ブティックで服を見ている女性

買わない

最終更新日: 2024.10.21

「また、買っちゃった…」を防ぐ~買い物の誘惑に負けやすい7つのシチュエーション

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買いすぎる生活を改める方法を提案しています。

先週は、新しいものが欲しくなる理由を深堀りしましたが、今回は、衝動買いをしてしまう特定のシチュエーションを洗い出すことをおすすめします。

ご自身の負けパターン、もしくは弱点を知っておけば、事前に、その状況をうまく回避できるのではないでしょうか?



1.ストレスがたまっている時

私もそうですが、仕事や家事などやることが多かったり、人間関係で悩みがあったり、将来に対する漠然とした不安を感じたりしているとき、買い物したくなります。

買い物すると、確かに気が紛れたり、スッキリしたりします。

しかし、これは一時的なことなので、買い物をメインのストレス解消法にしないほうが、衝動買いを減らすのに役立ちます。

シンプルライフで解消! 日常のプチストレスをスッキリ解決する方法

ふだんから、余計なストレスを感じなくてすむようにするのも効果的です。

たとえば、やるべきことを先延ばしすると、結局あとになってストレスマックス状態でやることになり、その最中で、うっかりネットショッピングをしてしまうかもしれません。

やり終わったあとは、「やった~。私こんなにがんばった!」と自分をねぎらうために、また余計なものを買ってしまうんじゃないでしょうか?





2.給料を受け取ったあと

「自分をねぎらう」と言えば、給料が出たあとも、「今月もこんなにがんばったから、ごほうびをあげよう」という気持ちが働き、買い物することがよくあります。

人によっては、毎月のルーティンとして、給料日直後に何かを買うのが習慣になっているかもしれません。

口座にお金が入って、「あ、お金が増えた」という安心感のせいで、気持ちが大きくなって買ってしまうこともあります。

ですが、よく考えると、給料が出たからといって、買い物をする必要はありません。それも、たいして必要がないものを。

給料は毎月入ってくるので、全く使わなければ、時間の経過とともに、お金が増えていきますが、実際は、生活費に使います。

だから、給料が入ったことイコール、前より金持ちになったわけではないのです。

3.セールや割引キャンペーンに遭遇した時

前回の記事でも書きましたが、私たちは値引きに弱いので、セール品を見ると、買いたくなります。

これは「せっかくの機会を失いたくない」という気持ちの表れです。

損得勘定を重要視して意思決定や選択をしている人も、セールに弱い傾向があります。

人一倍、損得勘定にこだわる人が、不用品を手放す気になる方法。

セール品に、「今だけ」「今日限り」「限定品です」という言葉がついていると、ますますそのアイテムは、「今、買わなければいけないもの」に思えます。

「~だけ」「~限り」という言葉は、そのアイテムや機会が貴重なものであると訴えかけます。

人は、そのへんにゴロゴロ転がっているものより、珍しいものに高い価値を感じるので、とても価値のあるものが、すごく安い値段で売られていると錯覚してしまうのです。

セールに打ち勝つ方法で私が自分でやってみて効果を感じているのは

・セール品は買わないとルールを決めてしまう

・ふだんからニーズとウォンツを考えるくせをつける⇒ニーズ(必要なもの)とウォンツ(欲しいもの)に敏感になる:知らないうちにお金が貯まる行動案(その6)

・すぐに買わずちょっと待ってから買う(待つ時間は状況に応じて数時間~1年を設定)

・30日間待つノートを書く(買いたいものをノートに書き、1ヶ月後に見直す)

こんな方法です。

4.退屈しているとき

暇で退屈なときも、しなくていい買い物が増えます。

退屈だと、何か新しい刺激が欲しくなりますが、買い物ほど手軽にこの刺激を得られるものはありません。

スマホで買い物する場合、少しブラウジングしたあと、購入ボタンをぽちっと押せば、翌日もしくは数日以内に、玄関先に買ったものが届きます。

家で楽ちんな状態でいながらも、「欲しいと思ったその瞬間に、それが手に入る体験」はとても心地いいものであり、Amazonや楽天市場で、ものを買うのが癖になるのも無理はありません。

退屈が買い物の呼び水になっているときは、以下の方法をお試しください。

・退屈しない人生にシフトする

・退屈したときすることを、買い物以外でラインナップしておく

・ネット通販のハードルをどこまでも高くする(アプリを削除、会員登録を削除、クレジットカードをどこかにしまいこむetc)

5.新しい趣味や仕事を始めたとき

新しい活動を開始したことがきっかけで、買い物が増えることもよくあります。

自分が何かを始めなくても、自分の近くにいる人たちが、新しいライフスタイルに入ったときにも、買い物をする理由が見つかります。たとえば、子どもが大学に進学したとか。

私たちは、失敗することを嫌うので、何か新しいことを始めるとき、「よいスタートを切りたい」と思います。

断捨離するときですら、「最適なタイミング」を待つ人がたくさんいます。

よいスタートを切るのに必要なのは、「とりあえず、必要なものを揃えること」。こう考える人が多いのではないでしょうか?

就職すれば、会社に着ていく服や持っていくバッグ、仕事を効率的にこなせるスマホやタブレット、進学すれば新しい文房具や靴。こんな発想をしてしまいます。

確かに最低限の道具がないと、何もできませんが、すでに持っているものがあるなら、それを使えばいいし、必要以上にたくさん道具を揃えすぎると、逆に新しい活動をしにくくなります。

6.家族や友人と一緒に買い物しているとき

1人で買い物をしているときよりも、誰かと買い物をしているときのほうが、買い物の量が増えます。

他の人が買っているのを見て、つい自分も買ってしまった、ということはありませんか?

私はあります。スーパーで何かを買おうかどうか迷っていたとき、ほかの人がそれを買い物カゴにいれるのを見て、買ったことが。

先週の記事で⇒ついつい新しいものが買いたくなる9つの理由

社会的証明について説明しましたが、私たちは常に、他人の行動を参考にしており、大勢の人がやっていることを、「正しいこと」「やるべきこと」だと感じる傾向があります。

特に、家族や友人が一緒だと、共感や連帯感のせいで、同じように買ってしまうのです。

連れがあまり買い物をしない人なら問題ありませんが、買い物大好き人間だと、「私も買っていいんだ」と、自分を正当化します。

同伴している人に影響される場合、1人で買うのが一番です。

買い物に付き合わざるを得ないときは、予算をしっかり決める、クレジットカードを家に置いていく、自分はアテンド(世話係)に徹するなどして、相手のペースに巻き込まれないようにしましょう。

7.断捨離が終わったとき

部屋にたまっていた不用品を捨てて、そこそこすっきりできたときも、買い物をしてしまう危険性があります。

ものが多くて苦労していたのに? せっかく不用品を捨てたのになぜ?

こう思うかもしれません。

実は断捨離を熱心にしていると、捨てることそのものが生きる目的になり、そのゴールを達成したあと、何をしていいかわからなくなる人が少なくないのです。

つまり、一瞬空虚な気分になり、その欠落を埋めるために、買い物したくなります。

雑誌やSNS、テレビなどで見かける理想的なインテリアやライフスタイルに影響され、「今の自分の部屋に合う新しい家具や小物を揃えたい」と、これまで持っていたものより一段階いいものを買いたくなることもあります。

不用品を捨ててスペースができたので、そのスペースをもっといいもので埋めたくなるわけです。

断捨離というゴールをクリアできた達成感があるので、買い物で自分をねぎらいたい気持ちもあるでしょう。

断捨離しても、しばらくするとまたものが増えることってよくありますよね?

断捨離が終わったときは、次のミッションや課題にすみやかに取り組むことをおすすめします。

*****

買い物の誘惑に負けるシチュエーションを7つ紹介しました。

もちろん、紹介したシーン以外にもあるでしょう。

たとえば、フォローしているインフルエンサーが使っているものを見たとき、誰かをライバル視していて、その人が新しいものを買ったとき、雑誌やテレビでかわいいものを見たとき、季節が変わったとき、自分の素晴らしさをアピールしたいときなど。

今、買い物がとても便利なので、どんなきっかけも買い物に結びつきます。

1年ぐらい、買い物するたびに記録すると、自分がどんなときによく買ってしまうのかわかります。

本当に衝動買いを防ぎたいなら、自分をモニタリングすることを真剣にやってみてください。





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