インフルエンザにかかった女性

健康・アンチエイジング

最終更新日: 2017.06.21

免疫力を上げるために手放したほうがいい6つの習慣

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風邪インフルエンザと戦うシリーズ。今回は自己の免疫力をアップさせるために、やらないほうがいいことを6つ紹介します。

ウィルスが病原の場合、薬では治せません。症状を抑える薬はありますが、基本的に自己の免疫に戦ってもらって疫(病気)を逃れるしかないのです。

緑黄色野菜をたくさん食べたり、運動するのも不可欠ですが、自分がふだんやっていることをやめることで、かなり免疫を上げることができます。

足し算せず、引き算する考え方です。

まず免疫についてものすごく簡単に説明しますね。



免疫とは?

免疫機能は、ウイルスや細菌、毒素など外から侵入してくる異物や、自分の体内に生まれた不用なものを、「これは自分ではないからいらない」と認識して、排除する機能です。

人や動物が死ぬと、数時間のうちに変な匂いがしてきたり、虫がたかります。これは免疫機能もなくなったからです。異物を排除する力がなくなったので、細菌や微生物がどんどん体に侵入、繁殖して、やがて腐って朽ち果ててしまいます。

ふだん私たちがおおむね腐らずに生きていけるのは、この免疫機能のおかげなのです。

風邪をひいたとき熱が出たり、のどがはれたりするのは、風邪のウィルスを殺すために、免疫細胞が戦っているからです。

近年は、「免疫の上げ方」とか「免疫力を高める方法」がよく話題になります。けれども、生きている人間と死体が劇的に違うことからわかるように、私たちの免疫機能はもともととても強力です。

みんな、すでに充分な免疫機能を持っているのです。ところが、あまりよくない生活習慣のために、それが損なわれてしまっています。

よって免疫をあげる薬やサプリメントを飲むよりも、そういう習慣を手放すことが先だと思います。

★免疫機能を上げるためにやらないほうがいい6つのこと

1.夜更かし

なぜ夜更かしがよくないかというと、充分な睡眠が取れないからです。仕事が忙しいからと、しばしば徹夜する人も多いかもしれませんが、長い目で見ると、大損をしています。

病気になってしまったら、もう仕事どころではなくなります。

毎晩充分な睡眠を取って休息しなければ、免疫細胞は働きたくても働けず、風邪やインフルエンザにかかりやすくなります。

睡眠不足はほかの病気も引き起こしますので、早めにふとんに入って、7~8時間はしっかり寝るようにしてください。睡眠時間を確保するためには、寝る時間を決めるといいと思います。

睡眠の大切さ⇒なぜ人は眠るのか?睡眠の大切さを忘れていませんか?(TED)

私は、睡眠のことをよく書いています。個人的に、みんな睡眠を犠牲にしすぎていると思うからです。今でも睡眠を削って勉強や仕事をすることが美徳だと思われているのは残念なことです。

せっかくiPhoneなどの便利な時短ツールを手にしたなら、純粋に時短のために使うべきです。そういうもので睡眠を損なうのは本末転倒ではないでしょうか?





2.砂糖の摂り過ぎ

スイーツが好きな人は多いです。食べると幸福感を感じるようにできているのでやめられません。ですが、甘いものは免疫機能を下げます

砂糖を100グラム摂取すると、白血球の効力が40%落ちる、という研究があります。白血球は免疫システムのエースで、異物を見つけて取り込んでみたり、壊したりと日夜がんばっています。風邪菌が侵入しても、白血球が感染が広がるのを食い止めます。

白血球が異物と戦うとき、白血球の中のビタミンCが必要ですが、砂糖を摂取すると、このビタミンCが減ります。ビタミンCの代わりに砂糖の成分が置き換わってしまうそうです。

白血球の中にビタミンCが戻るのは、砂糖摂取後、数時間たってからです。

よって砂糖を取れば取るほど、ビタミンCがなくなり、白血球が自分の仕事をできないのです。砂糖は免疫機能に全く関与しないどころか、それを損なってしまうのです。

砂糖の害はほかにもいろいろあります⇒白砂糖はこんなに体に悪い~私が砂糖をやめた理由とは?

ここでいう砂糖は、白砂糖はもちろん精製された砂糖すべてです。甘いものは果物から摂った方がいいでしょうね。

とはいえ、「甘いものをやめると、反動でどか食いをしてしまうから」という考えから、甘いものを食べ続ける決意をしている人も多いでしょう。

その場合は、せめて自分が風邪をひいているときや、ウィルスがうようよいる風邪の季節は、少し控えめにしてください。

また、体内のどこかで炎症が起きている(歯肉炎など)なら、免疫細胞はそっちで忙しいので、これ以上免疫に負担をかけないために、砂糖の摂取を控えたほうがいいでしょう。

たぶんどんなに運動をしても、サプリを飲んでも、砂糖の過剰摂取を続けていたら、免疫は上がらないと思います。

実際、私は甘いものを控えるようにしたら、体調がよくなりました。その証拠に毎日ブログに長い記事を2つも書いているでしょう?

私は特に気力や体力があるほうではないし、子供のときはよく風邪で学校を休んでいました。砂糖を控えるようになったら、体調や気分がわりと安定しています。

3.喫煙

タバコを吸うことは、生体防御機能の最前線である、鼻と口の中の粘膜を傷つけることにほかなりません。風邪やインフルエンザのような呼吸器の炎症に、煙がよくないのは、別に科学的なリサーチを待つまでもないでしょう。

私のような貧乏人にしてみると、なぜ高いお金を払って喫煙し、病気になりやすい体になろうと努力しているのかよくわかりません。きっと、やむにやまれぬ事情があるのでしょうね。

タバコの煙が風邪によくないのはこちらに詳しく書いています⇒インフルエンザや風邪をできるだけ自然に予防する方法

風邪から早く回復する方法はこちら⇒風邪とインフルエンザの治し方。できるだけ早く、お金をかけず、薬も使わない

4.飲酒

アルコールはたまに飲むならいいのですが、習慣的に、つまり毎日のようにそれなりの量を飲んでいると、免疫を低下させます。飲酒をすると口や食道の粘膜が傷つき、風邪やインフルエンザのウィルスが侵入しやすくなります。

そもそもお酒を飲むと、体は普段とはずいぶん違う反応をします。ということは、お酒の成分は、生体にとって、異物に近いわけです。

「酒は百薬の長」ということわざがありますが、これはほんの少し飲んだときの話です。たくさん飲んでいると、肝臓に負担をかけ続け、自分のからだをどんどん傷めつける日々をおくることになります。

5.引きこもり

ふだん生きている人間とあまり話をすることがないなら、免疫機能が低下している可能性大です。人間は社会的動物なので、ほかの人とふれあうのは思いのほか大切です。

家族や友だちといい関係が築けていないと、気分がうつうつとして来ます。大家族とか少家族とかは関係なく、数は少なくてもいい友だちがいれば大丈夫です。

うつ病の人は、免疫機能を司る細胞がアンバランスである、という研究があります。心の病気は肉体の病気まで併発してしまうのです。

今、うつ病の人が増えているのは、核家族化が進んで、近所の人と話をすることがなくなったからではないでしょうか?

この意味で、何か必要なものがあったら、友だちや外部サービスに借りるミニマリスト的生き方は免疫機能をあげる、と言ったらこじつけに聞こえるでしょうか?

たまに、家の中に物がない究極のミニマリストは、外食やコインランドリー、図書館など外部サービスに頼りすぎていて危うい、という意見を聞くことがあります。

ですが、私はこれは悪いことではないと思います。タイニーハウスムーブメントにたずさわっている女性が動画で言っていたように、持たない暮しは、外に出て行くことを意味するのであり、それはむしろいいことなのです。

タイニーハウスに関するプレゼンはこちら⇒小さな家(タイニーハウス)に住むことは自分の夢を叶える糸口になる(TED)

免疫力アップのためにできることを書いています⇒免疫力をあげる4つのシンプルな生活習慣。サプリより食べ物がいい。

6.1度にたくさんのことをやろうとする

なぜこれがよくないかというと、忙しくなって、ストレスを生むからです。いつもストレスにさらされていると、ストレスホルモンがたくさん分泌され、これが免疫機能を下げます。

この世には取り除けるストレスの元と取り除けないストレスの元があります。1度にいろいろなことに手を出す習慣は自分でコントロールできます。

予定をたくさん入れるのもやめたほうがいいです。忙しいとストレスを生むだけでなく、睡眠不足になって実際に体力を失います。

そもそも予定が少なければ複雑なスケジュール管理をする必要はなく、ストレスが少なければ、ストレスマネジメントやストレス解消に頭を悩ますこともないのです。

たくさんのことに手を出している人は、それが本当にやらなければいけないことなのか、自分が本当にやりたいことなのか、考えてみてください。

ほとんどの場合、自動的に、つまり思考のクセのせいで手を出していると思います。





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