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たんすやクローゼットに服がぎっしり入っていないと不安だ:着ない服を捨てない理由と、それを乗り越えて捨てる方法(その17)

ふだん全然着ていない服なのに、捨てることができない理由を考えるシリーズです。

理由18は

たんすやクローゼットがスカスカだと不安だ。

たんすをからっぽにすると、さみしいし、心配だし、悲しいから、服を捨てない。

これです。

あなたもそう感じますか?



からっぽだとなんだか心配

服に限らず、冷蔵庫や食器棚、押入れに物がぎっしり入っていないと不安に感じる人はいます。

私の母もそうです。

物があまりない場所を見て、不安に感じる人は、そのスペースが、「スッキリして快適な状態」とは思えず、「からっぽである」ことに意識が向きます。

実際はからっぽではなく、多少は服は入っています。いつも自分がよく着る服や、お気に入りのアイテムなど、厳選した衣類が。

しかし、不安になる人は、その事実には目を向けず、からっぽであることだけを見ます。

いや、まだ捨てていないからからっぽではありませんが、捨てる前から、「捨てるとからっぽになってしまう」と恐れています。

なぜなら、その「からっぽでがらーんとした状態」は、何かが間違っていることであり、何かが欠落していて、不足していて、豊かではない、私は貧乏だ、私は敗者だ、負け犬だ、この先、どうやって生きていけばいいのか、という連想が続くからです。

まあ、人間なら、皆、そう感じることはあります。

家の中や、収納スペース、収納家具に、たっぷり物が入っていないと、人は埋めたくなりますから。

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最低限あればいいものを、「多少は余分に持っておかないとね、備蓄しないとね、また緊急事態宣言が出て、ロックダウンになるかもしれないもんね」と感じるのがふつうでしょう。

ただ、相手は食料品ではなくて、服です。服は食べられないので、緊急事態になっても役に立たないし、かえって邪魔です。

からっぽが怖い、と思う人は、以下のようにしてはどうでしょうか?





スッキリした場所に何か置いてみる

今まで、物が満杯だったところが、スッキリすると、最初は違和感があるでしょう。

これは単に見慣れていないからです。2週間ぐらいたてば、物があまりない状態が普通になります。

最初、さみしいと感じたら、スッキリした場所にちょっとした物を置くといいでしょう。

棚なら、写真フレームや時計、飾り物など

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洋服ダンスの扉を開けた場所(クローゼット)なら、ぬいぐるみや、布小物を置いてみては?

クローゼットの奥に、好きなポスターや、写真を貼ってもいいでしょう。

引き出しなら、お気に入りのパジャマを1着だけ入れます。

部屋のスペースがすごく空いて不安なら、家具と家具の間を広げて置くとか。

このように、ほんの少しのお気に入りの物を飾りつつ、物があまりないスペースに慣れていけばいいのです。

もっといろいろ置きたいと思うかもしれませんが、1つだけ置いた状態で、数日、過ごしてください。きっと慣れます。

からっぽじゃなくて、最適なんだ、と思う

クローゼットをすかすかにすることは、からっぽでさみしい状態にすることではありません。

自分のワードローブを最適な状態にするだけです。

先ほども書いたように、そのクローゼットには、自分がちゃんと着る服や、着やすい服、好きな服が入っています。

着ない服やガラクタを取り去ったので、その日、着る服をすぐに決められるし、さっと手に取ることができます。

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買い足したいアイテムもすぐにわかります。

服をびっしり詰め込まずにすむので、しわがよらないし、かびくさくもならないし、洗濯などのケアも行き届くので、クローゼットをあけたとき、「もわ~ん」といやな匂いもしません。

服があまり入っていないクローゼットを持つことは、自分自身も服も大事にできる生活ではないでしょうか?

私は、小学校3年にあがるとき、名古屋市の郊外に引っ越して、いわゆるマンモス校に通っていました。

いまは少子化が進んでいるからピンと来ないかもしれませんが、生徒の数が多すぎて、学校側はプレハブ校舎を作って対応していました。

1クラス、40人以上の小学校や中学校に通っていました。しかも、クラスは多いときで11組ぐらいありました。

当時はそれがふつうだと思っていました。

しかし、大人になって、娘を小学校にやるようになってから、「1人の教師が40人以上の生徒を担当するなんて、なんぼなんでも無茶だよ、大雑把すぎる、よく私、サバイバルできたな」と考えるようになりました。

娘の通った小学校は規模の小さな学校で、同じ学年の子供は、全部で10数人。よく上や下の学年の子どもたちと一緒になって、だいたい20人前後で1つのクラスになっていました。

20人ぐらいだと、何かにつけて、先生の目が行き届きます。

40人の半分ですから。

40人は1人の教師のキャパシティを越えていると思います。

一見、からっぽに見える、よく着るアイテムだけが入っているクローゼットは、あなたのキャパシティ以内でおさまる、扱いやすいクローゼットです。

質のいいクローゼット、とも呼べます。

それは、からっぽで空虚なスペースではありません。充実した衣生活のベースとなる、かけがえのないスペースなのです。

服がなくても、自分は豊か

服や食器、その他の細々した物がたっぷりないと、不安に感じる人は、物がたくさんあればあるほど、自分は豊かで、パワーがあり、何か問題がおきても、うまく対処できると、無意識に思っています。

この人たちにとって、物があまりない状態は、貧しくて、力不足で、何か困ったことが起きても、解決できず、ずっと困ったままの、まっくらな人生です。

「少しだけ残っている物を失ったり、盗まれたりしたら、どうなるの?」「それがこわれたらどうするの? そんなとき、私にはどうすることもできないんだ」と恐れていると、物がないと不安です。

ですが、実際は、自分の中には、たくさんのリソースがあります。

リソースについて⇒私たちが持っているいろいろなリソース~たっぷりあるから、そんなに買わなくても大丈夫。

たとえお金がなくても、時間、体力、知恵、想像力、ユーモアの精神などを、誰でも持っています。

これまでは、買い物、物の管理や世話、掃除、片付けに、自分のリソースの多くを注いでおり、エネルギーの大半を物に奪われていたから、「私には何もない」と感じていました。

タンスやクローゼットを最適な状態にすれば、意味のないところで、リソースを無駄遣いせずにすむので、自分にはこんな力がある、と気づくことができます。

まあ、いま、クローゼットや部屋が服だらけだったら、「あなたにはリソースがあります。あなたは豊かです。自信をもってください」と言われても、信じられないかもしれません。

ですが、これは、本当のことです。

パワーを持っているのは自分自身であり、物ではありません。

自分の可能性を信じることができれば、からっぽのクローゼットは怖くありません。

この続きはこちら⇒いつも同じ服を着ているダサい人だと、他人に思われたくない:着ない服を捨てない理由と、それを乗り越えて捨てる方法(18)

このシリーズを最初から読む方はこちらから⇒⇒着ていない服を捨てたい。でも、捨てるのはむずかしい。そんなときはこう考えてみる(その1)

これまで取り上げた捨てない理由

1.捨てるメリットがピンとこない
2.捨てるのは面倒
3.もったいない
4.心が痛む
5.持っていなければならないという義務感あり
6.ギフトだから
7.収納する場所があるから
8.どれを捨てたらいいのかわからない
9.思い出があるから
10.ウエス用に取っておく
11.捨ててもいいのかどうかわからない
12.罪悪感を感じるから
13.娘が着るかもしれないから
14.とてもかわいくて見てるだけで満足だから
15.忙しいから片付ける時間がない
16.着るものがなくなってしまいそうで心配
17.いつか仕事に戻るとき、必要になるかもしれないから

これ以外に、捨てられない理由がありましたら、メールで教えてください。

******

たんすやクローゼットに服がたっぷり入っていないと不安だから捨てない。そんなときの考え方を紹介しました。

人間は習慣の生きものだから、スッキリした空間に最初は違和感を感じても、日がたつうちに慣れます。

今までと違う生活をするのは不安かもしれませんが、新しい環境に思い切って飛び込んでください。

現実問題として、着ない服は捨てたほうが、何かと都合がいいのですから。





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