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筆子が初めて使ったシャンプーは何だったのでしょうか?
子供のころ、ずっと父親とお風呂に入っていました。母は夕食後、片付けだの、なんだので忙しかったので、うちは父が私と弟をお風呂に入れる係。
顔と耳の穴を洗ってくれたのを覚えています。ぬらしたタオルで顔を強烈にこすられました。耳の穴は、やはりぬらしたタオルをこよりのように絞ったのを突っ込まれていました。
人間の子供を洗うというより、機械のメンテナンスをしているようでしたが、文句は言えません。
しかし、髪を洗ってもらった覚えはないのです。
父が自分自身の髪を石けんで洗っているのを見たことはあります。もしかしたら、筆子の髪も石けんで洗ってくれていたのかもしれません。
エメロンシャンプー時代
少し大きくなって、1人でお風呂に入るようになり、シャンプーを見よう見まねでやり始めました。
子供の頃は、母が浴室に置いていたものを何の疑問も持たずに使っていました。ふつう子供はそうですね。
記憶の中にある1番古いシャンプーはエメロンシャンプーです。それからメリットシャンプー。母がスーパーで買っていたのでしょう。
考えてみれば、シャンプーの使い方など、誰かに教わった覚えはありません。ボトルの裏にも書いてなかった気がします。
では、筆子は誰にシャンプーの使い方を教わったのでしょうか?
テレビのコマーシャルです。
ライオンや花王のシャンプーのコマーシャルで、髪の長いお姉さんが泡をもこもこにして洗っているのを見て、シャンプーはあんなふうにもこもこ頭にして洗うんだ、とすりこまれたのです。
インターネットが発達し、個人がスマホを持って情報を検索する今とは違い、当時のテレビの影響力は絶大なものがありました。
子供のころ「巨人、大鵬、玉子焼き」という言葉をよく聞いたものです。
これは、全国の子供の好きな3つのもの。たぶん団塊の世代の子供が好きなものだと思います。
筆子は団塊の世代よりちょっと後の世代。
当時は、日本中の子供が好きなものが1つに決まるほど、テレビや新聞などのマスメディアの威力があったのです。
ちなみに、この中で筆子が好きだったのは玉子焼きだけです。
そのように影響力のあるテレビのCMでシャンプーの使い方を学んだ筆子。特にエメロンシャンプーのCMは、筆子が好きだったドリフの『8時だよ全員集合』で頻繁に見ました。
ライオンがスポンサーだったと思います。シャンプーのみならず、小林麻美の宣伝する歯磨き粉のCMの美しさにも見とれていました。文字通り、「おはようからおやすみまで」ライオン商品は筆子の生活に深く入り込んでいたのです。
朝シャン時代
髪を洗う場所はずっと風呂場でしたが、20歳をすぎて会社員になった頃、風呂場ではなく、洗面所で洗うことが増えました。
「朝シャン」というのが流行っていたのです。
朝シャンは、朝、シャンプーすることです。夜、髪を洗って、しっかり髪を乾かさないで寝ると、朝、ぼさぼさになります。
そこで、「朝洗って、ドライヤーできれいに乾かしてから出かける」というやり方が、大流行しました。
朝シャン専用の、ハンドシャワーがついた髪が洗いやすい洗面台も発売されたほど。
しかし、筆子は、家にあるふつうの洗面所で強引に朝シャンをしていました。場所と時間の制約があったので、お風呂で洗うときほど、泡はもこもこにせず、すすぎもいい加減でした。
これを何年続けたでしょうか。4,5年はやっていたと思います。
考えてみれば、手を洗うためのシンクで毎朝髪を洗うのは奇妙ですね。当時は、もう父が他界していたから、許された行為かもしれません。
大人になり、雑誌でヘアケアの方法を読むこともありましたが、「シャンプーがいけない」なんてどこにも書いてなかったです。
ただ量はそんなに使わなくてもいいというのは見かけました。
筆子はシャンプーだけでなく、リンスも使い、そのうちコンディショナーも使うようになったので、この3本を常備していました。
少し時代がたって、シャンプーとリンスが一緒になったもの(シャンプー・リンス)も発売されたので、試したことがあります。これは今ひとつ、使い心地がよくない気がしました。その場合も、コンディショナーを併用していました。
シャンプーとリンスやコンディショナーは一緒に使うものだと思い込んでおり、絶対セットで使っていました。大人になってからはほぼ毎日シャンプーしていました。
そんなシャンプー大好きな筆子が、なぜ石けんで洗うようになったのか、次回はその理由をお話しますね。
この続きはこちら⇒私が湯シャンにいたるまで(3)~石けんシャンプーとの出会い
☆後書き
子供のときは、シャンプー1本だけでしたが、そのうちリンスが加わりました。考えてみると2本ふたつを使わなければいけないなんて面倒ですよね。
シャンプーすると、髪や頭皮の皮脂を落としすぎてしまうから、リンスで補う感じだったのでしょう。最初から皮脂を落とさなければ、リンスもコンディショナーも使う必要はないわけです。