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日常生活のいろいろな面で余白を取ることを意識すると、シンプルライフが加速します。
「余白を取る」とは、コアなミニマリストのように、何もない部屋に住むことではありません。いつも100パーセント(かそれ以上)盛り込んでしまうところを、「6割から7割でよしとすること」です。
余白のない生活は、小さすぎる服を着ているようなもの。サイズが小さい、ピチピチの服を着ていると、動きにくく、肉体的に苦痛で、ストレスがたまります。そのまま強引に動くと、服が破れます。
ゆとりをもたせたほうがいい分野を7つ紹介するので、キチキチ状態になっていないか調べてください。
1.日々のスケジュール
家事や仕事で忙しい人が、無意識に詰め込みすぎてしまうのが日々のタスクです。スケジュールにすこしゆとりを持たせてください。
ある程度物を減らすことができた人の中にも、あれやこれやとタスクを盛り込みすぎて、自分で自分を忙しくしている人がいます。
きっとやりたいことがたくさんあるのでしょう。
あるいは、人の仕事までやっているのかもしれません。
予定を入れすぎると、肉体的に疲れるだけでなく、精神衛生にもとても悪いです。人間は機械ではないので、睡眠や休憩する時間をしっかり取らないと、人間らしく暮らすことができません。
1日は24時間。どんなに予定に詰め込んでも、できないものはできません。
おまけに、「あれも、これもできなかった」と自分を責めてしまうことにもつながります。
いつも「時間が足りない」とストレスをかかえている人は、現実的な視点で、予定を見直してください。
大事なことだけを行うすすめ⇒仕事や家事の優先順位を決める6つのポイント。やりたいことをやれる人生に。
重症の多忙症(私が作った言葉です)にかかっている人はこちらをどうぞ⇒なぜそんなにいつも忙しいの?~忙しさを生む7つの理由と忙しくなくなる方法
2.すべてのバッグの中
毎日使っているバッグの中にゆとりを持たせます。
昔に比べてバッグのサイズが大きくなっていると思いませんか?
私が子供のころ(昭和40年代)、近所のOLのお姉さんは小さなハンドバッグを持っていました。ところが今は、ふつうに会社に行くのに、機内持ち込み用のキャリーケースを使う人さえいます。
昔のOLは単に職場の花だったから、持ち物も少なかったのかもしれません(バリバリ働いていた人もいたはずですが)。荷物の多い人は、資料やら何やらたくさん運ばなければならないのかもしれません。
でも、おかしいですよね?
情報はネット上に置いてあり、スマホでアクセスできるはずなのに。
本当にどうしても仕事で必要なら仕方ありませんが、なんとなく惰性で大きなバッグをかかえて通勤しているなら、今一度中身をチェックしてください。
バッグの中身が多い人は、たぶん家の中にもたくさん物があります。旅先に持っていくスーツケースの中もびっしりでしょう。
インターネットでも、「いかにたくさんの物をスーツケースに入れるか」という命題のもと、数々の詰め込みテクニックが紹介されています。
ですが、出先や旅先に、そんなにたくさんの物を運び込むことが本当に必要なのでしょうか?
ここでも客観的な見直しが必要です。
こちらの記事を参考に⇒重いバッグは肩こりとストレスのもと~バッグの中身の断捨離は欠かせない
バッグに物をたくさん入れる人は、心配性なのかもしれません。心配性の解消方法はこちら⇒取り越し苦労をやめる7つの方法。先のことを心配して物をためこむあなたへ。
3.日常よく使うものを入れている収納スペース
次は家の中の収納スペースです。
服が入っているタンスやクローゼット、食器や調理雑貨をおさめている食器棚、化粧品などのパーソナルケア商品をしまってある洗面所の棚や引き出し。このような場所は注意していないと、あっという間に過収納になります。
日本は国土が狭いため、ちまたに物があふれた頃から、スキマというスキマをすべて「有効活用」する収納術の開発に、多くの人が時間とエネルギーを注いできました。1ミリのすきも逃さない勢いです。
けれども、何でもかんでも家の中に収納しておく必要はありません。
少ない物で暮らしてみるとわかりますが、人ひとりが生きていくのに、そんなにたくさんの物を家の中に装備しておかなくても大丈夫なのです。
本当に使うものだけを収納することを意識してください。
我が家のバスルームの引き出し2つと棚1段はからっぽです。カウンターの上に物を出している夫に使ってもらいたいと思って、スペースを開けました。せっかく開けたスペースですが、夫は使っていません。
夫はカウンターの上に物を出したままにしたいようです。
結局、引き出しも棚もそのまま空っぽですが、空っぽのスペースを見るのは精神衛生によいです。
このように、どこか一箇所だけでいいので、空っぽの収納スペースを作ってみるといいかもしれません。
とてもスッキリしているので、見るたびに心が洗われます。何も置かない面(テーブルや家具の上)を作るのもいいアイデアです。
4.ストック品を入れているスペース
トイレットペーパーやティッシュ、調味料など、日用品をストックしているスペースに少しゆとりをもたせます。
買い置きを減らす、ということです。
買い物が不便なところに住んでいない限り、最後の1個を使い始めてから買いに行っても間に合います。
街中に便利な店が複数あるし、日本の通販会社はどこもとても配送が早いです。
買い置きがあると安心かもしれませんが、買い過ぎて使いきれなかったら本末転倒です。
買い置きとは余分に買って蓄えておくこと。では、何のために蓄えるのかというと、のちのち役立てるためです。
蓄えたものは、すべて有効活用すべきなのです。
腐らない食品でもあまりに古くなると質が劣化しておいしくないし、痛まない日用品も月日がたてば、薄汚れていきます。
ストック品の見直しの参考にどうぞ⇒物を減らすコツはこんな発想の転換にあった~山本ふみこさんに学ぶ
5.床や壁
床や壁のような面積の広い部分こそ、余白をキープしたい場所です。
壁に何か小さいものを1つか2つ飾るならいいのですが、3つ以上飾るときは、飾る物と飾り方に細心の注意を払うべきでしょう。
以前の私は、カレンダーをもらったら、もらった分、すべてを、家のどこかにかけようとがんばっていました。
いまは、壁にはできるだけ何も貼らないようにしています。
4月にスタンディングデスクを導入したとき、モニターの向こうの壁に貼っていたものを、すべて取り去りました。とてもすっきりしましたよ。
スタンディングデスクって何? という方はこちらをどうぞ⇒ジムに行くより効果的。日常生活でカロリーを消費するNEAT(ニート)ダイエットのススメ
それまでも、娘の写真や小さな絵など、厳選して貼っていたつもりでしたが、やはり何もないほうが、視覚的なノイズになりません。
掲示物を取り去ったら、壁の汚れが目立ったので、軽くぞうきんで拭きました。壁の白さが一段階アップしました。
壁に余白があると、部屋が広く見え、全体的に明るくなります。大きな余白効果が得られる場所なので、飾り物で占拠されている壁面があったら、余白を作れないか検討してください。
6.胃袋の中
食事は腹八分でとどめ、お腹に詰め込まないようにすると、気持ち悪くならないし、健康増進効果もあります。
きっと節約もできるでしょう。
かく言う私は、おなかいっぱいまで食べてしまい、「ああ、食べすぎちゃった…」とひとりごちるタイプです。食いしん坊と言えます。
いまは、胃袋の中にゆとりを持たせることを意識しています。
食事を作りすぎず、お皿に取り過ぎなければ、食べ過ぎを防げます。
これは食品を買い過ぎないことから始まります。
現代人の多くは、食べ過ぎなので、カロリーを取りすぎないことを意識すれば、胃袋の中にも余裕が生まれるでしょう。
食べ過ぎると、すべての内臓に負担がかかります。もともと身体が弱い人や、最近疲れ気味の人は、胃腸をいたわるためにも、身体に詰め込む食べ物を意識して減らしてください。
家の中に不用品を入れすぎると、機能不全に陥りますが、体内に食品を入れすぎるとやはり機能不全になります。体内の故障は恐ろしい結果につながります。
7.家計にゆとりを
入ってきたお金を、全部使わず、多少のゆとりを残しておきます。
家計がカツカツの人は、「そんなことできません!」というかもしれません。
ですが、お金の流れをじっくり調べてみると、知らないうちに無駄に使っている部分に気づくものです。
ゆとりある家計を作るために、おすすめの方法は以下の3つです。
●暮らしをダウンサイジングする
ダウンサイジングとは一回り小さな暮らしをすることです。
詳しくはこちら⇒暮しをダウンサイジングしたとき捨てた10のもの
●予算をたてる
基本的な予算の立て方⇒経済観念のない人がお金を貯められる人になる8つのステップ
●いらない物やサービスにお金を使うのをやめる
雑誌の定期購読をやめて、必要な号だけ買って読んだり、図書館で読む、といったことです。
最近は、定期的に課金して利用するインターネット上のサービスが増えてきました。たとえ月500円でも使ってないサービスがあったら退会したほうがいいです。
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今回は、暮らしの中でゆとりを持ちたいカテゴリーを9つ紹介しました。
このほかにも、自分なりに、ゆとりをもたせたほうがいいこと、100パーセント詰め込むのをやめたほうがいいことがあると思います。探してください。
ガチガチに詰め込むのをやめると、心にもゆとりが生まれ、もっとラクになれます。