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めったに着ない服をたくさん持っているのにいつまでも捨てない理由を考えています。
8つめの理由は、
どの服を捨てたらいいのかわからない
これです。
明らかに服が多く、その大半を自分は着ていないことはわかっている。しかし、いざ断捨離しようとすると、
– 大事な服
– いつか、着るかもしれない服
– いつか、誰かの役に立つ服
– 捨てるには惜しいかわいい服
– 見ればテンションがあがる気がする服
に見えて捨てられない。そんな時は、以下のように考えてください。
1.いまの自分に必要な服か?
現在の自分が、必要としている服を選び、残りを捨てます。
ふだんよく着ている服(活躍している服)は、いまの自分が必要としている服です。
いまの自分以外の誰かのためにとってある服は捨てましょう。
人の服までとっておく余裕がある人は、そうそういないと思います。
人のための服とは?
自分ではなく、他人のためにとってある服の例をあげます。
- いつかやせたときの自分が着る服
- いつか再就職したときの自分が着る服
- いつか時間ができたとき、メルカリで売るつもりの服
- 将来、家族の誰かが着るかもしれない服
たとえば、娘(6歳)が成長したら着るかもしれない服や、まだ高校生の娘が、将来結婚して生んだ子供が着るかもしれない服です。
- 夫が定年退職したら、いっしょに旅行に着ていきたい服
- 仕事をやめたら、まとめて断捨離するつもりの服
私たちにとって一番大事な時間は、いまこのときです。
「いつか」や「あとで」起きるかもしれない(起きない可能性のほうが高い)できごとを想定して、いろいろ思い悩むのは時間がもったいないと思いませんか?
あなたは、そんなに暇なんですか?
2.望む生活に貢献する服か?
自分が望む生活にに近づくのを邪魔する服を捨てます。
それは、きれいな洋服で、質もよく、ふだんは全然着ないけど、あらためて着てみるとそこそこあなたに似合うのかもしれません。
ですが、その服、あなたが理想とする生活に貢献していますか?
理想の生活といっても、人によっていろいろあるわけですが、服を捨てようと思うとき、たいていの人は、
「本当に好きな服、ちゃんと着る服、きっちり活躍する服を少しだけもって、それぞれをしっかり着る生活をしたい」
と思っているはずです。
数が多すぎると、1着1着をしっかり着ることができません。
以前紹介したTEDトークでは、1つの服を30回着ることを目標にしようと言っていますが⇒死ぬほど素敵なファッション(TED)おしゃれで安い服の大きな代償。
服は消耗品ではないので、30回では少ないと私は思います。
そこにある服を、いったい自分が何回着たのか考えてください。
今後、何回着るかも、考えてください。
あなたは、その回数に満足ですか?
買った服をどのぐらい着るのが、理想ですか?
2年後、3年後、5年後も、クローゼットの中にその服をつるしておきたいと本当に思っていますか?
着ないまま、押入れやタンスに服を入れて毎日過ごすことが、あなたの望む生活なのでしょうか?
新品同様で、またまだ使えるものでも、実際に着ていなかったら、そこに置いておく意味はありません。
残す決断をすると、いつまでたっても、理想の生活に近づきませんよ。
なお、「着ないけど、かわいいから取ってある、見ると毎日がバラ色になるこの服は、私の生きる活力源なんです」という服は、「着るための服」ではなく、「見るための服」ですから、タンスやクローゼットから出してください。
外国の人が、浴衣や扇子をインテリアとして、部屋にかざっているように、あなたも、部屋のどこかにその服を飾るといいでしょう。
写真にとって、スマホのホーム画像にしてもいいかもしれません。
もしくは、「見ると元気が出る物」を入れる引き出しや箱を1つだけ用意して、そこにしまって、時々眺めるのもいいでしょう。
私はそんな物を持たなくても、朝起きれば、ふつうに元気ですが。
いま、タンスやクローゼットの中がぐしゃぐしゃなのは、「着る服(いる物、大事な物)」と「着ない服(いらない物、どうでもいい物)」がいっしょくたになって入っているからです。
タンスやクローゼットの中に、稼働している服だけを入れると、出し入れしやすくなりますよ。
3.ストレスになっている服はもう捨てる
見るたびにストレスを感じる服はもう手放しましょう。
こんなストレスを感じていませんか?
- これ、ずっと断捨離したいと思っているんだけど(先延ばししているため、なかなかそのときが来ない)
先延ばしは、とても大きなストレスになるので、「処分を先延ばししているために、そこにある服」は、今すぐ手放したほうがいいです。
- これ、邪魔だわ
服がたくさんあって、目当ての服を手にとる動作を邪魔している服は、捨てたほうがいいです。
- これ、全然着てないわ(買うんじゃなかった)
「活用していない」という罪悪感を促すものは、処分します。
- これ、売るつもりなんだけど
これも、「行動を先延ばししているからあるだけの服」なので、すぐに処分します。
- これ、いいと思ったけど、似合わないんだよね
似合わないと思っている服は今後も着ないので、処分します。
- これ、いつか誰かが着てくれるといいなと思ってるんだけど
こうした服を捨てる理由は1番に書きました。
マインドフルネスを実践してください⇒マインドフルネスで実現する。今この瞬間を生きて幸せになる4つの方法。
4.自分が望んでいるものを明確にする
自分が目指す生活や生きるテーマ、進みたい方角がよくわかっていないと、自分にとって大事な服や、大事ではない服がわかりません。
自分が住む、自分の家なのに、何を置いていいのかわからなくなるのです。
ふだん何も考えず、ぼんやり生きていたり、ただただ、目の前のタスクを処理することに奔走して1日が終わっていたりするなら、自分が目指す方向を考える習慣をつけてください。
といっても、べつにむずかしいことではなく、自分自身はどうしたいのか、考えるだけです。
ポイントは、自分がほしいものを自分で考えることです。
他人の意見は関係ありません。大事なのは自分の気持ちです。人に教えてもらおうとしないこと。
家族、友人、職場の先輩、師匠、メンターの意見を聞いてもいいですが、あくまで参考にするだけです。
最後は、自分で決めます。
望んでいるものを見つけるには?
自分の気持ちについて考えたことがない人は、以下のことをやってください。
- 情報を取り込みすぎない⇒スマホ疲れしてませんか?~簡単デジタルデトックスで心の余裕をとりもどす
- ひとりで静かに過ごす時間をもつ⇒自分1人の時間を持つ5つの方法。時には他人の声や視線を断捨離する。
- 頭の中にあることを書き出してみる
- 自分で決める練習をする
これまで人に決めてもらっていたことを自分で決める練習をします。
友達との待ち合わせの場所や待ち合わせの時間、レストランでオーダーするものなど、ごく小さなことでいいです。
服を捨てる、捨てないを決めることだって、そんなに重大な決め事ではありません。
日々の予定をたてて、To-doリストを作り、自分がやるべきこと、やらなくてもいいことを取捨選択するのもいい練習になります。
自分が求めているものがわからない人は、これまで、自分で決めなくてもすむ環境にいた可能性があります。
お父さんやお母さんが、自分の人生をどんどんお膳立てしたので、自分は出されたお膳を食べてきただけ、とか、家族の決め事は、全部ご主人が決めてきた、とか、彼氏がマメな人で、デートで行く先や店は、全部ネットで調べてくるから、自分はあとをついてまわるだけ、とか。
自分のために手はずを整えてくれる人が、ずっとそばにいたから、自分では何も決めなくてもよかったのです。
あれこれ、段取りをつけてくれる人は、よく言えば、リードして、教え導いてくれる頼りになる人ですが、悪く言えば、自分を支配する人です。
自分のことを自分で決められなくなっているとしたら、誰かの支配が強すぎるかもしれません。該当する相手から少し距離をおくといいでしょう。
5.失敗を恐れない
失敗を恐れるあまり、どれを捨てていいのかわからない、決められない、と迷うケースもあります。
「捨てて後悔したくない」「後悔しない捨て方をしたい」「後悔しない捨て方を教えて」「筆子さん、捨てて後悔した物ありますか?」というメールをいただきます。
このような人たちは、「後悔すること・しないこと」にこだわっており、後悔という言葉に、敏感になっています。
後悔にセンシティブな人は、どちらに転んでも後悔するので、「捨てて後悔したくない」と考えるだけムダです。
本当に後悔したくないなら、後悔することにこだわるのをやめればいいのです。
「べつに後悔してもいいや」ぐらいの気持ちで、どんどん捨ててください。
実際、そうですよね?
後悔しようと、しまいと、いったん捨てたものは、もう戻ってきません。戻ってきたら捨てた意味ありませんし。
戻ってこないので、それがない状態で生活をしていくだけです。
相手は洋服だから、その服がなくたって、代わりの服はいくらでもあります。
というか、服がありすぎるから、捨てるのです。捨てたあとは喜びしかありません。
後悔について⇒後悔するのが怖くて捨てられない時、捨てる決断を助ける4つの考え方。
関連記事⇒服を減らしたいけど、いらない服はないので捨てられない、という相談の回答。
一般的な捨て基準⇒もっと服を捨てたい人へ。服の断捨離が加速する5つの捨て基準。
こちらもおすすめ⇒秋物を買う前にやれ。1日でいらない服を捨てる方法(実例あり)。
着ない服を捨てない理由、最初から読む方はこちらから⇒着ていない服を捨てたい。でも、捨てるのはむずかしい。そんなときはこう考えてみる(その1)
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どれを捨てていいかわからないから捨てない、という理由を考察しました。
私は迷ったときは捨てることにしています。
その服を持つ決め手がない、ということですから。