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買いすぎない生活をしていたのに、また買うようになってしまった。どうしたらいいか?
この相談にアドバイスします。
まず、メールをシェアしますね。スミレさんからいただきました。
また買い物するようになりました
件名:辛いことがあり、買い物リバウンドしてしまいました
以前、筆子さんのブログで、とっても買い物習慣が変わったとメール(お問い合わせ)を送りましたが、リバウンドしてしまいました。
最近、両親が熟年離婚しまして、母の新居の用意や弁護士さんとのやりとりでてんやわんやでした。
そして今後のお金もかなり不安です。
気づいたのですが、自分は「お金が不安」→「買い物」という行動をとるようです。
買い物している間は、お金があるような気がして安心できるのかもしれませんが、どう考えても逆効果です。
ずっと使っていなかったアプリやサイトを延々と見てしまい、不眠にもなっています。
ここのところ、状況は落ち着いてきたにもかかわらず、買い物リバウンドが止まらなくて困っています。(家には捨てていない段ボールの山…)
具体的に言うと、服、化粧品、アクセサリーなど、どれも「買わない!」と決意してからしっかり守れていたものばかりです。
他のストレス解消法としてスポーツジムに行ったり、お金のかからないゲームをしたりしているのですが、夜になると買い物依存が始まってしまいます…。
お酒やタバコに頼ることも考えて少し試してみたのですが、身体に合わず断念しました。
いつも素晴らしい記事をありがとうございます。
スミレさん、こんにちは。お便りありがとうございます。
ご両親が離婚されたのですね。離婚そのものもショックだったと思いますが、事後処理も大変でしたね。
今、セルフイメージがかなり低下していると思いますが、自分ができたことに目を向けてください。
これをたっぷりあるマインドと言います⇒たっぷりあるマインドになるおすすめの練習法6つ~もう十分ある、と考える。
以前いただいたメールでは、この3ヶ月、服や化粧品の衝動買いをしなくなったし、部屋の床が見えるようになったと書かれていましたね。
つまり、その前は、たくさん買って、ものがあふれていた部屋に住んでいたわけです。
そんな生活をしていたのに、3ヶ月も買い物をコントロールできていたなんて、すごいです。
買い物依存気味の人は、1週間だって買い物をがまんできませんから。
つまり、スミレさんは、やればできるんです。そのことに気づいてください。
この点を踏まえた上で、以下のことを試してみてはどうでしょう?
1.不安に適正に対処する
スミレさんは不安があると、買い物をして解消しているようなので、買い物以外で不安に対処してください。
一番経済的で効果のある不安の対処法は、書くことだと私は思います。
前のメールにモーニングページを5行ほど書いていると書かれていましたよね。
それは続けるとして、夜、買い物したくなったら、ペンを握って、そのへんの紙に、その衝動についてがーっと書いてください。
夜間買い物しているということは、スマホかPCでネット通販をしているのですよね?
手持ち無沙汰になったらスマホやPCに向かうのではなく、紙とペンに向かう努力をしましょう。
最初はがんばらないとできませんが、毎日やっているうちに、そのうち、夜、何か書くのがふつうになります。
ゲームは、もしスマホをつかっているなら、やらないでください。
スマホをさわっていると、買い物サイトに行きたくなるし、そのうちゲームにたくさん課金して、不安を癒やすようになる恐れがあります。
一番の不安の元は、お母さんの生活費のことだそうですが、これについては、お母さんと相談して、今、できることに取り組みましょう。
いつも書いていますが、心配をどれだけしても、何も解決しないし、むしろストレスが増えて、状況が悪くなります。
さて、失礼を承知で書きますが、飲酒や喫煙でストレス解消を試みるなんて、スミレさん、馬鹿ですか?
すでに習慣になってしまっているのならいざ知らず、わざわざ始めるなんてありえません。
そもそも、お酒もタバコも高いですよね? ともに高額の税が課せられています。
しかも、この2つとも決して健康にいいとは言えない嗜好品です。
体をこわしたら、時間もお金も無駄に失いますよ。
私の娘が去年からずっと体調が悪いのですが、薬にお金がかかるし、何度も医者やラボラトリー(検査する場所)に行って、相当、リソースを奪われています。
体調がすごく悪いときは、仕事を休んで、家でぐったりしています。つまり、その時間、何もできないんです。
飲酒や喫煙でストレス解消をはかろうとするのは、問題を拡大する行為です。
2.買い物パターンを把握し、そのパターンをこわす・変える
最初に買い物をやめたときと同じように、自分の買い物パターンを把握して、買い物が起きない状況を作ってください。
たとえば、どこで買っているか?
服や雑貨をたくさん買っていたのを我慢し始めて、買わずになったものの、フリマアプリや中古品店、リサイクルショップなどで、安いものや、掘り出しもの、ものすごくお得に思えるものを買うことが癖になる人がたくさんいます。
スミレさんも、どんなサイトを利用しているのか調べてください。
それがフリマアプリなら、私はアプリを削除するし、PCでもそのサイトにアクセスできないようにブロックします。
楽天市場やアマゾンも、簡単にはアクセスできないようにしてください。
次に考えることは、何がきっかけで買い物しているか?
夜、1人になると先のことが不安になって、買い物してしまうのか?
夕食後のくつろぎタイムに買い物してしまうのか?
それが取り除けるきっかけなら、取り除いてください。
取り除けないきっかけなら、先にも書いたように、買い物したくなったら、日記を書く、本を読む、音楽を聞く、ストレッチをする、ほかの趣味をするなど、買い物以外のことをするよう自分を仕向けましょう。
私の本やブログを読むこともおすすめです。
おすすめの本⇒筆子の新刊『買わない暮らし。』(6月16日発売)著者による内容紹介。現在予約受付中です。
買い物習慣を変える記事も、たくさん書いており、日々、その数は増えています⇒買い物習慣に関する記事一覧
買い物したくなったら、まず、買わないことに関する記事を読むのもいいですね。
このブログを読むのを夜にするといいかもしれません。スマホで読んでいるなら、買い物サイトに行ってしまう恐れがあるので、おすすめしませんが。
セールやお得商品との接触が買うきっかけなら、セールは決してお得ではないことに気づいてください。
3.お金の流れを記録する
すでにやっているかもしれませんが、入ってくるお金と出ていくお金の記録をとってください。
この記事の⇒買いすぎない生活ガイド:これ以上ガラクタと寝起きを共にしたくない人へ。 「3.お金の流れ(とくに支出)を調べる」が参考になります。
単純に考えて、お母さんの生活費の心配をしながら、自分はお金を使うって、意味不明の行動ですよね?
お母さんの年金が少ないから、サポートしたいという気持ちがあるなら、スミレさんは、どちらかというと、無駄遣いをやめるべきではないでしょうか?
お金の流れをちゃんと把握すれば、このあたりまえのことに気づくと思います。
お母さんと一緒に、お互いの収入と支出を調べると効果的です。
スミレさん、一人暮らしですよね?
お母さんと同居してしまうと、かなり経費を削減できますよ。
すぐに同居する必要はありませんが、1つの選択肢としてもっておくと、5年後、10年後にあわてないと思います。
4.予算を決めてリミットをかける
不安から夜、ネットで衝動買いしてしまう分に、予算を当ててください。
たとえば、「不安衝動買い費」とか。
月5000円でも1万円でもいいです。
リミットを意識しているときと、していないときでは、買い物の仕方が変わります。
できれば、この予算以外のお金はべつのところに移してしまうといいでしょう。
私は、生活費以外のお金は、全部別口座に入れてしまうので、ズルズルつかってしまうことがありません。
複数の口座を管理するのが面倒だったり、不都合があったりするときは、衝動買いは、現金で支払うと決めてもいいでしょう。
5.いつも自分に正直に
ストレスがたくさんたまる人は、たいてい、人生のいろいろな場面で、我慢しすぎています。
自分を殺して、言いたいこと、したいことをしないほうを選んでいるんです。
この態度を改めて、いつどんなときにも、できるだけ自分に正直になってください。
今、スミレさんが不安に思っているポイントはお母さんにも話しましょう。お父さんに言いたいことがあるなら、お父さんにも言いましょう。
すると、解決策が見つかるかもしれないし、新たな道筋なども思いつくかもしれません。
「自己主張することや、断ることがストレスです」という人もいますが、少しずつ、自分の気持ちを出すようにしてください。
以前、スミレさんが、買い物依存気味になったのも、ストレスのせいだと思います。
どこかでがまんしていたんじゃないですか?
いきなり、私みたいに、言うべきではないときにまで、ばりばり本音を話す人間にはならないでしょう(私は、態度が悪いと、よく娘にたしなめられます)。
せめて、モーニングページを書くときは、本音を書いてください。
それと、自分をジャッジしないように。
ちょっと前までは、買わないでいられたのですから、その体験から学ぶこともおすすめします。
もしかしたら、買わないことをきびしくやりすぎたのかもしれません。あるいは、アプリを削除するべきだったのに、削除しなかったことがリバウンドの原因になったのかもしれません。
こういうことも、自分に正直になって考えてくださいね。
それでは、スミレさん、これからもお元気でお暮らしください。
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買い物癖がリバウンドしたときにすべきことをお伝えしました。
リバウンドしたとき、「あ~、逆戻りしてしまった。私ってだめ」とめげていても、いい結果は得られません。
この記事に書いたように、やれることはたくさんあります。
長年の習慣や思考パターンは、そう簡単には直らないので、多少の失敗やリバウンドは想定内。
前の経験から学びつつ、新たに買い物習慣の改善に取り組んでください。