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「せっかく自分が断捨離してきれいにしても、そこに主人が物を置いてしまうので困る、どうしたらいいか」という質問をいただきました。
きょうはこの質問にお答えします。
読者のSさんより
旦那の物で部屋が狭くなって困っています
はじめまして。 筆子さんのブログを楽しく拝見しています。ミニマリストになりたい。と思い、色々と捨てて少しずつスッキリさせているのですが、すっきりして空いた場所に旦那の物が増えていきます。
旦那の物を勝手に断捨離してはいけないのは、わかっていますが、旦那の物で部屋が狭くなってこまります。
空いた場所まで取られては、、、どうしたら良いでしょうか?
そういう私もまだまだですが。
これからも、頑張ってください。
Sさん、お便りありがとうございます。
私の夫も、断捨離やシンプルライフとは真逆のライフスタイルを送っているので、お気持ちはよくわかります。
おっしゃるように、人の物を勝手に捨ててはいけません。
その前にできることがいくつかあります。
その部屋というのはリビングルームですか?「リビングルームは家族全員の共同スペースだから、ここには物を置かないでほしい」と言ってみてはどうでしょうか?
断捨離に限らず、何か、ふだんの生活で要望があったら伝えると思います。要望の1つとしてお願いしてみると、意外とあっさり片付けてくれるかもしれません。
私の夫も不用品をなかなかどかしませんが、一応頼んでおくと、その3ヶ月後ぐらいに片付けることもあります。
この時、高圧的にならず、丁寧に頼むのがコツです。相手を責めてはいけません。
このほかに、家族がためこむタイプで、断捨離が進まないときにできる一般的な解決法を以下に書いておきますね。
大原則:他人はコントロールできない
この世の中には自分の力でコントロールできることとできないことがあります。自分でコントロールできる可能性があるのは自分の行動だけです。
他人はコントロールできません。
他人に影響を与えることはできますが、その人の行動を変えることはできないのです。
それは自分の行動を考えてもわかります。
ご主人の性向やライフスタイルを変えようとしてやっきになるのは、自分のエネルギー(時間、体力、気力)の無駄遣いとなります。
ご主人はあなたのために生きているのではなく、自分のために生きていますから、好きなようにやらせておくべきです。
あなただって、ご主人から、「何でもかんでも捨てるな!」と言われたくないですよね。
この原則を知っておくと、いたずらにストレスがたまることはありません。その上で、以下の中からできそうなことをやってみてください。
【自分のやっていることを理解してもらう作戦】
1.自分の考えを相手に伝える
「自分は今断捨離中で、いらない物をできるだけ捨てて、部屋の中にスペースを作ろうとしている、だから空いたスペースに物を置かないでほしい」、ということを伝えます。
このとき大事なのは、批判したり、なじったりしないことです。自分の趣味を相手に押し付けるのではなく、冷静に伝えます。
2.断捨離について情報を提供する
ご主人が断捨離について何も知らないようなら、私のブログなど読むようにすすめてみてはどうでしょうか?
年齢や境遇が似ている人のブログにより共感するので、ご主人と同じ世代の男性で、断捨離している人のブログを紹介したほうが効果的ですが。
関連書籍でもいいです。たとえば、
近藤麻理恵人生がときめく片づけの魔法」⇒近藤麻理恵の「人生がときめく片づけの魔法」の英語版の感想~ベストセラーの秘密は東洋の神秘にある?
カレン・キングストンン「ガラクタ捨てれば自分が見える」⇒『ガラクタ捨てれば自分が見える』で衝撃のスペースクリアリングに出会う~ミニマリストへの道(20)
最近のミニマリストの本もいいかもしれません。片付けや断捨離というと「主婦がすること」というイメージがありますが、ミニマリストなら男女います。
この本は短いし、初心者向けでいいと思います⇒『minimalism 〜30歳からはじめるミニマル・ライフ』の感想~50歳のおばさんにも使える方法
あるいは「トヨタの片づけ」とか。
ご主人の性格や嗜好に合いそうなものを紹介してあげてください。
本など読まないタイプなら、テレビに近藤麻理恵や、やましたひでこが出演するときさりげなく見せるのもいいでしょう。
☆情報を共有しても、捨てた物を家族に見せないほうがいい話⇒捨てた物は家族に見せず、自分で最後まで断捨離を完了すべき理由
3.ご主人を断捨離に巻き込む
自分のやっていることに、ご主人をさりげなく巻き込み、だんだん当事者に変えていくやり方です。一緒になって何かやることで、傍観者から当事者へと意識が変わることがあります。
片付け中に発生するさまざまな仕事の中で、ご主人が手伝えることがあったら頼んでみましょう。
たとえば部屋を片付けていて、何か大きな家具を動かすときに手伝ってもらうとか。
リサイクルや、下取りサービスに荷物を持っていくとき、ご主人の車に乗せて行ってもらうとか。
なんでもいいので、ご主人が手伝うことができること、得意なことを頼みます。
男性は女性から頼りにされるとうれしいものです。また妻が1人でどんどん成長すると、夫はさみしく感じます。
私の夫は自分のものはほとんど捨てませんが、私が出した不用品を寄付センターに持っていくことはやってくれます。
引っ越しのときも、想像以上に大きな家具を捨てていました。
引越し前、リビングルームに家具を全部だして、キープするものと、捨てるものを分けました。夫はキープするものには太い緑のマスキングテープをはり、捨てるものには銀色のガムテープを貼っていきました。
その後、私が、捨てたいものは、緑のテープをはがして、銀色のテープをばしばし貼ってみました。「全部緑に戻されるかな」と思ったのですが、けっこう銀色のまま、そのまま捨ててくれた物も多かったです。
【相手のことはほっといて自分のやることに集中する】
4.自分の断捨離に打ち込む
コントロールできないご主人のことはこのさい置いといて、自分の断捨離をどんどん進めます。
これはふだん私がとっている作戦です。こうすることで、自分の物はもちろん片付きますし、相手に影響を与えることもできます。
自分が捨てたからといって、「家族がますます物をためこむようになる」、ということはありません。
どちらかというとその逆です。
というのも、物が少ないほうが、絶対家の中はスッキリして快適になるからです。物でいっぱいの部屋より、きれいに片付いている部屋にいるほうが、誰しも居心地がいいのです。
もし私が、以前のように、どんどん物をためこんでいたら、家族の物のため込み具合はエスカレートしていたと思います。
私が物を捨てることで、家族が、自分の所持品に対して意識を向ける機会が増えます。
関連⇒断捨離に非協力的な夫にはこう対処した~ミニマリストへの道(33)
5.自分の聖域を作る
家族の理解を得られない中、断捨離をしているとストレスがたまります。
そこで、「ここだけは何がなんでもきれいにしておこう」という場所を1つ作って、心の均衡を保つようにします。
こうした場所を持つことは断捨離モチベーションを保つのにも効果的です。
この点についてはこの記事を参考にしてください⇒ガラクタのない場所を1つだけ作ってみる~家族持ちのミニマリストの悩みを解決
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私もよく「主人がミニマルライフの邪魔をする」と思うのですが、むこうからしてみたら、「妻が快適な暮しの邪魔をする」「捨てろ、捨てろといろいろうるさい」と感じているはずです。
人の数だけ暮しがあります。それがさまざまなところで交差するから人生はおもしろいのだと思います。
断捨離は快適な生活をするためにやることなので、ご主人ともめてストレスをためると、いくら片付けても逆効果です。
なかなか難しいですが、ご主人が変なところに物を置いても、笑って許せるように、ユーモアを忘れないで、片付けに励んでください。