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承認欲求が強すぎて(と私、筆子は思う)、暗い気分になっている人からメールをいただきました。
今回は、このメールに返信します。
まずメールを紹介しますね。ちょっと長いのですが、全文のせます。
差出人は柴犬子さんです。
本当に自分がだめなのかどうかを知りたい
件名:モーニングページ、少しずつですが取り組んでいます
ご無沙汰しております。柴犬子です。今も毎日筆子ジャーナルの記事を読んでおります。
大変勉強になりますし、勇気づけられるTEDの記事もたくさんありますね!
以前お便りしました祖母は無事退院しました。少々衰えた部分はありますが、入院時よりはしっかりしています。
また、半年前と比較し、5キロ痩せ、日によっては肥満の数値から脱却する日も出てきました! 着られなかった服も着られるようになり、感動しました。
5月、6月はつらいことがたくさんあった
さて、5月、6月の振り返りです。
慌ただしくあちこちを動き回った一方、ちょこちょこと「え!? なんでこんな目に…?」と辛いことも複数あった月でした。
趣味の武道の大会で遠征した際に、GW中ということもあり、飛行機が大幅に遅れたこと…
遠征先で安くてラッキーと取ったホテルが明確に禁煙/喫煙区分がなかったようで、「喫煙」と書いていない部屋でさえ、喫煙可能ルームだったこと(これまでも同様のトラブルがあるホテルのようです)…
とてもホテルの部屋の匂いに耐えられず、前払いしたなかキャンセルしたこと(返金なし)…
GW中のため、代わりの宿が全然なく、ようやく見つけたのは高級旅館で、当初のホテルの5倍の値段で、お金が羽ばたいていったこと…
その他にも、遠征先近辺に住んでいる友人を、遠征先で上演されていた舞台に誘ったところLINEを既読無視されてしまったこと…
好きな舞台に、俳優さんを応援するうちわを作っていったものの、近くに来てくれた時になんの反応もなかったこと(ファン辞めてしまうかも…とすごく心が折れました…)
愚痴ばかりになってしまい、すみません…。
その他にもいろいろ辛いことがあったなか、前からチケットを取っていたということで、ミュージカルなど遊びの予定を無理矢理つめたりして、ゆっくり心を休める暇もありませんでした。
いわば、心の傷を無理矢理娯楽で埋めようとする感じ?ですかね。
モーニングページを始めた
ただ、そのような中で、土日や休みの時だけではありますが、ついにモーニングページを始めました。このままではいけない、どうにか変えたいと思ったからです。
実はあまり書くことがなく、3ページも書けていないのですが、自分がいかに人と関わったり、日常を送ることによって、自分を卑下するようになっているかがわかりました。
発見です。
あまり朝の段階では、自分を否定する言葉が出てこないのです。ニュートラルな状態なのかもしれませんね。
それが、仕事に行ったりするようになったり、外出したりすると、とたんに頭の中に自分を批判する言葉や後悔の言葉がいっぱい出てきます…。
あとは、本当はやりたいこと、言いたいこと、泣きたいくらい辛いことはまだ中途半端な恥ずかしさがあり、ノートに書けない状態です。
本当の気持ちを押し殺し続けてきたから、文字にして読むのがなんとなく恥ずかしいんですよね…
それがなくなれば、自分のやりたいことなどがクリアに見えてくるのではないかと思います。
以前他の読者さんからのお便りで、モーニングページを書いていたら、「本当は大学に行きたかった」という思いが出てきて、学び直しをされている方がいると読みました。
モーニングページの力はすごいと感じました。
資格を取得した
モーニングページ以外にも、良いことの習慣化ができるよう、頑張っております。
以前は仕事から帰ってきたら食事をしてごろごろしているだけでしたが、6月は30分でも良いから毎日資格の勉強をしようと決心し、無事昨日資格をとりました!
転職でも結構使える資格なので短期で取れて嬉しいです。
断捨離はまだまだ習慣化できていませんが、できる時には少なくとも真性ゴミの片付けだけでも頑張りたいです。
私は本当にダメなの?
長々と申し訳ありませんが、最後に質問を一つさせてください。
「自分が本当にダメなのか、それとも本当は問題がないのかわからない時、どうしたら良いでしょうか?」
というのも、先述の武道の大会で、私は初心者部門の最下位となってしまったのです。
私のやっている武道は、相手を倒すとか、点を取るとかで順位が決まるわけではなく、「型の美しさ」で評価されます。
もちろん、初心者なので自分が1位を取れるほど美しく素晴らしい技はできてはいないと思います。ただ、教わったことは気をつけてやったつもりです。
何より、最下位の評価が腑に落ちないのは、審判の採点手伝いをしていた方が「柴犬子さん、結果提出の際、4位でしたけど…?」と言っていたからです。
また、武道の師匠も「遠征先の地区の審判は普段私が練習している地域と見る点が違うから…」と言っていたこともひっかかります。
明確な基準がなく、型本来の美しさでもなく、ただ審判から選手への好き嫌いで大会の評価が決まるならば、この武道を続ける意味はないな、と悲しくなりました。
わざわざ高いお金を払って移動や宿泊をし、遠征をしたのに…と思いました。
他にも、私は俳句をやっていてSNSで俳句仲間と一応交流をしているのですが、名前を出して俳句をSNSにアップすると、まったくいいねがつかず、無視されています…。
ただ、誰が作ったかわからない状態で良いと思った俳句に投票するツールですと、1位や2位を取ったりします。
なんとなく、俳句仲間は私のことが嫌いなのかな…とうすうす気付きました。
多分匿名だと良い俳句に見えるのでしょう。
そのこと自体は嬉しいですし、やり甲斐がありますが、作者公開の段階になると、「あちゃー、柴犬子に投票しちゃったか」みたいなのが、他の方から感じられて悲しいです…。
武道や俳句でこのようなことが続き、「自分の武道のパフォーマンスや俳句って良いの? 悪いの?」と混乱するようになりました。
「私という名前や姿じゃなければ高評価?」とまで思います。
実際、嫌われているのだろうなぁと思う場面はあるのですが、さすがに自分の認知、歪みすぎ? とも思うのです。
ご助言いただけますと幸いでございます。
足りないマインドが酷すぎて飼い慣らせていないので、少しでも人と比較しないように、SNSをお休みすることも考えています。
本当に長々と申し訳ありませんでした。これからもモーニングページは継続します。
柴犬子さん、こんにちは。お便りありがとうございます。
いつもブログを読んでいただきうれしいです。
5キロもやせんたんですね。うらやましいです。
柴犬子さんの武道のパフォーマンスや俳句は、芸術と同じで人の主観で評価が決まるから、違う人が評価したら、違う結果になると思います。
私なら何も気にしません。
最下位だとインパクトがあるから、ブログのネタになるな、と思うぐらいです。
「自分が本当にダメなのか、それとも本当は問題がないのかわからない時、どうしたら良いでしょうか?」
という質問に対しては、「そんなこといちいち悩んでる時間があるあんら、武道の練習をしたり、俳句を詠めば?」となります。
さらに、3つアドバイスがあります。
認知のゆがみを直す
はい、柴犬子さんの認知、ゆがんでます。まあ、誰でも認知はゆがんでいて、まっすぐの人なんていません。
しかし、柴犬子さんの場合は、相当ゆがんでいるので、ものの見方を変えたほうがいいですよ。以前も、そう返信したと思いますが。
服の買いすぎをやめたいけれど、着たい服が変わるので新しい服がほしくなる←質問の回答。
自分を責めるのをやめる方法~自分を「ダメ人間」と思っても誰のためにもなりません。
見方を変えるだけで楽になります。
過去記事に、よくある認知のゆがみを書いているので、毎日読んでください。プリントアウトするといいかもしれません。
今すぐ捨てたい根拠のない思い込み:10の認知のゆがみ、その1
ネガティブな人が陥りやすい思考のワナ:10の認知のゆがみ、その2
誰もが無意識のうちにやっているマイナス思考:10の認知のゆがみ、その3(終)。
モーニングページを書くコツ
モーニングページを書き始めてくれてうれしいです。
書くことがないそうですが、私にくださるメールに書いているようなことをつらつら書けばいいんじゃないですか?
3ページぐらいあっという間です。
それと、モーニングページは、特定のことを書く必要はありません。
ある人たちは、「前向きな言葉を書かねばならない」と思っているし、柴犬子さんは、自分を否定する言葉や、本音を書かなければいけないと思っているようですが、何を書いてもいいんです。
書くことが何も思いつかないときは、「何も書くことがない」という言葉で3ページ埋め尽くしてください。
ほかにも、「きょうは蒸し暑いなあ」「朝からこんなもの書きたくないなあ」「手が疲れるなあ」といったぼやきでもいいです。頭に思い浮かんだことをどんどん書いてください。
モーニングページは読み返さないので、「読み返すのが恥ずかしい」という現象は起きません。
ネガティブ思考改善にモーニングページがいい~今月の30日間チャレンジ
人の評価を追い求めない
最後にお伝えしたいのは、他人の評価を追い求めるのをやめることです。
柴犬子さんが、しばしば落ち込むのは、他人の評価を、えさ(精神的なよりどころ)にして生きているからだと思います。
柴犬子さんは、武道の大会で最下位だったことや、自分の俳句に、「いいね!」がつかないことを不満に思って、相当いじけています。
しかし、このブログでしばしば書いているように、他人の思考や行動は、自分ではコントロールできません。
コントロールできないことを、コントロールしようとじたばたするのは、時間とエネルギーの無駄です。
友人にメッセージを送ったら、既読無視だったとか、好きな俳優が、私の手作りうちわに気づかなかったとか、そんな大事件ですかね?
よくあることだと思いますが。自分が勝手にメッセージを送って、勝手にうちわを作って応援しているだけでしょ?
大会の採点結果に不満があるなら、あれこれ憶測することにエネルギーを注ぐのではなく、主催者側に、正式に、「どう考えても、採点結果が腑に落ちないので、採点基準を教えていただけませんか?」と問い合わせてはどうでしょうか?
自分の俳句に「いいね!」がつかないのが不満なら、俳句仲間に、「なぜいいねをつけてくれないの? みんな私のこと嫌いなの?」と聞くといいでしょう。
まあ、そう聞かれると、みんな、「そんなことないよ」と答えるでしょうが。
柴犬子さんは、大会で好成績をとることや、仲間に「いいね!」をつけてもらうために武道や俳句をやっているのでしょうか?
それならば、武道も俳句もやめて、「確実に人の評価が得られるところ」で活動するといいかもしれません。
それがどういう世界なのか、私にはわかりませんが、少なくとも順位がつく大会や、SNSで人と競うのはやめたほうがいいでしょう。
ただ、他人の評価をえさに生きている人は、そういう、「人の評価」が得られる場所に出るのが好きです(出ないとえさを獲得できませんから)。
今回は、最下位でしたが、もし入賞していたら、柴犬子さんは、とってもハッピーで、数ヶ月セルフエスティームがあがっていたと思います。
俳句も、投票ツールで1位や2位をとれて喜んでいます。
いらない資格を取得することが好きな人も、多くの場合、「世間の評価」や、「誰が見てもわかりやすい評価」がほしくて、ばりばり取得します。
私は、そういう生き方は方向性が間違っていると思います。
武道大会で1位にならなくても、俳句に「いいね!」がつかなくても、柴犬子さん自身には、何の問題もなく、もちろんダメでもなく、そのままでOKです。
たまたま、その武道大会で最下位で、たまたま俳句仲間から「いいね!」がつかないだけで、それと自分の人間としてのよしあしは別です。
この切り離しをしっかり行ってください。
こういう話は過去記事にたくさん書いています。
たくさん書いていますが、読み手側にそれを吸収する地盤がないと、全部跳ね返ってしまいます。
当面は、これまでの私の返信や過去記事をじっくり読むこと、モーニングページを書きながら、心の整理をすること、部屋を片付けることを行ってください。
そして、思考のくせを直していきましょう。
TEDの記事も読んでくれているそうですが、こちら読みましたか?⇒運をよくするために小さなリスクを取ろう(TED)
このトークには、奨学金プログラムに2回落選した学生のエピソードが出てきます。彼は、「機会を与えてくださってありがとう。いろいろな学びが得られました」と謙虚なお礼のお便りを出しました。
柴犬子さんも、この学生のような態度で、武道大会を振り返っていたら、得るものがいっぱいあったと思います。
最下位ということは、とてつもなく伸びしろがあるということですからね。
それでは、これからもお元気でお暮らしください。
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人の評価を重要視しすぎないすすめを書きました。
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