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不用な物を買わない挑戦を始めた、という方からお便りをいただきました。
チャレンジが終わったあと、どんな買い物をしたらいいのか、線引きするのが難しい、と書かれているので、線引きをするヒントをお伝えします。
まずメールを紹介します。ようこさんからです。小見出しは私が入れました。
買いすぎ生活をやめることにした
件名:買わないチャレンジ始めました
1年ほど前からブックマークして時々読んでいましたが、自分には耳の痛い内容が多く、片付けたいなぁと思いつつ中々自分を変えることができませんでした。
始めたきっかけ
コロナの影響で在宅時間が長くなり、自宅を快適にすることの大切さや万一の時の貯蓄の必要性を強く感じ、自分の問題点の改善につながる記事をたくさん読ませていただきました。
そして、やはり自分は買いすぎ・ためすぎでお金と場所を無駄にしていることを痛感し、断捨離と買わないチャレンジ(継続中)を始めました。
買う理由(普段買えない高級品がセールだ、消耗品は安く買ってストックしてもよい、送料無料ラインまで買う方が得など)で自分に言い訳して買い、ため込むくせがあったのですが、買わないチャレンジでとにかく家に入れないことを目標にしています。
すでに実感できる効果
今買わないと損だ!という意識から、ネットのセールやメルマガ、楽天ランキングなどを毎日1~2時間巡回するくせがついていたのですが、チャレンジを始めてから巡回の必要なくなり時間を有意義に使えています(思わぬ副産物でした)。
断捨離で床や棚がスッキリして掃除もしやすくなったので、今までネット巡回に充てていた時間でちょっとした掃除をこまめにできるようになりました。
断捨離で捨てたものは、筆子さんが記事で指摘されているように、大抵セールや福袋の中身、衝動買いした小物などでしたので、捨てる手間と無駄にしたお金を考えると、同じことは繰り返したくないです。
まだチャレンジを始めて1か月弱ですが、今月はカードの請求が既に数万円減り、目に見える効果が出ていますので小さな達成感があります。
現在の悩み
目下の悩みは、チャレンジ期間終了後、どのような買い物であればしてよいかという線引きです。
今はとにかく何一つ買わない(毎日の食事など日々使う物以外)が基準ですが、完全なミニマリストを目指している訳ではなく、買い物や新しい物を手に入れるという楽しみは、自分にとってある程度必要な娯楽だと感じています。
福袋や本来買う予定のなかったセール品にはもう手を出したくないと思いますが、チャレンジ期間終了までに自分と買い物の距離感を考えていきたいと思っています。
ようこさん、はじめまして。
お便りありがとうございます。
ブログの記事が役立っているとお聞きし、とてもうれしく思います。
チャレンジ期間は1年でしょうか?
買ってもいいものと、買わないほうがいいものの線引きは、いまの段階でしてしまい、その後調整するといいのではないでしょうか?
それと、ミニマリストだからといって物を買わないわけではありません。
いまの世の中、全部自給自足するのは、ハードルが高いので、私もあと、20年ぐらいは、いろいろなサービスや物を買わざるを得ない(いやだな、これ以上お金を使いたくないな)と考えています。
買わない挑戦をしているあいだに、さまざまな気付きがあるので、「線引きが難しい」と悩む必要もありません。
チャレンジ中の節目節目(期間が1年であれば、1ヶ月ごとなど)に以下のことを考えると、線引きしやすくなるでしょう。
1.結果を振り返る
すでに、お金や時間ができた、掃除の時間が増えたと、書かれていますが、このように、チャレンジをしてよかったこと、逆に困ったことを振り返って、記録しておくといいです。
たとえば、
・どのぐらいお金がたまったか? その結果、どんなことが起きたか?
・買わない生活をしてみて、どんなことを学んだか? どんなことに気づいたか?
・どんな新しい習慣が身についたか? それは自分の生活をどう変えたか? その新しい習慣のせいで、今後の人生はどんなふうになると思うか?
・チャレンジをして得たもの、失ったもの
2.自分にとって買い物とは?
自分にとって買い物という行為はいったいなんであるのか、どんな意味があるのか、考えてみるといいでしょう。
ようこさんにとって、買い物は娯楽や楽しみであるようです。なぜ、買い物が娯楽や楽しみなのか、もう少し掘り下げて考えてみては?
私にとって買い物は、できればしたくないけれど、しないと生きていけないから、するしかないものです。
できればあんまり払いたくないけれど、市民の義務だから払っている税金と似ています。
買い物はしたくありませんが、いやいやするとストレスがたまるから、なるべく平常心(ニュートラルな気分、フラットな気持ち)でできるよう、工夫しています。
私が日常的にしているのは、食料品の買い物ですが、COVID-19の感染が広がってからは、完全にオンライン(注文して配達してもらう)に切り替えました。
以前から利用していたオーガニックフードのスーパーを利用しています。
今のところ、この店だけで充分間に合っています。
以前は3週間に1度デリバリーを利用し、週に1度、街の店舗に行って、ちょこちょこ買い足していましたが、デリバリー1本にしたところ、こちらのほうがお金を使わないと気づきました。
2週間に1度配達してもらっています。
リアル店舗に行くと、買う予定ではなかった物が目に入って、ふらっと買ってしまうことがあります。
まあ、これはあながち悪いこととも言えません。
ネットを利用していると、どうしても視野が狭くなるというか、ピンポイントで買い物をするから、いつも買うものだけを注文して終わります。
実店舗に行けば、想像もしていなかった物が目に入り、「あ~こんなものがあるんだ~」と気づきます。
本にしても、アマゾンで買っていると、自分の趣味に合った本しかおすすめに出てきませんが、本屋にいけば、未知の分野の本に出会うので、自分の世界が広がります。
ようこさんは、買い物を通して、出会いを楽しんだり、視野を広げたりしているのかもしれませんね。
こんなふうに、買い物の楽しみについて掘り下げてください。
3.どうお金を使っていきたいか?
買い物とお金は切っても切れない関係にありますので、お金に対する価値観も洗い出すといいでしょう。
自分は、今後、どんなふうにお金をつかっていきたいのか、どこに優先的にお金を回したいのか?
私は、不意の出費と老後の生活費のために、ほそぼそと貯金をしています。
人によっては、車や家を買いたい、子どもの学費にしたい、旅行に行きたい、といった目的があるでしょう。
何のために、どのぐらいお金を貯めたいのか、考えてください。
4.ニーズとウォンツ
必要なもの(ニーズ)と、欲しいもの(ウォンツ)をリストアップするのもおすすめです。
先にニーズ(マストな出費)をリストアップしてしまえば、残りはすべて「単に欲しいもの」です。
ニーズとは、どうしても買うしかない物です。
家賃や光熱費、車の保険料、食費など。
詳しくは⇒ミニマリスト的節約術の極意は、「必要なもの」と「欲しいもの」をしっかり分けること
ある程度明確なリストを作っておけば、買わない挑戦が終わったあとも、このリストを参考に買い物をすればいいので楽ですよ。
去年、私はわりと厳密に買わないチャレンジをしましたが、先に、ルールを作って、買ってもいいものと買わないもの(買う必要のないもの)を決めておきました。
私のルール⇒買わない生活を継続するために私が心がけていること。
以上のことを時々考えながら、チャレンジを続ければ、チャレンジが終わったあとも、さほど迷うことなく、満足のいく買い物ができます。
私は、買わない挑戦が終わったあとも、必要に応じて、小さなチャレンジをやっています。
本箱チャレンジとか⇒本や雑誌を捨てられないあなたに、本箱チャレンジのススメ。
今年は死蔵品を使うチャレンジをしています⇒死蔵品を作らないために、すでに家にある物を使う4つの戦略。
死蔵品を使うことを意識していると、おのずと新品を買わなくなります。
こんなふうに、状況に合わせて、その時どきで、気をつけたいことを見つけつつ、改善を試みるといいでしょう。
では、ようこさん、どうぞお元気で、チャレンジをを楽しんでください。
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きょうは買わない生活について書きました。
新型コロナウイルスのせいで、買わない挑戦をしていた去年より、今年は、買い物が減っています。2020年は食料品と消耗品を買うだけで、なんとか乗り切れそうです。
それでは、あなたも感想などありましたら、お気軽にメールください。お待ちしています。