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書く生活に関する質問に回答します。
いろいろな書き出し方があるが、どれをやったらいいのか迷っています、という内容です。
まず、メールをシェアしますね。ケンさんからいただきました。
どの方法がいいのか?
筆子さんのブログや、ジュリアキャメロンさんの本もちらちらと読んできました。
現状、今会社員なのですが、副腎疲労もあるせいか、朝起きられずモーニングページが書けないため、仕事後に、帰宅してから15分、ノートに書き殴ってます(それが何にあたるのか分かりません。疲れている頭を絞り出すようにして書いています。)
今悩んでいるのは、モーニングページ、ブレインダンプ、ジャーナリング、マインドノートと様々な手法がある中で、自分にとって何がよりよいのかという点です。
そもそも、それぞれ少しづつ目的が違うと思うのですが、脳内を整理したり、何かのひらめきを得たいといった場合、どの方法がよいのでしょうか…?
毎日時間を割くのであれば、一番ふさわしいものを採用したいと思っています。
また、例えばモーニングページを書くときと、ジャーナリングを行うときとでは、書く際の意識(スタイル)的なものは変えるのでしょうか?
思いつくままで書くという意味では、どちらも同じと思っています。
今は、スタイルや、どのような意識で書くかも手探りの状態です。
長文失礼致しましたm()m
ケンさん、はじめまして。お便りありがとうございます。
まず、モーニングページやブレインダンプをまったく知らない人のために、それがどういうものか、どんな効果があるのか簡単に説明します。
モーニングページ
毎朝、起きてすぐ3ページ、ノートに何でもいいから書きます。
もとは、作家のジュリア・キャメロンが創造性を開発するためのワークショプで行っているワークです。
ルール
・毎日書く
・手書き
・朝一番に書く
・3ページ書く
・頭に思い浮かんだことをどんどん書いていく(3ページ書き終わるまで止まらない)
・読み返さない、誰にも見せない
モーニングページで得られるもの
キャメロンさんが言っているのは
・深い洞察
・創造性
・ひらめき
・自分自身とのよい関係
私自身は、書き始めて7年半ぐらいたちますが、前より文章を書くのが早くなりました(これは断言できます)。
7年半、時間がずれたことがあっても、毎日書いています。
書き始めた頃の話⇒ネガティブ思考改善にモーニングページがいい~今月の30日間チャレンジ
創造性が豊かになったかどうかはわかりません。
キャメロンさんの意図にそったやり方をした人はこちらの本をお読みください。キンドル版にリンクしますが、単行本もあります。
ブレインダンプ
脳内にあることを紙の上に出していくこと。バッグの中身や財布の中身を机の上に出すのと同じ要領です。
テーマを決めて、箇条書きしていきます。To-doリストの親戚だと思えばいいでしょう。
テーマは何でもよくて、たとえば
・今、やらなければならないこと
・私が心配していること
・これから手に入れたいもの
・これからやりたいこと
・私が欲しいもの
・変えたいこと
・私が好きなもの
・私を幸せにしてくれるもの
・最近起きたうれしいできごと
・ずっとやりたいと思っているのにずっとやれないでいること
・私が先延ばししていること
・人目を気にしてやらないでいること
・捨てたいのに捨てられないもの
・楽しみにしていること
・連絡を取りたい人
・学びたいこと
・直したいもの
もっとしぼったテーマでもいいです。
私はよく、ブログのネタや、フランス語の勉強計画(やってみたいこと)などをブレインダンプで出します。
書き出す時間も特に決まりはなくて自由ですが、1つのテーマに15分~20分ぐらいがいいと思います。ポイントは、「もうこれ以上出ない」というところまで、絞り出すところにあります。
全部ぶちまけるわけですから。
行う頻度は自由です。毎日やっても、年に1度やっても、気が向いたときにやってもOKです。
ブレインダンプした紙やノートはふつう読み返します。そして、「あ~、私ってこんなこと考えているんだ」とか、「あ~、私が本当に望んでいるのはこういうことなんだ」と発見します。
やりたいことや読みたい本、見たい映画などを書き出しても、全部できませんから、取捨選択して、行動計画を立てるたたき台に使うこともできます。
心配事を書き出して、3ヶ月後、半年後、1年後に読み返し、「あ~、こんなことは実際は起きなかった。心配するほどでもなかった」と振り返ることもできます。
ブレインダンプで得られるものは、より整理された脳(クリアなマインド)です。ストレスを解消することもできます。頭の中がクリアになるので、フットワークがよくなり、生産性もあがります。
ジャーナリング(日記)
いわゆるふつうの日記は1日の終わり(とも限りませんが)、その日を振り返って書きます。
私は10年日記を書いています⇒日記を書くことは心の断捨離に効果的。10年日記を使っています
日記は毎日書くもの、と思っているかもしれませんが、実は、日記をもっと自由な表現方法です。
モーニングページやブレインダンプは、筆記具を使って書きますが、日記はほかのメディアも使います。
絵日記や写真日記、ビデオ日記、声の日記もあるし、これらを組み合わせてもOKです。
YouTubeで知ったのですが、crazy journal (クレイジージャーナル)というのがあり、絵を書いたり、写真や布切れ、シールを貼ったり(コラージュ)、スタンプを押したり、ステンシルで模様をつけたり、塗り絵を貼ったり、いろんなことをして、ジャーナルを完成させます。
バイブルジャーナルというのもあって、聖書に、カラフルなペンで絵を描いている人もいます。
日記は、内容も自由で、旅日記、夢日記なんてのもありますね。
いつ、どこで、何をどれだけ書くかも自由です。
毎日書いてもいいし、ちょっと書いてやめてもかまいません。
なお、心にあることをつらつらと書き出すことをジャーナリングと呼ぶこともあります。
思い立ったときに、頭の中にあることを、自由に書き出します。
日記は書く人によって、備忘録にもなり、クラフトにもなり、その他のものにもなります。自己表現の1つと言えましょう。
マインドマップ
ケンさんの言う、マインドノートって、マインドマップのことですよね?
マインドマップは、アイデア(思考)や情報を視覚的に表した地図のようなものです。
まんなかにテーマや中心となるコンセプトを書いて、そこから、枝を書いて、付随するコンセプト(情報)をキーワードで(文章でもいいですが、長々とは書かない)描いていきます。
思考の見える化とも言えます。
考案したのは、トニー・ブザンという人です。
頭の中にあることを書いていけば思考の整理ができるし、教科書や参考書にあること(まだ自分の頭の中には定着していないこと)を描いていけば、記憶を助けることができます。
詳しくはこちらのプレゼンをごらんください⇒上手に学びたいなら、マインドマップを始めよう(TED)
ひらめきを得たいならモーニングページ
さて、ケンさんへの質問の回答ですが、脳内を整理して、何かのひらめきを得たいなら、私が1番おすすめするのはモーニングページです。
朝、書けないなら、心身共に余裕のあるときに、ページ数にとらわれず、自由に書いてみてはどうでしょうか?
ただ、人によって向き不向きがあります。
私はマインドマップのほうがいい、絵日記が好きだ、フリーライティング(頭の中にあることをただ自由に書くこと。タイマーで時間を測って書くのもあり)のほうがいいとか。
気持ちの書き出し方は、ほかにもいろいろあります。
いつもノートを机の上に出しておき、思いついたことや、書いておきたいことがあったら、何でもこのノートに書くなんて方法もあります。
ケンさんにどの方法があっているかは、実際にやってみないとわかりません。
「毎日時間を割くのであれば、一番ふさわしいものを採用したい」という気持ちはわかります。でもね、やってみないとわからないことっていっぱいあるんです。
ベストのものがわかってから始める、という完璧主義に陥らず、もっと気軽に書いてみることをおすすめします。
とりあえず、好きなもの、ピンと来たものを1ヶ月ぐらい続けてみて、様子を見てはどうでしょうか?
それから、モーニングページは、疲れている頭を絞り出しながら書くものではなく、もっと流れにのって、何にもとらわれず、自由に書くものだと思います。
それは山の中を流れる清水のようなもの。
私は、モーニングページを書いていると、気持ちがいいです。読書(小説)と同じで、リラックスできます。
書いてて疲れるなら、無理に書かないほうがいいですよ。
副腎疲労があるそうですが、持病があるんですか? それとも仕事が忙しすぎて睡眠不足なのでしょうか?
書く以前に、体調を整えることが重要です。
脳も臓器の1つだから、体調が悪いと、いくら「書くワーク」を積み重ねても、アイデアはでてきません。
こんな記事も書いているので
コンディションを整えて書く生活を楽しんでください。
書くことに関する過去記事もどうぞ
たくさんあるので5つだけリンクします。
モーニングページを書き始めるコツ~朝、そんなもの書いてる時間がないというあなたへ。
モーニングページを書いていると睡眠不足になります←質問の回答。
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読者の質問に回答しました。
あまり形にとらわれず、自由に書くことをおすすめします。
自由すぎると、何をどうしていいのかわからず始められないときは、ブレインダンプやモーニングページがいいでしょう。
買い物日記や、買うものリストも、思考の整理に役立ちます。