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断捨離をしていて、「これ、捨てる?捨てない?どうする、わたし」と迷うこと、よくありませんか? 今回は、この迷いを捨てる方法、できるだけ迷わない考え方をお伝えします。
たいていのことは原因を究明し、その原因を順番に取り除いていけば、解決できますね。
迷いを捨てるために、まず、なぜ私たちは迷うのかその原因から考えてみましょう。
あなたが迷う3つの理由
1.選択肢が多すぎる
2.失うのが怖い
3.正しい選択をしようとする
1つずつご説明します。
1.選択肢が多すぎる
朝、着ていく服を選ぶとき、1つしかなかったら、迷うもへちまもありません。それを着るしかないのですから。
しかし、これが、10着、30着、100着、200着と、着ていく服の候補があったらどうでしょうか?
どれにしようか迷うはずです。
たとえば、私は、あまり服を持っておらず、しかもコーディネートのパターンはほぼ1つなので、迷う余地がありません。
靴もカジュアルシーンではスニーカー、そうじゃないときは革靴と2パターンのみ。、
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多少寒い日だったら、いつもの服にフリースやダウンジャケットをプラスするだけです。
ところが、夫は必要以上にジャケットやコートを持っているので、その日の天候によって、「きょうはどのジャケットにしようか」、とか、「靴はどれにしようか」、と出かける前にちょっと考えています。つまり迷っているのです。
夫はわざわざ口に出して迷っています。
時にはいったん出勤したものの、また戻ってきて、ジャケットを取り替えることすらあります。
これは娘も同じです。彼女はアウターは夫ほど持っていないのですが、出かける前に1度外に出て、体感温度を確かめていることがあります。
こうした行為は、「選ぶ」と言い替えることもできます。選択肢がなければ、選ぶ必要はなく、迷う余地もありません。
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2.失うのが怖い
たとえ選択肢が少なく、二者択一のような場合でも、どちらかを選ぶことによって、選ばなかったほうを失うことを恐れているとなかなか選ぶことができません。
進学するか、就職するか。
東京大学に行くか、早稲田大学に行くか。
全日空に就職するか、日本航空にするか。
こうした選択で迷うのは、選ばなかった道を失うことを恐れているからです。
もっと瑣末なことで迷う人もいます。たとえば、飲食店で注文するとき。
カツ丼にするか天津飯にするか。
注文に迷う人は、きっと「少しでもおいしいもの」を食べたいと願っているのでしょう。
カツ丼を選んでしまうと、天津飯のおいしそうなたまごが食べられないので、それが残念で、さっさと決められない。
カツ丼も食べたいけど、天津飯も食べたい。
カツ丼を選ぶと天津飯が食べられない。
天津飯を食べるという機会を失ってしまうのがいやだ。
こんなふうに迷い続けます。
3.正しい選択をしようとする
人生において重大な決断をする局面は多々あります。
たとえば、「内定をもらった会社のうちの、どちらに行ったらいいのだろうか」決断しなければならない場合。
どちらの会社がより自分に合っているだろうか。どちらの会社に行けば、働きがいがあり、給料もたくさんもらえるだろうか、理想の伴侶を見つけることができるだろうか?
ここで、選択を誤ると一生後悔するかもしれない、正しい選択をしなければだめだ、と思って迷ってしまいます。
では、以上3つの、選択に迷ってしまう原因をなくすためにはどうしたらいいのか考えてみます。
迷わないための3つの方法
原因が3つなので、対策も3つ考えました。
1.選択肢をできるだけ減らす
2.すべてを手に入れようとしない
3.この世に正しい選択などないと知る
こちらも1つずつ説明します。
1.選択肢をできるだけ減らす
選択肢が多いから迷うのですから、選択肢を減らします。
たとえば、断捨離をしているとき、「捨てる、捨てない、とりあえずキープ(保留)」という3つの選択があるとします。この3つ、あるとよさそうですが、実はあとでしんどいことになります。
というのは「とりあえずキープ」は選択を先延ばしにすることにほかならないからです。
そこで、「とりあえずキープ」という選択肢は排除します。
そして、もし、「捨てる、捨てない」で迷ったら、「捨てることにする」というふうに決めてしまうのです。もちろん、「捨てる、捨てない」で迷ったら、「捨てないことにする」というふうに決めてもいいと思います。
しかし、「捨てないことにする」と、あとで、またその品物を「捨てる、捨てない」と判断しなければなりません。
これは「とりあえずキープ」という選択肢をもうけるのと同じようなものです。
やはり、「迷ったら捨てる」が結局は、1番楽な道です。
2.すべてを手に入れようとしない
失うのが怖いのは、要するに欲が深いだけです。何かを選ぶことは、何かを捨てることでもあります。何か1つ選んだら、その道を突き進むほうがいいのです。
天津飯とカツ丼で迷いに迷って、カツ丼を注文したところ、そのカツ丼がすごくまずかったとします。
もし最初からカツ丼だけしか眼中になく、カツ丼を注文して、食べてまずかったら、「まずかった」だけですみます。
ところが、天津飯と迷ったあげく、天津飯に未練があると「ああ、やっぱり天津飯にしておけばよかった。800円損した」と自己嫌悪を感じてしまいます。
選んだカツ丼が失敗だったら、その失敗を糧(かて)とすればいいのです。
「このカツ丼、ちょっと脂っこいな、でもごはんはおいしい。今度はごはんは同じだけど、上にのってるものが違う、天津飯にしよう」と考えれば、失敗が次へのステップとなります。
断捨離をしているとき、「すべてを手に入れようとする」のが、どういう状態なのかと言うと、物を捨てながらも、「物を捨てていない暮しのままでいようとすること」だと思います。つまり現状維持をしながら、新しいもっといい暮しも求めているのです。
これは、物を捨てるときに、心の痛みは感じたくない気持ち、と言い替えることもできそうです。
断捨離とは、自分の暮しを変えることにほかなりません。現状維持のまま、断捨離をしようとすることは不可能です。.
3.この世に正しい選択などないと知る
たとえば、就職先を決める場合、その会社のことは、入ってみないとわかりません。
よかれと思って入った会社だって、その年のうちにつぶれる可能性だって充分あります。
よりよい選択をするために、いろいろな要素を考慮することは大切ですが、実際に選択して先に進んでみないことには、何も始まりません。
先に進んで初めて、自分の選択がよかったのか、悪かったのかわかります。
しかも、実際のところ「よい選択」「悪い選択」「間違った選択」「正しい選択」というものはあるようでいて、ないのです。
そこにあるのは単に「選択した」という行為だけではないのでしょうか。
よい、悪い、間違い、正しいは、単に1つの物の見方にすぎませんから。
自分は「間違えたと」思っていても、他の人に言わせれば「賢明な選択ですね」ということは多いものです。
そのときは「間違えた」と思っても、あとになってみると「やっぱりこれでよかったんだ」と思うこともよくあります。
断捨離をしていて、これを捨てるのが正しいか、正しくないか、と迷うのは、単に「それを捨てると、あとで困るんじゃないか」、と恐れているだけに過ぎません。
そこにあるのは、「捨てる」という行為だけであり、恐怖という感情は自分が勝手に持つものです。いざ手放してみると、その物のことは忘れてしまうものです。
これは私が体験から学んだことです。
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いかがでしたか?
断捨離は単に物を捨てることだと思われがちですが、「物と自分との関係の見直し」でもあるので、心の中であれやこれや、もやもやと考えて、先に進めないことはよくあるものです。
ですが、1.選択肢を減らし、2.すべてを手に入れようとせず、3.選択に正しいとか間違いなんてものはない、この3つを意識すれば、もうそんなに迷うことなく、さくさく断捨離を進められることでしょう。あなたの成功を祈っています。