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日々、持ち物を減らし、快適な暮らしをめざしている読者のお便りを紹介します。今回は今月半ばにいただいたメールから3通選びました。
内容は
●結婚アルバムを捨てた
●新しいスーツを買わず、手持ちの服で対応した
●車を手放した
まず、豪華なウェディングアルバムを断捨離したカカオ豆さんのお便りです。見出しは私が入れました。
長年のわだかまりの元を捨ててスッキリ
件名:結婚アルバムを処分しました
はじめまして。40代の主婦、カカオ豆と申します。
片づけに興味があり、というか必要に迫られ、収納からはじまり断捨離へと移行している最中にこちらのブログに出会いました。
今日メールしましたのは、筆子さんのブログに後押しされ、ずっと心の奥のわだかまりであったものを捨てられたことをご報告したかったからです。
それは「結婚アルバム」
心にひっかかっていた結婚アルバム
10年以上前に18万円かけてつくった豪華でとても分厚いもの。
私の結婚式には大嫌いでトラウマにもなっている親族が2名出席しました。
当初は友人たちのみのシンプルな式にしようと考えていたのです。
でも夫が地方の旧家で、義親から必ずきちんとした式と盛大な披露宴を行うよう押し切られました。
その結果が「豪華アルバム」。
引越しのたびに大きく重いアルバムに暗く重い気持ちが加わって沈みそうになりながら運びました。
いつもは段ボールに入れ、物置の片隅に押し込めていても、時折「結婚式関連」と書かれたラベルが目に入るだけでどうしようもなく苦しく不快な思いにとらわれました。
断捨離本を読んでもなぜか捨てられず(捨てるという検討対象にすら入らず)今まできました。
今回筆子さんのブログを拝読し、歯を食いしばって自分の気持ちに向き合って整理してみました。
捨てられない理由を考えてみた
『なぜ捨てられないのか』
・「結婚アルバム」は特別なもの。神聖なもの。捨てるなんて非常識。
・18万円の物を捨てたらもったいない。
・トラウマの親族は数枚写るのみ。他は友人やお世話になった方々。この数枚のために捨てるなんて大勢の方に悪いし、もったいない。
・さすがプロカメラマンの撮影。ドレスや着物も素敵に撮ってくれたので、もったいない。
・いつか子供が見たがるかもしれない。
・大金かけて後悔するなんて悔しい。
書き出してみると見事に他人軸や未来軸、サンクコスト効果。そして更に突き詰めた時に重大な結論にぶつかりました。
・その親族の存在以上に「最終的にその人物を呼ぶことを受け入れた自分。世間体のためだけに嫌悪する人間を招待し見栄を張った自分」が情けなく、許せない。
だから、それを思い出すトリガーとなるアルバムがひどく苦しい存在である。アルバムを通して自分の嫌な部分を見てうつうつとなっていた。
ここにたどりついうた時になぜかストンと気持ちが落ち着きました。
アルバムと向き合ったら簡単に捨てられた
見て見ぬふりをしてきた部分を直視できたことが不思議と嬉しかったんです(嫌な自分なのに)。
途端に、なぜ今まで捨てなかったのだろうと思考が一気に切り替わり、あっさりゴミ袋へ入れました。
ゴミ回収車が出発したのを見届けた後の清々しさ。なんだか憑き物が落ちたようです。
心が軽くなり断捨離が一気にすすみました。
筆子さんに出会わなかったらきっと捨てられなかったでしょう。
人生残り半分、他人軸になりやすい私ですが自分をきちんともてるよう努力します。メタ認知の記事はとても参考になりました。
筆子ジャーナルは色々な事に気づかされ、励みになります。まだ未読の記事も多いので楽しみに読みますね。
どうしてもご報告とお礼を言いたくメールしました。長文をお読みいただき、重ね重ねありがとうございます。
ご返信は不要です。
カカオ豆さん、はじめまして。
捨て体験をシェアしていただき、ありがとうございます。
ずっと気になっていたものを捨てることができてよかったですね。
それにしても、1冊18万円もするアルバムってずいぶん高いですね。
結婚アルバムの実物を見たことがないのですが、せいぜい50ドル(5000円)ぐらいのもの、という認識でいました。
そのアルバムが18万円でも50万円でも、ずっと持っていたってお金は降ってこないので、不愉快に感じる思い出の品は捨てたほうがいいですね。
大きくて場所も取っていたでしょうし。
いまの自分が楽しく感じられる物だけ残したほうが、暮らしの質はあがりますね。
カカオ豆さん、これからも、身軽な暮らしを楽しんでください。
サンクコストとは?⇒高かったから断捨離できない? 埋没費用はどのみち回収できません
メタ認知とは?⇒なぜ人は嫌なことを後回しにしてしまうのか?(TED)
次はご自身で作った服を着て、各種セレモニーに出席したモルさんのメールです。
手持ちの物を活用するのは気持ちがいい
件名:買わずに入学式がすみました
いつも更新を楽しみにしております。
今春は、長男、長女ともに高校、中学に進学したため、卒業式、入学式が立て続けにありました。
私自身も転職したため、きちんとした格好をしなくてはいけないし、これを機にスーツを買わなきゃいけない、と3月中ずっと思っていました。
ネットを散々見て色々探していたのですが、実際にお店に行った際に、良さそうなジャケットを手にとってみると、思っていたよりペラペラというか。
長く使えそうなものは、中途半端な値段では買えないかなぁ、と感じました。
これなら、以前自分が洋裁教室で縫ったブラウススーツと変わらない、と思いました。
結局、その服と、持っているアクセサリーで入学式卒業式に行きました。
現在、仕事も、手持ちのスーツ、ジャケットなどを、制服のように着て行っています。
持っているものを活用することができるのは、気持ちがよく、また、新しいものを選んで買う労力も抑えられました。
筆子さんがいつもおっしゃってること、実感しました。
これからも応援してます。
モルさん、こんにちは。お便りありがとうございます。
この春、お子さんそれぞれが、中学と高校に進学されたのですね。おめでとうございます。
きっと物入りだったでしょうね。
ですが、ご自身で作ったブラウススーツを着て、式に出席できてよかったですね。
私は子どもを日本の学校にやったことがないので、入学式や卒業式の雰囲気がわからないのですが、あくまで主役は子どもだから、親はそこまで気張らなくてもいいのではないでしょうか?
モルさん、転職されて周囲に慣れてきたころでしょうね。
これからも、手持ちの物を活用する生活を楽しんでください。
洋服との向き合い方の参考になる記事⇒長く洋服を着る方法。服を使い捨てるのをやめたい人へ
3人めは、ナウりんさんのメールです。見出しは私が入れました。
あまり乗らない車を手放した
件名:車を手放した
記事にしていただきましたリリーと申します。
(インテリア業界で勤務していた時代の所有物を8割手放してスッキリ暮らしているという内容)当時この名前で送ったと思いますが忘れてしまいました笑。
目に見える普段の暮らしはミニマリストになるかと思います。
家族4人(心配症の夫、プラス思考の嫁+子供2人)72平米の狭小住宅で変わらず『今必要なもの』だけで暮らしていてます。
ただここ1年ほど一番にストレスを感じていた車以外は。。。
誰も乗らない車
3年前に主人が乗り換えた車種はハイグレードな新車でした。
全てを現金で買うほどの貯金はなかったので一部ローンで購入。
当時一番欲しかった車に乗れると主人も気持ちが弾み、そりゃ大喜びで週末になれば家族で遊びに出かけました。
しかしこの1年ほど子供が成長して共に過ごす時間がめっきり減り、主人本人も職場環境が変化したりと車を愛でる余裕がなくなってきていました。
そもそも週末ドライバーだったのにさらに忙しくなって、週末も乗らない時期が増えてただの『大きなおもちゃ』になってきたのです。(私は免許もってません)
ここに疑問を抱き年明けから家族会議をしてはいたのです。
ようやく手放すことになった
なかなか主人が手放す勇気が持てず3月も終わりの頃、やっと主人の気持ちの整理がついて手放すことを選択してくれたんです。
彼の気持ちが変わらないうちにと翌日査定を8社申し込み、その日のうちに希望金額に近い金額で引き取ってもらう中古車会社を見つけて即交渉成立。
担当者さんもこちらのあまりにスピード決断に驚かれていました。
主人も『自分で手放すと決断してからも、もし車が家にあるとまた迷っていたかも』と言っていたので、私が行動を起こして後戻りできないことを目の当たりにして本人もさっぱりしたようです。
車を処分して思うこと
とはいえ大きな金額の交渉はストレスだらけでした。
主人は毎日平日深夜まで仕事のため私が交渉窓口だったこともあり、もう絶対したくないです。
振り返ると本当に欲しかった車を手に入れる時、もっと時間をかけて考えるべきだったんです。
新車なのか中古車なのか、リースという選択肢、王道のレンタカーでもよかったのでは、、ときりがありませんが、あの車があった数年は確実に我が家の暮らしに彩りが増えたということは事実です。
『妥協ぜす一番好きなものを買う』という気持ちを味わえたのもよかったのだと。
そのせいか、主人はそれまで洋服なども好きでよく買っていたのに他の欲がなくなっていましたから。
これからは毎月払わずに済むローンと車関係の浮いたお金は子供の大学費用にしていきたいと思っています。
私は必要ないものは100円でも買わないのでたまに子供から
子供『うちって貧乏なの?』
私 『買えるけど、買わないだけだよ』
こんな会話してます。
ま、本当お金には縁がないんですけど、これからも明るくやっていきます。
筆子さんもどうぞ今後も無理せずゆっくりと楽しみながら続けてください。くれぐれもお体ご自愛くださいね。
ナウりんさん、こんにちは。メールありがとうございます。
懸案事項の車の処分を無事終えることができてよかったですね。
車や家といった、高額のものは、買うときも悩むでしょうが、処分する時も大変ですね。
ご主人、毎晩深夜まで仕事してるんですか?
それは大変ですねえ。
ですが、日本のサラリーマンは、わりと遅くまで仕事をする人が多いですね。私の弟もいつも帰りが遅いし、休日もよく会社に行って仕事をしている、と母が言ってました。
ご主人がそんなに仕事しなくてもすむようになるといいですね。
車を手放して、お金に余裕もできたことだし。
ナウりんさん、私の身体を気遣っていただき、ありがとうございます。ナウりんさんも、お元気でご家族仲良くお暮らしください。
ナウりん(リリー)さんから、以前いただいたメールはこちらで紹介しています⇒部屋のぐしゃぐしゃを何とかしたいなら、捨てなきゃ。
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いつもたくさんのお便りをありがとうございます。
連休が始まったところですね。
「時間があったらやりたいこと」というアンケートの結果をのせている日本のサイトをいくつか見てみたのですが、答える人の属性によって、2位~5位は多少入れ替わっても、1位はどこも、睡眠でした。
睡眠は時間がなくても、最優先でとったほうがいいと思うのですが。
GW、連休の人も仕事の人もゆっくりできるといいですね。
それでは次回のお便り紹介コーナーをお楽しみに。