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部屋を片付けたいと思っているのに、なかなかきれいにならない。
そんな問題をかかえている人に、考えられる原因10個とそれぞれの対策を紹介します。
あてはまっていることはないか、チェックしてください。
1.行動していない
実際に片付ける行動をしていないと、片付きません。
あたりまえのことですが、意外と気づいていない人がいます。
元旦に、「今年の目標は断捨離よ」と家族に言ったり、お片付けブログに、「私もこれを参考にして部屋を片付けてみます」とコメントしたり、片付け本を買って読んだりはしている。
しかし、片付ける行動はしていない、多少は片付けているけれど、あまりにも行動量が少ない。
このような状況だと、部屋は汚いままです。
対策⇒先延ばしはやめて、きょうから15分、早速片付け始める。
2.物が多すぎる
物の量が多すぎると、なかなか片付きません。
まずは、いらない物を捨ててください。いらない物がわからない人は、こちらをどうぞ⇒いらない物がわからない人のための7つの不用品リスト。
ずっと断捨離がブームなので、その反動として、「そんなに捨てなくてもいい、こういう収納をすれば、まだまだ物をたくさん持てる」という意見や、そういう主旨の雑誌の記事があると思います。
ですが、やはり不用品は持たないほうがいいです。その理由⇒不用な物を持たない生活の具体的なメリット(後編)
「いらない物はみんな捨てよう」と思っても、なかなか捨てられませんから、最初から、「収納すればいい」という道をとってしまったら、ますますガラクタと離れられなくなります。
対策⇒いらない物はどんどん捨てる。
3.片付け方がわからない
何から手をつけていいのかわからないので、ずっとそのままにしている、という人がいます。
べつに何から手をつけたっていいのです。
物の片付けはそんなに複雑な行為ではありません。
やるべきことは以下の3つだけです。
1.まず不用品を捨てる
2.分類する(カテゴリわけ)
3.使いやすく整理する
たとえば、床の上に服や紙切れ、本や雑誌、その他よくわからないものがいっぱいのっているとします。
この場合、最初にすべきことは、ゴミを捨てることです。スーパーやショップの袋、お菓子の袋、を拾って全部ゴミ袋に入れます(1)
次に、散らかっているものを分類します。服なら服、本なら本、と仲間同志を一箇所に集めます(2)
最後に、服はクローゼットやタンスにもどし、本は本箱に入れます(3)
これだけです。難しくもなんともありません。
これができない場合は、小さな部分の片付けをして、練習を積んでください。たとえば、財布やポーチの中、バッグの中、車のダッシュボードの中。小さな引き出しの中。
やることはみな同じです。1、ゴミを捨てる、2、仲間同士を集める、3、それぞれを使いやすいよう場所に、使いやすいように置く。
参考になるかもしれない記事⇒ものすごく散らかった部屋を1日で片付ける方法(汚部屋改善)
対策⇒上で紹介したやり方を参考にして、毎日、決まった時間小規模な片付けをする
4.物の場所を移動させているだけ
毎日、物の置き場所を移動させることに終始して、不用品を捨てていないと、片付きません。
ちゃんと行動しているのに、部屋が片づかないら、これをやっている恐れがあります。
3番で紹介した、片付け方の1番をすっ飛ばすと片づかないのです。
整理整頓や収納することが好きな人の陥りそうな失敗です。
まあ、確かに片付けは物のあり場所を移動させる行為ではあります。しかし、自分の家の中ではなく、外に移動させなければならないのです。
外に出すことを意識してください。
対策⇒収納しない
5.すぐに床置きしてしまう
床に物を置くと、どんどん散らかっていきます。
床置きは習慣にすぎないので、「死んでも床に物を置かない」という掟をつくって守ってください。ちょうど、8月に入ったばかりですから、今月の30日間チャレンジで取り組むといいと思います。
30日間チャレンジとは?⇒マット・カッツに学ぶ30日間で人生を変える方法~30日間チャレンジのススメ(TED)
床に置かないようにしようとすると、棚や押入れの中がいっぱいで、どこにも置けない、ということに気づくかもしれません。それなら、棚や押入れの中の不用品を1つか2つ捨てればいいのです。
物を床に置かなくなったら、ダイニングテーブルの上、デスクの上、ソファの上、ベッドの上、キッチンのカウンターの上と、物を置かない場所のハードルを少しずつあげるといいでしょう。
対策⇒床置きをやめる
6.出して使ったあと元の場所に戻さない
物を出して使ったあと、もとに戻さないくせがついていても、部屋はどんどん汚くなります。
この場合は、「使ったら元に戻す」というルールを決めて、遵守してください。
出しっぱなしをやめる方法も書いています⇒なぜ物を出しっぱなしにするのか?その5つの理由と対策法。
出しっぱなしにするくせを改めると、やりたい作業にすぐに着手できるし、なくし物を探す時間も減るので、長い目で見ると、ストレスが軽減し、ものすごく暮らしの質があがります。
対策⇒使ったら、元あった場所にきっちり戻す
7.すぐに気が散る/集中できない
片付けようを始めるけれど、すぐに気が散って、成果がでないことがあります。
たとえば、手紙、本、書類の整理をはじめて、中身を読みふけっていると、いっこうに片付きません。中身を読むのは、読書タイムとか、そういう時間に行ってください。
片付けタイムには、片付けに徹すること。「私は、いま片付けをしている」ということを忘れないように。
片付け中は、自分の気を散らすものをそばに置かないでください。ラジオやテレビは消して、スマホの電源も落とします。
家にいるときは1日中テレビをつけていて、それがすっかりあたりまえになっている人がいます。ですが、テレビはすごく人の気を散らす装置です。断捨離しているときに、テレビをつけている必要はいっさいありません。
スイッチを切ってください。
ながら仕事(マルチタスキング)をするのが当たり前になっている人は、意識的に1つのタスクだけに集中する体験をしてみることをおすすめします⇒1つずつ仕事を片付けよう。シングルタスクをする7つのコツ。
集中するコツはこちら⇒だらだら家事や片付けで1日が終わるあなたに。目の前のことに集中するには?(前編)
対策⇒シングルタスクを心がけ、タイマーを使う⇒タイマーを使って仕事や家事に一点集中~ミニマリストのタイマー活用法とは?
8.片付けシステムを複雑にしている
3番に書いたように、片付けでやることはきわめてシンプルです。
そういうシンプルなタスクである片付けを、自分から複雑にして、その結果、成果があがらない人がいます。
上手に片付けたい、効率的に片付けたい、「正しい」片付け方をしたい、と片付け方にこだわったり、捨てる順番や物の置き場所にこだわったりします。
あるいは、不用品をできるだけ高いお金で売りたいとか(損をしない方法を必死で考える)。
この手の細かいこだわりが生じる理由の1つは、完璧主義だと思います。
完璧主義だと片づかない理由⇒片付けられないのは完璧主義に囚われているからです、きっと。
まじめに片付けているつもりなのに、部屋がきれいにならないとしたら、誰からも強制されていないのに、自分で勝手にシステムを複雑にして、片付けにくい状況を作っているのかもしれません。
対策⇒その作業のゴールを忘れない。ゴールは部屋を片付けることであり、完璧な片付けシステムを作ることや、不用品を1円でも高く売ることではない。
9.物を買いすぎている
部屋をきれいにしたいと思ってがんばっているときは、あまり物を家に入れないほうがいいです。
2番に書いたように、物が多ければ多いほど、部屋の片付けは困難になります。
便利そうな収納グッズを買いたくなるかもしれませんが、無駄になる可能性が高いので、ある程度、物が減るまでは、買うのを待ってください。
買い物は、くせになる行為で、買い始めるとどんどん買ってしまうものです⇒止まらない買い物を止める方法。ディドロ効果のワナを知れ。
対策⇒いらない物を買わない。
10.人のせいにしている
この部屋が汚いのは、夫がどうでもいい物をたくさん買ってくるからだ、すぐに子供が散らかすからだ、いらないとほのめかしているのに、義理母が子供におもちゃをたくさん与えるからだ。
こんなふうに、部屋が汚いその原因を他人のせいにしていると、自分で片付けることはできません。
人のせいにするということは、「外的状況のせいで問題が生じ、自分はそのことに対して、責任がないし、何もできないのだ」と認めているようなものです。
ですが、よく考えると、問題を解決するために、自分でできることはちゃんとあります。
人を変えることはできませんが、要望を口にしたり、交渉したりはできます。もらい物を断ることもできます。
詳しくはこちら⇒部屋が汚いのを人のせいにしていると、いつまでも汚部屋のままと知れ。
対策⇒部屋が汚いのは自分のせいだ、と認める(責任を引き受ける)。
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部屋が片づかない原因とそれぞれの対処法を10個紹介しました。
いちばん大きいのは、行動していないことだと思います。片付け方を探しているその時間を、実際に片付けることに費やしてみてください。