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去年の暮れ、「使わなくていいお金を使うからお金が貯まらない」というシリーズを書き始めました。時間があきましたが、その2回目です。
今回は、嗜好品、特にコーヒーにお金を使いすぎない方法を考えてみましょう。
コーヒー豆もインスタントコーヒーの粉も高いですが、この記事で考えるのは、「外で飲むコーヒー」です。
コーヒーが好きな人って、毎日、飲みますよね?
1週間に1回とかではなく。
「継続は力なり」という言葉がありますが、たとえ少額でも、毎日、コンスタントに使っていると、かなりの出費になります。
こうした「少額だけどコンスタントに出ていくお金」をうまく管理すると、貯金に回せるお金が増えます。
1.どれだけお金を使っているか把握する
1ヶ月、コーヒーを買うたびに記録して、どれだけお金を使っているか調べてください。
合計金額が出たら、小遣い(収入から生活費を引いたお金)の何%、コーヒーに使っているか考えてみましょう。
もし、ほかの支出もチェックしているなら、それぞれの割合を見比べてみるのもいいかもしれません。
「あら、私、サブスク代の合計より、コーヒーにお金を使っている」と気づけば、お金を使う優先順位について、考え直す気になるかもしれません。
2.コーヒーを飲んでいる理由を考える
コーヒーは嗜好品だから、飲まなくても命に別状はありません。
それなのに、毎月けっこうなお金を使って、飲み続けているのはなぜでしょうか?
理由をリストアップしてください。
・コーヒーが大好きだから
「好きだから飲むんじゃ!」 そんな声が聞こえてきそうです。好きなものをわざわざやめる必要はありません。
ですが、コーヒーを飲むことはすごく簡単です。「好きで飲んでる」と思っていても、実は、単に習慣で飲んでいるのかもしれません。
私はブログを書くことが好きですが、何もないところから何かを捻りだすブログの執筆に比べると、コーヒーを飲むことって本当に簡単ですよね?
簡単なことを繰り返している時、その対象が好きというより、そうするのが簡単だから、何度もやっているうちに習慣になったのかもしれません。
・コーヒーを飲むと、目が覚めるから(目覚まし代わり)
覚醒作用のあるカフェインが入っているから、コーヒーを飲めば、頭がシャキッとします。
でも、どうしてしゃきっとするのか、考えたことがありますか?
カフェインの本当の恐ろしさにせまる~私がカフェインをやめた理由とは?
・ストレス解消(仕事のストレスが多いから)
・毎日がんばって働いているからごほうびとして
・子どものジュースを買うついでに、自分のコーヒーも買う
他にもいろいろ「私がコーヒーを飲まねばならない理由」はあるでしょう。でも、それ、本当に、「小遣いのうち、これだけのお金をコーヒーに費やすべき正当な理由」でしょうか?
3.コーヒーの害について考える
コーヒーは体に悪い説と、よい説があります。
「抗酸化物質のポリフェノールが入っているから、病気予防に役立ちます」と言われることが多いのですが、コーヒーに入っているのは、ポリフォエノールだけではありません。
妊婦はコーヒーを飲まないほうがいい」と言われます。これは、胎児へのカフェインの影響に配慮した意見です。
では、胎児のいない、ふつうの人なら、カフェインの影響はないのでしょうか?
意外と知られていないカフェインの5つの害。眠れないだけじゃない。
4.飲む頻度を減らす
1日3度飲んでいる人は、朝だけ、毎日飲んでいる人は、1日おき、または、週末はコーヒーを休むなどして、少し、飲む頻度を落としてください。
自分がコーヒーを飲んでいる切実な理由と突き合わせると、うまく頻度を減らせると思います。
たとえば、頭をしゃきっとさせるためにコーヒーを飲んでいるのなら、休日は飲む必要ないですよね?
5.連続して飲まない
コーヒーばかり立て続けに飲まないでください。
朝、会社に行く前にカフェでコーヒーを飲んだら、昼、ランチのあとに飲むのはコーヒー以外のものにします。
コーヒー⇒別の飲み物(お茶、紅茶、ハーブティ、デカフェ飲料、水、白湯、牛乳、ジュース、牛乳、豆乳などの植物性ミルク)⇒コーヒー⇒別の飲み物という具合にすれば、コーヒーの消費が半分になります。
お茶や紅茶にもカフェインが入っていますが、コーヒーよりも量は少ないです。
6.コーヒー飲料が好きなら原材料をじっくり読む
昔、私が喫茶店でアルバイトをしていた話を先日書きましたが、45年前は、コーヒーというと
・レギュラーコーヒー(ブレンドコーヒー、ホット)
・アイスコーヒー
・カフェオレ
・アイスミルクコーヒー
これぐらいしかありませんでした。
今は、ラテやフラペチーノなど、ベースはコーヒーだけど、いろいろなフレイバーやクリーム、ときにはトッピングを加味した甘いドリンクがたくさんあります。
コーヒーチェーンのサイトにそれぞれのドリンクの栄養成分が書いてあるので、一度、じっくり見てください。
想像以上に砂糖が入っているとか、糖質が多いとかわかります。
砂糖や添加物を控えたい人は、栄養成分を確認するだけで、コーヒー飲料を飲みたくなくなるでしょう。
栄養成分と書いていますが、コーヒーにはほとんど栄養がありません。
7.習慣を変える
コーヒーを飲んでいるタイミングは、習慣になっているはずなので、その習慣を見直してください。
朝の習慣
多くの人が、朝、コーヒーを飲んでいると思いますが、何も、朝、コーヒーを飲む必要はありません。
私が朝一番に飲むのは、水(寒い日は白湯)かレモン汁をぬるま湯で割ったものです。そのあと、ハーブティを飲みます。
コーヒー以外のドリンクで1日を始めるのはどうでしょうか?
通勤途中に買ってしまう、朝勉するカフェでオーダーする。これもすべて習慣なので、この習慣を意図的に壊してみましょう。
心と財布にやさしい暮らし~買い物習慣を変えて節約する最初の3ステップ。
ランチタイム・休憩時間の習慣
昼食に、レストランやカフェでサンドイッチや定食を食べると、しばしば、コーヒーがセットになっています。
セットでついてくるコーヒーを落としてください。
たとえセットものでも、コーヒーは断るか、別のドリンクに変えてもらいましょう。
もしかしたら、日本のカフェは、セットものの何かを、別のものに変えてもらうことが難しいかもしれませんが。
単品のほうが安ければ単品にしてください。
友人とのお茶
友達とお茶をするとき、コーヒーを注文する習慣がある人はコーヒーじゃないものにしましょう。
私は、ハーブティがあればハーブティ、なければトマトジュース、それもないときは豆乳。
それすらなかったら? サイドメニュー(トーストとか)を頼んで、ドリンクはなしで、水を飲みます。
いつも友人と行く店に、コーヒー以外のドリンクがあるかネットで調べておき、コーヒーを飲まなくてもいい体制を作ってください。
コーヒーの代わりになる飲み物11種類。カフェインを控えたいあなたへ
自宅で飲料を用意して水筒に入れて持参するのもおすすめです。
■この続きはこちら⇒なぜ、得するために買うんだろう?:使わなくていいお金を使うからお金が貯まらない(その3)
■初回の記事はこちら⇒使わなくていいお金を使うからお金が貯まらない(その1)~かわいいもの編。
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コーヒーにお金を使いすぎないアイデアを紹介しましたが、お菓子などにも使える方法です。
まず、どれだけお金を投下しているシビアに調べてください。
余談ですが、去年、日本に帰国したとき、近所のコーヒー専門店で、ランチを食べました。
コーヒー1杯が、500円前後の専門店。
ランチメニューは、パスタ+サラダと、サンドイッチしかありませんでした。
肉が好きな娘は、カツサンドを頼みたいけど、セットでついてくるサラダの代わりにフレンチフライを食べたいと言いました。
メニューにフライドポテトがあるから、交換するのは簡単だと思います(客からすれば)。
ウエイターにそう頼んだら、「ちょっと聞いてきます」と言って、誰かに聞きに行きました。戻ってきた彼が、「はい、ポテトにできます」と言ったので、よかった、よかったと娘とサンドイッチとポテトが出てくるのを待っていました。
しばらくして、確かにサンドイットとポテトが運ばれてきたんですが、そのフライドポテトが7つしかなかったんです。
7つぽっち。
お皿にこんもり盛られたフライドポテトを想像していた娘は、絶句していました。
娘や、私にとって、「フライドポテト7つ」は、イメージとしては、「誰かの食べ残し」の世界にあります。
日本の喫茶店のセットもののサラダの多くは、レタスの切れ端と小さいトマト一切れと、キャベツの千切り数本に干からびたパセリみたいなもので構成され、あまりボリュームがないので、それとフライドポテトを交換すると、7つになってしまうのかもしれません。