野菜サラダ

ミニマルな日常

最終更新日: 2020.02.22

オーガニックフードのすすめ:持続可能な社会にする取り組み(その2)

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もっと環境にいい生活をするために、個人的にやっていることを紹介しています。

初回は、

1.ものを節約する

2.食べきる(できるだけ食材を無駄にしない)

この2つを取り上げました。

今回は

3.オーガニック食品を食べる

です。



オーガニックフードとは?

オーガニック食品、つまり、有機農産物の厳密な定義や法律は、国によって違います。

ざっくり書くと、環境や動物にやさしい農法・畜産法で作られる食物です。

サプライチェーンのあらゆる段階で、このポリシーを実行できるよう意図され、供給されているもの、といえます。

化学的に合成された農薬をまったく(あるいは、ほとんど)使わず、遺伝子を組み替えたりせず、石油をベースにした殺虫剤を使わずに栽培した野菜や果物、

外でちゃんと運動させ、オーガニックなえさを与え、抗生物質、成長ホルモン、畜産副産物も積極的には与えずに育てた家畜からとった肉や乳製品がオーガニック食品です。

健康にいいから有機農産物を食べ始めましたが、こういうものを買って食べることは、そういう農法や生産者をサポートすることにつながると気づき、ずっとオーガニックな農産物を食べています。

野菜、果物、魚は、オーガニックフードのスーパーで買っていて、ふつうのスーパーマーケットには行きません。

娘が一緒に住んでいたときは、娘がほしがるものを買いに、たまには一般スーパーにも行きましたが、いまは、食品はほぼ、オーガニックフードのスーパーで調達しています。

ナッツはオーガニックのスーパーだとものすごく高いので、バルクバーンをよく利用します⇒量り売りの店、バルクバーンは節約主婦の味方、おまけにエコだよ

オーガニックフードのいいところ⇒オーガニックフードは本当に健康的か? 私がオーガニック食品を好む4つの理由

うちで、オーガニックフードを買っているのは私だけで、夫や娘は買いません。値段が高いからだと思います。





オーガニックフードを食べても破産しないために心がけていること

有機農産物は値段が高いので、できるだけ安くあげる工夫をしています。

買いすぎない

前回も書きましたが、余分が出ないように少なめに買っています。

前回の記事⇒新年から始めたい、持続可能な社会にするための取り組み、7つのアイデア(その1)。

べつに食べ物に限らず、よけいな物を買わないことは、最強の節約方法です。

だいたいの予算を決めておく

私は、お金の計算が苦手なので(というか、お金や数字について考えることに情熱を持てないので)、食べ物と日用雑貨の予算は1日10ドルと決め、月300ドルというざっくりとした予算を決めています。

以前は、週の予算、70ドル分を封筒に入れて管理していました。

いまは、2~3週間に1回、宅配(支払いはクレジットカード)も利用するため、ノート(家計簿代わり)につけた数字を足し算して、300ドル前後になるように調整しています。

最近、私が買うものは、食品、本(今年はまだ買っていません)、消耗品(歯磨きグッズ、付せん、キャンドル)、Netflixなどのサブスクリプションぐらいなので、食品の足し算は簡単です。

近頃私が買っているものは、去年の、買わないチャレンジの月次報告を読めばわかります⇒買わない生活で得られた7つのメリット:買わない挑戦12月の振り返り

300ドルはきょうのレートで、25360円ぐらいです。いま、日本の食費の平均をしらべてみたら、4人家族で4~5万円とか、1人あたり17000円という数字が出てきました。

私の食費は明らかに高いです。日用雑貨込みの予算ですが、雑貨はめったに買いませんから。

旬のものを食べるようにする

旬のものは安いし、おいしいし、輸送距離も短いと思うので、季節のものを選んで食べています。

しかし、これを徹底しようとすると、寒い期間が長いカナダでは、冬場は、果物が食べられなくなるので、あくまで、心がけているレベルです。

日本は四季があるから、農作物が豊富なので、旬のものを買う作戦は、ある程度、功を奏すると思います。

自炊する

当然のことながら、素材を買ってきて、一から作ったほうが安くあがりますので、料理は好きではありませんが、自炊しています。

私の料理は、そんなにこったものではありません。

料理というよりも、「生だと食べられないものを、適当に火をとおして、人間の食べられる形態にする」といったほうがいいかもしれません。

野菜は生食するか、ゆでるか、炒めるかします。

すごく忙しいときや、体調が悪い時(病気になることはめったにありませんが、仕事その他をやりすぎて疲れているときはあります)は、できあいのものをオーガニックフードのスーパーで買っています。

肉はたまにしか買わない

オーガニックの肉は高いので、肉を買う頻度を落とせば、安くあげられます。

私はベジタリアンではありませんが、肉はほとんど食べません。魚は食べます(といっても、サーモンと缶詰のサーディンぐらい)。ごくたまにチキンも食べます。

畜産は土地とたくさんの水を使いますので、あまり肉を食べないほうが、環境にはよい、といえます。

肉はやめて野菜を食べろ。マーク・ビットマン「我々の食料に関する課題」(TED)

私は、べつに無理して肉を食べないのではなく、カナダに来て、まわりの人(夫とか)に合わせて肉を食べていたら、すっかり飽きて、すでに、一生分の肉を食べた気がするので、食べないだけです。

砂糖と同じで、肉も食べなければ食べないで、大丈夫になります。

おやつはナッツか果物

加工食品(箱や袋入りのお菓子やチップス、ケーキ、チョコレート、キャンディなど)を買わず、バラ売りのナッツや果物を買っておやつに食べると安くつきます。

まあ、ナッツは、高いので、そこまで安くはならないかもしれませんが。

できるだけ、原材料の形をとどめているものを買うようにすると、体にもいいし、お財布にもやさしいのではないでしょうか? ゴミも減らせます。

加工食品について⇒加工食品のメリット、デメリットを知り健康的な暮らしを目指す

オーガニックフードを取り入れる方法

一般スーパーで食品を買うことが多いが、今後は、もう少しオーガニックフードも食べていきたい、という人に、お金をつかいすぎず、オーガニックフードを取り入れる方法を書きます。

自分で作る

私の母のように、庭できゅうりやトマト、その他の野菜を作れば、オーガニックです。

庭がなくても、植木鉢で、栽培できる野菜もあります。トマト、小松菜、各種薬草(ハーブ)など。

農薬がたくさん使われているものだけオーガニックにする

果物や野菜の中には、たくさん農薬や殺虫剤を使わないと、安定して採れないものがあります。

こうした、農薬度の高いものだけ、オーガニックに変えるといいかもしれません。

ほとんどの果物は農薬がたくさん使われていますが、とくに多いのは、

いちご、りんご、もも(ネクタリン)、ぶどう、さくらんぼ、梨、あたり。

野菜では、ほうれん草、ケール、トマト、セロリ、パプリカ(赤唐辛子)です。

これは、アメリカのEnvironmental Working Group(EWG)が毎年だしている、dirty 12 (ダーティ・トゥエルブ、とくに農薬をたくさん使っている農産物)から拾いました。

Dirty Dozen(2019)

アメリカの調べなので、日本特有の柿なんかは入っていませんが、柿も甘いから、害虫がたくさんつきそうな気がします。

甘くて柔らかいものは、虫がいっぱいつくから、殺虫剤をまかないと、栽培できないでしょう。

EWGは、Clean 15 (クリーン・フィフィティーン)という、オーガニックでなくても、あまり残留農薬のないもの(農薬をたくさん使わなくても、それなりに栽培できるもの)のリストも出しています。

このリストの中から、日本人の食卓にもよくのぼりそうな野菜を書くと、アボガド、とうもろこし、グリーンピース(冷凍食品)、玉ねぎ、ナス、アスパラガス、キャベツ、ブロッコリー、マッシュルームがあります。

アメリカで販売されているとうもろこしは、遺伝子組み換え作物だから、それがいやならオーガニックを買うように、ともあります。

Clean 15

主食だけオーガニックにする

主食はメインで食べるものなので、これだけオーガニックにしてみて、家計の様子を見るのもいいかもしれません。

日本人だと、米となるでしょう。

米もわりと農薬を使っているので、健康面から考えても、オーガニックにする価値はあります。

お茶を無農薬に変えてもいいでしょう。

「お茶の農薬は気にしなくていい、だってそのまま食べずに抽出するのだから」、という説があり、私も、お茶の残留農薬はそこまで健康へのリスクはない、と思います。

しかし、サステイナブルな農法をサポートするために(つまり、これ以上土地や水源を汚染しないために)、無農薬を選ぶのですから、栽培に、大きな土地とたくさんの水を必要とするお茶は、オーガニックを選ぶ意義があります。

農家の直接販売で買う

ファーマーズマーケット(直販所)で買えば、比較的安く手に入ると思います。

環境に関する記事のまとめです⇒エコロジーに関する記事のまとめ、その1。もっと環境に配慮したい人へ。

******

今回はオーガニックフードを食べている話を書きました。

私、日本にいたときは、魚のほうが好きでしたが、肉もまあふつうに食べていました。母の作ったハンバーガーや、すき焼きに入っている肉や、肉じゃが、肉の入ったカレーを食べて育ったのです。

しかし、カナダに来てすぐのころ下宿した家で、毎晩のようにステーキが出て(金曜日だけ魚)、心底、肉に飽きました。

日本のように、バラエティに富んだ調理をほどこされていれば、食べられたかもしれません。

しかし、毎回、ぼんと焼いた肉がメインで、電子レンジでゆでたじゃがいもが添えられており、途中で、ろくに夕食が食べられなくなりました。この頃、私としてはめずらしく勝手に体重が減りました。

それでは、この続きをお楽しみに。





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