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人付き合いや、会話が不安になりました。何かアドバイスください、という読者のメールに回答します。
まずメールをシェアしますね。差し出し人はOさんです。
人付き合いが不安になりました
件名:答えたくない質問をしている私
筆子さんのブログにうんうん!と共感してうなずいたりしながら筆子さんのズバッとしたご意見にひかれ、ほぼ毎日お邪魔しています。
筆子さんのおかげもあり買い物大好きの生活から本当にこれはいるもの? と考えながらの買い物できるようになり、物との付き合い方も変わって生活できるようになりました。
だいぶ無駄遣いしてからですが、お金の大切さに気づき少しずつ貯金もできるようになった筆子さんより少し若い(笑)50歳代の女性です。
ところで題名の件ですが、先日のこの記事を読み愕然としてしまいました。
私はどちらかというとコミニュケーション能力が高いほうと自負しており、介護職をしておりますがこの性格で仕事も上手くやっているとおもっていました。
しかしこの記事を読み、これはもしかしたら自己満足だったのか? 皆私が色々話しかけることに不快に思っていたのか…ととても不安になってしまいました。
筆子さんのいうとおり、私は沈黙が嫌いでついつい、話題をふってしまいます。
それが相手にとって負担だったのだろうか? どこに住んでいるの? と聞かれることが相手にとってはそんなに嫌な気持にさせることだったのか? とほんとにショックでした。
私は他人に興味を持ちすぎているのでしょうか?
今後人との付き合い、会話に不安をもってしまった私に何かアドバイス下さい。
よろしくお願いいたします。
Oさん、お便りありがとうございます。
いつもブログを読んでくださっていると聞き、うれしいです。
貯金ができるようになってよかったですね。
先日のこの記事とは、こちらのことですね⇒答えたくない質問にうまく答える方法、8パターン。
そんなこと、気にしなくてもいいのでは?
Oさんの質問に一言で答えると、「別に気にしなくてもよい」となります。
「私は他人に興味を持ちすぎているのでしょうか?」と聞かれても、私には答えられません。
他人といってもいろいろな人がいるし、Oさんがどの程度、他人に興味を持っているのか、私にはわかるはずもないし、他人にどの程度興味を持つべきか、なんて指針もないし、興味を持たないから/持ったから、どうこう、という話でもないです。
基本的に、あまり他人のことにあれこれ口出ししないほうがいいと思いますが、Oさんの場合、そういうことはべつにしていませんよね?
職業上、介護される側がリラックスできるように、自分に親近感を持ってもらえるように、その場をなごやかにするために、話しかけているのだと思います。
つまり、プロとして、ベストのサービスをするために、いろいろな質問をしているわけです(そうですよね?)
興味本位ではなく、真に相手のことを思いやって質問をしているのなら、そんなに気にしなくてもいいんじゃないですか?
住んでいる場所や出身地は、初対面の人が相手のとき、無難な話題だ、という人もいます。
しかし、世間にはそうでない人もいるというだけのことです。
質問の仕方も関係あるでしょうね。
「どこに住んでいるんですか?」というのは、尋問みたいですが、「お住まいは、この近くなんですか?」ときけば、いろいろな答え方ができます。
自分の住んでいる場所を言うことに抵抗のない人は、「あ、私は、かつらぎ町に住んでます」と具体的に答えるだろうし、言いたくない人は、「ええ、わりと近くです」とぼかして答えるでしょう。
人と会話をするときは、クローズドクエスチョン(イエスかノーで答える質問)ではなく、オープンクエスチョン(いろいろな答え方ができる質問)にしておいたほうが会話がはずみます。
参考までに、私が思う、人との会話で心がけたほうがいいこと、やらないほうがいいことを書いておきます。
会話するときやったほうがいいこと
心から挨拶する
挨拶するなんて、あまりにも当たり前のことを書いていますが、日本の店員さんは、あまり挨拶しないですよね?
事務的に「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」とは言いますが、「お客さんが来てくれてうれしいな」という気持ちは全く感じられません。
ファーストフードの店でありがちな、マニュアル棒読みの話し方も、しないほうがいいです。
少なくとも、私は嫌いです。
その店員がロボットや読み上げツールならしかたありませんが、見たところ、人間なんですよね。
5月、歯の根の治療をうけたとき、パンフレットを見せながら、施術を説明してくれたアシスタントの人が、読み上げツールで早送りしているような話し方をしました。
まったく理解できませんでした。
毎日、同じことを話しているので、いちいち心をこめて話す気になれないのでしょう。つまり仕事における省エネですが、患者にとっては、はじめてなので、ここは、エネルギーをけちる場面ではないと思います。
笑顔で応対する
サービス業の人は、笑顔でいたほうがいいです。
過剰な笑顔は逆効果ですが。
相手に興味を示す
コミュニケーションの一番の鍵は、相手の立場にたつことだと思います。私が、それをできているかどうかは、別にして。
よく聞く
自分ばかりしゃべらず、相手にもしゃべっていただきます。コミュニケーションがうまい人は、聞き上手な人だ、とよく言われますが、そのとおりではないでしょうか。
臨機応変に対応する
相手の表情や言葉に注意をむけ、「あ、この話はしたくないんだな」という信号をすばやくキャッチして、話題を変えます。
私は、美容師や歯科衛生士に個人的なことをあれこれ聞かれるのが嫌いなので、聞かれたら、たいてい、ものすごく無愛想に答えています。
このような、客の「話しかけないでサイン」を無視しないほうがいいです。
コミュニケーションにおける、非言語コミュニケーション(ノンバーバルコミュニケーション)の割合は80パーセントとも90パーセントとも言われます。
有名なのは、55/38/7という数字で、ボディランゲージが55パーセント、声の調子が38パーセント、実際に発話される言葉が7パーセントです。
ただ、この数字は、コミュニケーションの質(話している内容や、話している人たちの関係など)によって、変わります。
介護職なら、こういうことは、すでに研修などで、勉強していらっしゃるでしょうね。
おおらかな気持ちで接する
ささいなことを、あまり深刻に受け止めないほうがいいです。
Oさんの質問を読んだとき、私がまっさきに感じたのは、「あの記事を個人的に受け取りすぎているかもね」でした。
住んでいる場所を聞かれて、何も思わない人もいれば、いやだと思う人もいます。それは会話している2人の関係や、質問する文脈にもよります。
さらに、相手がどう思うかは、自分にはコントロールできません。そして、出会った人全員と友達になる必要もありません。
「完璧なコミュニケーションをしよう」と思う必要もありません。そんなものはありません。
「間違ったことを言ってはいけない」と神経質にならず、目の前の人に礼儀正しく、誠実に応対すれば、問題ないです。
人と話すときやらないほうがいいこと
質問攻めをする
警察や移民局のオフィサーの尋問かと思うような、質問攻めをしてはいけません。
個人的なことを根掘り葉掘り聞いてはいけないのです。
先にも書いたように、オープンクエスチョンを心がけると、尋問になりません。
一方的に話す
最初から最後まで自分の話ばかりするのもよくありません。
自分のことを話したくてどうしようもない人は、ユーチューバーになるか、ポッドキャストでも配信すればいいのです。
文章にしなければなりませんが、私のようにブロガーになっても、一方的に自分の意見を発信することができます。
ネガティブなことばかりを言う
不満、人の悪口、ゴシップは言わないほうがいいです。
なぜ悪口を言わないほうがいいのか、こちらに書いています⇒仕事や家事がストレス? 仕事を楽しくするためにやめたほうがいい3つの習慣。
おすすめの本
毎回同じ本を出して恐縮ですが、人付き合いで悩んでいる人には、デール・カーネギーの「人を動かす」という本を読むことをおすすめしています。
読むだけでなく、自分の行動を変えることがポイントです。
この本に書かれていることを一言で書くと、「相手の自己重要感を満たす」になると思います。
相手を尊重すればいいのです。
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会話するときは、適度にユーモアもまぜるといいかな、と思います。ですが、あまり取ってつけたようなことをせず、素の自分を出すのが一番ではないでしょうか?