考える人

ミニマルな日常

懸賞の応募マークをためこむ無駄な習慣を捨てたらこうなった。

読者のお便り紹介コーナー、今回は「筆子ジャーナル」を読んで、物を捨てているうちに、考え方が変わってきた、と教えてくれたメールを4通紹介します。

2018年の1月、2月にいただいたものから選びました。

・懸賞に応募するためにためていたマークを捨てた話

・買い物に対する意識が変わった話

・イライラするのをやめた話

思い出の品を捨てていまの自分を受け入れた話

以上4つです。

まず、ふりかけのマークをためていたれじゃさんのお便りです。



懸賞の応募マークを捨ててよかった

件名:ブックマークにありました。

こんにちは、筆子さん。

毎日ブログを楽しみにしています。

ブックマークの整理をしようと思ってみていたら「5つの思考で買わないを習慣化」なんていうのが出てきました。

興味深いタイトルだわと思ってアクセスしたら毎日見ている筆子ジャーナルでした!

私がこのブログを知ったのは昨年の夏でした。でも、ブックマークは2015年5月の記事で、たぶんそのころに登録していました。

「後で読む」はきっと読まないんだなってことがよくわかりました。

年末の断捨離の報告もさせてください。

私はソントンのジャムのふたと、のりたまのふりかけとまるみやのマークをずっと袋にためていました。

なぜかというといつかプレゼントに応募しようと思っていたのです。でも、そんな日は来ませんでした。

集めるのをやめたら食器棚の引出しはすっきりしましたし、何しろ毎回マークを切り取ったりフタをきれいにしたりする手間がなくなったのです。

本当に今までの時間と場所がもったいなかったです。無駄な習慣に気づけたのは筆子さんのおかげです。ありがとうございました。

お返事は不要です。また断捨離の報告をさせていただきます。

れじゃさん、メールありがとうございます。

ソントンのジャムってまだあるんですね。子供の頃、このメーカーのピーナッツバターが好きでした。

食品のマークを捨てられてよかったです。

たとえプレゼントに応募して当っても、その景品がゴミになるだけです。

私は元懸賞マニアなので、自信を持って言い切れます⇒筆子の物を増やした3つの危険な習慣とは?~ミニマリストへの道(10)

応募するために、食べたくないものまで買うことになるし、いいことは何1つないです。当たったとき、「わあ、当たった」とうれしい気持ちになりますが、これは、「得した!」と思って脳内でドーパミンが出ているだけでしょう。

ドーパミンの話⇒買い物で気分があがるのはドーパミンのせい。この仕組みを知って無駄遣いを防ぐ。

ドーパミンはすぐに消えます。よって、懸賞に応募して、どんどん当っているからといって、毎日が充実するわけではないのです。

後で読もうと思ってブックマークしても、私もまず読みません。

だから、「後で読む」という機能は使わず、「いま」読むようにしています。この点については、2冊めの本の124ページに書いています⇒筆子の新刊「それって、必要?」7月20日発売のお知らせ。著者による内容紹介です。

れじゃさん、これからも楽しく断捨離をして、自分らしい暮らしを追求してくださいね。

次は、買い物に対する態度が変わってきたという山田さんです。

買い物に対する考え方が変わってきました

件名: ブログを読んでる効果が出てきました

筆子さんこんにちは。

山田と言います。

ブログを読んで捨てることはまだまだですが、考え方、買い方はかなり変わりました。

私は母と一緒に絵手紙教室に行っています。

先日、教室の方が誕生日だったので絵手紙を描きました。

あとは一言添えたら出せる状態にしていたら、母もその方へ絵手紙を出すついでに私の絵手紙を出しくれました。

その時、私が何も誕生日についてひとことも書いてなかったので、シールを貼ってくれました。

母の絵手紙に貼ったシールと私の絵手紙に貼るシールが同じなのはマズイと思ったらしく、新しいシールを買ってました。

それを見て、

『またいらない物を買ってる』と思いましたが

『こうやって人は物を買うんだな』とも思いました。

以前なら『こうやって人は物を買うんだな』と思うこともなかったので、ブログを読んでることが役に立ってるんだなと思いました!

ありがとうございます。

では失礼します。

山田さん、こんにちは。メールありがとうございます。

いつもブログを読んでいただき、うれしいです。

私の母も趣味で絵手紙を描いています。シールは貼りませんが。

状況を変えたいとき、まず、その状況に気づいたり、自覚することから始まるので、いろいろ気づけるようになったのは本当によかったです。

人は、自分が意識を向けていることしか、認識しませんから。

自分のことは気づかなくても、他人の行動は、目につきます。お母さんは親切心から買ってくれたのでしょう。

そこから学んで、よりよい買い方ができるようになるといいですね。

次は、職場のイライラから開放されたというASEANさんのメールです。

職場でイライラしなくなりました

次はASEANさんからです。ASEANさんは、質問に対する回答に対して、メールをくださいました。

こちらの記事です⇒もういい加減にやめませんか? イライラと怒りにまみれて暮らすのは。

先日、キライな人にどう対峙されていたかを質問しましたASEANです。

こんなに迅速に取り上げていただけるなんて、驚き感激しました。ありがとうございました。

筆子さんが引用してくださっていた各記事、中でもブッダの話は以前も読んだことがあり、非常に感銘を受けて一度ストンと自分の中の塊が落ちたにもかかわらず、日々の忙しさの中で忘れてしまっておりました。

再度ブッダの話を読み、「そうだ、受け取らなければいいんだった。」と思い出してからは、相手(職場の同僚)の行動や態度も気にならなくなり、イライラが消失しました。

ありがとうございました。

ASEANさん、お礼のメール、ありがとうございます。

イライラがおさまってよかったですね。

一回読んで、「おお、これは覚えておこう!」と思っても、人は忘れてしまうのです。

新年の誓いや、やろうに決めたことをできないのも、1つには、自分が何をしようと思ったのか、その内容そのものを忘れてしまうからです。

覚えておきたいと思った文章や情報には何度もふれて、自分の中に落とし込むといいですよ。

たとえば、こんなことすると、いいんじゃないでしょうか?

◯タイミングを変えて何度も読む

◯手帳や日記に書き写し、何度も読む

◯自分の言葉でまとめてみる

◯読んだことを人に話す

◯読んだことに対する自分の感想を書いたり、人に話す

◯過去、これにあてはまることがあったか考えて、自分で起きたことをまとめてみる

こういうことをしつこくやっているうちに、その考え方が身につきます。おためしください。

最後は、思い出の品を捨てて、いまの自分を受け入れることができたnさんのメールです。

物を捨てても過去は消えない

件名:10年間の競技生活記録を捨てて、現在の自分を受け入れた

筆子さん、こんにちは。nです。

いつも読みやすい記事をありがとうございます。

最近、ある決断をして進路を変更しました。

そのとき部屋を見渡すと、過去に執着しているものが沢山あることに気がつきました。その最たるものが、練習ノートだったので、それについて書きます。

わたしは持久系の個人競技を10年以上続けていました。

しかし数年前、怪我をきっかけに先天性の障害が見つかり、競技を止めることになりました。

そこで、それまでに書き貯めた練習ノートをどうするか、という問題が生まれました。

現役の頃は、練習ノートは実用品でした。過去の練習記録を見返して、その時々のパフォーマンスに活かしていたからです。

しかし引退を機に、練習ノートは実用品から思い出の品に変わりました。

練習ノートを見返すと、あの頃はこんなに動けていたんだ、こんなタイムを出していたんだ、こんな言葉を大事にしていたんだ、

今はもうこの練習はできないんだ、何故怪我をしてしまったのだろう、何故この障害を持って産まれたのだろう、何故これまで障害が発覚しなかったのだろう、もっと早くに知っていたら練習方法を工夫できたのに、、

といった、過去に執着し、後悔して、現実を拒否する気持ちが生まれました。

これまで、練習ノートを捨てることを何度も試みてきました。

しかし、いざ捨てようとすると、

あんなに頑張ってきたのにその記録を捨てるのはもったいない、動けていた過去がなかったことになってしまうようで恐ろしい、もしかしたら復帰できて必要になるときがくるかもしれない、

という思考が頭を巡り、なかなか踏み切れませんでした。

おそらく、障害を認めたくない気持ちが、捨てることにブレーキを掛けていたのでしょう。

体のことをまるごと受け入れられたら、ノートも捨てられるののにな、と思っていたところ、2018年1月23日の記事で

「心にとどめておきたい思い出も厳選したほうがいい」

「思い出の品だってそんなにたくさんいりません」

という文章が目につきました。

そして気がつきました。

今の体を受け入れる→ノートを捨てる

のではなくて、

ノートを捨てる→今の体を受け入れる

の順でもいいはずだ。

目に見えるもの・手で動かせるものを先に変えるほうが簡単だ。

そうして、遂にノートを捨てることができました。

時間はかかりましたが、その日に機が熟したのでしょう。自分にとって丁度良いタイミングだったと思います。

物を捨てても、過去は消えない。

物を持ち続けているからといって、過去を大切にできているとは限らない。

このことを身をもって知れて良かったです。

今を生きるために、過去の記録は必要ありません。

過去のタイムを基準にした動きは、もうできません。環境も資本(体)も変わったからです。

過去の動きのフォームは、今の体に合いません。無理にやろうとすると、状態が悪化するだけです。

これらのことは、頭では以前から分かっていたのですが、やっと腹に落ちました。

もし復帰できたとしても、ストイックに競技するのではなく、健康のために楽しみながら運動したいです。

現在は物理的にも心理的にもスッキリした状態です。リハビリも楽しいです。ありがとうございます。

最後まで読んで下さりありがとうございます。

思考や感情を言語化すると、整理できて気持ち良いです。

メールを送る相手=筆子さんがいてくださることを、とても有り難く思います。今後ともよろしくお願いいたします。

nさん、メールありがとうございます。

怪我のせいで、ずっと続けてきたスポーツのやり方を変えなければならないのは、とてもつらいことだと思います。

ノートを捨てたくない、という気持ちもよくわかります。

昔のことを振り返ったり、考えたりしない人はいないですし。

ですが、過去にしがみついている気持ちが、いまの生活や未来を暗くするのだったら、「思い出の品」は捨てたほうがいいですね。

持ち続けるということは、重たいものを背負って生きるということです。

私たちは、その日の分の重たいものも持っているので、過去の分まで背負っているとつぶれてしまいます。

フランスのことわざに、「1日の苦労はその日だけで充分である(A chaque jour suffit sa peine)」というのがあります。聖書の言葉から来ています。

「きょうの分の苦しみは、しっかりあるから、明日の分まで心配しなくてもよい」という意味です。「明日は明日の風が吹く」と言い換えることもできます。

きょうはきょう考えるべきことがたくさんあるから、きのうや明日の分まで抱え込まないほうがよい、と私は考えています。

nさん、前向きにリハビリに取り組み、新たな道を歩いていってください。

思い出も厳選したほうがよい、と書いた記事はこちら⇒思い出のある品物も適当なところで処分しないと遺品整理する人が苦労する。

*****
今回は、ものの考え方、見方が変わった、と教えてくれたメールを紹介しました。

意識や考え方が変わるのはとても重要です。ものをため込んでいたときと同じ発想をしていたら、根本的なことは何も変わりません。

勢いでちょっと捨てられたとしても、またすぐに汚部屋に戻ってしまうでしょう。

ほんの少しでいいから、新しい視点でものを見る。すると生活が変わってきます。





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