思い出品がいっぱい入った箱

ミニマルな日常

最終更新日: 2024.06.18

ものに感情移入しすぎる5つの理由~ものと少し距離を取るすすめ。

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思い出の品やコレクションしているものがたくさんある人は、多分にものに感情移入しています。

感情移入することには、それなりにメリットがありますが、ものが増えすぎると管理が大変ですよね?

しかも、私達はずっと生きるわけではないので、ものを所有しすぎると、年を取ってから大変になります。

もし、あなたが、思い入れの強いものをたくさん持っていて、汚部屋に悩んでいるときは、一度、その「思い入れ」を整理することをおすすめします。

そして、暮らしにくくならない程度のものと、一生をともにしましょう。

この記事では、感情移入してしまう理由を5つ紹介します。

気持ちの整理にお役立てください。



1.思い出品を大事にする家庭に育った

人生の節目節目のイベントや、記念行事を大事にして、まめに行い、そのたびに記念品を残す家庭で育った人は、写真などの思い出品をたくさん持っているし、それらをずっと持つべきだと考えています。

私の育った家は、そうではありませんでした。

誕生日パーティみたいなものも、毎年やっていた記憶はありません。私が、唯一覚えているのは、小学校高学年のとき、親が、私の誕生日に友人を招いてもいいと言ってくれたこと。

この時は、仲の良かった友達を2人呼びましたが、1人は都合が悪くて来れなくて、もう1人の友達だけが来てくれました。

まあ、誕生日パーティが地味だったのは、時代的背景もあるかもしれません(私は1959年生まれ)。私が子供のころは、今ほどものがあふれていませんでした。

さらに私は。もともとセレモニーや式典にあまり意味を見いだせないタイプで、卒業式のあとの謝恩パーティや成人式は出ていないし、友人の結婚式なども、実はあまり出席したくなくて、招待されたのに欠席した式もいくつかあります。

でも、私とは違い、毎年誕生日パーティを開いて、大勢の友人を呼ぶ家で育った人もいるはずです。結婚式、成人式、その他の式も当たり前のように出席し、写真も記念品も山のように残っている、なんて人もいるでしょう。

そんな人生を送ってきた人にとって、記念品はとても大事ですが、それはたまたまあなたがそういう家庭環境で育ったからです。

記念品を大量に生産し、いつまでも持ち続けることだけが人間の望ましい生き方ではありません。

今の自分が、今の生活環境で暮らすとき、どんなふうに思い出品や記念品と付き合うのがベストなのか、考えてみてください。





2.不安やストレスが多い

不安や心配、ストレスが多いと、安心感を得るために、ものをたくさん持ってしまうことがあります。

ストレス解消のために、買い物に走ることもよくあるので、不安な気持ちは、ものを増やす傾向にあると思います。

不安になる理由

不安が多い理由はさまざまですが、代表的なものを7つあげます。以下の原因で不安が多いときは、不安のもとを取り除いてしまえば、不安が和らぎます。

1)仕事のプレッシャー

職場の人間関係に悩んでいる、仕事が忙しい、責任が重い、締切やノルマにいつも追われる、常にパフォーマンスを評価されるのがつらい、など。

2)経済的な問題

収入が不安定、生活が苦しい、借金がある、貯金がなさすぎる、ローンの返済に追われている、など。

アパート暮らしが恥ずかしいし、結婚後、独身時代より生活レベルが落ちたのがつらい。

3)健康にかかわること

自分や家族の健康問題が原因でストレスを感じている場合。

慢性的な病気や後遺症、病気の再発の不安、病気にかかるかもしれないという不安、病気の家族の行く末、介護による不安。

4)人間関係

家族や友人、恋人、隣人、同僚、ネットで付き合いがある人など、あらゆる人間関係によるストレス。

5)社会的なプレッシャー

社会的な期待によって、ストレスを感じる人もいます。

独身でいることを恥じる気持ちは、今すぐ捨てて。やり方を教えますから。

6)過去のトラウマ

先日、子供のときのトラウマに関するTEDトークを紹介しましたが⇒時が傷を全部癒やしてくれない時(TED)~幼少期のトラウマを勇気に変える。

心に受けた深い傷は、時間がたってもなかなか癒えません。

7)将来への不安

将来に対する漠然とした不安が強いケース。将来の不確実性が原因で起きる心配や不安です。

経済的な不安、キャリアの見通し、自分自身の目標が達成できるかどうかわからない、この先どうやって生きたらいいのかわからない、など。

不安を引き起こすものは、1つだけのときもあれば、複数の要素が重なって、大きなストレスになるときもあります。

不安の解消法として、きょうすぐにできることは、気持ちを書き出すことです。

モーニングページに関する記事のまとめ。

3.アイデンティティの一部

ものを通して、自分の趣味や価値観を表現することが多く、それらを捨ててしまうと、自分の一部もなくなると考える場合。

趣味でたくさん何かを集めているのも、自分自身を表現していると思われます。

前に宝塚歌劇団が好きだという読者の方からメールをもらいましたが、これも、自己表現の1つでしょう。

宝塚歌劇団にはまって買い込んだグッズが部屋にあふれている~この問題の解決法。

華やかで洗練された舞台芸術で知られている宝塚を好きな人達は、芸術や文化、音楽などに敬意や愛情を持っていると考えられます。

実際に、そういうものが好きな場合もあるし、芸術や文化にふれている自分でいたいという気持ちもあるかもしれません。

さらに、宝塚歌劇団の文化が好きな人でいたい、という感情もあるでしょう。

宝塚の訓練は厳しく、学生時代から規律正しい生活を求められ、オーディションなどもシビアなようです。

つまり、宝塚歌劇団の人は、みんな、プロ意識が強いので、ファンはその努力と献身に敬意を評しており、宝塚を応援することにポジティブな気持ちを抱いています。

だから、宝塚グッズはどれも大事で、1つも捨てられない、捨てたら、宝塚を応援している自分もいなくなると感じます。

4.過去のトラウマや喪失

過去に大きな喪失やトラウマを体験した人は、ものを持ち続けることで、その痛みを和らげようとします。

ものがあるから、慰めや支えを得られるのです。

愛する家族の遺品を捨てられないのは、その人を失った痛みを癒やしたいからだと思います。

遺品がそばにあれば、亡くなった人はずっと自分のそばにいてくれるような気がするし、遺品を大事にすることは、亡くなった人とのつながりを大事にすることです。

5.文化・社会の影響

自分の属している社会や文化で、特定のものが重要視されていると、その影響を受けて、ものに過度に感情移入することがあります。

Apple信者、マック信者と呼ばれる人達がいます。

彼らは、Appleの製品を熱狂的なまでに支持する人々ですが、これは、Appleの製品の質がいいことだけが理由ではありません。

他のメーカーの製品だって、業種に関係なく、そこそこいいですよね?

Appleは商品展開やブランド戦略が上手だから、信者を作ることに成功したのだと思います。

外的な状況に強い影響を受けて、特定のものを必要ないのにたくさん買い(特定のクリスマスコフレを毎年買い続けるとか)、数がたくさんありすぎて持て余しているのに、いつまでも捨てない。

それは、たぶん文化・社会の影響です。

*****

ものに過度に感情移入してしまう理由を5つ紹介しました。

ものに感情移入することは、ごくふつうのことであり、べつに異常なことではありません。

私も、大事にしているぬいぐるみがあります。

ただ、自分を含めて、人間よりものが大事になっているときは、少し気をつけたほうがいいです。

明らかに不用なのに、手放すのがとても苦痛で手放せない、持っている意義がまったく見いだせないのに、たくさんのものを持ち続ける。

その結果、家族に文句を言われたり、自分自身、しんどい思いをしているなら、自分の感情移入度について、再検討する必要があるでしょう。





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