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専用の道具を持たず、手持ちのもので代用することで、暮らしはどんどんシンプルになります。
実例を1つ、紹介します。
レモンスクイーザーを断捨離した
去年それまでとても便利に使っていたレモンスクイーザー(lemon squeezer レモン絞り器)を断捨離しました。
これがなくても、手持ちの物でレモンの汁が簡単に絞れることを発見したからです。
レモン絞り器とは、レモンの汁をレモン本体から抽出するためのツールです。日本でよく使われるのは、こんな形のですね。
初代のレモン絞り器はおろし皿タイプ
去年の春、私は、本と台所用品の断捨離に励んでいました。まず、フードプロセッサーを捨てました。パンやお菓子を作る趣味を手放してから、めっきり出番がなくなったのです。
フードプロセッサーを捨てた話⇒捨てても大丈夫だった6つのもの(写真つき)~キッチンの断捨離編 4番の「調理器具、調理家電」のところです。
翌日、お気に入りで、引越し先にも持ってきたレモンスクイーザーを捨てました。
昔は私も、プラスチック製のおろし皿タイプ(上の画像で紹介したものと似ています)の絞り器を使っていました。真ん中の三角の形をしたものに、半分に切ったレモンをぐりぐりと押し当てて絞るものです。
ショウガをしぼるお皿に似ているので、個人的に「しょうがおろし皿タイプ」と呼んでいます。
これはこれでよかったのですが、ズボラ主婦の私は、この皿を使って絞るのが面倒だ、と思っていました。溝がついているから、きれいに洗うのがちょっと大変なのですよね(筆子基準)。
以前私はお菓子作りが趣味だったので、レモンケーキやレモンマフィンをよく作っており、レモン絞りもひんぱんにやっていました。
あるとき、もっと簡単にレモンが絞り出せそうな道具を購入しました。
完璧なレモンスクイーザーを手にする
これが2代目のレモンを絞る道具。レモンスクイーザーと呼ばれています。2つ切りにしたレモンの片方をカップの部分に入れて、ハンドルを握って上の部分を押しつけて、絞ります(次の項目で動画を紹介しています)。
種(たね)はカップの中に残って下に落ちないので、絞った汁から拾いだす手間もありません。
丈夫な金属製で、表面はエナメルでコートしてあり、酸にも強いです。ちょっと重いといえば重いですけど。
色もとても鮮やかなレモンイエロー。レモンを絞るのが楽しくなります。
このスクイーザー、しょうがおろし皿タイプより、ずっと簡単に、たっぷりとレモン汁が絞り出せます。レモンスカッシュやレモンドレッシング、レモンケーキやレモンマフィンを作るときに最適です。
人一倍レモンを絞る毎日を送っている方や、効率のいいレモン絞り器をお探しなら、おろし皿タイプより、こちらをおすすめします。
私がこれまで使っていた道具の中でも1、2を争うすぐれもので、とても気に入っていました。
しかし、結局断捨離しました。
基本、レモンスクイーザーはレモンしか絞り出せないのですが、もっと汎用性のある道具を自分が持っていたことに気づいたのです。
その気付きを与えてくれたのはある動画です。
レモン汁を完璧にしぼり出す方法
私が見たのはこの動画です。
捨てたレモンスクイーザーを使った絞り出し方と、もう一つのツールを使ったやり方の両方を見せてくれます。英語ですが、動作を見れば一目瞭然です。
動画の後半で、レモンの中をぐりぐりやっているのは、たぶんキッチンエイドなどのスタンドミキサー用のビーター(かき混ぜる棒、あるいは羽根)です。
私は、スタンドミキサーは持っていませんが、ふつうのハンドミキサーを持っています。ハンドミキサーのビーターを取り出して、大きさをチェックしたら、レモンを絞るのにぴったりのサイズでした。
お菓子を作るのをやめてしまったので、去年の春は、レモンスクイーザーの出番がなく、引き出しの中で邪魔になっていました。
使っていたときは、きれいな色だと思っていたレモンイエローも、使わずに引き出しにしまったままの時は、悪目立ちしていたのです。
その頃、引っ越してから、すでに半年ぐらいたっていましたが、一度もレモンスクイーザーの出番がありませんでした。使わないものを持っていたくない私は、捨てたいと思いつつも、その便利さゆえに、ためらっていました。
「またそのうちレモンを絞るときがあるかもしれないし」なんて思っていたわけです。
この動画を見た後、すぐに捨てました。
今は、毎朝ホットレモンウォーターを飲んでいますが、マグカップの上で、レモンとビーターの羽根を持ち、レモンジュースを絞りだしています。
レモンの種もカップの中に落ちますが、気になる人はスプーンで取ればいいですね。私は気になりませんが。
ホットレモンウォーターについて⇒ホットレモンウォーターでデトックスしながら免疫アップ。でも歯に悪いから注意
ちなみに、この動画を見た時、「おお、その手があったか!」と私の目から鱗が落ちたのですが、実は、似たような専用の絞り器がありました。
☆追記:その後、ハンドミキサーを手放して、上の写真と似たような絞り器を買いました。こちらで紹介しています⇒家事に苦しまない台所とは?:キッチンの片付け記事のまとめ(2)
持たない暮らしの3つの原則
より少ない物を持ち、より幸せに生きるライフスタイルを提唱している、グラハム・ヒルによれば、シンプルに暮らすためには3つのアプローチがあります。
1.使っていないもの、よけいなものは容赦なく捨てる。
2.小さいものを選ぶ。
3.多機能のものを選ぶ。
グラハム・ヒルの動画を紹介した記事はこちら⇒『ものは少なく、幸せは多めに』~グラハム・ヒルに習う「小さく暮らす」メリット
ミニマリストは、単一機能の物やスペースより、多機能に使えるスペースや、物を持つべきなのです。
レモンスクイーザーは、レモンを絞ることにしか使えませんが、ビーターの羽根は本来の使い方もできるし、レモンも絞れます。
おろし皿タイプの絞り器や、スクイーザーより、ずっと洗いやすいし場所もとりません。
実はレモンを絞り始める前は、ビーターの羽根だけはずして使うということは全く思いついていませんでした。しかし、今は羽根を1本外して、引き出しに入れ、何かをかき混ぜるときにも使っています。便利ですよ。
私たちはたくさんの調理器具や調理雑貨を持っていますが、もっと汎用性の高いシンプルな道具で代用できることも多いのではないでしょうか?
汎用性の高い道具とは、たとえば
●自分の手
●包丁
●おはし
●スプーン
●ナイフ
●フォーク
●おわん
●お皿
などです。
1番シンプルなレモン絞りは、自分の手と指を使って絞ることです。
「専用の物がなければ料理ができない」という思いこみを捨てれば、こうした道具をもっと活用できると思います。
少ない物を持つほうが、管理の手間も減るし、スペースのゆとりもでき、結果的に家事の時短につながります。しかも、工夫する楽しさといううれしいおまけもついてくるのです。