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義理のお母さんが私にいらないものを押し付ける。
この問題に悩んでいる読者の質問に回答します。
差出人は、つばめの友だちさんです。「つばめの友だち」さんは長くて呼びにくいから、以降は、「つばめさん」と呼ばせていただきます。
では、まずメールをシェアしますね。小見出しは私が入れました。
メール引用OKとありましたから、全文、引用します。この記事を義理のお母さんに読んでもらうのも、1つの手かもしれません。
欲しくない手作りプレゼント
件名:できましたらアドバイスを下さい
筆子様のブログを読み始めて2年余りになります。毎日の更新をとても楽しみに日々を過ごしております。
断捨離を始めてから、毎日少しずつ継続してきた不用品の処分が先日で累計2000個を突破し、シンプルな生活も大分板についてきました。筆子様のお陰だと日々感謝しております。
もうすぐ引っ越し
現在は、3年ほど時間をかけて探してきた新居を購入して、来月にも引っ越しをする予定になっています。
結婚してから22年間ずっと社宅住まいでしたので、家に対する希望が大変大きくなっておりましたが、夫と自分達の生活に丁度よい家についてよく話し合い、当初予定していたサイズの3分の2ほどの中古住宅を購入する事になりました。
それなのに、今、新たな悩みが生まれ、自分でもここ2ヶ月程スッキリとさせる事ができず困っています。
義理母作のベッドカバーはいらない
実は、夫の母が家族5人分のベッドカバーをパッチワークで手作りしてくれており、この度、新居に送ってくれると言うのです。
義母は自分が生きた証として5枚のベッドカバーを作り(1枚作るのに1年以上かかります)、パッチワークの作品は大切にすれば100年もつので、自分の死後も家族で継承していって欲しいと言っています。
私としては、色々とよくしてはもらいましたが、まず義母が苦手です。
理由を上げれば大した事ではなくて自分でもあきれてしまうのですが、それでも、いただいた手作り品を使っていたら、私が無断で自分の物にしたと誤解され、説明しても納得してもらえなかったことや、
私は私なりにインテリアにこだわりがあるのですが、自宅が義母の手作り品であふれ、まるで義母の家のようになっていることがとても嫌だった
(6年前に、「もう使い切れないほど十分いただいたから、お義母さんには丁寧にお断りして欲しい」と夫に伝えました。
夫は渋っていましたが、「それなら、今後はあなたの物を何でも手作りしてもらったら?」と提案すると、義母に断ってくれました)という事があり、はっきり言えば、義母からの手作り品はもう要らないのです。
だけど断ることもできない
しかし、もう高齢の義母に「あなたの生きた証は要りません。」と言うことがとても酷な事にも思えます。
自分の生きた証(物)を必要とする考え方や、それを頼まれてもいないのに他人に託す事、また、以前手作り品をお断りしているにも関わらず「生きた証だから」と無理に押し付けてくるやり方に強い反発を覚えますが、それでもやはり、最近特に体力がなくなっている義母を悲しませたくないなと思っています。
恐らく、結局は義母から手作りのベッドカバーをもらう事になると思うのですが、しかし、それが苦痛で仕方がなく、使わなくても、家の中にしまってあれば、ものすごく気になりますし、
捨ててしまうのも「生きた証」と言われると、気が引けます(義母が「生きた証」と言っているだけで、私は、物は物でしかないと考えますが、夫は実母の大切な物を捨てる事は反対すると思います)。
かと言って他の人にあげるのも、むずかしいと思います(義母は少し大雑把な所があって、まち針が刺さったままという事が複数回あり、いくら確認した後でも心配で人にはあげられない)。
自分の気持ちを優先させれば義母を悲しませるし、義母の気持ちを優先させれば私はとても苦しいです。
さらに、子供たちがベッドカバーを使いたいと言えば私に阻止する権利はありませんし、でも、日々目にするのは苦痛で仕方がありません。
どうしたらスッキリした気分になれる?
義母に対して断る事ができず、でも受け入れるのは苦痛で仕方がない場合、ではどうしたらこの嫌な気持ちをスッキリさせたらよいのかと始終考え続けていますが、全く答えが出せません。
くだらない質問で本当に申し訳ないのですが、もし筆子様でしたら、どのように答えを出されますか?
お忙しいところ本当に申し訳ありませんが、アドバイスをいただけましたら大変嬉しいです。
つばめさん、こんにちは。お便りありがとうございます。
もうすぐ新居に引っ越しなんですね。楽しみですね。
時間を大切に
つばめさんは、義理のお母さんがくれることになっているベッドカバーについて、2ヶ月も悩んでいるのですね。
先日、ディズニーランドに姪を連れて行ったら、姪の態度が悪くて、腑に落ちないという方の質問に回答しましたが⇒楽しいはずの旅行がそうではなかった。心がもやもやして、気持ちの整理がつかないときの対処法。
この方がディズニーランドに行ったのは、去年の11月、gotoキャンペーンが始まった頃だそうです。
半年前に起きたことについて(そして、筆子的にはもう終わっている、そこまで重要でない問題について)、いまだに引きずるなんて時間がもったいないです。
もちろん四六時中考えているわけではないでしょうが、何かの拍子にもやもやした気分が浮かんできて、暗くなっているわけです。
ディズニーランドの方の回答に書いたのと同じことをつばめさんにも言いたいです。
つばめさんも、せっかく、新しい家に引っ越すんだし、もっと楽しいことを、考えたらどうですか?
うだうだ悩むのも、気持ちを切り替えて、前に進むのも、本人の選択です。
断るか、もらうか、どちらかに決める
まずキルトを受け取るか、断るか、どちらにするのか決めてください。
2つに1つなので、あみだくじやコインの裏・表で決めればいいでしょう。
あみだで、「断る」と出たとき、「う~ん、でもやっぱり、断るのはちょっとね……」と抵抗する気持ちが出るなら、「もらう」を選択してください。
逆もまた然りです。
このとき重要なのは、自分がもらうことに決めた/自分が断ることにきめた、と考えることです。
つまり、主体的に決めることが重要です。
「本当は欲しくないけど、お義母さん(夫/子供たち)が、あーで、こーで、そーだったから、もらうしかなかったのよ」と思っていると、あとになって、いろんな人へのうらみつらみや、嫌な気持ちが生じます。
自分の決断に責任を持とうとすれば、どちらを選んでも、もやもやしません。
筆子の断り方
私なら、それほどまでにもらいたくないプレゼントは受け取りません。
過去記事にも書いていますが、私は、Honesty is the best policy (正直は最善の策)と考えているので、欲しくないプレゼントは、十中八九、断ります。
「お義母さん、気持ちだけありがたく受け取ります。本当にありがとうございます」と言うでしょう。
その後、お義母さんが、「でも、これは私の生きた証だから」と言ったら、「お義母さんが生きた証なら、もうこの家にたくさんありますよ。夫(お義母さんの息子)だって、子供(お義母さんの孫)だっているじゃないですか」と答えます。
つばめさんは、「もし、断ったら、お義母さんを悲しませることになる」と書かれていますが、お義母さんが、悲しもうが、ハッピーになろうが、怒ろうが、それはお義母さんの問題で、つばめさんがコントロールすることではありません。
他人の感情や思考はコントロールできません。コントロールできるのは、自分の思考や行動だけですが、私たちは、自分の行動だってなかなかコントロールできないですよね?
「ベッドカバーはいりません」と言ったあと、お義母さんが悲しんだとしても、その責任の大半は、お義母さんにあります。
物事の受け取り方は自分次第ですから。自分の機嫌は自分でとるべきなんです。
「最近、体力がなくなってきている人を悲しませたくない」そうですが、体力がない人が、1枚作るのに1年もかかるキルトを5枚も作りますかね?
私の母(88歳)も裁縫が好きで、昔はいろいろ作っていましたが、最近作る作品はマスクぐらいで、大きなものは作りません。
仮に本当にお義母さんの体力がなくなってきているとしても、人間、高齢になったら体力がなくなるのは当たり前のことです。
体力がないから、「重いものを運んであげる、買い物に行ってあげる、いろいろ用事をしてあげる」というのならわかりますが、「体力がなくなったから、キルトを受け取ってあげなければ」と考えることはないんじゃないですか?
もらうと決めたら
キルトをもらうと決めたら、もらったあとどうするか考えて、今から覚悟を決めておけば、うじうじと悩むずにすむでしょう。
選択肢としては
1)見てからどうするか決める
2)今のうちにどうするか決めてしまう
この2つあります。
私は、見てからどうするか決めるほうがいいと思います。
もしかしたら、意外と自分好みのキルトで、使いたいと思うかもしれません。
つばめさんは、現物をまだ見ていないのに、「家にあると苦痛で仕方ない」とか、「子どもたちが使っているのを見るのはいやだ」と先のことを考えてストレスを感じていますが、どうしてそんなことがわかるんですか?
お義母さんのことが嫌いだから、何をもらっても、不愉快になるのは、もう誰にも変えられないことなのでしょうか?
キルトを家に置いておくのがいやなら、お義母さん用の部屋(ゲストルーム)を1つ作って、そこにキルトを置いておく、庭に穴を掘って埋める、トランクルームを借りて、家にある目障りなもの(でも、処分できないもの)を一切合切預けておく、なんてこともできます。
いずれにしろ、もらってしまうと、あとの管理をするのは自分なので、そのへんは覚悟しておいてください。
コントロール欲を手放し、たっぷりあるマインドで
「自宅を自分好みのインテリアにしたい」と強く思い、コントロールしようとしすぎると、ストレスが生まれます。
「自分のスペースがあって、だいたい好みのものが置ければいいや」ぐらいの気持ちでいたほうがいいですよ。
そして、いつも書いていますが、できないことにばかり目を向けず、できることに目を向けるたっぷりあるマインドを採用してください。
なぜ私ばかりが(怒)、と思う人は『足りないマインド』を『たっぷりあるマインド』に変えればよい。
今のつばめさんは、断ることはできない、だけど、もらっても、人にあげることもできない、捨てることもできない、と「ないない尽くし」の状況を、勝手に頭の中に作りあげて苦しんでいます。
「できない!」と思っているからできないのであって、「できる」と思えば、いろいろなアイデアを思いつきます。
針が残っているのが心配なら、検針器を使って、調べてはどうでしょうか?
この商品なんてたった2000円です。
もっと高いのもあります。
こういうツールで、ベッドカバーに針が残っていないか調べたあと、寄付したり、売ったりすることもできます。
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贈り物を捨てたことが相手にばれそうでとても心配です←質問の回答
不用な贈り物を捨てられないのは、世の中の人全員に好かれたいと思っているから。
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贈り物を断ることが苦手な人は、たくさんいますが、べつに断ってもいいんです。
私たちには断る権利があります。
断ることは相手の全人格を否定することではありません。たまたまそれがいらないから、遠慮しておくと伝えるだけです。
もっと、カジュアルに断ってはどうでしょうか?
それではあなたも感想や質問などありましたらお気軽にメールください。お待ちしています。