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汚部屋に悩んでいる人に、片付けを習慣化するコツをお伝えします。
あるとき突然、狂ったように不用品を捨て、いったんきれいになっても、またしばらくすると、汚部屋に戻っている。
そういう状態を繰り返している人は、一度、小規模の片付けをコンスタントに続けることを試してください。
一気にたくさん捨てて、きれいにしたい気持ちはわかります。
ですが、一気にやるとリバウンドしやすいのです。「こんなんで、いつ終わるのかな?」ぐらいの、小規模な「捨て」を毎日やってみましょう。
以下、継続するコツです。
1.ハードルを下げる
習慣化の一番のコツは、片付けの規模を小さくすることです。
多くの人は、「週末、時間のある時に一気に捨てよう」とか、「今度の連休に捨てよう」と思い、その日が来ることを待つでしょう。
しかし、実際に週末や連休になると、ほかの用事があったり、やりたいことを思いついたりして、片付けに手が回りません。
考えてもみてください。あなたが、週末や連休に片付けることができる人なら、そこまで汚部屋にはなっていません。
少しでいいので、今日、やってください。
そのさい、今の自分ができることを目標にするのがポイントです。
これまで、ずっと汚部屋で生きてきた人は、もともと片付けは好きでなかったと思います。
だから、いきなりたくさん捨てたりしなくていいのです。
1日1個でも2個でも3個でも、不用品を処分しましょう。
2.いつやるか決める
片付けを継続するために、いつ、どのぐらいの時間、取り組むのか決めてください。
私は、1日15分、朝一でやるのがいいと思いますが、
「15分で27個捨てましょブギ」を続けて気づいた「捨てる」最大のコツとは?~ミニマリストへの道(30)
自分のやりやすい時間でかまいません。
ただ、毎日、同じ時間にやったほうが習慣になりやすいし、そもそも片付けをすることを忘れません。
毎日なら、例外がないので、覚えやすいですよね?
片付けではないのですが、私、以前は3日やって1日あけるスケジュールでスクワットをしていました。
30日スクワットチャレンジを50代主婦が実践中~効果のほどは?
しかし、このスケジュールだと、休む日を忘れやすいのです。1週間が8日間だったら、いつも同じ曜日になるので、覚えていられるでしょうが。
だから、今は、水曜日と日曜日を休む固定スケジュールにしています。こうすると、「あれ、きょう、スクワットする日だったけか?」と考える必要も、わざわざスケジュール帳に休みの日を書く必要もなく、スムーズに行えます。
私がたくさんものを捨てていたときは、朝の家事が終わってからやっていました。
当時、断捨離ブログを書いていたから、その日の片付けを終えて、その様子をブログに書くという流れです。
3.ターゲットを決める
目の前のものから手当たり次第捨ててもかまいませんが、捨てる前に、きょうはどこを片づけるか、何を捨てるか、具体的な目標を決めてください。
片付け本や雑誌の特集、ポータルサイトには、「こんな場所を片付けよう」というアイデアがのっていますし、私も書いていますので、そのようなものを参考にしてもいいでしょう。
何を捨てていいのかわからないときは、こんな物から捨ててみては?:プチ断捨離のまとめ、その2。
片付けを始める前にどこを片づけるか、自覚しておいたほうがいいです。
ひまなときに、これから捨てたいものや、片付けたい場所をノートに書いておくといいでしょう。
4.短時間、時間を測りながらやる
小規模な片付けなので、長時間やらないでください。
1日5分~15分がおすすめです。
作業をするときは、タイマーで時間を測ることをおすすめします。
タイマーを使って仕事や家事に一点集中~ミニマリストのタイマー活用法とは?
タイマーを使うと、使わないときより、集中できます。一定の時間内に、タスクを完了させる必要があるという制約が生まれるからです。
締め切りがない仕事はなかなか終わりませんが、片付け作業も同じです。
捨て作業が嫌いな人は、タイマーを2分にセットして、2分だけがまんしてやってください。
その2分が終われば、今日はもう片付けのことはいっさい考えなくてかまいません。
1日2分でも、毎日片付けていれば、「ああ、部屋を片付けなきゃいけないのに、なにもやれていない」という気持ちにはなりません。
5.シングルタスク
片付けをしているときは、その作業だけに集中します。
特に、片付けと掃除は分けてください。
⇒きれいな部屋にするために、不用品を捨てる作業と掃除をしっかり分けるススメ。
掃除を始めてしまうと、何も捨てていないのに、すごくがんばった気分になってその日が終わります。
マルチタスキングがくせになっている人は、複数の作業をしているつもりがなくても、1度にいろいろなことをやっているものです。
テレビをチラ見しながら片付け作業をするとか。
1日24時間のうち、たった15分だけですから、片付けだけに意識を向けましょう。
シングルタスクをするコツ⇒1つずつ仕事を片付けよう。シングルタスクをする7つのコツ。
6.自分を責めない
不用品を捨てていると、「こんなもの買って、また無駄遣いしてしまったな」とか、「こんなにひどくなる前に、片付ければかったのに」と、さまざまな反省や思いが浮かんでくるはずです。
こうした反省は、片付けが終わったあと、別の時間帯でやってください。
ながながと、「ああ、こんなことをした私は本当に馬鹿だ」みたいなことを思っていると、脳のリソースがそういう思考をすることに取られてしまい、今すべきタスクに集中できないし、生産性も落ちます。
片付けタイムにあなたがすべきなのは、不用品の処分だけです。
反省や振り返りは、日記をつけるときや、モーニングページを書いているときにすればいいでしょう。
日記を書くことは心の断捨離に効果的。10年日記を使っています
ネガティブ思考改善にモーニングページがいい~今月の30日間チャレンジ
余談ですが、ただただ自分を責めるのと、振り返りや反省をして次の行動に活かすことは、よく似ていますが、全然違う行動です。
自分を責めても何も生まれません。ストレス以外は。
7.いつも行動を優先する
捨て作業をする15分は、行動することに意識を向けてください。
不用品を捨てる作業は、行動をして初めて結果が出ます。
捨てようか、キープしようかえんえんと迷っている間は、何も行動していません。
捨て方に関する情報を収集しているときも同じです。
きょうおすすめした、プロジェクトの規模を小さくすることや、タイマーを使うこと、シングルタスクをすることは、すべて行動にフォーカスするためのテクニックです。
やってみたけど、なんか捨てることができないな、と思うなら、まだ、その片付けはまだハードルが高いのかもしれません。
洋服ダンスの引き出し1個の片付けが進まないときは、中にあるハンカチだけ、ソックスだけ、というふうにさらに小分けしてみましょう。
番外:その他のコツ
このほかにも、人によっては、習慣化に効果があることを紹介します。
・周囲の人に宣言をする
・記録を取る
・ビフォー・アフターの写真を撮る
・SNSで捨てている様子を発信する
・片付けのコツを他人に話す
人に教えることはすごく効果があります。
実は私は、ブログで人にものの捨て方を教えているうちに、前より捨て方がうまくなりました。
さらに、捨てるためのマインドセットを養うのに参考になりそうなTEDトークを見て、ブログで紹介しているうちに、みょうに前向きな人間になりました。
たぶん、前向きになる方法として、科学者たちが推奨していることを、あれこれやって、今もやっているからだと思います。
捨て方を教えるといっても、体系的な技術を教える必要はありません。
汚部屋に悩んでいる友人に、「きのう、片方しか残っていないソックスやイヤリングを捨てたら、相当捨てることができたよ」みたいな話をするだけでいいのです。
そういう話をすれば、気持ちが片付けに向くし、「私は片付ける人である」というセルフイメージもできていきます。
関連記事もどうぞ⇒成功の秘訣は習慣化。きれいな部屋にする生活習慣を書いた記事のまとめ。
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片付けを習慣にするコツを紹介しました。
もう1度繰り返しますが、小さな片付けをすることが一番のコツです。
簡単で小規模なタスクなら、高い確率で成功するので、すぐに達成感を味わえるし、自信も生まれます。
がんばってください。