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子供の部屋を片付けてもすぐに汚部屋になるのが悩み、というメールをいただきました。
常に子供部屋をきれいにしておくことは、はたして可能なのでしょうか?
可能だとしたら、どうすれば、そうなるのでしょうか?
子供部屋をきれいにするちょっとしたコツをお伝えします。
まず、メールをシェアします。おたまじゃくしさんからいただきました。
子供部屋がぐしゃぐしゃ
件名:綺麗部屋のキープが難しいです
子どもがお友達を呼びたいというので、1週間かけてお部屋を片付けました。
その後2週間位は寝る前にお片付けの時間を取り、綺麗部屋をキープしていましたが、3週間も経つと、また汚部屋に元通りになってしまいました。
いつもこの繰り返しです。
まぁ捨て方が甘いのでしょうね。
子ども達が工作と称して紙ゴミを毎日ひっくり返してしまうので、ちょっとづつ捨てても子どもが散らかす速度に追いつかず。
そのうち疲れた日、遅くなって早く寝かさないといけないと、片付けは明日にしようと思い、そんな日が続き、徐々に元の汚部屋に。
綺麗部屋なら寝る前の3分片付けでササッとリセットできますが、一旦盛大に散らかると、片付けに取り掛かるハードルが上がり、片付けを先送りするようになって悪循環になります。
親の余裕がないので、なかなかおもちゃや工作のお片付けを習慣にするのが難しいです。
やる事を減らす
物を捨てて減らす
お片付けの優先順位を意識的にあげる
などでしょうか?…
日々の雑事(仕事家事育児介護)に追われると、習慣化はなかなか難しいものです。
どこかで時間を作って…。と思いますが、緊急の用事から済ませるので、片付けは先送りになってしまっています。
ほぼ愚痴ですみませんが、今の私の片付けの悩みです。
お片付けの極意は筆子さんが書いて下さってるので、参考にして頑張ってお片付けするしかありませんね。
おたまじゃくしさん、こんにちは。いつもブログを読んでいただき、ありがとうございます。
おたまじゃくしさん、確か、お子さん、3人みえましたよね?
年齢構成は忘れましたが、中学生、小学生、幼稚園児だったですかね?
今回は、小学生のお子さんの話でしょうか。
絵本の片付けのメールでは、「部屋中が本の海になった」と書かれていましたが、
その部屋のこと?
中学生はもう大きいから、基本的なことを教えたら(下に書きます)、あとは本人にまかせればいいと思います。
小学校中学年くらいで、片付けに関する基本的なことを全く想像できないなら、親の介入が必要でしょう。
基本的なこととは、なぜ部屋はきれいなほうがいいのか、部屋をきれいにするとは具体的にどうすることか、持ち物の管理とは何を意味するのか、などです。
今回は、小学生のお子さんを想定して、部屋をきれいにするコツを7つ書きます。
1.自分が片付ける人になる
まず、親自身が、所持品をきちんと管理する生活をします。
子供は親の背中を見て育つ、といいますが、子供は親が毎日やっていることを見て、生き方、生活の仕方を学び、価値観を作っていきますよね?
口だけで、「片付けなさい、きれいにしなさい」と言うよりも、親が、いつもまめに部屋を片付けるほうが、効果があります。
小さい子供は、基本的に親のしていることを真似します。
親を反面教師にするのは、ある程度成長して、学校や社会でほかの生き方や価値観にふれてからです。
そこで、まずは、自分の生活を整えることを意識してください。
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2.子供に主導権を取らせる
子供に、「ここは私の部屋だ、私の好きにできるスペースなんだ」という気持ちがあると、部屋をきれいにすることに、意欲的になります。
自分で作った野菜はおいしい、と言いますよね?
まあ、私、野菜を作ったことはありませんが(母や夫はそういうことが好き)、おいしいだろうな、と思います。
自分が手間暇かけて、世話をして、収穫した野菜だからです。
その野菜ができるまでの、さまざまなストーリーに自分自身が、直接、かかわっているから、とてもおいしい。
このように、自分のリソースを注ぎ込んだものには、愛着が生まれます。
「ここはお母さんの部屋だ、お母さんの言うようにすべき場所なんだ」という気持ちがあると(その気持ちは、言語化できてはいないでしょうが)、子供は、熱心に環境を整えようという気分にはなりません。
だから、お子さんの部屋は、可能な限り、お子さんの好きなように使わせてください。
お子さんの自主性を発揮する場所、お子さんが、自分自身を表現できる場所にするのです。
本人が好みのものを置かせたり、好きなように模様替えさせたり、やれることはいろいろあります。
親がコントロールしすぎない、ということが重要です。
3.具体的にすべきことを教えてあげる
部屋をきれいにするために、何をやるべきか、具体的なタスクを子供に教えます。
「片付けなさい」「部屋をきれいにしなさい」という指示では、何をしたらいいのかわからないので、何もできません。
これは、大人も同じで、「部屋をきれいにしなきゃ」と思っているだけでは、なかなか行動をおこせませんよね。
「部屋をきれいにすること」は最終的に得たい結果ですから、そこへ至るまでにすべきタスクを思い浮かべる必要があります。
大人でも、これができない人がいます。子供ならなおさらそうでしょう。
部屋を片付ける順番や、アクションプランを考えて、子供に教えてください。
(子供と相談しながらタスクを決めると、より効果的です)。
たとえば、
1.)床に落ちている服を拾って、ハンパー(洗濯物入れ)に入れる
2.)ジャケットやコートを、洋服ダンスのハンガーにかける
3.)おもちゃを拾っておもちゃ入れに放り込む
4.)床や机の上にある本を本箱に入れる
5.)紙ゴミをくずかこに入れる
6.)どこにしまっていいかわからないものは専用の物入れに入れる(みかん箱か何かをあてがっておきます)。
7.)これで終わり。きれいになりました。おやつでも食べてのんびりします。
部屋に掃除機をかけたり、机をふいたりするのは、お母さんがやっているでしょうから、ここまでやれば充分です。
タスクは部屋の様子や、お子さんの年齢、能力によって変わりますが、ハードルをあげすぎないようにしてください。
わからなくなったら、いつでも、参照できるように、7つのタスクは紙に書いておくといいでしょう。
毎日片付けをする必要はありません。上の7つのステップを、1週間に1回やれば、「片付けるのに1週間かかる」という状況にはなりません。
月曜は1番、火曜は2番と、曜日ごとにタスクを変えてもいいでしょう。
4.一緒に片付ける
お子さんの部屋の片付けはできるだけ一緒にやります。
とくに、片付けが全然できないうちは、実際にやって見せる必要があります。
決めたタスクをその順番どおりにやってください。
いつも同じ順番でやっていると、習慣になるので、そのうち、何も考えなくてもできるようになります。
3番に書いたタスクの6)ですが、何でも入れる箱の中身が、あふれそうになったら、お子さんと一緒に、1つずつあるべき場所に戻してください。
5.片付けやすい環境にする
絵本の記事でも書きましたが、片付けやすい環境にしてください。
複雑な収納システムにすると、大人でもうまく片付けられません。
片付けやすくするために重要なのは、物の行き場所・置き場所を明確にしておくことです。
おもちゃはここ、服はここ、本はここ、というように。
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子供の服を増やし過ぎない7つのコツ~ミニマリストへの道(39)
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6.やたらと物を買い与えない
物が多いと散らかりやすく、片付けるのも大変です。
「部屋がくしゃくしゃで困る」という悩みがあるなら、物はできるだけ買い与えないでください。
買ってあげたくなったら、「買ってあげたつもり貯金」をして、誕生日やクリスマスに、ちょっと値の張るものをプレゼントするといいでしょう。
現在、すでに物が多すぎると思うなら、用済みのものはどんどん断捨離します。
おたまじゃくしさんのお子さんは、年齢差があるから、「上の子には用済みだが、一番下の子が使うかもしれない物」があるかもしれません。
そういう物は、上のお子さんの部屋から出して、箱に入れ、使うときまで、季節用品を入れる場所にしまってください。
大人のクローゼットでも、いま使っているもの(ふだんよく着ている服)と、使っていないもの(全然着ない服)が混在していると、服を選びにくく、取り出しにくいし、見た目もぐしゃぐしゃになります。
「いまの生活に関係ない物だけど、数年後にまた必ず使うと確信する物」は、その時がくるまで、箱に入れてしまっておけばいいのです。
しまったことを忘れないために、箱の側面に、箱の中身や、「2025年の春から使用を開始するもの」などと、しっかり書いておくといいでしょう。
以前、私は、箱の中身を忘れないために、中身の写真をとって印刷し、箱に貼っていました。
まあ、中身の大半はそのうち断捨離しましたが。
言うまでもなく、使うことが明らかなものだけ残してくださいね。「もしかしたら、使うかも~」とあいまいな物は、残してはいけません。
7.完璧主義は捨てる
おたまじゃくしさんの質問に記事で答えるのはこれで3回目ですし、ほかのメールにも全部、目をとおしていますが、おたまじゃくしさんは、完璧主義的傾向がありますよね?
そういう人は、「片付けたいけど、あれもこれもやらなきゃいけないから、忙しくてできないんですよね」とメールに書いてきます。
多忙な人ほど、物をどんどん捨てて、生活をシンプルにすると、多いに助けられるのですが、もし、片付けの優先順位をあげることができないなら、無理にあげる必要はありません。
「片付けたいけど、今の私にはもっと重要なことがある。そちらをやることに時間を使おう」と決めて、片付けのほうは、1日15分程度にとどめて(15分、確保できますよね?)、子供部屋をきれいにしよう、本箱を整えよう、といった細かいことは、ばっさりあきらめてください。
楽になりますよ。
片付けに血道をあげなくても、
・余計な物を買わない
・不用品を見つけたら、四の五の言わずに捨てる
・すべての状況を自分の思い通りにコントロールしようとしない
この3つを意識していると、悩みから解放されます。
上に書いた3つ、忘れないように、毎朝、確認してください。
そして、夜寝る前に、その日、この3つをできたかどうか、振り返ります。
これを1年ぐらい続けると、子供部屋はあいかわらずくしゃくしゃかもしれませんが、そんなに気にならなくなります。
仕事が忙しいから汚部屋なんです、この言い訳をすっぱり捨てるすすめ。
関連記事もどうぞ⇒片付けができない息子に捨てる技術を教えるには?←質問の解答
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子供部屋をきれいに保つ方法をお伝えしました。
相手は子供なので、そんなに神経質になることはないと思います。
子供は成長過程にいて、この先、どんなふうになるかわかりません。
命にかかわることだけは、しっかり押さえて、あとは、本人にまかせればいいでしょう。
部屋がぐしゃぐしゃなせいで、起きること(物をなくす、忘れ物をするなど)を、本人に体験させ、その結果、片付ける人になればいいですが、汚部屋でいきたいなら、それもまた1つの生き方です。