引っ越し中

断捨離テクニック

最終更新日: 2018.03.15

やっぱり捨てられないと悩む時は、引っ越しするつもりでする断捨離が効く。

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3月は引っ越しシーズンですね。

引っ越しの予定がある人はもちろんのこと、実際に引っ越しをしない人も、引っ越しするつもりで、不用品を捨ててみてはどうでしょうか?

断捨離が停滞している人や、捨てても捨てても物が減らない、と悩んでいる人は、この「引っ越しするつもり捨て」をお試しください。

この記事では、引っ越し前に、どうやって捨てる物・捨てない物を決めるか説明します。

もちろん、捨てる物が決まったら、どんどん捨てます。



1.物に関して自分が一番苦痛に感じていること、問題に感じていることを明らかにする

まず、いまの自分の生活でいったい何が問題になっているのか考えてみます。

毎朝着る服に悩んでいるのなら、クローゼットの中身の断捨離が必要です。大事な紙がすぐにどこかに行ってしまい、探しものばかりしているのなら、書類を捨てたほうがいい、とわかります。

全体的に物が多くて、視覚的ストレスを感じているのなら、まんべんなく捨てるべきだし、よく食べ物を腐らせるのなら、冷蔵庫やパントリーの中身が多すぎるのです。

毎回、キッチンのカウンターを片付けてから、食事を作っているのなら、台所にある物を捨てるべきです。

流しに洗い物をためがちなら、スペアの食器が多すぎるし、取り込んだ洗濯物をいつまでも居間に放置するなら、衣類が多すぎます。

いつも子どものおもちゃが転がっていて、よく踏みつけるなら、おもちゃの断捨離の出番ですね。

まずは、物がありすぎて、ふだんの生活でストレスになっていること、ずっと気にかかっていることをすべて書き出します。

20分ぐらいねばって書き出してください。

日々の問題を生じさせている物こそ、今回のプロジェクトで大々的に片付けるターゲットです。





2.過去の引っ越しで苦労したことを思い出す

これまで引っ越しをしたことがある人も多いでしょう。以前、引っ越しをしたとき、何がどんなふうに大変だったのか思い出してみます。

これも問題の特定に役立ちます。

人間はものごとをすぐに忘れる生き物。喉元過ぎれば熱さを忘れるので、意識しないと以前の苦労を思い出せません。

私は、引っ越しするたびに、日記ブログに、「あれが大変だった、これが大変だった、もう2度とこんな苦労はしたくない!」と悲痛な思いをつづっています。

これまで「快適な引っ越し」をしたことなど一度もありません。

そのせいで、手持ちの品は次第に減っていきました。

過去の引っ越し体験記録が残っていたら、読んでみてください。何も記録が残っていないのなら、一生懸命、前の引っ越しのことを思い出しましょう。

前回の引っ越しで、私が、「なんでこんなにたくさんあるんだ!」と思ったのは本です。本は重いので、梱包も荷解きも大変です。食器も思ったより多いと感じました。

細々とした雑貨もかき集めてみると、意外に量が多かったし、何が書いてあるのかよくわからない謎の書類もありました。

以来、意識して本や書類、食器を増やさないようにしています。

引っ越しで苦労した話⇒夫が「物を捨てない人」だと引っ越しはこうなる:読者の引っ越し体験

3.生活するのに必要最低限の物について考える

引っ越しのとき、どうしても手元にないと生活できない物、すぐに梱包から取り出したいと思う物は、ほかの荷物とちょっと区別するはずです。

こういうものは、ギリギリまで使い、「引っ越したらすぐに開ける箱」に入れたり、箱に詰め込まず、自分の車で運んだり、手持ちのボストンバッグやバックパックに入れて運びますね。

このような「最低限の生活必需品って何だろう?」と考えてみます。

それらは、いまの生活にどうしても必要な物です。逆に言うと、そうじゃない物は捨てても大丈夫な物かもしれないのです。

私が引っ越しするとき、手元にあったほうがいいと思う物、すぐに箱から取り出せるようにしたい物をリストにしてみました。

・引っ越しに関する書類やらをまとめた紙ばさみ

・新しい家の鍵

・ボールペン、シャープペン、シャーピー(油性マーカー)、付箋、メモ帳、モーニングページ10年日記

・iPhoneと充電器、Fitbit(フィットビット)の充電器(Fitbitは活動量や睡眠の記録をとってくれる腕時計みたいなもの。本体は手首につけたまま引っ越します)。

・ドラッグストアで買った老眼鏡

・トイレットペーパー

・掃除道具(ウエス、掃除機、お酢スプレー)、石けん

・寝具(毛布と掛け布団、木枕

・引っ越し当日の食べ物やおやつ、水

・食べ物を食すのに必要な最低限の食器や調理器具、水筒

・絶対なくしたくない書類(パスポートとか銀行の小切手帳とか)

・ゴミ袋

・冬場ならダウンジャケットや靴下

・本(休憩中に読む)

・大事にしているぬいぐるみ

・歯ブラシ、フロス

・小さいタオル

このぐらいでしょうか。靴は履いて引っ越すので、このリストには入っていません。

これは私の場合です。人によっては薬や化粧品、バスタオルなんかもいるかもしれませんね。自分の「絶対必要な物リスト」を作り、そこにあがっていない物は、断捨離を検討してください。

こちらにも、私が生活するのにどうしても必要だと思うものを書いています⇒ミニマリスト的節約術の極意は、「必要なもの」と「欲しいもの」をしっかり分けること

4.前回の引っ越しから今日まで開けなかった箱を探す

数年前に引っ越しをしたとき持ち込んだ箱を、そのまま何年も開けないで持ち続けている、ということがあります。

思い出の品などが入っている箱です。

繰り返しますが、人間は忘れる生き物です。箱の中身もまず覚えていません。

何年も使わなかったのですから、このまま捨てても問題ない、と私なら判断します。

とは言え、分別せずに捨てることもできないご時世です。開封し、捨てること前提にきびしく中身をチェックしてください。

くれぐれも次の引っ越し先に、そのまま持っていかないように。

新しい家には、「そこに存在する意味のある物」だけを運び込みましょう。

5.もういらない家具はないか調べる

引っ越しのときに苦痛を強いられるのは、大きな家具の運搬です。

梱包も運搬も引越し業者に頼んでしまうのなら、ラクかもしれません。ですが、ここでラクをすると、その後、いらない物を持ち続けるストレスを何年も強いられます。

このプロジェクトでは、自分たちで運搬すること前提で考えてください。

実際、我が家では、いつも自分たちだけで、引っ越しています。北米の人は、U-Haul(ユーホール)という引っ越し専用トラックをレンタルして、自力で引っ越すことが多いと思います。

これまで私はカナダで5回引っ越しをしました。最初の2回は学生だったので、たいして物はなく、知り合いの車にのせてもらって完了。

3回目の引っ越しから夫が登場します。このときは、娘が生後6ヶ月でした。夫が古ぼけたトラックを持っていたし、家具はろくに持っていなかったので、何とかなりました。

4回目の引っ越しは、歩いていける距離だったので、車なしで敢行。地獄の苦しみでした。

5回目の前回の引っ越しは、引っ越し先が少し離れていたので、U-Haulをレンタルしました。

ユーホールがあっても、トラックに乗せたり降ろしたりするのは自分たちです。大きな物、重たい物、やたらと数が多い物は、ないに越したことはありません。

「これを自分でトラックに乗せて運び、また降ろして、新しい家に運び込みたいか?」と思って見てみると、手放したくなる家具や、台所用品、雑貨がたくさんあるのではないでしょうか?

☆実際の捨て方はこちらを参考にしてください⇒引っ越し前に効果的に断捨離をする5つのコツ。ストレスは最小限に。

この記事も参考になります⇒年度末の3月なら捨てられる4つのモノ。引っ越しの予定がなくても片付けたい。

*******

このプロジェクトの成功の鍵を握るのは、イマジネーションのちからです。「本当に引っ越しをするつもり」にならないと、ガッツリ捨てることができません。

マイホームに住んでいる人は、「引っ越しなんてしないし」と思いがちですが、そうは断言できません。

実際、東日本大震災のあと、家が壊れなくても、別の場所に引っ越した人はいるし、その中には、海外に移住した人もいます。

日本に住んでいる以上、自分の家が地震や大雨で壊れてしまうことは充分あり得ます。ご主人がリストラされて、転職し、職場が遠くなるから引っ越すことがあるかもしれません。

そのうち、配偶者に死なれて、1人になり、もっと狭いマンションや、老人ホームのようなところに引っ越す可能性もあります。

仮に、引っ越しをすることがなくても、物が少なければそれだけ暮らしやすくなります。

多くの人は、

◯そもそも使わない物を捨てるという発想がない。

◯捨てたほうがいいと思っているが、決められないからとりあえず持ち続ける。引っ越し先にももちろん持っていく。

こんな状態にあるのです。

いつまでも物が減らないのも当然と言えましょう。





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