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シンプルライフや自分らしい暮らしをめざしている読者のお便りを紹介するコーナーです。今回は2018年5月にいただいたメールから、比較的長めのものを3つ選びました。
・小学校指定の道具に関する悩み(ジェンダー・ニュートラルな子育て)
・買物しすぎるお母さんのその後
・他人任せの人生をやめたら起きたこと
以上3つです。
なお、6月20日以降、このブログを閲覧できていない方がいるかもしれません。
実際、「筆子ジャーナルだけが見られません」というお便りをいただいています。この原因と対処法について、記事の最後で説明します。
では、まず、pummeloさんのお便りです。
「男の子は青」と決められて困っています
件名:男の子はブルーという作られた概念に困っています
男の子が2人おります。
女の子はピンクで、男の子はブルーと誰が決めたのか?(TED)
この記事に、うんうん!そう!それなの!と共感しました。
本当に、この問題で頭を悩ませているからです。
幼稚園まではあまり気にしなくてもよかったのですが、長男が小学校に上がる時に「ランドセルは赤がいい」と言いだしました。
私達夫婦はジェンダーフリーであって欲しいと願いつつ、それでも日本の小学校でからかわれることも避けたいと思っていて、男の子らしい赤のランドセルを選びました。
次に次男の番です。彼は「ピンクがいい」と言うのです。
彼はピンクが大好きで、4歳の今はピンクの長靴や傘を使っています。
日本で最近売っているピンクのランドセルは、シンプルなデザインの物は無くて、ほとんどハートの飾りのステッチやラインストーンのようなキラキラしたデザインばかりです。
さすがにちゅうちょしてしまいます。まだ気が変わるかもしれないのですが…。
小学校では、他にも教材として鍵盤ハーモニカを買いました。ピンクと水色の二択から選ぶように指示がありました。
長男は、もちろんピンクを選びました。親としては、からかわれる不安がありますが、本人が使いたい物が使えないのもおかしな話ですし、ピンクにしました。
絵の具セットも買うようにカタログを渡されました。
本当に男女の区別しかないデザインの物しかのっていなくて、選びようがないと感じ、私が使っていた絵の具セットを持たせることになりました。
ジェンダーフリーで育てたいのに、日本の公立の小学校に通わせていると、こんなことだらけなのかな…と憂鬱です。
とりとめなくすみません。
あまりに共感したもので…
でも、私の周りには、この事を問題にしているのが私の夫と姑だけだったので、この記事を発見して嬉しく思いました。
子供の通う小学校では、年に数回意見などを書けるアンケートが配布されるので、そういった機会に問題提起していけたらいいのかな、と思っています。
いつもブログ記事を楽しまにしております。ためになるお話をありがとうございます。
pummeloさん、こんにちは。お便りありがとうございます。
日本の幼稚園や小学校はやたらと買うものが多くて、物が増える、というメールはもらったことがありますが、色の指定で悩んでいる方もいるのですね。
ジェンダー・ニュ=トラルな子育てについて
いまは、ジェンダー・ニュートラルな育児に賛成する人が増えているので、日本の小学校もほどなく変わるんじゃないでしょうか?
こちらのイギリスの両親は、双子の男の子にプリンセスのドレスを着せて遊ばせています。
3分57秒 英語字幕あり
お父さんは、パイロットやダースベーダー、ゾンビの服を着て遊べるのに、プリンセスの衣装はだめだというのはおかしい、と語っています。
この両親は、もともと、男の子用のおもちゃ、女の子用のおもちゃという区別のないコミュニティにいて、ごく自然にこうしているだけで、ジェンダー・ニュートラルにしようという意識はなかったそうです。
家ではドレスを着て遊ぶ2人ですが、外では着ません。
まわりの人に何か言われたからです。
「これは、自分の子どもたちの問題ではなく、周囲の人たちの問題じゃないでしょうか、私は子どもたちの創造性やイマジネーションを大事にしたい」とお母さんは語っています。
スエーデンでは、1990年代の終わりに、学校で、男女についての固定観念を持ってはいけない、と決められ、政府は、ジェンダー・ニュートラルな教育をしている幼稚園に資金援助しています。
2015年には、hen という男性でも女性でもない代名詞が作られました。
カナダでも、生まれた子供の性別を周囲に明らかにせず、ある程度年数がたってから、本人に、どんな代名詞で自分のことを呼んでもらいたいか決めさせた親がいます。
he (彼)、she(彼女)、あるいはまったく別の言葉(one とか)を本人が選ぶわけです。
日本でも、ジェンダー・ニュートラルな制服が出てきているし、今後、その傾向はより強くなるでしょう。
pummeloさんも、あまり悲観的にならず、まずは本人の好きにさせて、実際に何か問題が起きたら、1つずつ解決していく、という方法をとるといいかもしれませんね。
それが、自然に問題提議になるでしょう。
もちろん、学校やカバン屋さんのアンケートに意見を書くのもいいですね。メーカーに声を届けることは大事ですから。
次は、以前相談メールを送ってくださったきょうこさんの後日談です。
自分が変われば相手に伝わる
件名:高齢の母親に無駄な買い物をやめさせる3つの方法 のその後
以前、高齢の母親に無駄な買い物をやめさせる3つの方法でメールをシェアしていただいたきょうこです。
このときは、筆子さまからのご意見をいただき、とてもうれしかったです。
その後、実家の母親がどうなったか、後日談をお知らせしたくてご連絡しました。
母はお金に恵まれている、というご意見は、目からうろこが落ちました。
確かに、母は高級志向かつ昔はお嬢様だったので、出入りの呉服屋や宝石屋からたくさん買っておりましたし、現在もデパートでしか買い物をしません。
そこで、遠距離に住んでいても電話はできますので、週に1度は最低でも電話をするようにし、孫の声を聞かせたりして、つながりを持つようにしました。
また、実家に帰省したときは、母と娘(祖母と孫ですね)2人きりの時間をもたせ、孫の世話で自己肯定感を持ってもらうようにしました。
また、3人で観劇したり、外に誘ってみたりするようにもしました。
孫とお茶したり、外食するだけで楽しいようです。
この頃は終活、とよく口にするようになり、「あんたが処分に困るからベッドは買わないで布団なのよ、ソファもいらない」
と母親なりに考えている様子ですし、着なくなった洋服や食器は相変わらず私のところに来ますが、前向きに考えるようにし、着たり処分したり、と選別させてもらっています。
冷蔵庫の中がぎっちぎちなのは、東北ゆえの震災のトラウマと買い物難民エリアに住んでいるため、仕方ないと目こぼししています。
そのほかについては、リサイクルの方法も伝授したので、母親が自分なりに減らしていることも理解するようになりました
物欲が生きるエネルギーになるという信念を持っている母ですが、孫の存在がどうやら大きいようです。
遠距離でもできることがある、そして、母親の気持ちを尊重しつつこちらの不要という気持ちを伝える(3回に1回はいらない、と断るようになりました)ことで、
悩んでいた、高級品を押し付けられるということが、モノを次世代に次いでもらいたいという母の気持ちが背景にある、と理解するようになりました。
自分が変わるか
相手が変わるか(変えさせるか)
だったら、自分が変わったほうが楽ですし、そして相手に伝わるんだなと思いました。
筆子さまのおかげです。
感謝の気持ちを伝えたくて、長文失礼しました。ありがとうございました。
きょうこさん、こんにちは。メールありがとうございます。
記事がお役にたったとお聞きし、うれしいです。
きょうこさんも、お母さんも、幸福度がアップしたようですね。よかったです。
地震にあうと、「こんなに物があっても仕方がない」と感じる人と、「またいつ地震があるかわからないから、たくさん持っておこう」と考える人の二通りあるみたいです。
物がたくさんある場合は、家具が倒れても、大きな被害にならないように、よりしっかり対策をしておいたほうがいいですね。
きょうこさん、これからも、ご家族仲良くお暮らしください。
最後は、ochieさんのお便りです。
他人任せの人生をやめた
件名: はじめまして
筆子さんを存じ上げたのはついニヶ月前ですが、いつも楽しく拝見しております。40代、同棲中です。
「捨てる!技術」や断捨離など、一度捨ててはみるもののリバウンドの繰り返し。
こんまりメソッドは「そもそもときめくって何? 会社に着ていくスーツにそんなのないわ」と思っていましたが、筆子さんのブログを拝見して、色々なことが腑に落ちました。
使っていないものはどんどん処分しました。食器、クローゼット一杯の服、あらゆるガラクタ。
そうしたら、たくさんの大事なものが見つかりました。毎日の好きでもないコンビニコーヒーを辞めたらお金も貯まりますし、冷蔵庫の食材も使い切るため、料理の習慣がつきました。
私の大事なことは、週末の彼との散歩の時間。親と過ごす時間。時々友達と過ごすこと。
物なら、何かでもらったコップではなく、彼と一緒に行った沖縄で厳選した琉球グラス。週に3回は着ているシンプルな白のブラウスなど。
今は先日見た小林かいちの絵が好きで、ネットで時折眺めています。
彼も私の影響を受けてか、続々不用品を捨てています。
今まで、あらゆることを「他人任せ」にしていましたが、やっぱり大事なものは、自分自身と自分の考え方、ほんの少しですが周りの大事な人たち、でした。
大事なことと、大事でもないことを見分けることが少しずつできるようになりました。
本当にありがとうございます。
筆子さんの、何かの記事で書かれていた「服が他人にどう思われようと、そんなのどうでもいいじゃないですか」の文章に心貫かれ、座右の銘としております。
来たるべき老後に向けてダウンサイジングの考え方も大変参考になります。
これからも、ブログ書いてくださると嬉しいです。
ochieさん、お便りありがとうございます。
いろいろと大事なものが見つかってよかったです。
そうですね。自分が主導権を握れることは、自分で握っておいたほうがストレスも少ないです。
40代だとそんなにすぐには老後にならないでしょうが、物は少ないほうが、暮らしやすいのでダウンサイズするのはいいことだと思います。
ochieさん、これからも楽しくお過ごしください。
「そんなのどうでもいい」と書いた記事はこちらでしょうか? ⇒服の買い物依存を克服するために心を整える5つの方法。
最後にお知らせです。
TLS 1.0/1.1を無効化したので、ブログを見られない人もいるかもしれません
このブログで使っているサーバー会社が、当ブログのサーバーにおいて、6月20日に、TLS 1.0/1.1を無効化しました。
TLSとは、インターネットでやりとりする情報を暗号化する規格の1つです。TLSにはいくつかバージョンがあります。
1.0/1.1は、20年以上前にリリースされた規格で、セキュリティー上、あやういところ(脆弱性)があります。そこで、今回、サーバー会社が、「セキュリティを強化するために、これはもう使わないことにしました」と無効にしました。
TLS 1.2 に対応していない端末やウェブブラウザからだと、当ブログを閲覧できなくなります。
私の調べでは、モバイル環境だと、iOS4以下、Android OS 4.4以下のスマートフォンは1.1以上に対応していないとのこと。
突然見られなくなった方は、とりあえずOSやブラウザのバージョンを最新版にアップデートしてみてください。
Google Chromeで閲覧すれば、見られるかもしれません。
参考までに、アンドロイドにGoogle Chromeを入れる方法を書いたページを紹介します。
Android 4.1(Jelly Bean)以上のスマートフォンやタブレットならChromeを使えます。
Google Chrome をダウンロードしてインストールする – Android – Google Chrome ヘルプ
よろしくお願いします。
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いつもたくさんのお便りをありがとうございます。
インターネットを利用する環境はどんどんアップデートされるため、場合によっては突然ブログが見られなくなる、ということがあるかもしれません。
常時SSL化したときも、「見られません、なんとかしてください」というお便りを何通かいただきました⇒常時SSLに対応したためブログのURLが変わりました。
突然見られなくなると、とてもストレスを感じると思いますが、サーバー側の対処ですし、セキュリティ強化のためですので、ご了承願います。
それでは、次回のお便り紹介をお楽しみに。