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私が初めて電子書籍を買った頃の話をします。
私が電子書籍を読むE-ブックリーダーを入手したのは、今から6年前の春(2010年)のこと。当時出ていたKindleの第2世代の端末を購入しました。
私がKindleを買ったわけ
Kindleが発売されたばかりの頃は、アメリカのアマゾンでしか購入できませんでした。日本では英語の多読をしている人たちの間で話題になっていたと思います。
パブリックドメインの本が無料で読めますから、多読したい人には最適なツールです。
そのままだとアルファベットベースの本しか読めませんが、「日本語化」することもできました。
端末をこわしたくないので、私は日本語化はしませんでしたが。
別に日本語化しなくても、青空文庫の本はPDFとして、ふつうに読むことができました。
もちろん私も本を読みたいと思って買ったわけですが、Kindleを導入した一番の理由は、「読んだ本が邪魔にならない」ということです。
電子書籍だからといって、ものすごく値段が安いわけでもないし、無料の本をたくさんダウンロードしても、そんなに読む時間もありません。
私にとってKindleの一番の魅力は、読んだ本のデータをKindle本体や、アマゾンのサーバーにおさめておけることでした。
その頃、私は、本の断捨離に悩んでいました。
一度本を買ってしまうと、愛着が出て、たぶんもう読み返さないのに、処分するまであれこれ奮闘していました。
今はもっとさっさと捨てられますが。
当時、あるコージーミステリのシリーズを読んでいて、ペーパーバックが10冊、本棚で場所をとっていました。
最初からデータで買ってしまえば、「捨てたいけど捨てられない」という悩みから解放されるのではないか、と考えたのです。
さらに、Kindleなら、文字の大きさや行間を調節できます。
徐々に老眼になりつつあったので、細かい字がびっしり印刷されているペーパーバックよりは読みやすいのではなかろうか、と期待しました。
初めて買ったKindleの画像はこちらにあります⇒キンドルを4つも持っている1番の理由は老眼にやさしいから
Kindleが届いた夜、まず、はまっていたコージーミステリの最新刊のサンプルを読みました。
Kindle本のサンプルは、冒頭から本全体の10%を読むことができます。私は必ずサンプルをダウンロードします。
本によって見え方が違い、Kindleではとても読みにくい本もあるからです。ふつうの小説はまず大丈夫ですが。
サンプルの最後に、英語で「買う」と「詳細のあるページに行く」というボタンがありました。「買う」をぽちっと押すと、すぐに1冊分の本のダウンロードが完了。「おお、すごい」と感激したものです。
代金は勝手に登録してあるクレジット・カードにチャージされます。これはとても便利です。
しかし、便利なことには落とし穴があります。
私は一時期、とてもすぐには読めそうにもない量のサンプルや、無料の本をどんどんダウンロードして、Kindleにため込んでしまいました。
物理的な本棚から本が減っても、Kindleやアマゾンのサーバーにデータがたまってしまうのです。
今は反省して、1冊ずつ読むことを心がけています。
電子書籍にかかわらず、本は増えやすいので、2017年は本箱チャレンジを実践中⇒本や雑誌を捨てられないあなたに、本箱チャレンジのススメ
E-インクは思ったより読みやすかった
KindleはE-インクという技術を使って、文字を表示しています。
今のKindleはバックライトがついているものが主流ですが、私が買ったのは、ライトのないもの。これはとても目にやさしいです。
読み始めて数分はやや違和感がありましたが、すぐに慣れ、楽しく読書するように。
ペーパーバックより読みやすいし、回線(3Gでした)を切っておけば、電池も長々と持ちました。
最初はKindleをじかに(カバーなしで)持って読んでいました。その頃の私の読書スタイルは、あおむけに寝転がって読む、というもの。
Kindleは金属の板なので、持っていると手がひんやりして寒くなってきます。第二世代のKindleは、わりと重かったので、手首も疲れました。
そこで、ネットで新刊書の表紙(厚紙部分)を利用してカバーを作っている人の動画を見つけ、似たようなカバーを作ってみました。
カバーにKindleを納めたらぐんと持ちやすくなり、満足感にひたったものです。
Kindleを導入してから、私の生活は確実に楽しくなりました。
Kindle(電子書籍)の弱点
もちろん電子書籍は万能ではありません。デメリットもあります。
いろいろな端末(リーダー)があって汎用性がなく、これで読めるけど、これでは読めないということがあり複雑です。
一番の問題は、本当に読みたい本が電子書籍になっていないこと。版権というものがあるので、仕方ないですが。
それに、やはり紙の本のほうが使いやすいです。私は、先に電子書籍で読んで気に入ると、紙の本を買ってしまうことがあります。
紙の本は開きたい場所をさっと開くことができるし、付箋(リアルの付箋)をつけることができるし、線もひけるし、落書きもできます。
当たり前ですが、バッテリーが切れるといきなり読めなくなるものも、E-ブックリーダーの不便なところですね。
それでも便利なE-ブックリーダー
とはいえ、E-ブックリーダーは画期的なツールです。
Kindleのおかげで、日本語の本を普通に買って、読むことができています。
以前は、日本語の本や雑誌を読むのは簡単ではなかったのです。わざわざ大学の図書館に出向き、新聞を読んだり、文学全集を読んだりしていました。
市の図書館で文庫本を読んだりもしました。そんなに数はなく、品揃えもバラバラです。イラストがついている、というだけで、大人向けの本が、子供用の書架にありました。
友だちや母が、日本の新聞や雑誌を送ってくれると、とてもうれしかったものです。図書館流通センターから送料実費で、雑誌を買っていたこともあります。
Kindleがある今は、「日本語の活字に飢える」という状態はなくなりました。むしろ、ありすぎて弊害があるぐらいです。
一度読めば気が済む本はKindle、何度も読む本は紙の本、と使いわけています。
紙でしか売っていない本も紙の本という選択になります。ですが、今はできるだけデジタルな本を読むようにしています。
追記:最近のKindle使用状況
ここ4年ぐらい、Kindleペーパーホワイトを使っていましたが、2017年の8月に、バックライトのない一番安いKindleに変えました↓
バックライトつきだと、目に負担がかかると思ったからです。
ライトつきのものを寝る直前まで読んでいると、眠りにつきにくいというのもあります。
ライトなしのKindleを夜間読む時は、LEDライトを利用しています。
いずれにしろ、光に当たるのですがバックライトよりはよいような気がします。実際、寝るギリギリまでKindleを読んでいても、わりとすんなり眠りにつけます。
ペーパーホワイトをやめるのを機会にたくさん持っていたKindleを3台までに減らしました。
1台は2世代目のKindle。これだけ、どうしても初期化できないので、手元においてます。あとは、日本とカナダ、それぞれのアマゾン用に使っているバックライトなしのKindleです。
ペーパーホワイトは娘が、「売る」というので、彼女に託しました。