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子供の思い出品を手放すことができない読者の相談にアドバイスします。
まずメールをシェアします。差出人はゆっきーさんです。
子供のものに執着してしまう
件名:子供の思い出の物を手離せない。
子供の思い出の物に対して、執着とこだわりがあります。
思い出の物が手離せないのは、その物で心を満たして埋めてもらいたいからなのでしょうか?
過去の子供の思い出の物を失くしてしまったのではないかと、すごく不安になり確認せずにはいられない症状もあり、確認して、保管できていれば安心できて、ほっとするのですが、また他の対象物を思い出すと確認したい衝動に駆られて確認してという日々を過ごしています。
子供の写真や動画も、もっと沢山撮っておけば良かったと後悔し、昔の息子の幼少期の思い出が脳裏に浮かぶ、と写真や動画で見返して確認したい気持ちになるのですが、見返すと過ぎた時間は戻らないことから、とても悲しくなり、焦燥感に駆られます。
筆子さま、何かアドバイスをいただけましたら、幸いです。
よろしくお願い致します。
ゆっきーさん、こんにちは。お便りありがとうございます。
お子さん、今、おいくつなんでしょう。
もう成人していますか?
お子さんを失くしたというわけではないですよね?
子供のものを手放しにくいという気持ちは、多くの親の共通する悩みです。
ですが、昔の思い出をキープすることより、今を楽しく生きるほうが大事です。
済んだことは済んだこととして、折り合いをつけて、今の生活を充実させるほうに注力することをおすすめします。
具体的には以下のことをしてみてください。
子育てに対する後悔を整理する
まず子育てに対する後悔や自責の念を手離してください。
以前も、子育てに後悔がある人から、子供のものを捨てることができないという相談を受けたことがあります。
⇒断捨離中ですが、子供の物に対する思いを断ち切る方法を教えてください。
この方は、子育てに後悔があるし、今も子供たちとうまくいっていないから、子供の小さい頃の写真や作品、おもちゃを手放すのがつらいのかもしれないと自己分析していました。
昔のまだかわいかった、自分の手の中にいた子供たち(つまり自分の自由にできた子供たち)との追憶にひたりたいから、その頃のアイテムを捨てないというわけです。
ゆっきーさんもそうですか?
後悔を手放すために
後悔の気持ちをやわらげるために、以下のように考えてください。
・かつて自分がした失敗を認めて、そういう失敗をした自分を自分で許す
・子育てについて、悪い面ばかり見るのではなく、よかったできごとにも目を向ける(たっぷりあるマインド)
たっぷりあるマインドになるおすすめの練習法6つ~もう十分ある、と考える。
・子育てする機会があったことに感謝する
昔のことに折り合いをつけないと、前に進めないし、私達は前に進まなければなりません。
メールにゆっきーさんも書いていますが、いくらお子さんの小さいときを忍ばせるものを持っていたり、見たりしていても、時間を戻すことはできません。
過去に起きたことをやり直すことなど絶対できませんよね?
昔に戻りたい、子育てをやり直したい、子供が小さかったときの写真や動画をたくさん撮りたいと強く願うことは、コントロールできないことをコントロールしようとしているのと同じです。
コントロールできないことをコントロールしようとすると、ストレスがたまる一方です。
気持ちを書き出す
おとといの質問の回答にも書きましたが⇒物を捨てたいのに捨てられない。そんなときは心の整理から始めよう。
感情の整理をするのに有効なのは、思っていることを紙に書き出すことです。
ゆっきーさん、モーニングページやブレインダンプをしたことがありますか?
ネガティブ思考改善にモーニングページがいい~今月の30日間チャレンジ
日記でもいいですよ。気持ちがふさいだり、子供のものを確認したいという衝動が起こったら、すかさずペンを持ち、今の自分の感情についてどんどん書きましょう。
現在の子供との関係をよくする
後悔を手放す作業をしながら、成長した子供たちが、自分の裁量で生きることを応援してください。
子育ての最大のゴールは子供が自立できるようにすることだと思います。
ゆっきーさんのお子さんがすでに大人になっているなら、ゆっきーさんの役割は終わっています。
あとは、大人になった子どもたちが自分の道を歩いていけるよう応援するだけ。
お子さんがまだ生きているなら、今のお子さんとの関係をよくすることに力を注いでください。
近くに住んでいるならもっと会う、遠くに住んでいるなら、電話するなど、まめに連絡をとって、一緒に時間を過ごすといいですよ。
子育ての何を後悔しているのかはわかりませんが、お子さんにあやまりたいことがあるなら、あやまってください。
お子さんがもう大きいなら、昔のことについて話合うのもいいでしょう。
今のお子さんとの関係がよくなれば、もう昔に戻る必要はないですよね?
まあ、戻りたくても戻れませんが。
可能であれば、お子さんの思い出品を一緒に断捨離してください。
なつかしいものが出てくると、あのときはああだった、こうだったと思い出話になりますので、いいコミュニケーションになりますよ。
私も母のものを一緒に断捨離したことは、とてもいい思い出になっています。
そうやって一緒に片付けているうちに、ものはなくても、親子の絆はそこにちゃんとあることや、一緒に時間を過ごした共通の思い出は消えないことに気づくでしょう。
思い出品を含めて、ものはすべて、今の人生を豊かにするために持つべきです。
過去の思い出も大切ですが、あくまで今の生活をよくしてくれるために、今の人生を充実させるために、思い出品を持っているのだと考えてはどうでしょう?
そう考えたとき、お子さんのものに対するゆっきーさんの執着は健全なものとは思えません。
ゆっきーさんの苦しみや焦りを増やしていますから。
少しずつ手放してみる
私にメールをくださったということは、ゆっきーさんは、お子さんのものを少し整理したいと思っているんですよね?
それとも、お子さんのものは、1つたりとも捨てたくないと思っていますか?
もし整理したいと思っているなら、少しずつ手放すといいでしょう。
1日15分ぐらい時間を使って、捨てやすいものから処分してください。
子どものものの具体的な捨て方は、過去記事に書いていますので参考にしてください。
春休みがチャンス。子供の作品を処分する方法。保存するものはこうして選ぶ
たった1つだけ考え方を変えれば、子供の作品、図画、工作は簡単に捨てられる
まとめ記事もあります⇒子供の物を捨てたいママに。子供と楽しむシンプルライフに関する記事のまとめ(1)
ものを捨てると、気持ちの整理も進みます。
ただ、ゆっきーさんの場合は、感情の整理を優先するべきだと思います。
気持ちを書き出しながら、少しずつ処分していきましょう。
必要なら専門家に相談する
子供のものがあるかどうか、確認せずにはいられない衝動や、不安性や強迫性障害の症状かもしれません。
自分で気持ちの整理をしてもうまくいかないときは、専門家に相談してみてください。
こころの不調は、ほかの病気と同じように、早めに治療したほうがいいです。
それでは、ゆっきーさんの気持ちが少しでもやすらぐことを祈っています。
何か私にできそうなことがありましたら、またいつでも相談してください。
どうぞ、お元気で。
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子供のものに執着してしまう読者の相談にアドバイスしました。
子育てに後悔することは誰にでもあります。
私も、娘に申し訳なかったと思うことは、本当にたくさんあります。
ですが、私達は完璧な存在ではない、感情主体で生きる人間です。完璧な子育てなんてできるわけありません。
後悔の念が強いなら、自分を許し、過去の過ち受け入れてください。そして、今この瞬間を大切にし、前向きに進んでいくことが重要です。
共に過ごす時間を楽しみながら、子供たちの成長を見守ることが、重要ではないでしょうか?
思い出の品を手放すことが難しいと感じたら、少しずつ試してみてください。物理的なスペースだけでなく、心の中にも新しいスペースを作っていきましょう。