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多くの人が、半ば自動的に、取っておくけれど、実は、さっさと捨てたほうがいいものを紹介しています。
今回は、「すでに使いおわったもの」です。
役目が終わっているのに家にとどまる
部屋であふれているものをよく見ると、すでに使い終わったものが混じっていることがあります。
なぜか私たちは、使い終わったものを、すぐに捨てません。
「スペアとして取っておこう」とか、「もしかしたら、そのうち何かに使えるかも?」と思ってしまうのです。
人によっては、そんな検討すらせず、自動的に押入れや棚の中に押し込むかもしれません。
それもこれも、人は失うことが嫌いだからです⇒物を捨てられないのは恐怖のせい~損失回避と、授かり効果の心理をさぐる
しかし、使い終わったものを大事にかかえこんでいると、暮らしは不便になる一方です。
逆に、使い終わったものを、そのタイミングで処分できれば、ガラクタだらけの部屋にはなりません。
部屋で邪魔になっているものを見つけたら、「いつか、何かに使えるかも?」とか、「これ、お金に変えることができるかも?」とは思わないでください。
そうではなく、「これ、もう使い終わったんじゃないかな?」と考えるべきです。
使い終わったものは、その場に置いておかず、処分します。だって、もう使い終わったのですから。
「もう使い終わったもの」の代表をいくつか紹介しますね。
明らかに使い終わったもの
使いおわったものの中には、誰がどう見ても、しっかり使い終わったものがあります。
このような品は、「はっきりと終わったもの」だから、捨てることが苦手な人は、まず、こうしたものから捨てるといいでしょう。
たとえば、
・古いガジェット、携帯電話、PCなどとその付属品やコード、マニュアル
・もう過ぎ去った年月のカレンダー、スケジュール帳
・期限が切れたクーポン券
・使いみちのない古い領収書や明細、レシート
・子供が小さかったころ着ていたベビー服や子供服
・子供が小さかったころ使っていたランドセル、おもちゃ、その他の子供用品
・すでに組み立ててしまった組立家具の説明書
・度が合わないメガネ
・VHSテープ
・昔よく使ったけど今は使わないボードゲーム
・昔よく飾ったけど今は飾らないインテリア雑貨
・切れた電池
・インクの出ないボールペン
・欠けた食器
・古い日焼け止め⇒口紅を最後まで使い切る方法。化粧品の使用期限も確認しておこう
こうしたものは、時間が逆戻りしない限り、もう使うことはありません。
人類の歴史が700万年だとすると、その700万年のあいだに、時間が逆戻りしたことなど一度もありません。
ガジェットなど、どんどん技術が進歩している商品は、まだきれいなうちにお蔵入りになるので、「もったいない」と思うかもしれません。
しかし、押入れの中に入れておくより、必要な人の手に渡して使ってもらったり、自治体の指示に従ってリサイクルに出したりしたほうが、ものを大事にすることにつながります。
何かに使えると思ったらこう考える
「もう使い終わったもの」を、無理やり何かに使おうと思えば使えないことはありません。
古いガジェットのコードを、首や腰にまいて、アクセサリーとして使うとか、小さなインテリア雑貨を全部瞬間接着剤でくっつけて、アブストラクトな置物を作り、玄関に飾るとか。
ですが、こういうことするには、時間、知力、物理的な力、場合によってはお金が必要です。
かつての私も本質的には不用なものを、何かに使えないかと考えたり試したりするのに、ずいぶん時間やエネルギーを使いました。
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使い終わったものを、新たに有用なものに変身させようとすると、想像する以上にエネルギーを投下する必要があります。
一手間かかるから、多くの使命を終えたものたちが、何にも使われることなく、ずっと押入れや棚の中に入っているのです。
「もう終わったもの」が、たくさんあるものの中の1つや2つだったら、それに手間ひまかけることもできるでしょう。
しかし、もし、「もう終わったもの」がたくさんあるなら、そんなことをしているひまはありませんよ。
なぜなら、私たちは、「まだ使っている最中のもの(つまり有用なもの)」の管理もしなければならないからです。
私たちが、意識を向けて大事にしていかなければならないのは、「もう終わったもの」ではなく、「いま、使っているものや、いま、実際に暮らしに役立っているもの」です。
汚部屋とは、すでに使命を終えたものたちが、収納スペースの一角を占めているせいで、いま、現役で役にたっているものが、部屋にあふれだし、大事なものもそうでないものも、ぐちゃぐちゃになっている状態です。
あなたはそのすべてを管理しなければならないので、日々、ガラクタたちにエネルギーを奪われ、疲れてしまうのです。
なんとなく使い終わったもの
使い終えたのか、まだ終わってないのか、微妙なものもあります。
たとえば、
・読み終えた本
・見終わったDVD
・古い新聞や雑誌
・古い地図、教科書、参考書(リファレンスとして使う書籍)
・小さすぎる服・大きすぎる服(現在の自分のサイズと合わない服)
・あまり着ていない服
・宅配便のダンボールの箱
・お菓子や紅茶が入っていた箱や缶
・すりきれたTシャツ、タオル、シーツ
・イベントでもらったノベルティグッズ
・テイクアウトのメニュー
このような品は、未来にいっても、使いみちがありそうですよね?
本や雑誌はまた読むかもしれないし、いまはサイズが合わない服も、やせたら着られるようになるかもしれません。
ですが、こうしたものも、私は捨てたほうがいいと思います。
先ほども書いたように、すでに使い終わって、もう使いみちのないものの数が多すぎると、現在使っているものを使う邪魔になるからです。
すべてをばさっと捨てることができないなら、自分で期限を決めるといいでしょう。
1年着なかった服は捨てるとか、半年使わなかった空き箱は捨てる、というように。
そのために、それが、いつ、家に入ったかわかるようにしておくといいですよ。
私はものが家に入ったら、すべてスプレッドシートに記録しているので、そのシートを眺めれば、家に入ったのに、あまり使っていないものがすぐにわかります。
さらに、調味料や歯磨き粉は、使い始めたときに容器に日付を書いています。
このようにして、自分なりの賞味期限や使用期限を意識しながら使っていくと、「使い終わったもの」がいつまでも家にとどまることを防げます。
しっかり終わらせる
使い終わったのか、終わっていないのか、よくわからないものは、意識して、終わらせるのもいいでしょう。
いま、中途半端に使い終わった状態のままなのですから、もっと徹底的に使って、しっかり使命を全うさせればいいのです。
読み終えた本をすぐに捨てないのは、「また読むかもしれない」という気持ちがあるからです。
この場合、どうしてそう思うのか考えてください。
すごくおもしろい部分や、すごく参考になる箇所があって、そこを読みたいがために、残しておきたいと思うのなら、そのページだけ、書き写したり、メモをとったり、写真に撮ったり、ブログにまとめたりすれば、しっかり使い切ることができます。
すりきれたTシャツ、タオル、シーツは、ウエスにして、掃除に使えば、即、活用できます。
ウエスの作り方と使い方~拭き掃除だけが好きな主婦のおすすめの掃除道具
すでに使い終わったのに、なぜ取ってあるのか、どうしてこれからも取っておきたいのか、その理由を考えてみると、うまく使い切れるでしょう。
なお、終わったのか終わってないのかよくわからないものの中には、現物がなくても、用が足りるものもあります。
たとえば、テイクアウトのメニューは、べつに持っていなくても、オンラインで参照できます。
情報がのっているものの大半はオンラインにあるので、捨てても大丈夫ですよ。
☆このシリーズを最初から読む方はこちらから⇒その紙袋、今すぐ捨てましょう~つい取っておくものだけど、捨てたほうがいいもの(その1)
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もう使い終わったものを捨てることをおすすめしました。
終わったのか終わっていないのか微妙なものも、自分で終止符を打って、手放してください。
ずるずると引っ張るとろくなことがありません。