依存の相談もされているのでしょうか?
いずれにしろ、一度、セカンドオピニオンを求めてみることをおすすめします。
買い物を続けながら、断捨離をしても、穴のあいたバケツで水を組むようなもの。買い物を止めるほうにも注力してください。
以前、買い物依存症の治し方を書いています⇒どうしても買い物が止まらない。買い物依存症を自分で治す方法
この中から、特にネット依存に有効な方法プラス、過度のネットショッピングをやめる方法を11個紹介します。
1.なぜ買い物しているのか、その理由を突き止める
買いもの依存には理由があります。感情的な問題があるから、買い物に依存するのです。
私は、人は欠落を埋めるために買い物をしていると思っています⇒自分では気づかない。無駄遣いの根本的な原因とその対策。
怒り、恐怖、不安、悲しみを癒やすためにショッピングをする人が多いです。過度の買い物を引き起こしている、もともとの原因を突き止めないかぎり、それをコントロールするのは難しいと思います。
自分で考えてわからないときは、何でも打ち明けることができる人(配偶者、親兄弟、親しい友だちなど)に、ざっくばらんに相談してみると、糸口が見つかることがあります。
2.買ったものをすべてリストアップする
何をどれだけ買ったのか、しっかりノートにつけてください。これは家計簿とは違います。
買ったものをすべて書き出すと、自分のやっていることに、より意識を向けることができます。
買い物依存の人は、無意識にいろいろ買ってしまっています。きのう何を買ったか思い出せますか?
楽天市場は買い物履歴が残るので、それをすべて、手書きで書いてください。値段や、買ったときの気持ち、今、それを使っているかどうかも書いておくといいです。
3.クレジットカードは使わない。常に現金払い
ネット通販が便利なのはクレジットカードが使えるから。
クレジットカードでする買い物はリアリティがないため、よけいな物を買ってしまいます。極力、クレジットカードを使わないようにしてください。
クレジットカードだとお金を使いすぎる理由⇒クレジットカードを使うとお金を使いすぎてしまう5つの理由
通販サイトにクレジットカードの情報を登録するのもやめてください。買い物が便利であればあるほど、買いすぎてしまいます。
あらゆる知恵をしぼって、買い物へのハードルをあげてください。
Nさんは、すでにクレジットカードは解約されたそうですね。では、今、銀行振込なのでしょうか?それともデビットカードや代引きでしょうか?
現在使っている決済をしにくい状態にしてください。
4.リアルに人と交流を持つ努力をする
依存症の人の人生には、人とのふれあいや愛が足りないことが多いです。そこで、実生活で人と話をする機会を増やしてください。
たとえば、友達とラインやテキストメッセージでやりとりをしているなら、電話をしてください。
オンラインで野菜などを買っているのなら、市場やスーパーに行ってください。スーパーでは誰とも話しませんが、オンラインよりは人とふれあう機会があります。
バーチャルのゲームで作物を育てるのではなく、実際に植木屋に行って、植木屋さんに相談して苗を買い、自分の庭の本物の土と太陽と水を使って育ててください。
庭がなければ、プランター栽培でもいいです。
オンラインバンキングをするのではなく、銀行の支店に行って、銀行員と話してください。時間がかかってイライラするかもしれませんが、その分、ネットショッピングをする時間がなくなって好都合です。
5.ふだん使っている店にアクセスできないようにする
一番いいのは、インターネットをまるごとやめて、しばらくオフラインの生活をすることです。
それが無理なら、自分が使っているショッピングサイトにアクセスできないようにしてください。
一定のサイトにアクセスできなくなるソフトウエアや拡張機能があります。そういうプログラムを利用すれば、通販サイトを見ることがなくなります。
スマホで買い物をしているのなら、ショップのアプリをすべて削除してください。
ネット依存から抜け出す方法⇒パソコンとスマホ依存を防止する5つの方法
6.ネットショップの登録をすべて解除し、メルマガも止める
ネットショップの登録を全部解除して、メルマガもすべて止めてください。
メルマガは買い物のトリガー(きっかけ)になります。
「今日だけ3割引き」と書いてあると、買いたくなりますよね?欲しいとはまったく思っていなかった品物まで、今日買わないとすごく損をするような気にさせられます。
メルマガは最初から見ないでください。
7.目的意識を持ってインターネットをする
なんとなくパソコンに向かってだらだらやっていると、なんとなくショッピングサイトで時間をつぶして、余計な物を買ってしまいます。
パソコンのスイッチをつける前に計画を立ててください。
少なくとも、以下のことを決めて、パソコンに向かってください。
●全部で何分、インターネットをやるか。
●どこのサイトで、何をやるか。
たとえば、
●全部で30分
●日経新聞のサイトで15分。今日のニュースを読む。
●クックパッドで15分。アボカドのおいしい食べ方と、とうもろこしのゆで方をチェックする。
毎回このように計画を立ててから、インターネットに向かってください。
尚、女性むけのポータルサイトは、ほとんど宣伝のようなものなので、買い物依存症を克服したいなら、閲覧しないことをおすすめします。
8.30分待つ
インターネットをやっていて、何かを買おうと思っても、30分待ってみてください。パソコンやスマホから離れて、何か別の活動をしてください。
本を読む、友達に電話する、庭の手入れをする、掃除をするなど、買い物とは全然関係ないことをして頭を冷やす時間をもうけましょう。
30分ほどクーリングダウンの時間をとれば、すごく欲しいと思っていた物でも、必要でないことがわかります。
9.返品する
可能であれば、返品してください。
ネットショップの場合、実物を見ることができないので、「イメージ違い」「サイズが合わない」などの理由で、返品する人は多いです。
だから、ショップの人は、返品に慣れており、仕事として、ふつうに対応してくれます。
返品はけっこう面倒な作業ですが、1つでも返すことができれば、「またネットでいらない物を買ってしまった」という罪悪感を1つ減らすことができます。
10.買い物をする替わりに別のことをする
単に買い物がクセになっている人もいます。やることがなくて暇だから、なんとなくショッピングサイトに行って、なんとなく欲しいものを買ってしまいます。
これは習慣なので、ネット通販の利用を新しい行動に置き換えてください。
いつも、パソコンのスイッチをつける時間はほぼ同じだと思います。パソコンのスイッチをつけそうになったら、それを合図に、外に出て庭仕事したり、散歩したり、ジョギングしたり、図書館に行ってください。
最初は難しいですが、2~3週間も続ければ、それが新しい習慣になります。
習慣の変え方はこちら⇒習慣のループを知れば、どんな習慣も変えることができる(TED)
やめたい習慣をやめる工夫はこちら⇒やめたい習慣をやめる5つの秘訣:2月の30日間チャレンジの結果より
11.暇すぎないようにする
ネットショッピングはリアルの店で買うより、時間がかかりませんが、それでも15分ぐらいあっという間にたってしまいます。
毎日のようにネットショッピングをしているのなら、それだけ時間がある、ということですから、この時間を何か別の活動にあててください。
2番に書いた、自分が買ったもののリストアップもいいし、すでに自分が持っているものを全て書き出すのもおすすめです。
以前、別の方にすすめましたが、自分の衝動買いの顛末を逐一ブログに書いてみては?
いつ、どこで、何をどれだけ買ったのか。値段はいくらしたのか。どうしてこんな物を買ったのか、買い物しているとき、自分はどんな気持ちだったのか、今はどんな気持ちなのか、そもそもどうして自分はこんなに買い物してしまうのか。
買った物は、今どこでどうなっているのか。
そんなことを書いてください。ブログではなく、ふつうのノートに書いてもかまいません。
または、図書館に行って、戦争や紛争が起こっている地域の子供たちの生活のルポルタージュや、第二次大戦中に特攻隊に召集され命を散らした若者の手紙を集めた本など、人間らしい暮らしを暴力的に、奪われた人の話を読むのもいいと思います。
自分がいかに恵まれているかよくわかります。
Nさんの買い物依存が治まることをお祈りしています。