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一通り断捨離は終わったのに、次のステップに進めず、毎日、捨てる物を探してしまう。
どうしたら、区切りをつけられるか。
この質問に回答します。
まず、メールをシェアします。sayaさんからいただきました。
捨てられるものはないか探してしまう
件名:捨てることが好き過ぎて、次に進めない
sayaと申します。
片付け、捨てることが大好きです。捨てるのが快感すぎて、相当モノを減らしてきましたので、もう捨てるものが見当たりません。家族のものは手出しをしないと割り切っているので、それなりにモノのある家です。
シンプルライフは、やりたいことを実現するための手段であって、目的ではない、と理解しているつもりですが、シンプルライフがほぼ出来上がった今でも、更にシンプルを追求する方に進もうとしてしまい、ゴミ袋をもって、部屋中歩きまわって、何か捨てられるものはないかを探してしまいます。
十分に理解ができいているのに、断捨離やミニマリストのブログやYou Tubeをみて、自分が既に実践できていることを再確認して満足する(新しい気付きがあることは滅多にありません)という、進歩のない自分に気づくようになりました。
シンプルライフになったからこそ、自分がやりたいことにシフトしていきたいのですが、捨て活が好き過ぎて、そこから抜け出られません。
筆子さんのメールも、読んでしまいます。
今、海外に住んでいるので、この間に語学を習得するとか、資格の勉強をするとか、そういったことにもっと時間を注いでいきたいのですが、どうしても捨て活に逃げてしまいます。
シンプルに生活が出来るようになり、経済的にも心身的にも余裕をもてるようになりました。
「片付けは卒業した!」と区切りを打てるようになる考え方のヒントなどをいただけると幸いです。
sayaさん、こんにちは。お便りありがとうございます。
暮らしがシンプルになってよかったです。
sayaさんは、物理的なものの片付けは終わったようですが、心の中にまだガラクタがたくさんあるんじゃないですか?
もう捨てるものはないのに、捨て活ばかりしてしまうのは、その生活が、sayaさんにとってコンフォートゾーンだからです。
コンフォートゾーンは、ストレスのない居心地のいい場所です。
うまくできることはわかっている、予想外のことも起きない、特に問題が生じることもなく、いつものようにつつがなく、ドーパミンの放出(多くはないけど)を得られる場所。
ドーパミンについて⇒やる気のもと、ドーパミンについて知っておくべきこと(TED)
sayaさんも気づいているように、コンフォートゾーンにいると、成長も発展もありませんが、そこは、とても居心地がいいので、意識しないとなかなか抜け出すことができません。
片付けに区切りをつけたいなら、新しいことを始めるのが一番です。
新しい恋をすると、失恋の痛みを忘れられると言いますが、ほかの活動も同じで、不用品の断捨離以外のことをすると、勝手にそちらに関心が向きます。
先日、自信に関するTEDトークを紹介しましたが⇒自信を失わせる3つの習慣とその落とし穴にはまらない方法(TED)
このプレゼンに出てくる「スタートできない落とし穴」が、今のsayaさんの状態に似ていると思います。
スタートできないとき、もっとも効果的なのは始めることです。
具体的には以下の作業をしてください。
1.心のガラクタを捨てる作業をする
まず、自分の気持ちを書き出してください。
毎度書いていますが、おすすめはブレインダンプです。
ブレインダンプ⇒頭の中のガラクタを断捨離するブレインダンプのやり方
心の中にあることを全部書き出して、何のために捨て活を始めたのか、なぜシンプルライフを送りたいのか考えてください。
物を捨てた先にある究極のゴールを思い出しましょう。
もし、そんなゴールは何も意識していなかったのなら、探してください。
まさか、不用品を捨てることが、人生のゴールだとは考えていないですよね?
自分がやりたいことや叶えたいことは何なのか?
見つからないときは、モーニングページを半年ぐらい書くことをおすすめします。
ネガティブ思考改善にモーニングページがいい~今月の30日間チャレンジ
次のステップを何も思いつかないときは、以下の記事を参考にして探してください。3つとも自分ごととして読んでくださいね。
やりたいことを見つける7つの方法~やりたいことがわからない人へ。
断捨離の次のステップがわからず途方にくれる人が、具体的にやれることを7つ紹介。
たぶん、sayaさんは、やりたいことや、解決したほうがいい問題にうすうす気づいていると思います。
「もっと、これがこうだったらいいのに」と思うことが、あるんじゃないでしょうか? それとも、自分の人生は、完璧だと思っていますか?
問題の解決に取り組まず、捨て活をやってしまうのは、次のステップに進むのが怖いからです。得意な捨て活動にいそしんでいれば、本当の問題に向き合わなくてすみますから。
2.やることが見つかったらやり始める
やることが見つかったら、とりあえずやり始めます。
これまで捨て活動に当てていた時間を、やりたいことをする時間に当てましょう。
コツは:
・小さなことを、とにかく始める
・ミスするのは想定内。うまくできるようになるのを待たない。やりながらうまくなればいい(というか、やらない限りうまくならない)。
・準備不足でもいい、完璧を目指さない
・その活動をする時間をスケジュールに入れ、時間がきたら四の五の言わずやる。
1日の時間の使い方を見直し、いつ、何をやるかざっくり割り振って、そのスケジュールにそって暮らしてください。
スケジュールを作るとき、捨て作業を毎日入れてはいけません。1週間に1度ぐらいで十分でしょう。
私の記事を読むなら、物の捨て方ではなく、メンタル関係の記事(とくにTED)を中心に読んでください。たくさんあります。
YouTubeでも、物の捨て方(もう知っていること)は見る必要はなく、コンフォートゾーンから抜け出す方法や、やりたいと思っていることに関する動画を中心に、見るようにしましょう。
もちろん、時々は、物の捨て方について読んだり、見たりするのもいいことです。
自分では、「もうわかりきっている」と思っていても、わかっていなかったり、忘れていたりすることはありますから。
物の捨て方を見るときは、ノウハウではなく、背後にある考え方をつかむようにしてくだしさい。
シンプルライフは物を捨てることだけではありません。
3.コンフォートゾーンを出る練習をする
やりたいことを探しながら、コンフォートゾーンから出る練習もしましょう。
たとえばこんな練習です:
・これまでずっとやりたいと思っていたものの、やるチャンスがなかったことに取り組む
・生活面で改善したいポイントを見つけてチャレンジする
買い物、お金の使い方、運動、食事、睡眠などの健康管理、自己啓発において、向上させたいことを探し、30日間チャレンジでやってみます。
参考⇒人生を変えたいあなたに。30日間チャレンジのアイデア88選。
・仕事に関連するスキルを向上させる
人生において、仕事をしている時間はとても長いので、仕事の質や仕事に対する取り組み方をいい方に変えると、人生の質がよくなり、日々が充実します。
・ルーティンを変える
きのうと同じことを、時間帯や場所、一緒に行う人を変えます。
・行ったことのない場所へ行く
今、海外にお住まいだそうなので、未知の場所は、たくさんあると思います。近場でOKです。
・やったことのないことをする、会ったことのない人と会う
・新しいことを始めたくない理由に向き合う
新しいことをやっているうちに、やってみたいことが見つかるかもしれません。
コンフォートゾーンから抜け出すのが怖い人へ~まずは自信をもつこと。
まとめると
1.やりたいことを見つける
2.やりたいことを実際にやり始める
3.日常で、コンフォートゾーンから出る練習をする
以上3つです。
いきなり全部やらなくてもいいです。まずは、自分の心に向き合って、やりたいこと(片付け以外でドーパミンを出す方法)を見つけてください。
もし、掃除や不用品を捨てることが純粋に好きなら(気分転換や逃避活動としてではなく)、プロの片付け屋になって、人の家を掃除するのもいいかもしれません。職業としてではなく、ボランティアで行うのもいいでしょう。
それではsayaさん、これからもお元気でお暮らしください。