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汚部屋に悩んでいる人のために、床に落ちている服の片付け方をお伝えします。「そんなの拾って、ハンガーにかけるだけでしょ?」これは、片付けができる人の反応です。
汚部屋の住人はこれができないから、床に服の海ができてしまうのです。そして途方にくれています。
こういうときはステップバイステップで順番に片付ければいつかきれいになります。
片付けられるシステムを作ればいい
最近、私はよく思うのですが、物を片付けられない人は、片付けるシステムを全く確立していません。いつも行き当たりばったり、気分次第で片付けています。自分なりにシステムを構築するべきです。
今日は、私が娘(高校3年)の汚部屋を片付けたときの手順を紹介します。娘は今の家に引っ越しをし、最初の数日は片付けをしていたようです。
しかし、すべての引越し荷物を開けるまえに、いつのまにか部屋は汚部屋化し、毎晩、服の海の中で眠っていました。
大前提:すべての服の置き場所を決める
服の置き場所が決まっていないと、どこにしまっていいかわからないので、すべての服が床に放置されてしまいます。
それぞれの服の収納場所を確認しておきましょう。もしまだ決めていないなら、先に考えておいてください。
スーツはクローゼット、Tシャツはたんすの1段目のひきだし、セーターはたんすの2段目の引き出し、下着はたんすの中段の小さい引き出し、ソックスはその隣の小さな引き出し、というように。
同じカテゴリーのものを一緒の引き出しに入れるのが原則です。
ベルト、スカーフ、帽子、ハンカチなどのファッション雑貨の入れ場所も考えておきましょう。
しまい場所を覚えられないなら、ノートにイラストと一緒にメモを書いておき、これを確認しながら、片付けてください。
入れ場所はざっくり割り当てればいいです。緻密な収納をしようとすると挫折します。
すでに収納場所が満杯だとしても、入れる場所を増やしてはいけません。収納スペースはそのままで、中身を減らすようにします。
服の置き場所に関しては、もう1つ考えなければならないことがあります。それは「服の汚れ具合に応じて置き場所が違う」ということです。この点に関してはステップ3で詳しく書きます。
ステップ1:汚れている服を拾って洗濯もののかごにいれる
まず明らかに汚れている服を拾って、洗濯に回します。もし、洗濯ものを入れるカゴがないなら、ダイレクトに洗濯機に入れるか、汚れ物を入れる箱かなんかを見つけてください。
ランドリーバスケットは1つあると重宝するので、買ってもいいです。
このプロジェクトの目的は、服の海の解消であり、ミニマリストになることではありませんから、必要なものは買ってください。
ランドリーバスケットは、いつも自分が服を脱ぐ場所に置くと便利です。たとえば、脱衣場とか。
必要なら2つ買ってください。1つは脱衣場、1つは自室に置きます。2つあると、混乱するようなら1つでいきます。
我が家にもランドリーバスケットは2つあります。1つは洗濯機の横に置いてある縦長の入れ物で、主に私と夫が利用しています。
もう一つは娘の部屋にある、いわゆるふつうのランドリーバスケット(プラスチック)で、娘専用です。娘はこれに洗濯物を入れて、洗濯機のそばに持ってきて自分で洗濯しています。
このランドリーバスケットは、時にひっくり返され、娘のデスクになります。
我が家は夫も自分のものはたいてい自分で洗濯しています。我が家の洗濯事情はこちら⇒洗濯物の量と洗濯の回数を減らす簡単な方法~服の数が少なくても大丈夫
余裕があれば、自分がいつどんなタイミングで汚れた服を脱ぐか考えてみるといいです。いわゆる動線です。しかし、ハードルが高いなら、服の海がきれいになってから考えてください。
ステップ2:着ない服を捨てる
服の海の中から、1度も着ていない服を拾い出し、断捨離します。厳密には、何回かは着ているかもしれません。
朝、着てみて、鏡を見たら、まったくいけてない雰囲気だったので脱いでそのまま足元に放置された服です。
そもそも服の海を作ってしまう人たちは、服の数が多めです。最小限にしてしまえば、迷う余地はありません。今後服の海を作らないためにも、これまで一度も外に着て行かなかった服は捨てましょう。
名古屋市では、服は資源ゴミに出します。もし資源ゴミ用のゴミ袋があったら、とりあえず捨てる服はそこに入れてしまいましょう。
服の整理が終わってから、捨てる服の行き先(資源ゴミとして出す、友だちにあげるなど)考えればいいです。私は不用品を捨てるときは、売ることを考えないほうがいいと思っています⇒不用品を処分するときはお金にすることを考えないとシンプルにできる
ですが、売りたいなら、洋服の海がきれいになってから考えてください。考えられる不用品の処分方法を書いた記事はこちらです⇒上手な不用品の処分の方法~譲る、売る、捨てる
ステップ3:1度着たけどまだ洗濯しない服を拾って収納
「1度着たけど、まだきれいだから、洗濯しない服」の置き場が決まっていないと服の海が深くなります。
ステップ1で書いたように、すべての服の収納場所を決めなければなりませんが、これは服をアイテムごとに分けたときの収納場所です。
先に書いたように、衣類に関してはもう一つ、汚れ具合に応じた置き場所を考えておかなければなりません。
●汚れた服はランドリーバスケット(汚れもの入れ)か洗濯機
●きれいな服はクローゼットかタンス
●1度着たけどまだ洗濯しない服はどうする?
この問題については以前記事にしました⇒脱いだ服をどこに置くかという問題の考察~汚部屋改善
私も娘も、1度着たけどすぐ洗濯しない服は、きれいな服と一緒の場所に置いています。
というのも、そこそこきれいな(あるいはそこそこ汚い)服は、タンスやクローゼット(私の場合は箱)に入れても、問題ないと考えているからです。
ほかの服に匂いや汚れが移るようなものは洗濯行きに分類すればいいのです。
ですが、1度着た服を洗濯した服と一緒にしたくない、という人は、当然のことながら、それを置く場所が必要になります。そしてその場所は床であってはならないのです。
服の海ができてしまう人は、1度着た服も、タンスやクローゼットに戻すほうがいいのではないでしょうか?システムはできるだけシンプルにしておいたほうがいいですから。
服を片付けるコツ
●1着ずつ片付ける
もしあまりに海が深く、汚れた服、いらない服をまとめてピックアップできないときは、足元にある服から1つ1つ拾って、その服の正体を確かめ、所定の場所に戻してください。
繰り返しますが、汚れた服は、ランドリーバスケット(洗濯機)、きれいな服はタンスかクローゼットです。
●海をきれいにしているときは絶対服を買わない
新しい服を買うと、片付ける物が増えます。海がきれいになるまで、服を買ったりもらわないでください。できれば、ほかの物も部屋に入れないほうがいいです。
服の海は、純粋に服だけで構成されてはいないでしょう。コスメやバッグ、ぬいぐるみ、雑誌、ペンなども落ちているかもしれません。こういうものは、服を全部撤去してから片付けてください。まずは服に集中しましょう。
●服の収納はできるだけシンプルに:放り投げ方式を導入
もしかしたら、服の収納方法が複雑すぎるから、床に服を脱ぎ捨ててしまうのかもしれません。
すべてクローゼットのハンガーにかけることができればそれが一番簡単です。ワードローブの見える化ができますから。
ハンガーにかけないなら、ここはあえて、たたまない収納を目指してはどうでしょうか?Tシャツやジャージーのトップスなど、やわらかくてしわにならないものは、適当にまるめて放り込めばいいのです。
私の服のほとんどはこの手のイージーケアタイプの素材ですが、軽くたたんで箱の中に、放り込むだけです。近藤麻理恵さんのように幅を3等分して折りたたみ、引き出しに立たせるより、丸めて放り投げるほうがずっと簡単です。
ただ、放り投げ方式は受け入れ先に、ある程度の深さが必要です。
イケアなどで布張りの、そこそこ深さと幅のある箱を買ってきて、ここに服を適当にまるめて放り投げる収納をためしてみては?
取り出すときは、箱の中身をすべて床かベッドの上に開ければいいのです。目当てのものを見つけたら、残りをまた箱に入れれば完了です。
箱はクローゼットの下や、押入れの中に入れておくといいでしょう。
もちろんたたんで入れたい人はそれでもかまいません。たたんで立てれば、服の完全見える化ができます⇒初心者向け。断捨離をしたことがない人も、服を捨てることができる5つのヒント
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今回は服の放り投げ方式を提案してみました。
服をきっちり収納するのが流行っていますが、中にはたたむのが苦手な人だっていますよね?何も、万人皆が、服をたたんで引き出しの中に立てる必要はないのです。
私は自分の服はほぼ放り投げ、娘のTシャツやトップスはこんまりメソッドでたたんでいます。娘の服は量が多すぎて、こうしないとすべて収納できないからです。
服が片付かない理由の1つは、自分の性格や生活環境に合わない収納方法を無理にしようとするからです。誰もが整理収納アドバイザーの言うように片付けることができれば苦労はしません。
賢い片付けは、自分を知ることから始まります。