食器棚に食器をしまう女性

断捨離テクニック

最終更新日: 2024.05.21

たまには使うから取っておこう。こう考えてしまうと全く断捨離が進まない話。

ページに広告が含まれる場合があります。

 

断捨離していると、「これめったに使わないけど、たまには使うから取っておこう」とキープしてしまうものがあると思います。

確かに、「たまに使うもの」は「全然使わないもの」とは違います。

でも、たまには使っていたとしても、そのまま残すと、家の中のガラクタは減りません。「たまには使うよね~」と思うものは、限りなく「断捨離すべきもの」に近いアイテムです。



たまに使うものは有用品か?

自分の所持品をじっくり見てほしいのですが、「たまに使うもの」ってけっこうありませんか?

ほとんど使わないけれど、1年に1回ぐらいは使うマグカップやお皿など。

それは、必要だから使っているのではなく、「持っているからたまには使わないと」と思って使っているんです。

つまり、なければないで困らない。

お鍋やキッチンツールにもそういうたぐいのものがたくさんあると思います。

このようなアイテムを、「たまには使うし」と思って捨てないでいると、所持品はどんどん増殖します。





家中にある「たまには使うもの」

人は「たまには使うし」と思って、多くのものを残しますが、代表的なものを3種類紹介します。

アクセサリー・服飾小物

いつも同じアクセサリーだと飽きるので、バリエーションをつけるため、指輪やピアス、スカーフなんかをたくさん持っていると思います。

「ふだん使うものはだいたい決まっているけれど、たまにはこれもつけるし」。そう考えて残しがちなアクセサリーで、引き出しやジュエリーボックスの中が混み合っていませんか? 鎖がからまっていたり。

こういう小さいものは、店で見つけると簡単に買ってしまうことが多いので、何も意識していないとどんどん数が増えます。

「たまにはつける」と思うものでも、捨てないとシンプルに暮らせません

キッチン用品

最初に食器の話を書きましたが、キッチン用品も、「たまにしか使わないもの」がたくさんあります。

たとえば、ホットプレートやフォンデュセット、パン焼き機など。いつも使っているならかまいませんが、押入れの中で待機している時間のほうが長いなら、捨てたほうがいいかもしれません。

この手のキッチン用品を使う調理は、フライパンや鍋など基本的なものがあれば、対応できますから。

「もう読み終わったけど、たまには読むし」。いつまでたっても本箱の中がスッキリしないのは、こういう心理があるからです。

私もそういう本をたくさん持っていましたが、実は引っ越し前にかなり捨てました。

こちらの記事に書いている⇒捨てずに持ってる本もある~『サザエさんうちあけ話』の光と影

「サザエさんうちあけ話」も処分しました。

私はこの本が大好きですが、老眼になってすごく読みにくくなったし、いつか読みたいと思ったら、また買えばいいと考えました。

「サザエさん」は人気があるので、この本が絶版になることは考えにくいですし、仮に絶版になったとしても、日本に行ったとき、図書館で読めばいいですからね。

「たまには使う」の本当の心理

「たまには使うし」と思っているとき、自分が未来のある時に、そのアイテムを使うと信じているわけではありません。

捨てるのがいやだから、「たまには使う」と言い訳しているだけです。

もったいない精神

私が思うに、日本には、「もったいない」という概念が深く根付いています。

物を大切にし、無駄にしないことは美徳であるという価値観です。

「もったいない」という言葉は英語にはないと思います。

もちろん、物を大切に使うべきだという考え方はありますが、「もったいない」という言葉を訳そうとしても、ぴったりくる英訳がないので、文脈に合わせて、工夫して訳さねばなりません。

「もったいない」をそのままmottainaiと言うときもありますし、以前、「MOTTAINAI」と書かれたエコバッグを見かけたこともあります。

mottainai | Buzzword | Trends in Japan | Web Japan

いずれにしろ、私達は幼いときから、「もったいない」「もったいない」と聞かされて育ったので、「ものを捨てるのは、もったいなくてよくないことだ」と思ってしまうのです。

でも、本当にもったいないのは、それを使わないことですから、「もったいない」と思ったら、「本当にそうか?」と自問することが必要です。

今のように物があふれがちな社会では、「もったいない」と思って、何でもとっておくと、ガラクタだらけの家になります。

不安を感じたくない

私たちは、何が起こるかわからない先のことに不安を感じますが、この不安を軽減するために、ものを持ち続けることがあります。

「たまには使うし」と思って残したマグカップやお皿は、本当は不用ですが、あなたは「もしかしたら、いつも使っているマグカップが割れるかもしれない」とか、「もしかしたら、お客さんがたくさん来てこの皿が必要になるかもしれない」と未来を予測したかもしれません。

でも、お気に入りのマグカップが割れたとき、人は、新しいマグを買います。買い物好きな人は、喜んで「前よりちょっといいマグカップ」を買うんじゃないでしょうか?

本当に、大勢のお客さんをもてなす機会が訪れたとしても、実家から皿を借りたり、紙皿を買ったり、皿があまりいらない料理(出前とか)で対応するはずなんです。

つまり、今自分が不安になるのがいやだから、「たまには使うし」と言っているだけです。

「たまには使うもの」がたくさんあるとどうなるか?

「たまには使う」という理由から、たくさんのものを残すと、用途が似たものを複数持つことになります。

「たまには使うもの」はふだんは使っていないものです。ふだん使っているものは、野球で言えばスタメンで、たまには使うものは控えの選手。

いえ、控えとも言えないでしょう。控えの選手と呼ぶにはあまりに登場回数が少ないので、ベンチにも入れません。

洋服、靴、バッグ、お鍋、ザル、その他の雑貨が限りなく増えてしまうのは、控えとも言えないような、「たまには使うもの」がたくさんあるからです。

「たまには使う」は残す理由にならない

自宅にものが増えてしまうのは、全然使っていないものだけでなく、たまには使うと思うものも大量にあるからです。

「たまには使うから」と言って残すべきではありません。

自分が持つものは、「ないと困るもの」「よく使うもの」だけにしたほうがいいと私は思います。

過去1年に1回ぐらい使ったからと言って、これからも持ち続ける必要があるでしょうか?

不用なものを持てば持つほどスペースを取られるし、整理整頓の手間が増えるし、先日も書きましたがストレスが増えます。

少しぐらいガラクタがあっても誰にも迷惑かけてないからいいって? でも、心が疲れます(実例あり)。

そういう代償を支払ってでも、あなたは余分なマグカップや皿、ザルを持ち続けたいですか?

はたしてそれは賢明な選択でしょうか?

私は「たまには使う」を、そのアイテムを残す理由にはしませんでした。それでも、引っ越しのとき、「あまり使ってないじゃん、これ」と思うものがたくさん出てきました。

「たまには使うかもしれない」と思うものを断捨離候補に入れても、私達は、めったに使っていないものを残してしまうのです。

多少は使うものも、断捨離を検討しないと、自宅がものだらけになるのは避けられません。

このあたりを考えて捨て活をすると、もっとスッキリした環境になりますよ。

朝の習慣:エッセオンライン

エッセオンラインに新しい記事を書きました。今回は、すっきり暮らすのに役立つ朝の習慣です。

ぜひお読みください⇒60代「すっきり暮らす」ための朝習慣7つ。玄関をきれいにしてから外出へ | ESSEonline(エッセ オンライン)

*****

実は私、今の家に引っ越してきたその日に、ゴミ箱に入れたものがあります。

ほとんど履いていなかったクロックスです。2007年の5月19日に買った記録が昔のブログにあるので、もう15年以上も持っていたことになります。

商品画像はこれ。

クロックス(Mary Jane)

買ってしばらくはよく履いていましたが、最近はほとんど履いておらず、すっかり底がすりきれていました。でも、「これ軽いし、邪魔にならないし、たまには履くしな」と思って、この家に持ち込みました。

ところが今の家は、玄関(というか入口というか)に、靴を置ける場所がないので、余分な靴は一足とも出しておけないんです。靴はすべてクローゼットにしまうしかありません。

そこで、クロックスを捨てました。

めったに履いていなかったので、なくても当然困りません。

あなたもこういうものを持っていたら、もう捨てたほうがいいですよ。

たとえ、しまうところがあったとしても、持っていても、特に自分のためにはなりません。





宝石の指輪をたくさんした指。なぜお金では幸せが買えないのか?(TED)前のページ

片付けを楽しむ秘訣は記録を取ることにある。次のページノートを取る人

ピックアップ記事

  1. ムック本・第2弾『8割捨てれば、お金が貯まる』発売のお知らせ:11月15日です。…
  2. 筆子の新刊『買わない暮らし。』(6月16日発売)著者による内容紹介。現在予約受付…
  3. ムック・8割捨てて二度と散らからない部屋を手に入れる、発売しました。
  4. 筆子の新刊『書いて、捨てる! 』3月11日発売。著者による内容紹介。
  5. 新刊『本当に心地いい部屋』4月14日発売のお知らせ:現在予約受付中。

関連記事

  1. 服を持って考えている女性

    断捨離テクニック

    収納する場所があるから、捨てなくてもいいんじゃない?~捨てない言い訳(その2)

    断捨離中に頭に思いうかぶ典型的な捨てない言い訳と、その言い訳に打ち勝つ…

  2. 食器棚を片付けている女性

    断捨離テクニック

    何にもやる気がしないときにおすすめの3つの片付け。

    なんだか疲れて何もやりたくないわ~。こんなときに、やってみるといい片付…

  3. 化粧ポーチ

    断捨離テクニック

    入れ物を手放せばモノはたまらない。今すぐ捨てたい6つの入れ物(プチ断捨離12)

    断捨離初心者でも比較的抵抗なくできる「捨てプロジェクト」をお伝えするプ…

  4. 服に迷う

    ファッションをミニマルに

    すぐにでもクローゼットから捨てられる5つのもの(プチ断捨離その8)

    お片づけが苦手でも、小さなところからやれば、捨てられます。きょうのプチ…

  5. 本

    断捨離テクニック

    即断捨離できる、こんなにたくさん持っていてもしょうがない4つの物

    私が、「こんなにたくさん持っていてもしょうがないよね?」と思って断捨離…

  6. woman

    断捨離テクニック

    「いつか使うかもしれない」という呪縛から逃れ、断捨離できるようになる考え方

    いつ来るかわからない「いつか」のために捨てられない呪縛から逃れて、無事…

新刊「50歳からのミニマリスト宣言!」

ムック:8割り捨てて二度と散らからない

ムック・8割捨てればお金が貯まる

書店かセブンイレブンで買ってね。
8割捨てればお金が貯まる・バナー
ムック本・8割捨てればお金が貯まる、発売のお知らせ

「本当に心地いい部屋」

「買わない暮らし。」売れてます(第7刷)

筆子のムック(第5刷)

筆子の本、『書いて、捨てる!』

更新をメールで受け取る

メールアドレスを記入して購読すれば、更新をメールで受信できます。

1,823人の購読者に加わりましょう

新しく書いた記事を読む

  1. 公園でくつろぐ中年女性
  2. クローゼットを片付けている人
  3. 許している人
  4. バッグや宝石を見ている人
  5. コーヒーを出納に入れている女性
  6. 郵便物の整理をしている女性
  7. 部屋を片付けている女性
  8. ものがあまりない部屋にいる女性。
  9. 片付けをしている中年女性
  10. 元気なおばあさん

筆子の本・10刷決定です

オーディオブック(Audible版)も出ました♪ 捨てられない人は要チェック
1週間で8割捨てる技術
⇒筆子の本が出ます!「1週間で8割捨てる技術」本日より予約開始

 

実物の写真つき紹介はこちら⇒「1週間で8割捨てる技術」筆子著、本日発売です(写真あり)

大好評・特集記事

小舟バナー

 

お金を貯める・バナー

 

実家の片付けバナー

 

ファッションバナー

 

フライレディバナー

 

湯シャンバナー

 

ブックレビューバナー

 

TEDバナー

 

歯の治療バナー

今日のおすすめ記事

  1. ランプをチェックしている若い女性
  2. 部屋でスケッチしている女性
  3. キルトのベッドカバー
  4. 皿
  5. Tシャツ
  6. スマホをチェックする人
  7. 懸賞に当たった人
  8. 服をたくさん持っている人。
  9. 靴がほしい女性
  10. ウエイトレス

過去記事、たくさんあります♪

PAGE TOP