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今回は加工食品の害について書きます。
加工食品を避けています
私の7月の30日間チャレンジの1つは「箱に入っている食べ物は食べない」です。つまり、できるだけ加工食品を食べないようにしています。
なぜ私が加工食品を食べたくないかというと、健康によくないからです。
ミニマリストにはデブはいない印象ですが、それは、質のいい食べ物を少量だけとることを心がけているから。
ミニマリストは物には頼らず、自分のからだというリソースを最大限に使うライフスタイルなので、健康に気を使うべきなのです。
質のいい食べ物を追求すると、必然的に砂糖や加工食品を食べる頻度が減ります。
「加工食品はなんとなく身体によくない」と、あなたもばくぜんと思っているかもしれませんね。「なんとなく」どころか、しっかり健康に害があります。改めてその害についてお伝えします。
加工食品とは?
ここでは、化学薬品を使って何らかの処理がされている食品を「加工食品」と呼びます。たとえば、肉加工品、乳加工品、冷凍食品、レトルト食品、インスタント食品、缶詰め、お菓子、調味料、嗜好品など。
肉、魚、野菜、果物は、原材料そのままなので、「リアルフード(本物の食品)」です。
野菜や果物を、自宅で漬物にしたりジャムにすることはありますが、そういう物を作るとき過剰に薬品や砂糖を使わなければ、リアルフードのままと言えましょう。
☆加工食品に関する基本的なことはこちらにまとめています⇒加工食品のメリット、デメリットを知り健康的な暮らしを目指す
加工食品が健康によくない理由3つ
1.加工食品のほとんどは砂糖やHFCS(高フルクトース・コーンシロップ)がいっぱい入っているから
砂糖がからだによくないのはこちらの記事に書いています⇒白砂糖はこんなに体に悪い~私が砂糖をやめた理由とは?
砂糖は何の栄養もなくて、カロリーがあるだけ。砂糖を市場から締め出すと、たくさんの産業が成り立たなくなるので、政府は砂糖については何の規制もしていません。
ですが、本当にからだによくないので、体調の悪い人は一度やめてみることをおすすめします。
フルクトースは果糖のことです。加工食品によく入っているのは、とうもろこしから作られる果糖で、英語でhigh fructose corn syrup(HFCS)と言います。別名「異性化糖」。訳すと、高果糖コーンシロップ、高フルクトースコーンシロップ。
とうもろこしの糖分がもとになっている果糖です。
これは安価なのでよく使われます。低脂肪ダイエット食品にもよく入っています。ダイエットしてる人は「砂糖は取りたくない」と思うからです。
しかし、このフルクトースも砂糖と同じぐらい健康に害があります。
フルクトースがよくないのは、人間の身体がうまく代謝できないからです。
果糖という名前からわかるように、果物由来の甘みですからよさそうなものです。確かに、果物から摂取するのはいいのです。大昔、人は果物から繊維質といっしょに果糖を少しだけ取っていました。
しかし、加工食品に入っている果糖は、繊維質は取り除かれ、果糖のみ。それも大量に加味されています。
人間のからだはこれまでそんなにいっぺんに果糖を摂取したことがなく、それを代謝する機能もありません。
果糖を代謝するとに脂肪酸というのが生成されますが、これが肝臓や骨格筋に脂肪になって蓄積します。肝臓はこの脂肪を人体に害のないように処理しようとしますが、大量にあると処理しきれないので、血液にまわります。
血液に入るということは全身にまわるということです。
そして、インスリン耐性と肥満をひきおこします。さらに、心臓の血管の病気、肝臓の病気、ガン、関節炎などの原因にもなります。
ビタミンとミネラルも足りなくなります。
ふつうのコカ・コーラよりダイエットコーラのほうがからだに悪いとすら言えます。
私の夫はダイエットペプシが好きですが、やせたいなら(そして健康になりたいなら)、ソフトドリンクとは完全に手を切るべきです。
こう言っても、夫は相手にしてくれませんが。
かわりに水を飲みましょう⇒こんなに水はからだにいい~今すぐ水を飲むべき7つの理由~ミニマリストへの道(32)
「やせたいから」といっって高度に加工されたダイエット食品やダイエットドリンクを安易に摂取するのは危険です。最近話題の低糖質ダイエット食品でも、何が入っているのかしっかり成分を見るべきです。
白砂糖をしばらく摂取しないと舌が敏感になります。加工食品を食べてみると、すごく甘く感じるので、砂糖かフルクトースが使われていることはすぐにわかります。
私もたまに娘が残したハムサンドイッチを食べるのですが、夫が買ってくるふつうの食パンやハムはすごく甘いな~と思います。メープルハムといって甘く加工してるハムなら甘いのですが、ふつうのハムです。
多くの人は加工食品と、清涼飲料水から大量に砂糖やフルクトースを摂取しています。
コーヒーや紅茶に入れる砂糖を減らしも、その一方で加工食品をよく食べていたら、意味がないのです。
2.加工食品は人間の食欲を刺激して食べ過ぎを促すから
人間は甘いもの(砂糖)、塩からいもの(塩)、揚げ物(油)が好きです。この3つが入っている食べ物は、カロリーがあり、カロリーは生きるのに必要だから、人は長い間かかって、こういう食べ物を好むようになっていったそうです。
私も昔は天ぷら、オニオンリング、かりんとう、揚げ煎餅が大好きでした。
食品を作る企業は、こうした人の嗜好をしっかり研究して、自社の製品が少しでも売れるように、砂糖、塩、油を絶妙の割合でブレンドした製品を作っています。
巨額の予算をかけて、人が食べたがるもの、ほしがるものを作っているのです。
加工食品は、人工的に作る食品ですから、この砂糖、塩、油を、人の食欲を刺激するようにたくさん入れています。つまり脳に働きかけるのです。
それもこれも、少しでも売上を上げたいからです。
たとえば、北米の典型的な朝食であるシリアルですが、昔は砂糖をコーティングしたものはありませんでした。
しかしあるとき、子供を市場に取り込みたかったので、砂糖がけしたシリアルが発売されました。
子供は甘いものが大好きですから。
マシュマロ・テストを見てもよくわかります⇒人生で成功したいなら自制心を持て~マシュマロ・テストに学ぶ成功法則(TED)
その結果、今の子供たちは小さいうちからこんな甘いものを食べることになるのです。
このように加工食品は人工的に「おいしく」合成されているので、人は必要以上に食べ過ぎてしまいます。また、次にとりあげる食品添加物との合わせ技で、依存性を生じます。
食品を作っている会社は利益ばかり考えて、自社の製品が国民の健康を損なっていても平気なのは、アメリカの高い肥満率を見ればわかることです。
アメリカ人が自制心がないから、ジャンクフードばかりを食べてしまうのではなく、「こうした食品は脳に刺激を与え、快楽物質を出すから、依存してしまっている」と私は見ています。
3.加工食品にはありとあらゆる食品添加物が入っている
加工食品の原材料のラベルを見ると、おびただしい数のよくわからない添加物の名前が書いてあります。
もちろんすべて政府によって「食品に入れても安全である」と許可された化学物質です。
たとえ、それが低脂肪とか、低糖質で、健康にいい食品とうたってあったとしても、原材料には文字がずらずら並んでいるはずです。
こういう添加物は薬品であり「本物の食べ物」ではありません。人間の身体が化学薬品をこんなに大量にとるようになったのは最近のことです。
自然界にあるものではないので、うまく消化できません。消化できないけれど、なんとか消化しようとします。人間はからだにこうした「異物」が入ってくると、脂肪細胞を作って、それを取り囲みます。
だから加工食品を食べすぎると太ります。中にはやせていく人もありますが。人の代謝の仕方に個体差があるからでしょうね。
加工度の高い食品には、
●保存料、防腐剤
●合成着色料、発色剤
●化学調味料
●凝固剤
など入っています。
食品添加物は実にたくさんあります。人工的に合成できるのでいくらでも作れてしまうのです。
厚生省のサイトに、食品添加物の一覧がありますが膨大な数です。
⇒食品添加物 |厚生労働省
また、食品添加物のすべてが原材料として表示されているとは限りません。単に「香料」というふうに書いてあり、それがいったい何なのかわからないことも多いです。
こちらの加工品にはよく「アーティフィシャルフレイバー」と書いてあるのですが、その内容は、たった1つの添加物とは限りません。
いろんなものがミックスされているのです。
もちろん厚生省はすべて「危険性はない」「人体に害はない」としています。
しかし、私は疑わしいと思います。
大昔から食品添加物はありましたが、もともと自然にあったものを使っていました。
日本で食品添加物がたくさん使用されるようになったのは、わりと最近のことです。第二次世界大戦以降ではないでしょうか。
私が子供のころは、インスタント食品やレトルト食品はありませんでした。あったのかもしれませんが、母が専業主婦で、お金もなかったせいか、あまり即席ものは、食卓にはのぼりませんでした。
私が初めてインスタントラーメンを見たのは、小学校5年か6年のとき。友だちの家で、友だちのお兄さんが自分でラーメンを作って食べていたのです。
さらにその家にはマルシンハンバーグもあり、友だちが、「おいしいから大好き」と言ってました。そこで、家に帰って母に買ってくれるように頼みましたが、買ってもらえませんでした。
こんなに食品添加物の入っているものを食べるようになったのは、ここ50年のことです。人体に害があるかどうかなんて、まだデータが出揃ってないのではないでしょうか?みんなで実験台になっているようなものです。
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以上の理由から、私は加工食品を避けています。
食品添加物が脳に何らかの変容をもたらすのは本当だと思います。
こちらの子供は日本の子供よりケチャップをたくさん食べます。フレンチフライにケチャップをつけて食べるのです。
このケチャップの鮮やかな赤い色のもとである着色料が、子供の脳に働きかけて、落ち着きをなくすと考えられています。
これはかなり確実なようで、欧州連合でも、特定の色素が使用されているものには、「子供の活動に悪影響を及ぼす可能性がある」という表示を義務付けています。
一口に赤い色をつける着色料といってもたくさんの種類があります。赤色◯号とかついてますよね。
赤を出すのに、青色1号、黄色4号、緑色3号とかいろいろ混ぜてます。添加物の規定は国によって違うし、同じ赤い食品でも、何で赤いのか素人目にはわからないです。
共通しているのは、化学的に合成された着色料の原料が石油であること。
色鮮やかな飲み物、アイスクリーム、お菓子を摂取するときは注意が必要。
昔の色鮮やかな食品は、植物由来の色素のせいでしたが、今は、石油のせいですよ。特に安い食品はそうです。
鮮やかな色がついていたら、「きれいな色でおいしそう」と思わず、「え、なんでこんなきれいな色なの?」と警戒すべきなのです。