ページに広告が含まれる場合があります。
掲載誌のお知らせです。私の家計簿が、「家計簿、やりくり帳、支出表… アイデアが満載! 貯金&節約がもっとカンタンになる みんなの家計ノート」という、タイトルの長い本の118ページから121ページに掲載されています。
人の家計簿に興味のある方は書店、図書館でチェックしてください。
今回はこの本のレビューです。
お金の貯め方を学ぶ本ではない
この本は「家しごとがもっと楽しくなるノート術」という本の続編です。だから、「家計簿」ではなく「家計ノート」になっているのでしょう。
基本的に人の家計ノートを見る本で、家計管理の仕方、お金の貯め方、予算の立て方を知るために読む本ではないと思います。
この本を読むことが、節約や貯金につながらないとはいいません。ですが、あくまで、ほかの人が家計管理しているときに書いているノートやメモを見る、つまりノート術を見る本ではないでしょうか。
とはいえ、自分なりの家計簿の付け方を模索している人には、いろいろインスピレーションが得られると思います。
節約やお金の貯め方に関してブログやインスタグラムで発信している人の家計簿が多くとりあげられています。
2月2日、KADOKAWAより発売されました。
4つカテゴリーの家計簿
21人の家計ノートが4つのカテゴリーに分けられています。
1.イラスト&デコ派
2.細かく日々記録派
3.袋分け&貼るだけ派
4.シンプル管理派
それぞれ感想を述べます。
1.イラスト&デコ派
家計を管理するノートにイラストを描いたり、マスキングテープやシールを貼ったり、スタンプ押したりカラフルに可愛く仕上げます。
家計簿というよりスクラップブックの世界です。
つけているときも楽しいし、読み返したときも楽しいのがポイント。ビジュアル的には一番アピールする家計簿です。
2.細かく日々記録派
「基本はレシートを見ながら買ったものと金額をつけているだけ」と本に説明されています。
ですが、こういう人たちがつけているのは買い物の記録だけではありません。献立表、食材リスト、年間行事表、夕飯の記録など人によっていろいろ書いています。
このあたりは、フライレディのコントロールジャーナルに似ています⇒主婦の家事手帳(コントロールジャーナル)の作り方。情報の一元化で家事を効率化
さすがに記録派というだけあり、記録することにエネルギーを惜しまない人たちが集まっている雰囲気です。
日頃の記録を家計簿に清書している方までいてびっくりです。その方は、羽仁もと子さん考案の家計簿を使っています。
家計簿といえば、この婦人之友社の家計簿が一番シェアが多いのではないでしょうか?よくできた家計簿で、しっかりつければ、予算を管理できて、お金が残るようです。
婦人之友社について⇒村川協子の「アイデア家事の本」で学んだ家事の効率化の3つの柱~ミニマリストへの道(24)
けれども、この家計簿をつけるために、特に家計簿好きの主婦や、予算管理に情熱を燃やしている主婦が集まって勉強会をするほどなので、きっちりつけ通すのは大変そうです(私は試みたこともありません)。
いずれにしろ記録しておくと、脳内がすっきりするので、頭が混乱しがちな人は、無理のない程度でいろいろなことを記録をすると、貯める生活に一歩近づくと思います。
3.袋分け&貼るだけ派
「袋分けと貼るだけ」とありますが、実はそれだけではありません。集計していたりします。やはり貼るだけではだめかもしれません。
実は、レシートを貼るのは私も以前やっていたことがあります。8年ぐらい前でしょうか。母が婦人雑誌の付録の家計簿をくれたので、レシートを貼ってみました。
私の家計簿遍歴はこちら⇒家計簿がつけられないズボラ主婦が行き着いたお手軽な支出の記録法とは?
私の場合、本当に貼っていただけ。中の数字は見てなかったし、集計もしていなかったのです。これだと家計管理の意味はあまりないです。
家計簿の世界に少しだけひたって自己満足するのみで終わりました。しかも、この家計簿、貼ったレシートの分、厚焼き玉子のようにふくらみ邪魔でした。
数年後に断捨離されました。
レシートを貼っておくと、見返したとき「ああ、あそこで買い物したな」と思い出せるので、ちょっと思い出にひたることはできます。
実際、日本に里帰りしたときは、全部ではないですが、レシートを日記に貼っていました。10年日記で、一ますが狭いため、スペースにおさまるようにトリミングをして貼りました。
ちなみにカナダのレシートはすぐに文字が消えます。日本と感熱紙が違うんでしょうか?
4.シンプル管理派
私の家計簿はこのカテゴリーにおさめられています。シンプル派の中でも、さらにシンプルなほうに入り、ほかの方のページに比べて、ページ全体が白っぽいです。
私はあまり色を使わないのでカラフルにはなり得ません。
基本的に使ったお金を記録しているだけです。この本にのせるために自分で写真をとり、ライターさんの質問に詳しく答えました。
基本的には、こちらの記事で紹介している付け方をしています⇒5分でできる小さな節約4選。小さなことが大きな効果を生む。
私は家計簿をつけることにそんなに時間とエネルギーを使いたくないほうです(実際ほとんど使っていません)。ですが、このような簡単なメモ程度の記録でも、つけているといないとでは大きく違います。
1週間毎の食費の予算を意識して買い物をするようになったので、予算内におさめることができるようになりました。足が出ることもありますが。
お金の流れを記録していないときは、先のことを思うと暗い気持ちになりました。この頃は、お金の問題に向き合うことから逃げていましたね。
覚悟を決めて向き合ったら、かなりストレスが減りました。
私と同じで、基本的にどんぶり勘定体質であり、お金や家計、家計簿について考えたくない、と思っている人は、まずは日々のお金の流れに意識を向けると無駄遣いが減ると思います。
現状を把握しないことには、改善も期待できません。
自分にあった家計の管理法を見つけるヒントに
21個も家計簿がのっていますが、自分にドンピシャリの家計簿はないでしょう。生活環境も価値観も人それぞれなので、人の数だけ家計の管理方法があります。
家計管理がうまくできているのなら、別に家計簿をつける必要もありません。ですが、今よりお金を貯めたいなら、最低限の予算管理はしたほうがいいです。
私は、老後のために多少はお金を残したいと思って家計簿をつけ始めました。正直、今はまだお金の流れを把握する練習をしている最中です。そのあたりのことは本にも書かれています。
練習中ではありますが、家計簿をつけ始めたら、節約や貯金を実現するために具体的な行動をすることに意識が向くようになりました。
「ああ、お金が貯まったらいいな」とぼんやり思っているだけでは貯まりません。
どのぐらい必要なのか、その貯金をするために、今の自分はどんなことをしたらいいのか、お金のない今の状態と、理想の状態のギャップを埋めるために何をすべきなのか考えて行動しないと貯まらないのです。
どんぶり勘定時代の私はそういうことも考えていませんでした。
お金を貯めたいのに貯めることができていない人は、お金を貯めるための行動について関心を持つことから始めるといいと思います。
関心や興味を持つだけでいいのです。
その関心が、レシートを眺めたり、日々のお金の流れをちょっとメモするといった小さな行動につながります。
興味を呼び起こすために、この本を眺めることは意義があると思います(すでに家計管理の方法が確立している人にはあまり役立たないかもしれません)。
この本の前書きに、21人の家計簿の共通点が書いてあります。
・頑張りすぎない
・楽しく、ラクに続けられる工夫をする
・小さくても目標をもつ
この3つ、大事です。お金を貯める行動や片付けでもこの3つを意識するとうまくいきます。
最終的なゴールを思い描きながら、1つの目標を達成したら、また次の目標に向かう。そのプロセスを楽しむことが日々の幸せな暮らしにつながるのではないでしょうか?