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なかなか服を捨てられない人のために、なぜその服を着ないのか、理由を考えて断捨離する方法を紹介します。
1年ルールが使えない人もいる
もう捨ててもいい服と、捨てずにとっておく服の判断基準として、1年(半年でも可)着なかったら、もう捨てる、というやり方があります。
実際、私はその方法で、服を整理していますが、人によってはこのルールが使えないかもしれません。みんながみんな、ミニマリストではないですからね。
去年1年着なかったとしても、これから来る1年は違うかもしれないし、と考えるのが普通です。実際、生活環境によってはそういうことも起こるでしょう。
たとえば、去年妊婦さんだったとか。
その場合は、時間で切るのではなく、なぜこれまであまりその服を着なかったのか、その理由を考えてみてはどうでしょうか?
着ていない理由がわかれば、今後、着るかどうか判定するとき、自分なりに、よりよい決断ができると思うのです。
この記事では、私が特定の服をあまり着ていなかった理由を5つあげます。ご自身の理由探しの参考にしてください。
私は、こんな服はあまり着ていませんでした。
1.色、柄、形、デザインが気に入らない
好みでない服はまず着ません。これは迷わず断捨離できる服です。
私は若い頃から、服の色はわりと決まっていて、「どう考えても着ない色」がありました。パステルカラーです。柄物もあまり着ません。リボンやフリフリのレースがついていたり、袖がふくらんでいる服も着ません。
ところが、私の母はパステルカラーが好きで、たまに私にそういうホワホワした色の服をくれました。
「せっかくもらったから着よう」と一度は着てみるものの、そんな服を着ると、どうしても自分ではないような気がして、そのままお蔵入りに。
人は好きではない服は着ないものです。プレゼントやお下がりでもらって、高価なブランドものだから、物がいいから、という理由で、持っていても、今後もまず着ることはないでしょう。
2.着心地が悪いから
首のところがきつい、肌がちくちくする、すぐにボタンがはずれる、肩がずりさがる、少しかがんだだけで背中が丸見えになる。こんな理由で、あまり着ていないのなら、これから先も着ることはないでしょう。
たとえ、試着して買ったとしても、ブティックですべての動きを試したわけではありません。実際に着て動いてみると、想定外のことが起きます。
最近は、ネットで試着せずに買うことも多いので、ますます「こんなはずじゃなかった」と思う服が増えてしまうでしょう。
そういう服を捨てることは、もったいないことでも何でもありません。
着心地の悪い服の代表は、きつい服です。きつい服は、たとえそこそこ着ているとしても、断捨離したほうがいいと思います。
なぜなら、からだを締め付けるのは健康によくないからです。「ゆるい服を着ていると女子力が下がる」と言う人も多いのですが、女子力などという、あるのかないのかわからない力より、健康のほうが大事ではないでしょうか?
からだを締め付けない方がいい話⇒下着もミニマルにブラとショーツだけ、さらにノーブラ化をめざしています 「私がノーブラな理由」をお読みください。
私は特に「重い服」が嫌いで、どんどん断捨離しました。若いときは気にもとめなかった服の重さが、年をとるにつれて気になるようになったのです。
3.似たような服がほかにあるから
似たようなデザインや色で、用途がかぶっている服がある場合、使い勝手のいい方、着心地のいい方を着て、そうでない方はずっとしまいっぱなしになります。
私はこの手の「クローンな服」がたくさんありました。もともと黒い服が好きだったので、洋服ダンスを開けると、真っ黒でしたが、特に、黒いスパッツと、黒いタートルネックのトップスが複数ありました。
そこで、一番良いのを残して、他を断捨離しました。クローンの中でもベストな物を選ぶべきだと思ったのです。
ベストな服を着たほうがいい話⇒暮らしの質をあげるために、「ベストじゃない物」を断捨離するススメ
ただし、スティーブ・ジョブズみたいに同じ色形の服を何着も揃えて生きる道を選ぶのなら、この限りではありません。
4.合わせる服がないから
ほかの服や手持ちの靴と合わせにくい服も、あまり陽の目を見ません。わざわざその服に合う何かを買うのも本末転倒なので、もう断捨離してしまいましょう。
私は似たような色や形の服が多かったので、基本的に合わせにくい服は持っていませんでした。
ですが、定番のコーディネートというのがあり、そこからはずれている服は、どんどん着なくなっていきました。
雑誌には、「1つの服をいろいろ着回せ」と書いてありますが、これってけっこう面倒じゃないですか?
私は、服がたくさんあった時から、組み合わせパターンはほぼ決まっていました。若い頃、雑誌でリセエンヌ(パリの女子高生)が、着回ししてる写真を見るのは好きでした。しかし、とても自分でやる気にはなれませんでしたね。
私にとってリセエンヌののっているグラビアは、映画のようなもので、フィクションなのです。
もしあなたが、私と同じで、「あれこれ組み合わせを考えるのは面倒である」と思うのであれば、「合わせる服がない服」はもちろんのこと、「合わせることが可能ではあるが、現実問題として、どんな服や靴とも合わせていない(つまり着ていない)服」があったら、捨ててください。
1つか2つの定番のコーディネートパターンがあれば、充分楽しく生きていけます。
5.着ていくところがないから
これもよくあるケースです。「いつか、どこかでゴージャズなパーティや謝恩会に呼ばれた時のためにしまってある服」というのは、裏を返せば、着ていくところがない服です。
いつか、どこかで、なんて妄想もいいところ。
その服を本当に着たいのなら、多少場違いでも着ていくと思うのです。
私は、カナダに来る直前、派遣社員時代のおしまいのほうで買ったグレーのスーツをこちらに持参し、15年以上持っていました。
スーツやスカートはそれだけだったので、そのうちいるのではなかろうか、と思っていたのです。
ほとんど出番がありませんでしたが、15年のうち、2回着用しました。
まず、カナダの短大の卒業パーティみたいなのに着て行きました。ほかの人はロングドレスを着ていましたが。
それから、およそ10年後、就職の面接に着て行きました。そのころすでに、スカートに虫食いの穴があいていました。
虫に食われた理由はこちら⇒「いつか使うかもしれない」という呪縛から逃れ、断捨離できるようになる考え方 「2.たいていの物は簡単に調達できる」のところに書いております。
前の家の地下のクローゼットに入れていた服が、のきなみ虫に食われたわけですが、カビの記事を書いた今思うと、この地下室、相当、劣悪な環境でした。私、よく病気にならなかったものです。
さて、そんなふうに虫が食ってしまって、また、就職の面接にも落ち、当分、このスーツは着ない気がしましたが、それでもまだ持っていました。
数年間、そのままにして、ようやく断捨離しました。もっと早く捨てればよかったと思っています。
「着なくてもったいないなあ」という気持ちが、ずっと心の奥底にありました(虫食いの穴があいた後ですら)。そもそも虫食いの穴があくのも、着ないからなんですよね。
これまで着ていくところがなかった服は、これからもないと考えていいでしょう。
仮に今とちょっと生活が変わって、ちょっといい服を着ていく必要ができたとしても、その時はその時の気分に合う新しい服を買えばいいのです。
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まだ着用可能な服を捨てるのはもったいない、と思うかもしれません。ですが、ろくに着てない服を持つのは、心身ともに重荷になります。せっかくの服を活かすことができていないのですから。
思い切って捨てて、あなたも、「着ない服は持たない人」になってみませんか?いろいろいいことが起きると思いますよ。