赤いコートを着た女性

ファッションをミニマルに

いつか仕事に戻るとき、必要になるかもしれないから:着ない服を捨てない理由とそれを乗り越えて捨てる方法(その16)

着るものは十分あるのに、着ない服を捨てない理由を検証しています。

理由17は

いつか、復職したとき着るかもしれないから

です。

昔、会社に勤めていたが、結婚した、子供が生まれた、夫の転勤についてきて会社から遠くなってしまった、なんて理由で、会社をやめることは、今でも、女性には、ままあることだと思います。

仕事をやめると、通勤に使っていたスーツや、その下に着ていたブラウスやシャツを着なくなって、クローゼットにぶらさげっぱなしになりがちです。

だけど捨てない。

なぜなら、「いつか、そのうち、また外で働くかもしれないから」。

こう考えてはどうでしょうか?



いつかって、いつ?

いつか、そのうち、復職しようと思っている…… でも、その「いつか」って、いったいいつなのか、もう少し具体的なタイミングを考えてください。

そもそも、本当に復職する気があるのか?

その場合、家にあるスーツを着ないと、何かまずいことがあるのか?

その日まで、着ないままずっと服を放置すると、どんなことが起きるのか?(すでに問題は起きていますが)。

新しい服を買う選択はないのか?

「いつか、そのうち」というぼんやりしたタイミングは、いつでもないタイミングであり、たいてい来ません。

本当に復職するつもりなら、いつ復職するか決めて、今から、その復職に合わせて生活をしていったほうが、実現しやすいです。





服を買うお金がない?

「仕事に戻ったとき、新しくスーツを揃えるお金がない」「お金はあるけど、買うのがもったいない」。こんな意見をよく聞きます。

ですが、これはあんまり心配しなくてもいいと思います。

なぜなら、服の値段はどんどん下がっているから。

先日、ファストファッションに関する動画を紹介しました⇒ファストファッションはもうやめた。あなたもそうすべきだと思う(TED)

このプレゼンによると、アメリカでは、毎年、大量の服が廃棄処分されていますが、日本も似たようなものではないでしょうか?

先進国では、服は過剰に供給されています。だからこそ、多くの女性のたんすやクローゼットに、ろくに着ない服がたくさんあるのです。

日本のメーカーのことはわかりませんが、海外のメーカーや大手小売店の中には、売れ残った服を燃やしているところもあります。

在庫をかかえるとコストがかかるし、有名ブランドの場合、服が売れ残って、どこかで安く売られてしまうと、そのブランドの服の価値がさがってしまうからです。

せっかく作った服を燃やしてしまうほど、服は過剰供給なのです。

過剰に供給されているものは、値段が下がります。セールも多く、リサイクルショップで安く買えるし、フリマアプリを使って手頃な価格で服を購入することもできます。

「仕事に戻るとき、服を買うお金がないわ」という心配は無用なのです。

仕事に戻れば、給料だって入ります。どうしても心配ならば、いつ戻るのか、時期を心づもりして、その時が来たとき、を買うのに使うお金を、今から、貯金しておけばいいでしょう。

月に500円とりのけておくと、1年で6000円、5年で3万円です。復職する時期にもよりますが、今月から、500円玉貯金をしておけば、服を買うお金の準備は手厚くできます。

復帰したときのことを考えてみる

「いつか、チャンスがあればまた働き始めよう」。こんなあいまいな目標ではなく、「末の子供が小学校にあがる2026年に私は仕事に復帰する」と決め、あなたはちゃんと復帰したと考えてください。

そのとき、今、クローゼットにぶらさがっていて、もう何年も袖を通していないそのスーツ、本当に着たいと思うでしょうか?

新しい服を買って、通勤したいとは思わないでしょうか?

その服で通勤することがそぐわない職種につく可能性はないでしょうか?

生活環境も自分自身も変わるから、「前と同じ服を着たい」とは思わないかもしれません。

人は変わり続ける。未来の自分に対する心理:ダン・ギルバート(TED)

先のことは誰にもわかりません。

「復職したとき着るかもしれない可能性」と、「復職したときは、もう着たいと思わない可能性」は、どちらも同じぐらいではないでしょうか?

「自分の性格から考えて、必ず、着るはずだ」と確信できる人もいるかもしれません。そうでないならば、むしろ、「着たいと思わない可能性」のほうが高いと思います。

なぜなら、あなたはもうずっとその服を着ておらず、その服を着ない生活にすっかりなじんでいるからです。

持ち続ける心理的なデメリット

「いつか、仕事に戻ったとき着るかもしれない服」をずっと持ち続けることには、心理的なデメリットもあります。

「いつか、やせたら着たい服」と同じように、その人は、今の生活や、今の自分にはそんなに満足しておらず、外に働きに出る自分や、やせてその服を着る、今じゃない未来の自分になりたいと思います。

クローゼットを開け、「いつか、復職したら着る服(今は全然着ていない服」を目にするたびに、今いる場所で、自分が輝くことを軽んじてしまうかもしれません。

今の自分はだめで、外に働きにいく自分ならいいのだ、と。

その気持ちは、とてもかすかなものです。が、着ていない服を見るたびに、自分に対して、「今の生活はよくない」「今の自分はだめだ」というメッセージを送ってしまうんじゃないですか?

今は、たまたま、家で塾や教室をやっている、不用品をメルカリで売って、小遣い稼ぎをしている。だけどこれは本当の私じゃないんだよ、外でバリバリ働くのが自分なのだ、というコンプクレックスみたいなものが少しずつ大きくなっていきます。

古いもう着ていないスーツをばーっと手放してしまえば、今の自分や生活を受け入れる覚悟ができるし、それが自分の成長を促します。

「買うお金がないかもしれない」なんてケチくさいことを言って、その服を捨てないのは、ちゃんと買うことができる自分や、なんとかすることができる自分を否定することです。

物理的なデメリットもある

着ない服をずっと所有することには、物理的なデメリットもあります。

これについては、過去記事で、何度も書いています。

場所をとる、虫を呼ぶ、ほこりやかびを増やす、管理の手間が増える、日々の掃除や片付けの負担を増やす、その日着たい服を手に取る邪魔になる、など。

もったいないから捨てない。この決断のせいであなたが失っているたくさんのもの。

現実的な対処法

もう着ない服は、思い切って捨ててしまうのがベストです。

しかし、そうできない人のほうが多いでしょう。

その場合は、全部を取っておくのではなく、ほんの少数(1着)だけ、取っておいてはどうでしょうか?

気に入っていて、着心地がよく、気分よく着られるし、仕事のやる気が出そうな服を。

そして、できれば、その服をふだんの生活で着てみてください。

家で仕事するとき着てもいいし、ちょっとした用事で出かけるとき着てもいいでしょう。

完全に復職しなくても、1日だけのアルバイトをして、その服を着て出かけます。

短期の人材派遣の仕事を受けて、着用してもいいでしょう。

服は着るためにあります。

着ない服をたくさんクローゼットに入れておくのは不自然だし、不自然なことをしていると、どこかに負荷がかかって、自分の仕事が増えたり、気分が落ち込んだりします。

無理のない、自然な状態に戻すためには、手持ちの服を着ることが有効。

そのためには、もう何年も着ていない服を手放すべきなのです。

☆この続きはこちら⇒たんすやクローゼットに服がぎっしり入っていないと不安だ:着ない服を捨てない理由と、それを乗り越えて捨てる方法(その17)

☆このシリーズを最初から読む方はこちらから⇒着ていない服を捨てたい。でも、捨てるのはむずかしい。そんなときはこう考えてみる(その1)

これまで取り上げた捨てない理由

1.捨てるメリットがピンとこない
2.捨てるのは面倒
3.もったいない
4.心が痛む
5.持っていなければならないという義務感あり
6.ギフトだから
7.収納する場所があるから
8.どれを捨てたらいいのかわからない
9.思い出があるから
10.ウエス用に取っておく
11.捨ててもいいのかどうかわからない
12.罪悪感を感じるから
13.娘が着るかもしれないから
14.とてもかわいくて見てるだけで満足だから
15.忙しいから片付ける時間がない
16.着るものがなくなってしまいそうで心配

これ以外に、捨てない理由がありましたら、メールで教えてください。

******

私も、昔、会社に勤めていたころは、スーツやテイラードジャケット、セットアップで着られる服(トップスとボトムスがそろいのもの)を何着か持っていました。

1着も残さず、きれいさっぱり捨てました。

もし、私が、服を捨てない人間で、今もまだ、古い服を残していたら、今の自分はなかったと思います。

捨てることは、自分を成長させることでもある、と思うのは、この体験があるからです。

捨てないで古いものにがしっとしがみついているのは、自分の成長や前進の機会を奪うことです。ここは、思い切って、捨てたほうがいいでしょう。





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