ページに広告が含まれる場合があります。
防災に備えてする備蓄に関しては、わりと最近、記事にしていますが、また質問をいただいたので、もう1回だけ回答します。
内容:
・備蓄に関する今の心境を教えてください
・食糧危機についてどう思いますか?
まずあんこさんのお便りです。
備蓄についてどう思う?
件名:備蓄について
最近は社会的不安要素が多いせいか筆子様の過去の記述も参考にさせていただいております。
備蓄に関しての疑問です。
日本は食品の自給率も低くこの度の社会的情勢から食品の値上げが激しいです。
とあるブロガーさんは家族分2年分の備蓄をされてるそうです。
そんな備蓄は賃貸住まいにはできないのですが。
筆子様は備蓄についてどうお考えですか?
私は以前歴史的にも水害がひどい地域に住んでおり、現在も低い土地に住んでいることから水害の方が心配です。
南海トラフ地震も心配ですが直近の水害の方が心配です。
備蓄したとしても水は簡単になんでも浮かして流してしまいます。
たとえ備蓄してもびちょびちょです。
以前医療系の職場におり機材や材料は全滅でした。
とりとめもなく記してしまいましたが、いつかブログで筆子様の今の心境をお聞かせください。
あんこさん、こんにちは。メールありがとうございます。
備蓄に関しては、この記事の最後に過去記事へのリンクを貼りますので、そちらを参照してください。
今の心境は、過去に備蓄の記事を書いたときと、変わっていません。
つまり、特に備蓄はしていないし、「これじゃだめだ、ちゃんとしなきゃ」とも思っていません。
私は2週間に1回、オーガニックスーパーから食料品を宅配してもらっていて、基本的にその2週間ですべて食べきっています。
私のワゴン(パントリー)に現在入っている日持ちする食品は下記のとおり。
・オートミール(1キロ):開封済みで時々食べている。
・ミューズリー(510グラム):開封済みで時々食べている。
・大豆:未開封、250グラム
・小豆:未開封、250グラム
これだけで、あとは、ふだん使っている調味料(オリーブオイル、米酢、しょうゆ)、塩、こしょう、その他スパイスがちょっとあります。
夫がパントリーにしている棚には缶詰(魚、スープ、豆)が9つ入っていますが、私は、缶詰をあまり食べないので、自分用にはめったに買いません。
「なんで備蓄しないの?」と人に聞かれたら、「管理が大変だから」となります。
たくさん備蓄している人は食料を買うお金や、それらを収納するスペース、時々中身を調べる手間、古いものから順番に食べる算段をし、実際そうすることに、多くのリソースを使っているはずです。
リソースとは?⇒私たちが持っているいろいろなリソース~たっぷりあるから、そんなに買わなくても大丈夫。
私は、もっとほかのことにリソースを使いたいと言うか、使っているので、備蓄はしていないのです。
それは個人の選択です。
小さい子供がいるとか、必死の思いで建てたマイホームに住んでいて一生ここに住みたいなど、守りたいものや、守らなければならないと思っているものがたくさんある人、何があっても今の生活を維持したいと思っている人は、災害に備えて、手厚く備蓄するかもしれません。
しかし、私は、ハリケーンが来たとき、たまたま外にいて、折れた木にぶちあたって怪我をしたら、しょうがないと思うほうです。
水や食べ物が何週間も手に入らない状態になっても、そういう運命だ、と思うでしょう。
実際そうなたっとき、そう思うかどうかは別にして、起きるかどうかわからないことに、バリバリの危機管理みたいなものをする気になれません。
スーパーに行っても、食料品がいっさいないときは、そのへんに生えている草の根っこでも食べるんじゃないですかね。その時になってみないとわかりませんが。
食べものがなくなることより、水害のほうが私は心配です。
カナダでも水害が増えていて、去年はブリティッシュコロンビア州で、大きな水害があり、今年になってから、オンタリオ州やマニトバ州(ほかもあるかもしれません)で水害があって、一部の地域で停電が長引いていました。
『パラサイト』という映画に出てくる家族は、半地下に住んでいます。ある時、ものすごい大雨が降って、この家族の家の中に浸水し、首ぐらいまで水につかるシーンがあります。
私の家も半地下なので、映画を見ながら、「あれは私だ、あんな大雨が降ったら、私もああなるな」と思いました。
この家族は、その晩は、避難所で寝ますが、私もそうしますよ。たぶん、私はどこでも寝られます。
あんこさん、もし水害が心配なら、水害にあいにくい地域に引っ越したほうがいいでしょう。
それと停電してもいいように、自家発電装置というか、発電できるものを持っているといいかもしれません。
それでは、あんこさん、これからもお元気でお暮らしください。
次は食料危機について、ひばりさんのお便りです。
本当に食糧危機になったら?
件名:食糧危機について
都内在住の主婦ひばりです。
筆子さんが繰り返し言っておられる、「たっぷりあるマインド」という考え方が特にお気に入りで、意識するように過ごしています。
最近、戦争や天候の影響、原油価格の高騰などで、「食料危機」「値上げ」「米騒動の再来」といった言葉をよく目にするようになりました。
一度再生してしまったため、食料危機に備えて大量に備蓄している方の動画がおすすめに上がってきます。
何年分だろう?という大量の大豆や米を小分けに真空パックにしたり、大量の油や缶詰を備蓄していたり、家庭菜園を始めたり、といった動画です。
私は以前防災に関するお便りを筆子さんに送りブログ内で紹介していただいたのですが、今もあまり備蓄は増やしておらず、そもそも大量に置く場所もなく、、
でもふと、本当に食料危機になったら? と不安になる時があります。
もしそうなったら、備蓄には限りがあるので、田舎に移住して自給自足するしかないかなぁと漠然と思っているのですが。油がなければ、今より痩せてヘルシーでいいかなと前向きに考えようとしたり。
不安になるので動画はもう見ていません。
よろしければ、来るかもしれないし来ないかもしれない「食料危機」について、筆子さんならどう考えるか、お聞かせいただけると嬉しいです。よろしくお願いいたします。
ひばりさん、こんにちは。お便りありがとうございます。
ひばりさんの言う、食糧危機とは、具体的に言うとどんな状況ですか?
アフリカでは、すでに食糧危機が起きていますよね? コンゴなど数カ国の人が飢えています。
今の食糧危機は、世界の人に十分行き渡る食料が生産されているのに、さまざまな要因から分配がうまくいっていないから起きていることです。
ひばりさんの言う食糧危機は、そもそも分配できる食料が地球上に全くない状態ですよね?
つまり、発展途上国だけでなく、アメリカ、日本、カナダ、ドイツ、フランス、中国などでも、食料はいっさい生産されない状態。
または、ごく一部で生産しているが、インフラがだめになっていて、まったく分配できない状況。
私が生きているあいだに、そんな状況は起こらないと思います。そんなきざしはありませんので。
私は、今63歳ですが、現在のエリザベス女王と同じ年まで長生きしたとすると、寿命はあと33年です。
2050年まで生きていたら、そのとき、私は91歳。
その頃までには、かなり地球温暖化が進んでいて、異常気象も頻繁に起きているでしょう。だからといって、いきなりすべての農地が生産不能状態になるまでには、よほどのことが起きているはずです。
世界全体で核戦争をして、すべての土地が放射能で汚染されてしまう。何らかの事情で、地球上から完全に水がなくなってしまうなど。
ですが、そんな可能性があると思うなら、宇宙にコロニー作るとか、火星で作物作るとか、「今後30年以内には、そんかなことは起こらないよね?」と思うようなできごとも起こる可能性だって検討するべきですよね?
町中どこへ行っても食料がない、隣の県にも、隣の国にもない。こんな状態になる前に、食料は配給制になるはずです。
戦後直後のときみたいに、多くの人が飢えているとき、自分だけ、30年前に棚に詰め込んだ缶詰を食べて、おなかをふくらませたいとは私は思いません。
備蓄も大事かもしれませんが、心配しすぎず、ストレスをためないほうがいいですよ。
免疫状態を良好にして、体力をつけておいたほうが、サバイバル生活に耐えられます。そちらにも意識を向けるといいのではないでしょうか?
それではひばりさん、これからもお元気でお暮らしください。
備蓄に関する過去記事
先の心配をしだすといろいろ揃えなければならないと思ってしまう。
防災用品や非常時持ち出し袋のミニマリスト基準はどれぐらい?質問にお答えしました
気候変動はもう止められない、こう感じたときにすべきこと(TED)
******
読者の質問に回答しました。
先のことはわからないので、どこまで備蓄したらいいかなんて、誰にもわかりません。
だから、多くの人は、他の人がやっていることを参考にしようとするし、誰かに、「それで十分ですよ」と言ってもらいたいのです。
しかし、人間には、「これなら安心なポイント」はわかりようがありません。
どんなに考えても、他の人間に聞いてもわかるわけがないので、自分で判断して、「このへんでいいか」ぐらいのところで手を打つべきです。
完璧主義に陥らないほうがいいと思います。
未来の災害に備えるのは賢明なことですが、きょうを楽しく生きることのほうが重要です。
人間はいつ死ぬかわかりませんから。死は食糧危機よりずっと確実に来ます。
それでは、あなたも、質問、感想、記事のリクエスト、気づいたことなどありましたら、お気軽にメールください。
お待ちしています。