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片付けをがんばってスッキリした部屋に住みたい。だけどなんとなく面倒くさい。そんな人のために、家の中を片付けられれる人になる秘訣を10個紹介します。
ポイントは生活習慣を変えること。
何でも溜め込む生活から、不要なものはどんどん外に出す暮らしにシフトすればきれいな家を保てます。
1.片付けたい場所、片付けたい物を思い浮かべる
片付けや捨てることを得意になりたいのなら、そのことについて純粋な関心を持ち、考えてください。ふだんから片付けたい場所、片付けたい物を思い浮かべたり、どんなふうに片付けようか考えているとうまくいきます。
頭の中で一度断捨離をシミュレーションすれば、実際に物を捨てるときに、いきなりやるより、さっさと捨てられます。
「忙しくて片付けなんてやれない」と思ったら、通勤電車の中や、スーパーのレジ待ちの時間に、きれいにしたいエリア、物がありすぎてうんざりする場所、持ちすぎている物について考えるといいでしょう。
すきま時間にスマホで、断捨離や片付けブログを眺めている人も多いかもしれません。「いつもそういうお片付けブログを見ているし、片づけ本も何冊も読んだ、だけど片付かない」という人は、他人の片付けているところはもう見なくていいです。
そういう人は、他人が片付けているところを見て自分もやった気になって終わっているか、情報を取り込みすぎて、肝心の行動に出られないのです。
人のことはどうでもいいので、自分が自分のガラクタを捨てているところを脳内でイメージしてください。
余裕があれば、ノートにプランを書いてみましょう。捨てたいものをリストアップしたり、マインドマップやマンダラートに、片付けたい場所をどんどん書いていきます。
尚、片付けについて考えるのは、最初だけです。
大方の断捨離が終わり、持たない暮らしにシフトできれば、特に片付けを意識しなくても、物がないのが普通になります。
2.順番は気にしない。気になるところから片付ける
「断捨離したいけど、何から手をつけていいのかわからない」という人がいます。べつにどこからやってもいいのです。気になっている場所、物がありすぎてふだん不便を感じている場所からやってください。
拙書では、特に物がたくさんたまっている場所をプライムゾーンと呼び、ここから片付けていくことを提案しています。
私の本について⇒筆子の本が出ます!「1週間で8割捨てる技術」3月5日より予約開始
「ブログの過去記事を読むのがしんどい」という方は、図書館で借りて読んでください。すぐに読めます。
本には、モデルプランを書いていますが、人の生活環境はさまざま。自分が一番気になっている物、一番ごちゃごちゃしてストレスになっている場所からどんどん片付けてください。
やり方や片付ける順番にこだわっているから、いつまでたっても行動に出られないのかもしれません。
3.台所にある物を捨てる
「どこにガラクタがあるのかわからないし、気になっているものも思いつかない」という場合は、キッチンから始めてください。
台所は家の中でもっともガラクタがたまりやすい場所です。
食品、食べ物を食べるのに使うもの、食べ物を調理するのに使うもの、という3種類のものが詰まっています。しかもこれは最低ライン。食事とは何ら関係のないものを台所に置いている人もいるでしょう。
冷蔵庫やシンク、ダイニングテーブルなど、古いもの、いらない物、未処理品を吸い寄せる家具調度もあります。
特に食べ物と食器はたまりやすいので、この2つだけでも、必要充分な量にすることができれば、かなり生活はすっきりします。台所がきれいな人は、ほかの部屋もきれいです。
キッチンにはこんなガラクタがひそんでいます⇒モノを持ちたくないあなたへ~こんなものはキッチンには不要です
4.毎日捨てる
「今度こそ片付ける!」と決心したら、短い時間でいいので毎日捨ててください。5~15分ぐらいを推奨しますが、2~3分でもよいです。
ガラクタは何年もかかって、家の中にたまっていったのです。とても1日、2日では除去しきれません。
継続の力は偉大です。少しずつだけどコンスタントに片付けを進めれば次第にきれいになっていきます(外から余計な物を入れないければ、の話ですが)。
1年ぐらい継続すれば、かなりスッキリするでしょう(しつこいですが、余計な物を買わなければ、の話です)。
5.物を家に入れないことを意識する←重要
せっかくきれいに片付けても、また物を家に入れたら、元の木阿弥です。家の中に入れるものが少なければ、片付けるものもそれだけ少なくなります。
今、自分でも持て余すほど物を持っている場合は買い物やもらい物が多すぎるのかもしれません。今後は、ショッピングやもらい物で大々的にものを増やさないようにしてください。
買わない工夫はこちらに書いています⇒買わない習慣を身につける方法を書いた記事のまとめ
もらわない工夫はこちら⇒モノをもらわないのも一苦労~不用品を「もらわない」ためのミニマリストの努力と工夫
どうでもいいものを家に入れないことはとても大事なことです。
6.捨てる時間を決める
毎日捨てることがなかなかできない人は、捨てる時間を決めるとうまくいきます。
朝起きたあと、あるいは夜寝る前に捨てる、と決めておくと忘れません。生きている限り、朝も夜も必ず来ます。
最初のうちはスケジュール帳にいつ片付けをするか書いてください。
自分にアポを入れるわけです。歯医者の予約を守るのと同じように、自分に入れた予約は必ず守ってください。
ただなんとなく「明日時間ができたら片付けよう」と思っていても片付かないのです。ほかにもやることが、たくさんありますから。特に、物が多い人は、そのぶん、物の少ない人より仕事が増えています。
本気できれいにしたいと思うなら、スケジュール帳に書いたり、カレンダーに記入したり、付箋に書いて鏡に貼るなりして、忘れないようにしてください。
朝のルーティンの参考にどうぞ⇒汚部屋改善につながる朝の過ごし方。この5つの習慣がおすすめ。
7.思い切って捨てる←最重要ポイント
どうせ断捨離するのですから、ここは思い切って捨ててください。捨てたあと後悔するかどうかは、そのとき自分で選択できます。
何年も使っていないものや、なんとなく持っているだけのものでも、いざ捨てようとすると執着が生まれ、もったいないと感じます。
これは、捨てるのが惜しくてその場で思っていることにすぎません。長期的な視野にたてば、全然もったいなくありません。
使っていない物は死蔵品。家の中でゴミになっています。
家の中にあるからきれいなのでゴミに見えないかもしれません。ですが、自分や家族にとっては利用価値がないのですから、その本質はゴミと呼べましょう。
思い切って家の外に出すと、別の人が利用価値を見出してくれる可能性が生まれます。
家の中に入れっぱなしにすると、何年たってもゴミです。
もったいない、と思う人はこちらをどうぞ⇒「使える物を捨てるのはもったいない」こう思うからいつまでも片付かない。
「それでもやっぱりもったいなくて捨てられない」というときは、とりあえず、箱や袋に入れて、しばらく様子を見てください。半年使わなかったら、不用品と認定できます。
8.入れ物を優先して捨てる
物を入れるためだけの物がたくさんあると、中身も増えるので、入れ物が見つかったら優先的に捨てます。
いつか何かに使えるかもしれない、という理由でこんなものを持っていたら捨ててください。
紙袋(ショッパー)
空き箱
空き瓶
空き缶
空きパッケージ
包装紙
封筒
不用品をうまくリサイクルして有効活用している人もいます。
けれどもそんなことを考え出すと、いつまでたっても、いらない入れ物の数が減りません。
あなたにとって優先順位が高いのは下記のどちらでしょうか。
・不用品を捨てる
・不用品をリメイク、リユース、再利用する
部屋をきれいにしたいなら、捨てることを最優先し、ほかのことは、2の次、3の次です。
結局、物を捨てられない人は、
・捨てたい
・だけど、いらない物を売ってお金にしたい
・捨てたい
・だけど捨てる痛みは感じたくない
・捨てたい
・だけど、まだ使えるものはリメイクして楽しみたい
・捨てたい
・だけどせっかく買ったから、使えるものなら使いたい
こんなふうに、優柔不断な態度でいるから捨てられないのです。
フランスのことわざに、「バターとそのバターを売ったお金を同時に持つことはできない」というのがあります。何かを選ぶことは、別の何かを捨てることです。
捨てる行動を選ぶなら、ほかのことはすっぱりあきらめるべきです。中途半端にどちらもほしいと思っているから、いつまでたっても捨てられず、部屋もきれいにならず、何年もだらだらと断捨離をするはめになります。
私も空き容器やパッケージは「きれいだし、何かに使える」と思ってとっておくほうでした。こういうものを取っておくのをやめたら、ものすごく家の中がすっきりしましたよ。
9.自分で買わなかった物を優先して捨てる
自分がほしいと思って買ったわけではないのに、家の中にある物を捨てます。
家族の物ではありません。自分で買っていないのに、自分の物として、自分の部屋にある物です。人からもらった物や、おまけでもらった物、粗品や景品など。
自分でほしいと思って買ったものでも、たくさんのものがガラクタになります。別にほしくなかったものはもっとガラクタになりやすいのです。
今、自分の机の上を眺めてみたら、自分では買っていない物が2つありました。ライトとお清めクロスです。
お清めクロスはそのへんをふく布です。この本の付録でした⇒『すごい開運おそうじBOOK』(宝島社)に筆子監修記事が掲載されています。
ライトもクロスも毎日使っているので、必要なものです。
物がたくさんある家には、粗品でもらって使っていない物が想像以上にひそんでいます。以前の私の家がそうでした。
昔、懸賞に応募していたとき、ほしくない物がどんどん家に入りました⇒筆子の物を増やした3つの危険な習慣とは?~ミニマリストへの道(10)
先日紹介した「サンキュ!」2月号には、「年100万円貯まる取扱説明書(トリセツ)」という記事があります。そのトリセツによれば、100万円ためた成功者がみんなやっていたことの第2位が「懸賞や優待を賢く使う」です。
「サンキュ!」の話⇒雑誌「サンキュ!」2017年1月号、2月号「ハルメク」2016年12月号に掲載されました。
本当にそうでしょうか?
株は持っていないので優待のことは知りませんが、懸賞ではそんなに都合よく現金や金券は当たりません。
私の体感では、余計なものが1000個入って、ようやく1つほしいものが入るか、入らないか。
いらない物が家に入るダメージはお金に換算できませんが、懸賞でどうでもいいものをせっせと当てたり、応募券をためるためにべつに食べたくないものやほしくないものを買っていると、マイナス100万円ぐらい軽くいくと思います。
懸賞に当たるとうれしいですよね?私もそうでした。
何でも当たればうれしかったのですが、その気持ちのベースには「ただでもらうのはお得なことだ」という物を増やしてしまう危険なメンタリティがあったのです⇒無料プレゼントをほしがる気持ちが貧乏神を引き寄せる
自分が欲しいと思って買ったわけではないのに家にあり、しかも全く活用していないものは徹底的に捨てましょう。
10.残すと決めたら置き場所を決める
「これは使っているし、大事だから残そう」。そう決めたものには、置き場所を決めてください。
定位置、住所、しまい場所です。
家にあるすべての物に定位置を決めれば、使ってもいたずらに散らかりません。
置き場所を決めるコツ⇒物をしまいやすい収納にする5つのコツ。片付け方を変えて汚部屋脱出。
逆にいうと、置き場所がないものやすぐにしまい場所を思いつかないものは捨ててください。
物があればあるほど、置き場所が必要になるし、どこにどんなふうにしまったらいいのか考えなければなりません。これが大変なのです。
収納を考えたり、実際に片付けたりすることに、脳内のリソースや体力を奪われます。
そもそも余計な物がなければ、何年も断捨離しなくてすむわけです。物の片付けに一生を費やすのは残念なことです。収納や断捨離が趣味なら別ですが。
残すものは厳選してください。
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以上、これから不用品を捨てることに取り組みたい人、捨てるのが苦手な人に、うまく捨てるコツを10個お伝えしました。
ポイントは
・捨てることを習慣にする
・捨てながら、余計な物を家に入れない
・すぱっと捨てる
この3つです。
この3つさえできれば、もう片付けに悩むことはありません。成功をお祈りします。