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自分の物を買うと強い罪悪感を感じてしまう。割り切る方法を教えて、というお問い合わせをいただきました。
この記事で回答します。まず、相談メールをシェアしますね。きなこさんからです。
必要なものを買っているのに罪悪感を感じます
「お金 罪悪感」で検索をかけたのですが思ったような記事を見つけられず質問させていただきたいと思います。
買い物する時の罪悪感を少なくする方法を教えてください。
とっても気に入って、絶対に週3回は着る服を買う時にも罪悪感がぬぐい去れません。例えばそれが防寒のために必要な服であったり、消耗品で買い替え時の下着や化粧品でも罪悪感があります。
食費や光熱費、日用品に対しては全くといっていいくらい罪悪感はないです。
自分の身の回りのものを買う時にだけ起きる、強い罪悪感です。
心の奥底ではやっぱり必要ないと思っているものを買ってしまっているのでしょうか? (買った服等はすぐに使用し、あって良かった買い替えて良かった…と思うのですが…)そんなにしょっちゅう自分のものを買っているわけでもなく、浪費しているわけでもありません。
罪悪感でせっかくの必要な気に入ったものも、楽しく買い物ができません。お時間がある時で結構ですので、割り切る方法を教えていただけると嬉しいです。
きなこさん、こんにちは。お問い合わせありがとうございます。
罪の意識を感じながら、買い物するのは楽しくないですね。
なぜ自分が罪悪感を感じるのか、その理由をつきとめ、原因を解決すればそんなに強い罪悪感は感じないと思います。
罪悪感を減らす方法
人は誰でも、「私はこういう生き方をしたい」「こうあるべきだ」「こうするべきだ」というモラルや、行動の指針を持っています。
その指針からはずれた行動を自分がしたり、しようとすると、罪悪感を感じます。
きなこさんが買い物で罪悪感を感じるのは、なんらかの理由で「自分の身の回りの物を買うべきではない」と思っているからではないでしょうか?
私の思う罪悪感を少なくする方法は
ステップ1:罪悪感のもとになる信念を見極める
ステップ2:その考えが不適切なら別の考え方に変える(思い込みを捨てる)
ステップ3:その考えが適切なら、その考えにあった行動を取れるように自分を変えていく
こうなります。
罪悪感を感じることは必ずしも悪いことではありません。
自分で、「こうしよう」、と思っていたことができなかったとき、脳が、「ちょっと、きなこさん、まずいんじゃないですか? 軌道からはずれてると思いますけど」と教えてくれるわけですから。
しかし自分にとって、害になる罪悪感もあります。
罪悪感を感じる必要のない場面で、いたずらに自分を責めて、ストレスをためこむと、暮らしの質が落ちます。いまのきなこさんはそういう状態にいるようです。
罪悪感を感じなくてもいい例⇒罪悪感を感じる必要なし、人からもらった贈り物を捨てる3つのコツ
以下に、買い物をするときの罪悪感の原因になりそうなことをあげてみます。「そんなにしょっちゅう買い物をしていない、浪費もしていない」と書かれていますが、1つずつ読んで、あてはまっているものがないか調べてください(ステップ1)。
その後、上で書いたステップ2か3のどちらか、あてはまる方をやれば解決します。
1.予算を超えた買い物をした時
節約するために、月々の予算を立てているのに、うっかり予算を超えて買い物をしてしまった。こんなときは、「ちょっと使いすぎちゃった」とやましい気持ちになります。
この気持ちを手放す方法は、予算の見直しです。
非現実的でとうていできそうにない、無理な節約目標を立てている可能性もあります。月々の収入と支出を調べ、現実的な線で予算を立ててください。
節約をがんばりすぎるのは、罪悪感のもとです⇒節約のやりすぎでかえって不幸になってしまう5つのケース
2.衝動的に物を買ってしまった時
ふだん「衝動買いや無駄遣いをするのはよくない、やめよう」と思っているのに、衝動的に買い物をしてしまったら、罪の意識を感じます。
きなこさんが衝動買いをしているかどうかはわかりませんが、もしこれが原因なら、衝動にまかせて買い物をしなければいいだけです。
ほしいと思ったものをすぐに買わずに、1ヶ月待ってみるなど、衝動買いをおさえる方法は過去記事にたくさんあります。
たとえばこれ⇒もう試しましたか? 衝動買いを抑える現実的な方法を7つ教えます。
ただ、「衝動買いは絶対悪」と思うことはありません。
何か目についたものを気まぐれに買うことは楽しいし、よい気分転換になります。
衝動買い用に予算を組んで、たまには好きなものにパーっと使うのもいいと思います。
「年収200万円からの貯金生活宣言」という本には、週ごとに予算を組んで、余ったお金は貯金箱に入れ(この本では現金を使うことをすすめています)、そのお金は自由に使う、という方法が書かれています。
私もそうしています⇒お金を貯めるのが苦手な人が、今度こそ貯金できる人になる5つのステップ。 私の貯金箱の画像あり。
3.人のお金を使っている時
自分のお金ではなく人のお金を使っていると自責の念を感じます。
べつに、盗んだお金の話ではありません。家族や親戚、恋人、友だちなど親しい人のお金です。
たとえば、専業主婦が夫が稼いできたお金を使うときや、成人して自活能力のある子供が、親が汗水たらして作ったお金を使うときなど。生活保護を受けていて、国のお金を使うとき、気がとがめる人もいるかもしれません。
主婦が夫のお金を使って「申し訳ない」と思うことはよくあります。
この場合は、お金を提供している人と話し合って、家庭に対して、金銭的な貢献ではない、別の貢献を申し出て、実際に行うことで罪悪感を減らすことができます。
主婦なら、家でご飯を作ったり、子育てしたり、その他、家庭生活がスムーズに進むためのもろもろの用事を請け負っていれば、そこまで罪悪感を感じないでしょう。
私は長らく、主婦専業で、夫の収入で生きてきましたが、そこまで罪悪感は感じていませんでした。一緒に暮し始めたとき、夫は失業中だったため、私はOL時代にためた貯金を全部放出したからだと思います。
日本で入っていた生命保険を解約して、そのお金を使ったこともあります。
ですが、自分の収入がないので劣等感を感じていました。この気持ちには罪悪感も混ざっていたかもしれません。
以前の相談メールによると、きなこさんは同棲中ですね。
きなこさんの前の相談メール⇒訪問介護に行く家がゴミ屋敷で困っています←質問の回答 「彼が私のエリアに無造作に物を置くのが不愉快です」のとこと。
まだ20代だし、たぶん働いていると思うので、人のお金を使っているわけではないでしょうが、念のために書いておきました。
4.使うべきところにお金を使っていないとき
お金を優先的に使うべきところに使わず、他のところで使っていると、心が痛みます。
優先的に使うところとは
●借金の返済
消費者金融(クレジットカード)のローン、住宅ローン、学生ローン、車のローンなど、借金の返済に回すべきお金を、服を買うのに使ってしまうと罪悪感を感じるでしょう。
リボルビング払いの返済など、クレジットカードのローンは1日でも早く返したほうがいいです。が、住宅ローンのように金額が大きい場合は、長期的にコツコツ返していくのが普通です。月々の返済ができているなら、罪悪感を感じなくてもいいです。
●緊急事態がおきたときのためのお金
●老後資金の積立
貯金をすべきなのに、全然できていないと罪悪感を感じるので、先に貯金をして、残りのお金で服を買うようにするといいでしょう。
先に、服を買うためのお金を貯めるのもいいかもしれません。計画的に買うわけです。
5.ムダな物を買ってしまった(と感じた)時
節約したいと思っているときに不用な物を買うのにお金を使ったと思えば、うしろめたい気持ちになります。
シンプルライフを目指して、断捨離しており、物はできるだけ増やしたくない、と考えているのに、買い物をして物を増やせば、「またやっちゃった。だめじゃん」という気分になります。
「心の奥底ではやっぱり必要ないと思っているものを買ってしまっているのでしょうか?」と書かれていますが、別に不用な物を買ったところで、たまのことだったら、そこまで強い罪悪感を感じる必要はないでしょう。
実際、買った服を便利に活用しているのなら、有用な買い物です。しかし、同じような服が家にたくさんあるなら、ムダだったかもしれません。
一度、自分にとって必要なもの、そうでないものを洗い直してみてはどうでしょうか?
この記事を参考にしてください⇒検索 ミニマリスト的 ミニマリスト的節約術の極意は、「必要なもの」と「欲しいもの」をしっかり分けること
6.自分が嘘をついていると感じる時
ふだん人に言っていることと、実際に自分がやっていることが180度違っていると後ろめたい気分になります。
他人には、「やたらと物を買っちゃだめよ。計画的に買い物しなきゃ。無駄遣いしちゃだめ」と言いながら、自分では、けっこう無駄使いをしてしまっている場合、とか。
人間は矛盾した気持ちをかかえて生きているので、多少のことはいいのですが、言葉と行動が全く違うと、自分で自分を苦しめることになります。
体裁だけ整えて、内情は違う二重生活を送っていると、自分自身に大きなストレスがかかり、そのゆがみは何らかの形で出てきます。
罪悪感に関する他の記事も読んでみてください。
いらない物を捨てるときにつきまとう罪悪感を手放す7つの方法。
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他にも罪悪感を感じる理由はいろいろとあると思います。もし、理由を思いつかないときは、自分がいつ罪悪感を感じているのか、考えてください。
買う前、買っているその時、それとも買ったあとでしょうか?
食費や光熱費を払うときは、なぜ罪悪感を感じないのか、そのあたりも考えてみるといいかと思います。