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毎日、「部屋の片付け方がわからない」「片付けられない」「どこから片付けるか」という検索ワードで、たくさんの人がこのブログに訪れます。
そこで、改めて、基本的な部屋の片付け方を紹介することにしました。とるべきステップは7つです。
■準備段階
1.めざす状態(ゴール)をイメージする
片付けが何を意味するのかわからない人には片付けることができません。
片付けとは何をすることなのか、部屋をどんな状態にすることなのか、自分がめざすところをイメージしておきます。
片付けとは、部屋の中に散らばっているものを、きちんとした状態にすることです。
ぐしゃぐしゃな部屋がそれなりに整った部屋になれば、片付けは完了です。
べつに難しくありません。
場合によっては、もっと具体的なゴールを設定することもあります。
たとえば、
・ダイニングテーブルの上が片付かないから、何もない状態にしたい⇒ダイニングテーブルの上がいつも散らかっていてイライラするなら。
・デスクの上をきれいにしたい⇒今さら人に聞けない机の上の正しい片付け方:「きれい」のキープは難しくない
・部屋のかたすみに、本、雑誌、衣類、お菓子、その他よくわからない物が堆積しているから、このコーナーにあるものを撤去したい
・家の一番日当たりがよい部屋が、物置き場になっているから、人間が住める空間にしたい
・押入れをあけるたびに、ふとんが落ちてくる状況を改善したい
自分のゴールがちゃんとわかっていれば、あとは、現状とゴールのあいだのギャップを埋めるだけなので、やるべきことが明確になります。
2.片付ける時間を確保する
いつ片付けをするか、スケジュールを決め、その時間が来たら必ず片付けをします。
会社から帰るとちょっと一服して、その後は、ソファに座ってずっとテレビを見ている、なんて生活をしていたら、片付くはずありません。
片付けにかける時間は15分~20分で十分です。
1日のうちで、どこで片付けるか、しっかり決め、カレンダーやスケジュール帳に書いておきます。
3.必要なものを用意しておく
片付けに必要な物はゴミ袋です。なぜなら不用な物はどんどん捨てるからです。不用品を寄付したいならそれを入れる箱や袋も用意してください。
部屋の状況にもよりますが、あまりにも部屋が汚い場合は、軍手もあったほうがいいかもしれません。
片付けたあと、掃除もしたいなら、掃除用具も必要です(雑巾、ウエス、マイクロファイバークロス、モップ、ほうき、ちりとり、掃除機など)。
慣れないうちは、不用品を捨てる段階と、掃除をする段階は切り離したほうがいいと思います。
■片付ける段階
4.片付け始める(集中すること)
片付ける時間が来たら、片付けを開始しますが、このとき、片付け作業のみに集中してください。
シングルタスクに徹します⇒1つずつ仕事を片付けよう。シングルタスクをする7つのコツ。
テレビや携帯電話の電源は切ります。
タイマーを使うと、作業に集中できるので、一度、タイマーをかけてやってみてください⇒タイマーを使って仕事や家事に一点集中~ミニマリストのタイマー活用法とは?
参考記事⇒汚い部屋をなんとかするための1点集中片付けプロジェクト。
次に実際の片付け方を書きますが、5-7はふつう同時進行します。
5.ゴミと不用品を捨てる
明らかなゴミやもういらない物をゴミ袋に投げ込みます。
部屋が片付かないと悩む人は、たいてい、物を持ちすぎています。
家という収納スペースのキャパシティを越えた物が、集まっているのです。
ためこみすぎた不用品を、家の外に出せば、片付けはずっと楽になります。
何がゴミかはすぐにわかるでしょう。問題は、一見、「ゴミには見えないゴミ」です。
ゴミとは「もう利用価値のない雑多なもののこと」だと思いだしてください。
もう使っていない物は、たとえまだきれいで、ピカピカしていたとしても、自分にとってはゴミです。
ゴミには見えないゴミの例:
・最近、とんと使っていないもの
・いつかそのうち使うと思うもの(いまは使っていないもの)
・そこにあったことを忘れていたもの
・それが何かよくわからないもの
・たんすの肥やし
・誰かにあげようと思っているが、いつまでもあげないもの
・こわれたままいつまで修理しないもの
・他人のもの(借りっぱなしになっている)
ガラクタを判別できない場合はこちらを⇒あなたが捨てるべき4つのガラクタとは?~カレン・キングストンに学ぶ
このとき、「あ、こんなものあった、懐かしい」と、不用品をしげしげと眺めたり、捨てるべき雑誌や本を読み始めると、片付きませんので注意してください。
6.それがあるべき部屋に戻す
そこにあるべきではない物(ほかの部屋にあるべき物)を元の場所に戻します。
洗濯すべきものが放置されていたら、ランドリーバスケットに入れ、取り込んだ洗濯物が山になっていたら、たんすに戻します。
最近、私が元の場所に戻したのは、ダイニングテーブルの上に夫が出しっぱなしにしていた、電球取り替えセット(古い電球やらが入っている箱)と、なぜか郵便受けの中に入っていたビニール袋です。
放置されている物が他人の物で、どこに置いたらいいのかわからないときは、本人の部屋やスペースに置きます。
このとき、どこに置こうかしら、とじっくり考えたり、置いた先を整理し始めたりすると、軌道からはずれて当初に設定したゴールに到達できません。
「ああ、ここも片付けないとだめじゃん」「このでかい家具が邪魔なんだよ」「粗大ゴミ、どうやって捨てる?」などと、気になる点が出てきたら、とりあえず紙に書き、別の機会に対処します。
7.元の置き場所に戻す
その部屋にあるべきだけど、出しっぱなしになっているものを元の場所に戻します。
収納スペースがいっぱいで入らないときは、そのそばに積み重ねたくなるかもしれません。
これをすると、部屋に物があふれるので、収納スペースからあふれたら、そこにある何かを捨ててスペースを作ってください。
5~7を終えると、部屋はもう散らかっていないはずです。
これで片付けは完了です。
ふだんはここまでやれば十分ではないでしょうか? このあと余裕があれば掃除をします。
■掃除する段階
掃除する
掃除とは、ふいたりはいたりして、部屋の中にある、ゴミ、ほこり、汚れを取り除くことです。
ほこりが気になるところがあれば、クロスでふき、床がほこりだらけなら掃除機をかけます。
最後の仕上げ
最後に、仕上げと後片付けをします。
ひっぱりだした掃除道具をしまったり、ゴミ袋を所定の位置に置いたり、寄付したい物があるなら、ひとまとめにしておきます。
フォローアップと調整
後日、フォローアップをします。
捨てたいと思ったものをちゃんと捨てることができているのか確認してください。
よくあるのは、いったん捨てようと思って袋に入れたものを、いつまでも放置することです。
捨てると決めたものは、できるだけ早く捨てます。
寄付すると決めたものや、人にあげると決めたものも同様です。最後まで完了させることを意識してください。
片付け中に気になるポイントをメモしていたら、それを見ながら次に行う作業計画をたてます。
最後にうまく片付けるための心得を2つ紹介します。
実際に行動しないと片付かない
「やり方がわからない」「どうやったらいいのかわからない」と悩んでいる間に、ダイニングテーブルの上や、キッチンの引き出しの1つぐらいは優に片付きます。
あまり、「わからない」と悩んだり、よさそうな方法を探すことに時間をかけないほうがいいでしょう。
日本では、小学校、中学校、高校で、生徒が教室を掃除します。
最近の事情はわかりませんが、私が学生のときはそうでした。私立の学校だとやらないかもしれませんが。
ですから、誰でも散らかった教室をきれいにする方法や掃除の仕方は知っています。
特にあらたにリサーチしなくても、部屋をきれいに片付けることは誰にでもできます。
不用品を捨てないと片付かない
どんな片付け本にも、「まず、いらない物を捨てましょう」と書いてあると思います。
これはひじょうに重要なステップなので、無視しないでください。
「そうなんだよね、いらない物は捨てたほうがいいんだよね。でも、捨てられないのよね、もったいないし、まだきれいだし、いつか使うかもしれないし」。
こんなふうに思って、この重要なステップを飛ばしたり、中途半端にすませたりすると、いつまでたっても部屋が片付きません。
部屋が片付かないと思うなら、自分はちゃんと不用品を捨てたのか、そこをチェックしてください。
この段階をすませない限り、いくら、「部屋が片付く方法」を探しても、どれだけ収納を工夫しても、何度、物を家の中で移動させても、片付きません。
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部屋の片付け方を紹介しました。
文章にすると長くなりますが、やることはきわめてシンプルです。
ゴミと不用品を捨て、捨てない物は元の場所に戻すだけ。
長期間、片付けを怠っていると、作業量が増えますから、何日かにわけて、少しずつ取り組んでください。