ページに広告が含まれる場合があります。
悩み相談をしてきた方に、モーニングページを書くことをおすすめしたら、「朝、時間がない」というメールをいただきました。
もしかしたら、そういう人は多いのかもしれません。
この方のメールに返信しつつ、モーニングページを書き始めるコツをお伝えします。
モーニングページは、朝起きたらすぐ、ノートに3ページ何でもいいから書くことです。
まずメールをシェアしますね。こばんさんからいただきました。
2通メールをいただいているので、背景がわかるよう、両方引用します。
いろいろなことがうまくいきません
1通目(8月)
件名:最近うまくいかない
本やブログを拝見させていただいております。
私は40歳、5歳と1歳の子供がいます。
今の職場で1歳の子がお腹の中にいた頃、重度のつわり、切迫早産の診断が出たため、3ヶ月ほど急に休職する形となりました。
やはりそれをよく思っていない方が多くいて、お詫びでお菓子を持っていったりしましたが、今年4月から仕事を復帰した際に、理不尽な嫌がらせを受けることがあり、過呼吸になり、来年の4月に違う部署に行く異動届けを出しました。
仕事以外にも、子供が発育が遅れていたり、かんしゃくがひどく日々疲れが溜まる一方。
主人の仕事も順調にいっておらず、イライラしている状態。
とにかくこの状態から脱出したくどうすれば、切り開くかを相談したくメールいたしました。よろしくお願いします。
このメールに対して私は以下のアドバイスを書いて返信しました。
1.過呼吸については医者の治療を受ける
2.休息をしっかりとり、できるだけリラックスして過ごす
参考記事⇒いつも気が張って疲れる人へ。緊張をほぐしてリラックスする方法。
3.家事、育児が大変なら、部分的に外注する(お金を払ってでも、他人に仕事を肩代わりしてもらう)
4.職場の嫌がらせについては、上司や人事課に相談する
5.声をあげたくないなら、人の言動をいちいち気にするのをやめる
物事を自分の思い通りにしようとするとストレスがたまるから、コントロールできることにフォーカスする。
6.気持ちを整理するためにブレインダンプやモーニングページを書く
7.心の持ち方について、山のように過去記事に書いているので、時々、読んで、できることは取り入れていく
以上をアドバイスしました。
その後、こばんさんから、過呼吸については、すでに医者から不安薬をもらっているとお返事をいただきました。
次は、先日いただいた2通目のお便りです。
モーニングページを書く時間がありません
件名:どう伝えたら
ごめんなさい。
筆子さんが言われていた「モーニングページ」子供が小さい、仕事がコロナで朝が早くなったこともありできておりません。
極端な話、一行、30秒とかでは効果はないでしょうか?
今、職場で来年の話が出ており、私はもちろん異動の願いを出したのですが、上司から「意見が弱いから難しい」と言われてしまいました。
(内容は、引っ越し予定がある、両親が高齢で遠距離、子供が小さい、発達検査を受けている)
ここは嘘でもいいので、大げさに書いてもよかったのではと思っております。
引っ越しは今年度に、主人が来年異動、両親と同居する(介護あり)予定など‥
筆子さん、私は上手に立ち回りが下手な人です(泣)
こばんさん、こんにちは。お便りありがとうございます。
それで、実際に、モーニングページを1度でも書いてみましたか?
30秒や1分では3ページ書けないでしょう?
モーニングページを書きたくないなら、ブレインダンプでもいいですよ。
こばんさんには、モーニングページのほうがおすすめですけどね。
「書けません」と言う人は、書くことができないのではなく、書きたくないんです。
モーニングページは、特にむずかしいタスクじゃありませんから、その気になれば誰だってできます。
それと、私がアドバイスした7つ、全部やってみましたか?
一度にすべてをやる必要はないけれど、順番にすべてやってください。
人事異動の紙に嘘を書いたほうがよかった?
何言ってるんですか。本当のことを書いてください。「職場で嫌がらせされているから移動したい」と書けばいいんです。
私が上司なら、自分の部署で、無駄に不毛に従業員のエネルギーがもれる事態が起きているなら、何か手を打ちます。
従業員のパフォーマンスが大きく損なわれますからね。
以下に、モーニングページを始めるコツを書くので、よかったら試してください。
何かを始めたいと思って、始められないときは、作業の細分化をするとうまくいきます。
こんなふうに準備してください。
1.時間を確保する(20分~30分ほど)
人によってかかる時間は違いますが、30分前後、時間を見積もってください。
朝、書く時間がない人は、早寝早起きをしたり、朝やっているタスクを、1つか2つ、前の晩にやっておいたりすれば時間はできます。
たとえば、弁当は全部作っておく。着ていく服はすべてスタンバイしておくとか。
前の晩にできることはすべてやっておけば、朝、時間ができます。
早起きのコツ⇒朝活を充実させるためにミニマリストが心がけている7つのこと
2.使うものを用意
モーニングページに必要なのは、ノートと筆記具だけです。
紙は、新品のノートでも、使いかけのノートでも、そのへんに転がっている裏紙でもいいです。
最近、私は、娘からたくさんもらったルーズリーフを使っています。
筆記具は、鉛筆でもボールペンもご自由に。クレヨンみたいな太い筆記具は書きにくいのでおすすめしません。
3.どこで書くか考えておく
モーニングページというワークを提唱しているジュリア・キャメロンは、朝、寝床の中で書くように言っています。
北米の人は、わりとベッドの上で勉強したり、仕事したりしますが、日本人は、寝床の外のほうが、落ち着くと思います。
私は、自室(寝室)で書きものをするのに使っている折りたたみの机の上で書いています。
邪魔が入らず、静かで落ち着ける場所を確保してください。
書く場所にノートやペンをセットしておくのもおすすめです。
4.目覚まし時計をセット
ふだんより早く起きないと書けない人は、最初の数日間(朝起きる時間が変わるまで)、目覚まし時計やアラームが必要でしょう。
ここからは、実際に書き始めたあとの注意点です。
5.翌朝起きられなかったら
アラームをセットしたのにもかかわらず、ギリギリの時間に起きてしまったら、その朝は、書かなくてもいいです。
しかし、できるだけ早い時間に3ページ書いてください。
モーニングページは、朝早く書くところに意義があります。
この日の夜、翌朝はちゃんと起きられるよう、策をねって準備します。
6.内容はなんでもいい
モーニングページに書く内容は何でもいいので、思ったことを、だーっと3ページ書いてください。
思い浮かんだことをどんどん書いていけば、時間はかかりません。
書くのに時間がかかる人は、考えながら書いていると思います。
この時、文法とか、言い回しとか、そういうことはいっさい考えません。
モーニングページは、頭の中にあるものを紙の上に出す作業です。
頭の中で考え事をしているとき、「文法的に正しい文章で考えよう」なんて思っていませんよね?
ポジティブなことを書こうとかすばらしい文章を書こうとするのは、自分で自分を検閲(けんえつ)することです。
検閲は、自分の衝動や意識を、自分で評価し、批判することですが、これをするから、私たちはクリエイティブになれません。
検閲をせずに、本当の自分を出すのがモーニングページです。何も気にせず、思いついたまま、どんどん書いてください。
頭の中がフリーズして書くことを出てこないときは、「あ、頭の中がフリーズして、何も出てこない」と3ページ終わるまで、書きましょう。
7.読み返さないこと
書いた内容を読み返すのも検閲なので、読み返さず、書いたらノートをパタンと閉じて、しまいます。
「人に見られるのがおそろしい」、という人は、その場で、ビリビリっと紙を破ってください。
人に見られるかもしれないと思うと怖くて日記が書けない(その1)。
「モーニングページを書いていたら、すごくいいアイデアが浮かんだから、覚えておきたいの」というときは、モーニングページじゃないものに、そのアイデアを記録します。
モーニングページを続けていると、次第に、頭の中がクリアになってきて、いろいろと思いつきます。
せっかくの「いいアイデア」を忘れてしまったとしても、そのうちまた「もっといいアイデア」が浮かんできます。
モーニングページのことがわかる過去記事
ネガティブ思考改善にモーニングページがいい~今月の30日間チャレンジ
モーニングページの書き方、やり方を教えてほしいという質問の回答。
やりたいことをやれる人になるために、モーニングページは本当におすすめ:読者のイチオシ第3位(後編)
モーニングページを実践してみて気づいたこと(読者の体験談)。
モーニングページをやりたくない人へ⇒筆子の新刊『書いて、捨てる! 』3月11日発売。著者による内容紹介。 ほかの方法を紹介しています。
ジュリア・キャメロンがモーニングページを紹介している本。
今年の夏に出た本。特に、年配の人向けに書かれています。
*****
モーニングページを始めるコツをお伝えしました。
職場や仕事、近所付き合いなど、ブログの主旨と離れた悩み相談を送ろうとしている方にお願い:
半年から1年ぐらい、モーニングページを書いて、それから相談してください。
モーニングページを書けば、今よりは、思考や感情が整理されると私は確信しています。
相談をしてくる人は、「今すぐどうにかしたい」と思うのかもしれません。
ですが、悩みの大半は、自分の考え方のクセから来ています。
考え方のクセは、1日や2日では直りません。
ジュリア・キャメロンのワークでは、もっとクリエイティブになるためにモーニングページをやっていますが、期間は12週間です。
心の整理のために書くのであれば、1年は続けてほしいところです。