知らない人にだすラブレター(TED)~手書きの手紙のいいところ。

TEDの動画

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手書きの手紙のよさを伝えるTEDの動画を紹介します。5分未満の短いプレゼンです。

タイトルは、Love letters to strangers(他人へのラブレター)。

邦題は、『他人に綴る愛のこもった手紙』。

プレゼンターは、ハナ・ブランチャー(Hannah Brencher)さんです。

ハナさんは元ブロガーで、現在は、著書が3冊ある作家です。

他人に送るラブレター:TEDの説明

Hannah Brencher’s mother always wrote her letters. So when she felt herself bottom into depression after college, she did what felt natural — she wrote love letters and left them for strangers to find. The act has become a global initiative, The World Needs More Love Letters, which rushes handwritten letters to those in need of a boost.

ハナ・ブランチャーのお母さんは、いつも娘に手紙を書きました。

だから、大学卒業後、うつになって最悪だったとき、ハナは、そうするのが自然だと感じられることをしました。

ラブレターを書いて、他人が見つけられる場所に置いたのです。

この行動は、The World Needs More Love Letters(世界はもっとラブレターが必要だ)という、世界規模の活動になり、力づけが必要な人のところに、たくさんの手書きの手紙が届いています。

収録は2012年の6月。8年前ですね。動画の長さは4分52秒です。日本語字幕もあります。

☆トランスクリプトはこちら⇒Hannah Brencher: Love letters to strangers | TED Talk

☆TEDの説明はこちら⇒TEDの記事のまとめ(1)ミニマリスト的生き方の参考に

動画のあとに抄訳を書きます。

いつも手紙をくれた母

大学時代、私は、1日の終わりに私書箱に行く限られた学生の1人でした。

母は、メールもフェイスブックも、テキストメッセージも携帯電話も利用しない人だからです。

ほかの学生が、両親にスマホでテキストを送っている横で、私は、実家から届く、週末の様子を伝える紙の手紙を待っていました。

祖母が入院していたときなど、早く様子を知りたいと思ったものでした。

うつになったとき、手紙を書いた

大学を卒業後、ニューヨーク市に出て、思いがけずうつになってしまったとき、私は、自分にもできると感じた唯一のことをしました。

私の母がくれたような手書きの手紙を知らない人に書いたのです。

手紙をたくさん書いて、街のいろいろなところに置きました。カフェ、図書館、国連のビル、ありとあらゆるところに。

手紙を求めている人々

自分のブログで、うつになったことや、手書きの手紙の話をし、「もし、手書きの手紙がほしいのなら、書きますよ、何の条件もありません」と告知しました。

一晩もしないうちに、私の受信箱は、手書きの手紙のリクエストであふれました。サクラメントのシングルマザー、カンザスでいじめられている少女、いろいろな人が私にラブレターを書いてほしいと連絡しました。

見ず知らずの22歳の、コーヒーも満足に注文できない私に。

他人に手紙を出す団体

いまは、手書きの手紙を出す世界規模の団体を運営しています。ソーシャルメディアを利用して、知らない人に手書きの手紙を書きます。

私の手紙を入れる箱には、知らない人からの手紙でいっぱいです。

ごくふつうの人が手書きの手紙を交換しています。それは、カフェで会うためではなく、手紙によって、お互いを見つけられたからです。

手紙のよさを知る人たち

私が感動するのは、こうした手紙の大半を、愛情のこもった手紙を受け取る喜びを知らなかった人たちが書いていることです。

私と同世代の人たちです。ペーパーレスの世の中で成長し、モニター上で、感動的な会話をした人たち。

自分の痛みをフェイスブックにつづり、140文字以内で、さらっとしゃべるような人たち。

でも、効率だけがすべてではありません。

きのう、この箱を持って、地下鉄に乗っていたら、そばに立っていた男性が、「インターネットを使えば?」と言いたげな顔で私を見ました。

その時、「私は戦略家でも専門家でもない。単なるストーリーテラーなの」と思いました。

手紙によるコミュニケーション

ご主人がアフガニスタンから戻ったばかりの女性の話をします。彼女はご主人と会話を切り出すのが難しかったので、ラブレターを書いて、家のあちこちに置きました。

その手紙は、「私のところに戻ってきて。準備ができたら私を見つけて」という気持ちを伝えるものでした。

アイオワのダビュークに住む少女は、大学のあちこちに手紙を置きました。すると翌日、庭の木や、茂み、ベンチなどいろいろなところに、手紙が置かれていました。

自殺するつもりで、Facebookで家族や友人に別れの言葉を書いた男性がいますが、今夜、彼は、ここにあるような手紙の束を枕の下に置いて、眠ります。

たくさんの見知らぬ人が彼に手紙を書いたのです。

手紙はアートのひとつ

このようなエピソードを聞くと、手紙を書くことは、効率とは別の次元の、アートなのだと思います。

著名することも、本文を書くことも、投函することも、余白に落書きすることも、アートなのです。

誰かが、座って紙を取り出し、手紙を受け取る人のことを考える時間を持つだけでも、手間のかかる行為です。

ブラウザを立ち上げたまま、iPhoneで、6つの会話を同時進行することとは違います。

手書きの手紙というアートは、大企業の言う「より早く」という価値観には関係のないものです。

私たちは、いまも、こうした手紙を胸に抱き、そこに書かれた言葉を受け取ります。手紙には、兄弟姉妹、他人に対してでさえ、伝えるべきだった言葉や、書くべきだった言葉があふれています。

//// 抄訳ここまで ////、

単語の意味など

bbming  ブラックベリー(BlackBerry)をつかってメッセージを送ること。

BlackBerryはスマホの名前で、10年ぐらい前は、この機種を持っている人がたくさんいました。

suckerpunch  突然の、いきなりのパンチ。ここでは動詞として使っています。

morph into  ~に変身する

the thing that always gets me  いつも私の気持ちをゆさぶること 主語+get me は、何かが自分をつかまえること。自分の気持ちをゆらすこと。

unearth  発掘する、穴からほりだす、ここでは「始める」「切り出す」。

quad  四角い広場、学校の中庭

flip back one’s hair  髪をかきあげる

Goliath  ゴリアテ(旧約聖書で、ダビデにより投石器で殺されるベリシテ族の巨人戦士;巨人、きわめて力の強い人、大企業

ハナさんの著書です。

Amazonへ⇒If You Find This Letter: My Journey to Find Purpose Through Hundreds of Letters to Strangers (English Edition)

過去に紹介した短いプレゼン

『ものは少なく、幸せは多めに』~グラハム・ヒルに習う「小さく暮らす」メリット

ミニマリズム~何もしない時間、何もないスペースを作ってより充実した人生を

もう自己啓発本を読む必要なし~成功するため8つの秘密とは?(TED)

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人生を台無しにしたいならこれをやれ~夢をダメにする5つの方法(TED)

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自分のゴミを処理してくれる人は誰?:ニューヨーク市のゴミの中で見つけたもの(TED)

手書きの手紙のいいところ

ハナさんは、うつになったとき、見知らぬ人に手紙を書きましたが、これはいいアイデアですね。

うつうつとしていたり、何かを悩んでいたりするときは、自分のことにしか、意識が向いていないので、あえて、ほかの人を幸せにする行為(この場合は、手紙を書くこと)をして、視点を変えると、うつから抜け出しやすいです。

べつにうつ状態でなくても、手紙を書くことには、いろいろメリットがあります。

一番は、誰かを幸せにできること。

しかも、自分はマインドフルになれます。

暮らしにマインドフルネスを取り入れてより自由になる(TED)

手紙を書いているときは、ほかのことは考えませんから。

たいてい相手のことを考えています。

まあ、なかには、一方的に自分のことを書く人や、知識をとうとうと披露する人もいますが、たいていは相手のことを思って書いていますよね?

手書きだから、創造性も発掘されます。

いま、ソーシャルディスタンスを取る必要があるので、直接会うかわりに、手紙を書いてはどうでしょうか?

親しい人だけでなく、たまたま仕事でいっしょになった、あまりよく知らない人や、他人に宛てて。

自分に手紙を書いてもいいでしょう。

今回の動画は短かったので、あまった時間を誰かに手紙を書くことにつかっていただければうれしいです。

*****

ハナさんは、「コーヒーの注文もろくにできない」と言っていますが、これはスターバックスみたいな店での注文のことでしょうね。

サイズを選んだり、付属品(トッピング?)を選んだりとめんどくさいですから。

まあ、私はスターバックスで飲み物を買うとしたら、ミントマジェスティというハーブティなので、トッピングもへちまもありませんが。

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カナダ在住の60代。ミニマリストです。

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