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収納をがんばりすぎた結果、ぐしゃぐしゃの部屋にする人がよくやる過ちを6つ紹介します。
不用品を捨てるのと、家にある物を収納するのは、真逆の行為です。
ところが、物がどっさりある状況を解決するために、収納をがんばって、なんとかきれいに、物をしまい込もうとする人がたくさんいます。
収納することそのものが好きで、楽しいのならいいのです。
しかし、汚部屋に悩んでいるなら、「もう収納とはきっぱり手を切る」と思ったほうが、早くスッキリした部屋に近づきます。
あなたはこんなことをしていませんか?
1.収納が問題を解決すると思い込んでいる
「収納すれば、きれいな部屋になる」という思い込みがあると、汚部屋から卒業できません。
「手持ちの物が多いけど、収納スペースがあまりない」。
この問題を解決する方法は3つあります。
1.物の量を減らす(物そのものを減らす)← 一番効果あり
2.収納スペースを増やす
3.物のかさを減らしたり、並べ方、押し込み方を工夫し、さらに、限られたスペースを最大限に有効活用し、収納する
私は1番をおすすめしますが、生活雑誌などでは、3番の方法をすすめることが多いです。
収納達人の持つ、すぐれた収納テクニックを学べば(真似すれば)、収納スペースが少なくても、あなたの持ち物はこんなにきれいに片付きます、といった雑誌の記事を見たことがある人もいるでしょう。
たいてい美しく収納された写真が添えられています。
しかし、これをやると、いつまでたっても物が散らかる問題を解決できません。
その結果、また別の収納特集の本や記事を読むことになります。
片付けや収納法の記事を山ほど見てきたのに、いまだに部屋がぐしゃぐしゃ。
そんな人は、いいかげん、収納では解決しないことに気づいてください。
唯一の解決法は、不用品を手放すことです。
2.意味もなく収納している
しまい込むことがクセになっていると、物をどんどん、無意識に収納します。
何も考えず、とりあえずしまう。なんとなく押入れに押し込む。条件反射で、引き出しに入れる。
こうした無意識の行動が汚部屋を作ります。
ふと押入れの中を見て、「あれ、こんな物がある」と発見したり、「絶対どこかにあるはずだけど、見つからない」とイライラすることが多いなら、無意識にしまいこんでいるからです。
このような人は、一度、自分が物を収納する目的を考えてください。
人によって、収納する目的は違うかもしれませんが、基本は、「次にそれを使うとき、さっと取り出せるようにすること」だと思います。
収納で叶えるゴールは、必要な物をさっと取り出すこと(必要なものに最短でアクセスすること)です。
ところが、何も考えていないと、大事な物も、必要かどうかよくわからない物も、明らかに不用な物も、すべてを、家の中にとどまらせてしまうのです。
しまう前に以下のことを考えるべきです。
「これは、しまう必要のある物か?」
「これは、私の家にあるべき物か?」
家にあるべきではない物まで収納してはいけません。管理する手間が増えるだけです。
使わない物は、しまわずに、捨てる。
これを、やれば、大事な物(家にあるべき物)をさっと取り出すことができます。
断捨離生活のモットーは『収納』するより『捨て』なさい:ミニマリストへの道(12)
3.物を増やしている
「いえ、私は、無意識に片付けてはいません。必要だと思うものを、最適な場所にしまうように努力しています」。
「収納ケースも使いやすい物を用意して、中もまめに整理していますよ」。
そう、おっしゃる方もたくさんいるでしょう。
ですが、もし、物置や押入れ、クローゼットに物がうわーっとあるなら、その収納は失敗している、と言わざるを得ません。
物が大量にあると、必要な物に最短でアクセスできないからです。
アクセスするまでに、かなりの思考と手間をかけていませんか?
雑誌の収納特集には、読者の物を増殖させる意図はないと思います(たぶん)。
たいてい、「まず、いらない物を捨てましょう」と書いてあるはずです。
ですが、結果として、家族の誰も使わない物が、押入れや棚、引き出し、その他の収納スペースに、どさっと入っていて、
見るだけで、うんざりし、捨てても捨てても、片付かない、という事態に陥っているのなら、あなたには、「収納達人の賢い収納テク」は合わないのかもしれません。
収納は封印して、捨てることに邁進する時が来ています。
4.しまったまま放置している
いったん収納して何年も放置している物があったら、意味のない収納をしている、と思われます。
思い出の品であれば、箱の中にしまったまま、数年間、放置することはあるでしょう。
思い出の品は、今の生活に直接必要な物ではないですから。
しかし、衣類や雑貨、飾り物など、実用品なのに、しまったまま何年もたっているとしたら、何かが間違っています。
繰り返しますが、収納する目的は必要な物にさっとアクセスすることです。
何年も放置できるのなら、それは必要な物ではありません。
私の夫は、引っ越して以来、ずっとキッチンにダンボール箱を置きっぱなしにしています。
この家に住むようになってすでに、5年と5ヶ月たちました。
5年もさわらない物は、そもそもアクセスする必要のない物です。
つまり、いらない物です。そういういらない物を入れた段ボール箱をキッチンに置いておく夫。いったいどんな神経をしているのか?
夫の段ボール箱の写真はこちら⇒箱の中を15分だけ片付けるすすめ(実例つき):プチ断捨離46
5.分類しすぎ・整理しすぎ
収納術の研究に余念のない人が陥りやすいワナが2つあります。
1.収納しなくていい物まで収納する
2.収納術にこりすぎて、物にアクセスしにくくしている
収納術にこりすぎるとは、システムを複雑にしている、ということです。
物を細かく分類したり、色分けしたり、さまざまな大きさの違う収納ケースを使ったり、ラベルを貼ったり。こうしたことは、すべてシステムを複雑にします。
全然分類しないと、取り出しにくくなりますから、最低限の分類は必要です。
通常、下着やソックスは、同じ場所に入れますし、アウターはまとめてクローゼットや洋服ダンスのバーにかけるでしょう。
すべてを一緒くたにするよりも、こうしたほうが取り出しやすいからです。
しかし、整理やカテゴリ分けを細かくしすぎると、しまいにくくなり、整理することが困難になり、出しっぱなしの物や、「あとで片付ける物」が床の上や、テーブルの上に増えていきます。
物はそんなにないはずなのに、うまく片付けられない、と思ったら、システムが複雑すぎるのかもしれません。
整理整頓や収納のシステムは、自分の性格や生活に合っていることも重要です。
物をしまいやすい収納にする5つのコツ。片付け方を変えて汚部屋脱出。
6.しまうことだけにフォーカスしすぎ
収納するゴールは、使うときにさっとアクセスすることだと説明しました。
つまり、使うことを前提にしまうのですが、肝心の使うことにフォーカスしない人がいます。
できるだけたくさんの物をしまうこと、整然と並べること、限りなく数を集めること、取り出しやすさ、見た目の美しさ、インテリアへのなじみ具合、そんなことだけに意識を向けてしまうのです。
そこにある物を、使うことができていなかったら、それは成功した収納とは呼べません。
しまいこんだ物を、ちゃんと使うことができているか時々確認してください。
「使うためにしまうのだ」。これを忘れると、物が減りません。
使っていない物を使うすすめ⇒死蔵品を作らないために、すでに家にある物を使う4つの戦略。
収納に関する過去記事もどうぞ
片付かない理由は、収納という名の「決断の先延ばし」をするから
バッグを捨てればもう収納に悩まない。家中のバッグと袋を見直そう。
体は1つなのにTシャツを集めすぎて収納に悩む人:ミニマリストへの道、番外編9
収納に困るものを捨てるススメ。片付けにくいと思った時が捨てる時:プチ断捨離26
しまい込むな。なんでもかんでも収納するクセを直す5つのステップ。
物の定位置を決める5つの原則。現実的な収納をめざしストレスをためない。
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久しぶりに収納の記事を書きました。
いま、1日1回、スロージョギングに出る以外は、ずっと家にいます。
ときどき、もし、COVID-19に感染して、この部屋に帰ってこれなくなったら、自分の持ち物はどうなるのかな、と考えることがあります。
パソコンやプリンタは夫が使うでしょうが 本箱に入っている日本語の書籍や、持ち手のついた収納ケース(こちらに写真あり⇒物の置き場所が決まらず部屋がカオスです。どうしたらいいですか?に入っている、こまごまとした塗り絵グッズなんて、家族の誰の役にも立ちません。
夫は早晩、value village か Goodwill (共にスリフトショップ)に持っていくでしょう。
そういう目で見ると、クローゼットや引き出しにも、わりとしょうもない物が入っています。
いま、value village も Goodwill も閉まっているので、寄付できません。
だから、毎日、使える物をがしがし使うようにしています。