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気づけばもう何年も断捨離や掃除をかんばっているけれど、いっこうに部屋はきれいにならない。
そんな人に、しっかり計画を立てて、片付ける方法を提案しています。
前編は
1.問題エリアの特定
2.片付ける場所を決める
3.ゴチャゴチャになる原因を考える
ここまで説明しました。
後編は
4.片付けプランを考える
5.実行するプランを決める
6.プランを実行する
7.片付けが進んでいるか調べる⇒片付け具合に応じて、1に戻って同じことを繰り返す。
ここまで説明します。
4.片付けプランを考える
具体的な片付け方を考えます。
部屋がなかなか片付かない人は、「部屋の掃除をしなきゃ」とか、「そろそろ片付けないと」とは思います。
しかし、こう思うところで、止まっているので、片付きません。
具体的にどんなことをしたらスッキリするのか、いくつか片付けプランを考えてください。
プランを立てるとき、ステップ3で、散らかる理由を考えたことが生きてきます。
理由がわかれば、そうならないようにするだけですから。
片付けプランの例
前回例に出したマガジンラックから、新聞や雑誌があふれる理由を使って、片付けプランを考えてみましょう。
理由1)読み終えた分を捨てないから
片付けプラン:
・バックナンバーはいっさいがっさい捨てる
・新しい号を読んだら、すぐに捨てる
理由2)購読誌が多すぎる
・たまっている分を全部捨てる
・講読誌を順番に減らす
定期購読していると、すべてを突然キャンセルできないと思います。
購読をやめることができるものから、徐々にキャンセルするために、講読誌(マガジンラックに入っている定期刊行物すべて)の名前と、いつまで購読しているか書き出します。
その後は、順番に停止します。いつ停止するか考えて、忘れないようにスケジュール帳に書いておきます。
理由3)家族が好きなように雑誌をラックに突っ込む
・たまっている分を全部捨てる
・購読誌を減らす⇒購読していなかったら、突っ込みたくても入れるものがない
・残りの講読誌については、家族が突っ込まない方法を考える
家族が家事を手伝わない5つの理由。原因をクリアして解決に導く。
理由4)下のほうに得体のしれないものがたまっている
・底にたまっているものを取り出してすべて捨てる
・今後は、きれいに入れて、古いものは適宜捨てる
ぐしゃぐしゃになる理由を考えたときと同じように、片付けプランも、実行できる、できないは関係なく、できるだけたくさん出して、ノートにメモします。
言葉で説明すると、すごく大変なことをするように感じるかもしれませんが、実際にやってみると、考えてメモするなんて、ほんの数分でできます。
数行前にも書いたように、多くの場合、「断捨離したい」と思うだけで、具体的な片付け方を考えないから、うまく片付けられません。
プランを考えることは、ときどき捨てる時期があるものの、おおむねぐしゃぐしゃ状態のまま、足踏みしている人には、とても有効です。
考えないと、ノートに書けないので、書き出すことが、思考を促します。
物があふれ、片付ける場所がたくさんある人は、片付けプロジェクト用に1冊ノートをあてがい、片付けに関することはすべてこのノートに書くといいでしょう。
わざわざノートを買う必要はなく、そのへんにあるものを使います。
子供が途中まで使ったノートや、買ったけど、白いままのノート、あるんじゃないでしょうか? そういうノートを使ってください。
私も、娘の使いかけのノートをすべて使いきりました。
5.実行するプランを決める
片付けプランをいくつか出したら、さしあたってやってみるプランを決めます。
おすすめは1つだけです。
これまで、周期的に断捨離をしてきたが、いまだ汚部屋である、という場合、行き当たりばったりに取り組んだのがまずかったと思うので、今度は、1つずつ確実につぶしていってください。
6.プランを実行する
ステップ5で選択したプランを実行します。
まず、実行するのに必要なものを用意しましょう。
片付けに必要なもの
・片付けよう、という本人の意志
・片付ける体力
・片付ける時間
・備品:ゴミ袋、ひも、軍手など
意志は充分あるでしょう。体力もあると思います。備品もたいてい家にあるでしょう。
問題は時間です。
時間を用意せず、片付けをしようとする人がたくさんいます。
「片付けたいなあ」と思っているのに、実際の片付けに至らないのは、たいてい時間を用意しないからです。
いつ、どのぐらいの時間、片付けるのか決めて、あらかじめスケジュールに入れてください。
実際に片付ける
用意が整ったら、プランを実行します。
マガジンラックなら、小さいので、最新号以外をすべて捨てれば、すごくスッキリするとします。
捨ててしまったあとは、もうマガジンラックなんていらないと思うかもしれません。そう思ったら、ラックも捨ててください。
バックナンバーをすべて捨て終わったら、順番に購読誌をキャンセルします。
文章にするとたった1行ですが、これができない人もたくさんいるでしょう。
古い雑誌を捨てようとするその時に、「でもまだ全部読んでないし」とか、「ためになることが書いてあった気がするし」なんて思うからです。
人によっては切り抜きを始めるかもしれません。
しかし、これまで、ただ、ラックに雑誌をため込んでいただけで、バックナンバーは参照せずに生きてこられたのです。今更、ページを切り抜く必要なんてありません。
もちろん読む必要もありません。
きれいさっぱり捨ててください。
私も、昔たくさん雑誌をためこんで、取っておきたいページを切り抜いて、バインダーに閉じる、という作業に時間をかけたことがあります。
ファイリングしても、何ら参照せず、結局すべて捨てました。
料理本を断捨離(全捨て)した。いくらレシピがあっても料理上手にはなれない
どうしてもバックナンバーを読みたかったら図書館にあるだろうし、電子書籍でも参照できるから、捨てても大丈夫です。
それに購読している限り、同じような情報がこれからも供給されます。
というか、今は、インターネットで調べれば、たいていのことはわかります。
情報は集めることより、活用することが重要です⇒情報デブはもう卒業~書類を捨てるために必要なたった1つのこととは?
7.振り返る
片付けプランを1つ実践するごとに、ちゃんと片付いたかどうかチェックしてください。
ある程度、片付けが進んでいたら、そのミッションは終了し、次に片付けたい場所の片付けを開始します(同じステップを取ります)。
あまり片付いていないとしたら、その理由を考えてみましょう。
たとえば、こんな理由を思いつくかもしれません。
・そもそもあまりいいプランじゃなかった
・時間を用意しなかった
・ほかのことで忙しくなって中断した
・物を中途半端に残してしまった
プランが問題だと思ったら、べつの片付けプランを実践してみます。
時間を用意していなかったのなら、しっかり用意して、また行います。
中断したのは、失敗ではありません。どこまでできたかノートに書いておいて、今やっていることが、終わったら、すぐ片付けに着手できるようにしておきます。
このとき、1日15分とれなくても、できれば、1日1個捨てる、2個捨てるといった小さな片付けは継続してください。
中途半端に物を残してしまったなら、同じ片付けプランをもう一度やれば、捨て切ることができると思います。
どうしても何かを捨てられなくて、そこで止まっているときは、別の場所を片付けるのもおすすめです。ほかの場所があらかた片付いたら、改めてタックルしましょう。
もっと捨てる記事を読みたいなら⇒これで捨てまくる。「プチ断捨離シリーズ」記事の目次。
前編はこちら⇒いらない物を捨てているのに、部屋のごちゃごちゃが解消されないときの片付け方(前編)。
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計画的に片付ける方法をお伝えしました。
会社で新しいプロジェクトをするときや、問題のある部分を改善したいとき、PDCAを回す、と言ったりしますよね?
PDCAは、Plan ⇒ Do ⇒ Check ⇒ Act (計画⇒実践⇒出来具合・結果のチェック⇒ちょっとやり方を変えてまたやる)というサイクルです。
片付けも、「家の中の問題箇所の改善」というプロジェクトなので、PDCAを回していけば、どんどんきれいになるはずです。
片付けは、たいてい自分ひとりのプロジェクト(パーソナルプロジェクト)ですから、自分だけで考えて行いますが、このとき、ノートや写真など、何らかの記録があると、とても助かります。
頭の中で考えているだけだと、ごちゃごちゃになるし、大事なことを忘れてしまうからです。
「片付けや家事なんて、書き出ししたり、計画したりしてまでやるもんじゃない」と思っている人も多いと思います。
何も書き出さずに、うまくいっていれば、それでもいいでしょう。
ですが、「きれいにしたいのに、いつまでもぐしゃぐしゃ」なら、うまくいっていないわけですから、だまされたと思って、ちょこちょこ書き出して進めてください。
きっとはかどりますよ。応援しています。